デーヴァダッタ13

2024年1月

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01/01/月
まだノートのタイトルは「デーヴァダッタ」のままで1年が経過した。『光と陰の紫式部』や『善鸞』の校正や仕上げの作業があり、「デーヴァダッタ」を実際に書き始めたのは4月になってからだった。実質9ヵ月の作業でワープロ画面で250ページ、原稿用紙換算750枚のところで新年を迎えた。まだゴールは見えていない。この作品には大きなドラマが2つある。2つとも父殺しの物語で、コーサラ国のヴィルリ王子によるプラセーナジッド王殺害と、マガダ国のアジャータシャトル王子によるビンビサーラ王殺害で、双方とも仏典に記されている記録だ。いま書いているのは、ようやくヴィルリ王子が動き始めたところ。では250ページも何を書いてきたかというと、主人公デーヴァダッタと、対立するもう1人の主人公シッダルタのキャラクター設定と、2つのドラマに登場する人物を伏線として登場させてきた。これにヴァーナラシーにおける六師外道との哲学的な対話という、ふつうの小説では描かれないダイナミックな議論小説を挿入してある。この議論の部分が作品の山場であって、2つのドラマは食後のデザートのようなものだが、小説にはドラマが必要なので、読者はここまで実に長いプレリュードを聞かされたような感じになると思う。作者が書きたかったのはここまでのところで、ここから先のドラマの部分は、読者へのサービスのようなものだ。ぼくは文藝家協会とSARTRASで副理事長をつとめていて、とくに後者はほとんどすべての会議を傍聴している。従って時間をとられる雑用も多い。この年末年始の休みはぼくにとってはありがたい、仕事に集中できる期間だ。浜松の仕事場で新年を迎えている。これは例年どおりだが、例年は名古屋の孫たちが来ることになっているのだが、今回は来なかったので、老夫婦2人だけの新年となった。それもまた静かでいいものだと思ったが、妻は少し寂しそうだ。いま、四日市にいる次男が来るという知らせが届いた。妻は急に元気が出たようだ。次男は47歳の年男だが、何歳になっても息子は可愛いものだ。さて、本日は正月ではあるが、月曜日だということの方が重要だ。Footballのほとんどの試合が午前中に実施された。先週の状態からいくつか重要な変化があった。Nカンファは東地区1位のイーグルスが死に馬のカーディナルスに蹴られてカウボーイズと並んだ。地区内の勝敗でカウボーイズが地区首位となった。ライオンズも負けたので、49ナーズが12勝4敗でカンファの単独首位でシード1位が決定した。ついでにNカンファのプレーオフは、上記の3チームの他に、ラムズが9勝7敗で単独でシード6位。8勝8敗はバッカニアーズ、パッカーズ、シーホークス、セインツの4チーム。このうちバッカニアーズとセインツは南地区の地区優勝がかかっている。どちらかが地区優勝になるので、1枠に3チームがひしめいている。どうやらパッカーズが優位のようで勝てば当確という情報がある。9勝7敗のラムズは最終戦が49ナーズだが、シード1位が確定しているので主力を温存する可能性がある。ラムズが勝つものとすると、8勝8敗のチームは勝っても届かないチームも出てくる。気の毒だが仕方がない。パッカーズの相手はベアーズ。死に馬だが最近5試合で4勝1敗と好調なので負ける可能性がある。セインツはファルコンズ、シーホークスはカーディナルス、どちらも接戦になる。Aカンファはレイブンズが13勝3敗でシード1位を決定した。問題は東地区。ドルフィンズ11勝、ビルズ10勝で最終戦が直接対決。勝った方が地区優勝、負ければシード6位になりそうだ。チーフスはベンガルズに辛勝で地区優勝を確定した。南地区の地区優勝はまだ決まらない。ジャガーズ、コルツ、テキサンズの3チームが9勝7敗で並んでいる。ジャガーズは勝てば地区優勝が決定。負けるとコルツ対テキサンズの直接対決の勝者が地区優勝となる。この2チームは負けると脱落する。スティーラーズに可能性があるのかは微妙。いずれにしろ直接対決でコルツ対テキサンズのどちらかは10勝に到達するので現在8勝8敗のチームは可能性が消滅した。ということでレイブンズと49ナーズがシード1位を決定した。シード1位は初戦が不戦勝で、カンファ決勝戦までホームで戦える。この2チームがスーパーボウルに進みそうだ。先週この2チームの対決があってレイブンズが圧勝した。だが49ナーズも対策を立てるだろう。

01/02/火
正月二日め。次男が一人いるだけでにぎやかな感じがする。箱根駅伝を見る。朝は雨だったようだが、ぼくが起きた時は止んでいた。そのうち陽がさしてきた。テレビの中の小田原あたりは雨が降っていた。東京も雨のようだ。穏やかな新年。自分の仕事は進めている。Footballのホームページに最終戦の詳しい情報が出ていた。Aカンファはレイブンズのシード1位が決まっている。シード2位はまだ決まらない。最終戦のドルフィンズ対ビルズで勝った方が東地区の優勝でシード2位になる。チーフスの西地区優勝き決まっている。最終戦に勝てばシード3位。シード4位は南地区の3チーム。ジャガーズ、コルツ、テキサンズが9勝7敗で並んでいる。ジャガーズがタイタンズに勝てば地区優勝でシード4位、負ければコルツ対テキサンズの直接対決の勝者が優勝。またこの勝者は優勝できなくてもプレーオフに進出できる。ブラウンズも進出を決めているので残り1枠。スティーラーズが勝てば10勝7敗となるのだが、ジャガーズとビルズのどちらかが負けないと涙を呑むことになる。スティーラーズの相手は強豪レイブンズだが、すでにシード1位を決めているので主力は温存するから勝つチャンスは充分ある。ビルズは地区優勝がかかっているから本気で闘う。ドルフィンズは調子がやや下り坂。ということで、ジャガーズの敗戦を願うしかないが、ジャガーズはQBのローレンスが故障中で、相手のタイタンズはそこそこの戦力をもっている。勝負は微妙。Nカンファは49ナーズがシード1位を決めているので戦力温存。相手のラムズもプレーオフ進出を決めているので、2軍同士の闘いとなる。東地区はカウボーイズが勝てば地区優勝。相手のコマンダースは完全死に馬。勝ち星が並んでいるイーグルスも死に馬のジャイアンツで、これもどうでもいい試合になりそうだ。シード1位を逃したら、最終戦に勝つ必要はない。ライオンズはすでに北地区の優勝を決めている。問題は南地区。8勝8敗のバッカニアーズとセインツが並んでいるが、バッカニアーズが成績ビリのパンサーズに勝って優勝を決めるだろう。パッカーズもベアーズに勝てば進出が決まるので、バッカニアーズが負けない限り、セインツ、シーホークスは勝ってもダメということになっている。ということで、最終戦のハイライトは、地区優勝がかかったドルフィンズ対ビルズ、プレーオフ進出がかかったコルツ対テキサンズということになる。あとはバッカニアーズとジャガーズがが死に馬相手に勝てるかどうか。ジャガーズの負けを期待してスティーラーズがレイブンズの2軍に勝てる。あとはすべてどうでもいい試合と見ていいだろう。

01/03/水
箱根駅伝の復路。青山圧勝。原監督の高笑いが目にうかぶ。次男がいて柚子の採取などの雑用をこなしてくれるので、こちらは自分の仕事に集中できる。『デーヴァダッタ』という作品は、父殺しの王子が2人出てくる。これが作品の主要なドラマとなっているので、そこまでは長いプロローグのようなものなのだが、中盤に六師外道との問答という哲学的なテーマの章を設定したので、プロローグ、哲学問答、父殺しの王子、という3つの部分で構成されている。年末までに父殺しのドラマの直前まで来ていて、これから2つのドラマをじっくり書くつもりでいたのだが、プロローグの部分に伏線となる後半の登場人物のキャラをしっかりと書き込んであったので、ドラマが始まると一気に話が進んだ。本日、最初のドラマの終わりの方までのメモが書けたので、明日入力すれば2つのドラマのうちの1つが終わってしまった感じがした。このぶんでいくと今月末には草稿完了ということになるのかもしれない。とはいえいまは年末年始の休みが公用がないからだろう。来週の木曜に文藝家協会の新年会があって、そこから公用が始まる。まあ、あまり急がずにじっくりと書いていこうと思っている。

01/04/木
次男は蓬莱山の近くの日帰り登山に出かけていった。無事に帰って来たのでよかった。昨日書いたメモを入力。Footballの話題。先週のカウボーイズ対ライオンズ戦で、7点差で負けているライオンズが終了間際にトライに成功して、キックなら同点で延長戦という状況で、2点コンバージョンを狙ってタッチダウンパスに成功したかに見えた局面が話題になっている。パスは成功したのだが、キャッチした選手が無資格だったということで逆転の2点は取り消しとなり、反則で5ヤード下がったところからのやり直しで、そこでもキックせずにパスを狙って失敗。ライオンズの負けとなった。無資格とはどういうことかというと、通常、オフェンスラインの選手は、相手のディフェンスラインと相撲の立ち合いのようなぶつかりあいで、パスを投げるQBをねらってくる相手選手をくいとめたり、ランニングバックがボールをもって走る場合は、相手ディフェンスに体当たりして穴をあけるのが仕事だから、通常はパスをキャッチすることはない。タイトエンドと呼ばれるポジションの選手がラインに加わることはあるが、タイトエンドの背番号はわかる。オフェンスラインの選手は別の背番号つけているので、ラインだとわかる。そのラインの選手も、プレーが始まる前に審判に申告すれば、タイトエンドの扱いとなり、パスをキャッチすることができる。ところが問題のプレーでは、別のラインの選手がそれらしいジェスチャーをしたので、審判はその選手がキャッチ可能だと相手チームにも伝えていた。それで実際にキャッチした選手は無資格ということになったのだが、この申告のやり方がルーズになっていたので、改めてしっかり申告するようにという通達がすべてのチームに届いたようだ。ライオンズもすでに地区優勝を決めていたので(49ナーズが勝ったのでシード1位の可能性もなくなった)、大きな問題にはならなかったのだが、これがプレーオフ進出かどうかの大事な試合だったら大問題になるところだった。こういうつまらないミスで勝負が決してしまうのは見ている方もおもしろくないから、ルールを徹底してほしいと思う。

01/05/金
何事もなし。^鼻湖の湖岸を散歩。大昔にわが友であった犬が泳いだところがある。次男とともに庭のミカンを採取。仕事はどんどん進むがまだゴールは見えない。

01/06/土
老夫婦2人の生活では考えられない豪華な昼食のあと、次男は四日市に帰っていった。47歳の年男だが、息子というものはいつまでたっても可愛いところと、心配なところがある。『デーヴァダッタ』はシュラヴァースティの話がそろそろ終わる。最後に祇園精舎で展開される阿弥陀経の内容を紹介して、次は最後のラージャグリハを舞台にした壮大な父殺しの話になる。ここは大きく盛り上げたい。明日は日曜日(アメリカ現地では日曜日)だが、2試合が予定されている。最終戦で、これでシーズンの成果が決まる。現地夕方の朝の時間帯でスティーラーズ対レイブンズ。現地のナイトゲーム、日本のお昼前に、テキサンズ対コルツ。スティーラーズは現在、プレーオフ出場圏から外れていて、補欠の2番という位置にいる。負けたら終わりであることはもちろん、勝っても他力の結果を待たないといけない。ただ対戦相手のレイブンズはカンファの最強のチームではあるが、シード1位をすでに決めているので主力は温存するだろう。だから勝つ可能性がある。選手は奮闘するだろう。3人目のQBルドルフが好調で、オフェンスも何とかがんばれそうな感じになっている。幸いなことに、スティーラーズの上位にいるテキサンズとコルツは直接対決で、どちらかは負ける。そのため1つ順位を上げることはできる。しかしいま現在補欠の2番だから、もう1枠、脱落するチームが出ないと、割り込むことができない。南地区の地区優勝がかかっているジャガーズはタイタンズ。相手は死に馬だが、ベテランQBのタネヒルは健在。フリーエージェントでチームを去ることになっているランニングバックのヘンリーも自分を高く売るためには最終戦での大活躍を狙っている。対するジャガーズはQBトレバー・ローレンスが負傷している。とはいえ負ければ地区優勝を逃す(テキサンズとコルツの勝者が地区優勝)だけではなく、スティーラーズにも抜かれるのでプレーオフ出場を逃すことになる。絶対に負けられない残酷な試合になる。ここでジャガーズが勝った場合、スティーラーズにはまだチャンスが残されている。日本時間月曜日の試合のビルズ対ドルフィンズ。勝った方が地区優勝。ドルフィンズは負けてもプレーオフ出場は決まっているのだが、ビルズはスティーラーズに抜かれてしまうのだ。これはナイトゲームでスカパーの中継がある。最近のビルズは好調で、スーパーボウルに進出しそうな勢いが感じられるのだが、負けたらプレーオフにも出られないという、天国(地区優勝)か地獄(シーズンエンド)というプレッシャーに、負けそうになることが考えられる。いずれにしてもスティーラーズは勝って可能性をとどめておきたい。さて問題のテキサンズ対コルツは、勝った方がプレーオフ出場、負ければ脱落という条件なのでわかりやすい。すでにトーナメントの初戦が始まったような感じだ。テキサンズはドラ2新人のストラウドが怪我から復帰している。コルツはドラ3QBリチャードソンが怪我から復帰できずミンシューが先発。ミンシューは控えQBとしてよくがんばっているのだが、最近は勝ったり負けたりの成績。これは互角の闘いとなる。

01/07/日


現地は土曜日だが夕方と夜に1試合ずつ実施される。テレビ中継はないので、いつもどおり10時前に起床してネットで試合結果を確認。レイブンズ対スティーラーズ。予想どおりレイブンズはQBラマ―・ジャクソンはじめ主力を温存。控えのハントリーではスティーラーズの強力ディフェンスを突破できない。ロースコアのゲームになってスティーラーズの快勝。これでスティーラーズは生き残ってはいるが、試合に勝つだけではプレーオフ出場が決まらないところが苦しい。明日の試合でジャガーズがタイタンズに負けるか、ビルズがドルフィンズに負けるか、とにかくどちらかが負けてくれないと生き残ることができない。昨日も書いたことだが、ジャガーズは失速気味で、ビルズは上昇ぎみ。ぼくの予感ではジャガーズが負けそうだ。もう一つの試合はリアルタイムで進行しているのだが、試合経過を知るためにはアメリカのホームページを見るしかない。画面にテキサンズとコルツのロゴがあり、得点が表示されている。ボールを保持しているチームにK丸がつき、経過時間とフィールド上のボールの位置が表示されていて、時々自動更新される。テキサンズはドラ2新人QBのストラウドが復活。パスを2つ決めてリードしたが、コルツの控えQBミンシューはパスが伸びない。しかしコルツはランニングバックのテイラーの活躍で、4クォーターはじめに同点に追いつく。テキサンズに6点が入る。ランでタッチダウンを決めたものの、次のキックが決まらず6点しか入らなかったようだ。そしてボールをコルツが保持したまま敵陣直前のレッドーゾーンに進出。残り時間は2分。タッチダウンを決めたら逆転だが、点が入らずにテキサンズのボール保持になった。ニーダウン3回で時間を消費すればいいが相手もタイムをとる。結局、時間を消費しきれずにボールをもって後ろに下がったところをタックルされてセーフティーの2点が入ったところでタイムアップ。すっきりしない終わり方だがとにかくテキサンズが勝った。ストラウドの活躍をプレーオフで見られるのはありがたい。これでテキサンズはプレーオフ出場が決定。ジャガーズが負ければ地区優勝で第4シード、ジャガーズが勝てば第7シードになる。ついでに明日の試合の見所。スティーラーズ関係ではジャガーズかビルズが負けるか。ビルズの相手はドルフィンズなので接戦が予想される。どちらも勝てば地区優勝で、トーナメント初戦をホームで戦える。ビルズは負けると脱落の可能性があるので必死だろうがそれがプレッシャーになるかもしれない。Nカンファではバッカニアーズが勝てば地区優勝。負けると脱落の可能性が高いという負けられない闘い。相手はビリのパンサーズ。負けることはないだろう。カウボーイズも勝てば地区優勝で相手はコマンダーズ。これは負けないだろう。パッカーズは勝てば進出が決まる。相手はベアーズ。死に馬チームではあるが、選手は移籍で高いギャラが得られるように個人的にがんばるので油断はできない。バッカニアーズとパッカーズが勝てば、シーホークス、セインツは勝っても進出できない。ファルコンズとバイキングスにも奇蹟のような可能性が残っているようだが、自分が勝って関係するすべてのチームが負けた場合ということで、ありえないといっていい。

01/08/月
いよいよ最終戦。チーフスのプレーオフ出場は決まっているので、いつものように10時に起きてネットで結果を見る。Nカンファ南地区。勝てば地区優勝のバッカニアーズがビリのパンサーズに何とか勝ってプレーオフ進出を決める。ただ第4シードなので初戦にイーグルスと当たるだろう。勝てばプレーオフ進出のパッカーズも勝った。去年はロジャースを要してプレーオフ進出を逃したパッカーズだが控えQBのラブで進出のはよくがんばったといえる。この結果、シーホークスとセインツは勝ったけれども届かなかった。Aカンファは昨日勝って補欠1番の位置にいたスティーラーズがどうなるかと気になっていたのだが、怪我のローレンスをあえて先発させたジャガーズが、フリーで移籍が決まっているヘンリーに150ヤード走られて惜敗。この結果、昨日勝ったスティーラーズが繰り上げ当選。昨日の直接対決を制したテキサンズが新人QBで地区優勝という快挙となった。これでテレビ中継のビルズ対ドルフィンズのスリルがなくなった。もしジャガーズが勝っていれば、スティーラーズは補欠のままで、ビルズは負けるとスティーラーズに抜かれて脱落というところだった。しかしジャガーズが負けたのでプレーオフ進出は確定。ただ勝てば地区優勝なので初戦をホームで戦える。この試合の結果でトーナメントの初戦の相手が変化するのでどうなるか。いま試合は進行中で同点だ。ドルフィンズが負けるとチーフスは第2シードになってスティーラーズと当たることになるのか。ドルフィンズが勝つと第3シードになってやっぱりスティーラーズになるような気がするのだが、詳しい計算をするのがめんどうではある。ビルズと当たりたくないという気持がある。ビルズが勝てば地区優勝なので初戦で当たることはない。ビルズが負けてもシード7位なので第2シードのドルフィンズと再戦ということになるのではと思われる。いま、ヒルにパスが通ってドルフィンズがリード。やっぱりドルフィンズを応援しておこう。少し考えてみたのだが、ビルズが勝つとビルズが第2シードでチーフスは第3シードになる。すると第5シードのドルフィンズに当たりそうだ。ということで、ドルフィンズが勝ってスティーラーズと当たった方がいいと思われる。などと考えているうちにビルズが勝ってしまった。ビルズが地区優勝となったのでとりあえず初戦でビルズに当たることはなくなったが、準決勝で当たるだろう。これでシード順も確定した。Aカンファはレイブンズ、ビルズ、チーフス、テキサンズ、ブラウンズ、ドルフインズ、スティーラーズの順。初戦はビルズ対スティ、チーフ対ドルフ、テキサ対ブラウの対戦。ビルズとチーフはまず勝つだろう。テキサ対ブラウは接戦になるがどちらが勝っても次はレイブ戦、ビルズ対チーフの対戦となる。ここでレイブンズが負けそうな気がするが、それは希望的観測だ。Nカンファは49,カウボ、ライオ、バッカ、イーグ、ラムズ、パッカの順。初戦はカウボ対パッカーズ、ライオ対ラムズ、バッカニアーズ対イーグとなる。カウボーイズは勝つだろうが、あとの2試合は接戦になりそうだ。ラムズは怪我で出遅れていたベテランQBスタッフォードが絶好調。レシーバー陣も充実している。イーグルスは最終戦でハーツを休ませたので調子を戻しているか。バッカニアーズはメイフィールドが全開なら、イーグルス相手でも互角に闘えるだろう。ラムズが勝った場合、不戦勝の49ナーズと対戦する。49ナーズとしてはいやな展開だ。ライオンズに勝ってほしいだろう。ただその場合はイーグルスと当たる可能性がある。まあ、どちらにしても強敵だ。

01/09/火
東京に戻る。荷物を片づけ、パソコンを設定して、郵便物を整理する。それだけで一仕事だが、昨夜、大量のメモを書いたので入力。主人公デーヴァがシッダルタを批判する。阿弥陀ブッダの話は虚構ではないかと糺弾する。こういう展開は当初は考えていなかったので、こういう場面が出てくると嬉しくなる。小説を書くというのは、状況とキャラクターを設定するということに尽きる。あとはキャラクターが自動的に動いてくれる。こちらはただ傍観しているだけで、おおっ、と感動したりする。去年の親鸞の嫡男の善鸞の話を書いていたので、阿弥陀ブッダが虚構であるとか虚偽であるとか糺弾されると困惑するのだが、シッダルタは動じない。それだけの強いキャラに設定してある。このところ寝酒を飲んでいる途中でアイデアがひらめいてメモが増えるようになった。作品の調子が出ているということだろう。今年の駅伝の青山学院みたいなものだ。

01/10/水
主人公のデーヴァとシッダルタの対話が終わった。議論を長引かせないように、適切なところで切り上げた。必要ならまた会って話せばいい。ここで舞台はシュラヴァースティの祇園精舎からラージャグリハの竹林精舎に移るが、その前に娼婦のマリハムを登場させないといけない。ここで出番が終わる。死ぬわけではないが、出番の最後なのでそれらしいセリフを言わせたい。さて、Footballはシーズンの18週、各チームの17試合が終わった。プレーオフはこれから続いていくのだが、ここで今シーズンの総括をやっておく。まずはAカンファ。東地区はビルズの4連覇。ブレイディーの移籍によってペイトの王朝が終わって戦国時代になるかと思いきや、ビルズが台頭した。QBジョシュ・アレンはもともと肩は強く、体力があって自分でも走れる可能性のあるQBだったが、4年前に覚醒してパスが正確になった。困った時に自分で走ってしまうところがあって、足腰にダメージを受けてバランスを崩すことがあり、好不調の波が大きい。今シーズンは出だしは4勝2敗とまずまずのスタートだったが、その後は2勝4敗と調子を崩した。ところがバイウィーク明けに絶好調となり、5連勝でぎりぎりで地区優勝をもぎとった。この勢いがそのままプレーオフまで続けば、レイブンズにも勝てそうだ。ドルフはQBダゴヴァイロアが投げ、タイリーク・ヒルが受けて走るという無双の攻撃で地区首位を独走していたのだが、最後に失速した。標的をヒルにしぼると相手ディフェンスに狙われる。ヒルは体が小さいので、ディフェンスにくっつかれると、ターンオーバーの危険性がある。地区優勝を逃してプレーオフ初戦にチーフスと当たる。チーフスはヒルを放出したくらいでヒルの弱点を知り抜いている。チーフス有利だろう。ジェッツはベテランQBアーロン・ロジャースの移籍で優勝候補だったが、シーズン初戦の最初の攻撃で負傷。シーズンエンドとなってしまった。去年までの先発、ザック・ウィルソンではチームを安定させることができない。才能のある若手を集めたディフェンスでいくつか星を拾ったものの、QBに人材がないチームは勝ちきれない。ペイトリオッツは最悪のシーズンとなった。ブレイディーの後釜として採ったマック・ジューンズが成長しないとごろか、年々ダメになっていく。4勝13敗という成績なので、ドラフトでQBを採るチャンスだ。北地区はベンガルズが独走した。毎年、終盤のQBラマ―・ジャクソンが負傷して失速するのだが、今年はそれがなかった。シード1位という堂々の成績でこのままスーパーボウルを目指すのだろうが、ブラウンズ、スティーラーズという、ディフェンスの強いチームに負けている。そのブラウンズと準決勝で当たってしまうので、落とし穴があるとすればそのあたりだろう。そのブラウンズは頼りになるQBが不在だが、ディフェンスで白星をもぎとるという不思議なチームだった。ランニングバックのチャブが早い段階でシーズンオフとなり、今年もダメかと思われたのだが、頼りにならないQBが次々に退場して、4人目のQBとして引退したと思われていたフラッコと契約して先発に起用すると、とにかく投げまくって4連勝してプレーオフ進出を決めた。初戦はドラ2QBのストラウドのいるテキサンズだが、いまのブラウンズなら快勝だろう。で、ドルフィンズがチーフスに勝つようなことがなければ、次にレイブンズと対戦する。シーズンでは勝っているので自信をもって臨めるだろう。スティーラーズは2年目のピケットの成長に期待したのだが、ロングパスが投げられずに負傷退場。控えのトラビスキーはもっとひどくてインターセプトを連発。これでシーズンは終わったと思ったところから、3番手のルドルフに替えたところからまさかの3連勝。それも補欠の位置からのくりあがりという幸運にもめぐまれた。だが幸運もそこまでで、ビルズには歯が立たないだろう。ビリのベンガルズはシーズン当初からバローが負傷していて失速。その負傷が癒えてようやく調子が出てきたところでまた負傷。控えのブラウニングの活躍で土俵際にしばらく残っていたのだが、最後に力尽きた。まあ、バローの負傷が治れば、来シーズンは復活するだろう。この地区は3チームがプレーオフに進出。そこに来シーズンはバローが復活したベンガルズが加わると大激戦の地区となる。南地区も最後まで地区優勝が決まらなかった。シーズンに入って6勝2敗から、8勝3敗と独走していたジャガーズが、そこから1勝5敗と失速した。それでも最終戦に死に馬のタイタンズに勝てば地区優勝だったのだが、控えQBのタネヒルの出たタイタンズに負けてしまった。そのタイタンズは早々と優勝争いから交替していた。タネヒルの調子が上がらず、新人のレヴィスを起用したのだが接戦に弱く、チームが過渡期にあるようだ。大黒柱のランニングバックのヘンリーも、QBのパスが不振では集中的に警戒されてしまう。来シーズン、ヘンリーはチームを離れると宣言している。監督も代わるようで、チームを根本的に建て直すしかない。ドラ2新人のストラウドを擁するテキサンズはよくがんばった。コルツのドラ4QBのリチャードソンも大活躍していたのだが負傷してリタイヤ。控えのミンシューで何とか勝ったり負けたりで、最終戦でテキサンズに勝てばプレーオフに進出というところまで行ったが、そこまでだった。来シーズンはリチャードソンが復帰するので期待できるのだが、走るQBは怪我がつきもので大丈夫か。西地区はレシーバーのいないチーフスの失速で激戦区となりそうだったが、他の3チームがもっと失速して、チーフスが連続優勝の記録を伸ばした。野球の大谷に抜かれたのだが、マホームズの高給は、チームの資金繰りを悪化させている。一昨年ヒルガ去り、今年はスーパーボールで活躍したスミスシュスターも去った。マホームズにタイトエンドのケルシー、ディフェンスラインのクリス・ジョーンズの3人が高給をとっているので、あとは新人ばかりというチームになってしまう。それでも地区優勝してしまったのだが、プレーオフ初戦はドルフィンズ。これも難敵だが、次がおそらくビルズ。そして最後にレイブンズ。3つとも勝つのは難しいのではないか。チーフスを熱愛しているぼくも、今回は楽観できず、天に祈るしかないという気分になっている。

01/11/木
文藝家協会新年会。事務所の近くの中華料理屋。テーブルが3つに別れる。事務所による座席指定。それほど親しくない人と会話をせよという意図らしい。ぼくが配置されたテーブルは全員がほどよくしゃべり、ひとりでしゃべりすぎないという節度をわきまえた人々だったので、楽しく会話が進んだ。さて、昨日はAカンファの総括をしたので、今日はNカンファ。東地区はイーグルスが5連勝、1敗をはさんで5連勝と、独走態勢だったのに、最後の6試合が1勝5敗で、地区優勝を逃した。イーグルスは昨シーズンのスーパーボウル敗戦後、攻撃コーチ、守備コーチがそれぞれ他チームのヘッドとなって移籍。最後に守備が乱れ始めた時に立て直しができなくなった。トーナメント初戦が比較的楽なバッカニアーズなので何とか建て直すのではないか。カウボーイズが地区優勝。ホームでは連戦連勝だがなぜかアウェイに弱い。QBプレスコットは去年のインターセプト癖は改善された。総合力のあるチームだがここぞという勝負に弱いところがある。シード1位を争ったライオンズ戦で終了直前に2点コンバージョンで逆転されたかに見えたのだが、相手のオフェンスラインでパスキャッチではる選手の指名ミスに救われた。シード2位になったので初戦と準決勝はホームで戦える。ジャイアンツはQBダニエル・ジョーンズに進歩が見られないばかりか昨シーズンより後退した。チームもばらばらになってしまった。コマンダーズは頼れるQBがいない。幸いビリから2番目になったのでドラ2QBをゲットできる。北地区はライオンズ独走。QBゴフを中心にチームがまとまった。ただトーナメントを勝ち抜くほどの総合力があるかは疑問。パッカーズはベテランQBアーロン・ロジャースが抜けたのに控えのラブでプレーオフ進出を果たした。よくがんばった。バイキングスはQBカズンズの負傷で失速。控えQBの整備が必要。ベアーズはQBのジャスティン・フィールズの限界が見えてきた。どんなにがんばっても7勝10敗では未来がない。南地区は昨シーズンは引退前のブレイディーのバッカニアーズが負け越しで地区優勝。今シーズンは見事9勝8敗の勝ち越しで地区優勝。セインツも9勝8敗だったがプレーオフに届かず。ファルコンズは7勝10敗に終わったが最後の5戦が1勝4敗で、それがなければ地区優勝が狙えた。3チームの総合力は拮抗していたがファルコンズは若いQBリダーを育てるのか、コマンダーズから移籍したハイニケで行くのか迷いがあったようで、最後にどちらもダメになった。3チームが地区優勝争いをする中、ひとりわが道を行くパンサーズ2勝15敗。しかもドラ1QBヤングでこの惨敗。ヤングが立ち直れるのか、このまま消えてしまうのか、来シーズンを見ないとわからない。ビリなので本来なら来年のドラ1のはずなのだが、ヤングを1位指名するために翌年の1巡指名権をベアーズに譲っていた。来年の指名順はシーズンの成績で決まる。まさかドラ1を採ったチームがビリになるとは誰も思わなかっただろう。西地区は49ナーズの独走。とはいえ中盤の3連敗が気にかかる。昨シーズンのドラフト最下位で話題になったQBパーディーは、目配りの利く選手なのだが、何かの拍子に勘が狂うことがあるようだ。シード1位なので休んで調整してほしい。ラムズは途中からQBスタッフォードの調子が戻った。前半3勝6敗。バイウィークで休んだあとは7勝1敗。後半の調子なら、2年前のスーパーボウル制覇の再現も見えてきた。シーホークスは9勝8敗でトーナメント進出を逃した。QBスミスの限界が見えてきた。ラッセル・ウィルソンを呼び戻すことはできないのかと思っていたが、ヘッドコーチが引退するようだ。カーディナルスはQBマレーが途中から出場したものの調子は戻らず。4勝13敗という無残な成績。ドラフトでいいQBが残っていたら採るかもしれない。

01/12/金
近所の医者に行く。先月、区民検診を受けたのだが、問題なし。よかった。自分よりも若い有名人がどんどん亡くなっていく。同世代の小説家も、はるか昔に中上健次が亡くなったあと、立松和平、津島佑子、橋三千綱と、みんないなくなった。自分はなぜ元気で生きているのか。書きたいものだけを書いてのんびり生きているせいか。大学で学部長をやったり、いまもSARTRASで忙しく働いているのが、元気のもとになっているのか。さて本日はトーナメントの予想。Aカンファから。第2シードのビルズは後半に調子が出たが、もし最終戦ドルフィンズに負け、ジャガーズがタイタンズに勝っていれば、ビルズがトーナメントに出られないという事態が生じるところだった。ツキがあるということだろう。スティーラーズは守備で勝ってきたチームだが守備の要のワットが負傷して出られない。攻撃は第3QBのルドルフで、ビルズの楽勝だろう。第3シードに沈んだチーフスはビルズといい試合をしたドルフィンズ。調子の波が大きいチームだが波に乗ると爆発力がある。ただQBのタゴヴァイロアはハワイ出身。アラバマ大学で現在はマイアミドルフィンズ所属。つまり厳寒の中で試合をしたことがない。これはロングパスを多用するタゴヴァイロアにとっては大きな試練だ。チーフスのホームはカンサスシティーの外れで試合当日の気温は華氏1ゲタになる予想。華氏5度は摂氏マイナス15度らしい。まあ、マイナス10度くらいは覚悟しなければならないだろう。ということで、チーフスファンのぼくは大雪の中での試合を期待している。ただランニング勝負になると、ドルフィンズのエイチェンという新人が活躍しているので要注意。チーフスにはパチェコ、ヒレアー、マッキノンという特徴の異なる3選手がいるので、ランニング合戦にも勝てるだろう。今シーズンのチーフスは新人レシーバーのライスと、タイトエンドのケルシーしかパスの受け手がいない。タイトエンドやランニングバックへの短いパスで少しずつ前進していけば勝機はある。第4シードのテキサンズと第5シードのブラウンズは激戦になる。ドラ2QBストラウドとスーパーボウル覇者のキャリアのあるフラッコの対決。ディフェンスの強いブラウンズに勝ってもらいたい。ブラウンズなら、第1シードのレイブンズに勝つ可能性があるからだ。準決勝のもう1つは順当にいけばビルズ対チーフスになる。調子が上向きのビルズと、最後まで上向きにならなかったチーフス。まあ、試合には運もある。祈るしかない。

01/13/土
自分の仕事も佳境に入っているのだが、この時期はFootballのことしか頭に入らなくなる。昨日に続いて本日はNカンファ。第2シードのカウボーイズはパッカーズが相手。昨シーズンはアーロン・ロジャースが不調でプレーオフ進出を逃したパッカーズが控えQBラブでからくも第7シードで進出を果たした。とはいえホームに強いカウボーイズ相手にダラスで闘うのは厳しい。カウボーイズの圧勝だろう。第3シードのライオンズはラムズ。この試合がアップセットの可能性が最も高い気がする。怪我で出遅れたQBスタッフォードがいまは絶好調。スーパーボウル制覇の2年前の姿に戻っている。ライオンズといえばそのスタッフォードの古巣。QBの交換でライオンズにとばされたゴフが雪辱を狙っている。これはいい試合になりそうだが、総合力でラムズが少し有利か。負け越しでも地区優勝が定着していた南地区で勝ち越しで優勝したバッカニアーズは、昨シーズンのカンファ王者のイーグルスと。イーグルスの圧勝になりそうな対戦だが、終盤に失速したイーグルスに対し、バッカニアーズはメイフィールドの調子が出てきた。ただそのメイフィールドが肩を傷めているようでやはりイーグルスの圧勝だろう。とはいえブレイディーがいたころはスーパーボウルを制覇したバッカニアーズの陣容は整っている。メイフィールドの怪我が回復していることを祈る。さて、第6シードのラムズが勝つと、初戦不戦勝の49ナーズに当たる。同地区対決。もう一つの準決勝がカウボーイズ対イーグルスなら、こちらも同地区対決。ただホームに強いカウボーイズに対して失速気味のイーグルスがどこまでがんばれるか。決勝は49ナーズ対カウボーイズ、ということになればやはり49ナーズだろう。いよいよ初戦が明日に迫った。明日は6時半からブラウ対テキサ、10時からドルフ対チーフ。3年前、チーム首脳と対立したテキサンズのQBワトソンが出場を拒否。ブラウンズに移籍したのだが暴力事件で10試合ほど出場停止。復帰したものの長いブランクで調子は戻らず惨敗が続いた。今シーズンも最初から不調。ただディフェンスのがんばりで時々勝つという状態だった。そのワトソンが負傷でリタイア。控え、そのまた控えも負傷してついにQBがいなくなった。それで今シーズン、どこからもオファーがなく半ば引退していたかつてのスーパーボウル覇者のフラッコを急遽入団させたら、ロングパスを連発して4試合連続300ヤード超えの活躍。第5シードでプレーオフに進出した。一方、テキサンズはワトソンがいなくなってボロ負けの連続だったが、ドラフトでは上位になり若手選手が集まってきた。ワトソンと交換でブラウンズのドラフト権ももらい、陣容がようやく整ってきた。今シーズンはドラ2QBのストラウドが大活躍。新人QBで地区優勝という、空前の成績となった。ドラ1QBのヤングをとったパンサーズが2勝しかあげられなかったので、ドラ2でストラウドが採れたテキサンズは大当たりだった。ということで、新人QBストラウドと、大ベテランのフラッコの対決という対戦だが、守備力は圧倒的にブラウンズが有利。ストラウドがどこまでがんばれるか。ぼくはストラウドに注目してきたので、少し応援したい気持になっている。チーフ対ドルフは、昨日も書いたが、厳寒のカンサスシティーで、ハワイ出身のタゴヴァイロアがどこまでパスを投げられるか。ただドルフィンズにはモスタート、エイチェンというランニングバックがいるので、ラン攻撃でも互角以上に闘える。対してマホームズはレシーバーがいないので苦労している。タイトエンドのケルシーはダブルカバーされそうなので、短いパスをランニングバックに投げるか、ただ一人がんばっている新人レシーバーのライスの活躍に期待するか。ただチーフスの若いディフェンスが今シーズンは充実しているので、ドルフィンズのラン攻撃を抑えることができればチーフスにも勝つチャンスはある。ドルフィンズの攻撃力は時に爆発するのだが、時に沈黙することもあって、マイアミから厳寒の地に移動したドルフィンズの失速を期待したい。いずれにしろ、明日は早起きをしないといけない。

01/14/日
ついにプレーオフが始まった。ワイルドカードと呼ばれる初戦は6試合もあって、高校野球の準々決勝みたいな楽しい対戦がある。本日(現地土曜日)は2試合、明日(現地日曜日)3試合、明後日(マンデーナイト)1試合予定されていたのだが、明日のビルズ対スティーラーズは、バッファローの悪天候が予想されるため、マンデーナイト前の現地の夕方に変更となった。ネットで調べるとスカパーでの放送はないということだが、まあ、ビルズの圧勝だろうから、もともと見るつもりもなかった。さて、本日の6時半からのテキサンズ対ブラウンズは、早起きして見るほどのこともないと思ったので、7時半にテレビをつけた。第2クォーターの始めから見られて、その時点では接戦だったが、テキサンズのジラ2QBストラウドのロングパスの正確さはマホームズ以上というくらいのもので、あせったフラッコがインターセプトを連発して、意外にもテキサンズの圧勝となった。次のレイブンズ戦でもいい勝負ができそうだ。本日のメインイベントは次のチーフス対ドルフィンズ。カンザスシティーは厳寒でマイナス20度。ハワイ生まれのタゴヴァイロアはもとより、マイアミドルフィンズの選手は動きが硬く、チーフスの圧勝だった。今年のマホームズはレシーバーがいなので苦戦が続いていたが、シーズンでも見られなかったほどの快勝だった。新人レシーバーのライスが急成長していて、100ヤード越えの活躍。パチェコのランもさえわたっていた。何よりもディフェンスが相手のラン攻撃を封殺した。モスタート、エイチェンというドルフィンズのランニングバックは、リーグ全体でも傑出しているはずなのに、ほぼ完封だった。この調子なら、次のビルズ戦でも互角以上に戦えそうだ。明日のパッカーズ対カウボーイズは、ホームに強いカウボーイズの地元ダラスなので、カウボーイズの圧勝だろう。ラムズ対ライオンズの因縁の試合は接戦になる。2年前にQBの取り替えがあり、スタッフォードを得たラムズがスーパーボウルを制した。交換でライオンズに移ったゴフは苦戦していたが、3年目の今シーズンにようやく開花して、強いチームになった。だが怪我で不振だったスタッフォードもシーズン後半には復調しているので、すごい試合になるはず。悲劇のゴフを応援したい。

01/15/月
ゴフを応援したいと書いたライオ対ラムズは、ゴフのライオが1点差勝ち。よかった。それよりも驚いたのはカウボ対パッカーズ。今シーズン、カウボーイズは地元のダラスでは全勝。一方パッカは第7シードのぎりぎりの成績でプレーオフにすべりこんだ。戦力的にもカウボの圧勝のはずだったが、パッカの控えQBラブのロングパスがずばずばと決まった。まるでロジャースみたいだった。ラン攻撃も出て、パッカーズの快勝。第7シードが勝ったので不戦勝の49ナーズと対戦する。49ナーズはイーグと当たらなくてすんだ。去年はパーディーが怪我をさせられた。乱暴な選手の多いイーグとは当たらない方がいい。明日はイーグ対バッカニアーズ。シーズン終盤に失速したイーグが立ち直れるか。終盤にようやくQBメイフィールドが慣れてきたバッカニアーズがどこまでがんばれるか。メイフィールドはどこか怪我をしているようで、最終戦はパスが決まらなかった。だがバッカはディフェンスも強い。接戦にもちこみたい。ビルズ対スティーラーズも、スティのディフェンスに期待したい。今シーズンのビルズは好不調の波が大きい。スティのディフェンスががんばってターンオーバーを奪取できるようだとロースコアの接戦にもちこめる。控えQBのルドルフがどこまでやれるか。第7シードのスティが勝つとレイブンズと当たる。するとチーフスは地元でテキサンズと対戦する。テキサも寒さでふるえることになる。ただビルズが勝つとバッファローでアウェイの闘いとなる。寒いのには慣れているけれども、できればテキサンズと対戦したい。本日は公用があった。SARTRASの共通目的委員会の事前審査。今回から委員長が交代して土肥理事長が兼任することになった。理事長は九州在住なのでズーム会議。これは助かった。

01/16/火
スカパーの日テレG+は火曜日のマンデーナイトはいつも放送しないのだが、プレーオフなので2試合とも中継があった。このためにスカパーに加入しているのでこの放送はありがたい。予想どおりビルズ圧勝。仕方がない。次週はバッファローでビルズと対戦することになる。イーグルス対バッカニアーズは接戦になると予想していたのだが、バッカニアーズの圧勝となった。次週はライオンズと対戦する。QBメイフィールドの長いパスが決まったこともあるが、バッカニアーズのディフェンスがイーグルスを完全に征圧していた。去年のスーパーボウルであれほど輝いていたイーグルスのオフェンスが今シーズンは最初から失速していた。接戦に強く序盤は連勝していたのだが、昨シーズンのような圧勝ではなく、ぎりぎりの闘いだった。ディフェンスに怪我人が出た最後の数試合は、チームがズタズタになった感じで、それがプレーオフまで持続してしまった。メイフィールドはそういうイーグルスのチーム事情を見抜いていて、序盤からパスを投げまくって点差をつけたので、相手はラン攻撃では追いつけなくなった。ハーツは聞き手の指を傷めていて、パスの精度が微妙に狂っていた。ブレイディー引退のあとをうけてバッカニアーズの先発となってメイフィールドは期待に応えたと思う。この調子でライオンズに挑戦してほしい。来週の予想もしておく。日曜日のテキサンズ対レイブンズは、シード1位のレイブが有利だが、テキサンズのドラ2QBストラウドが絶好調で、番狂わせが期待できる。パッカーズ対49ナーズ。パッカーズにはカウボーイズに圧勝した勢いがある。これに対し49ナーズはシーズン最終戦に主力を温存し、トーナメント初戦は不戦勝なので、2週間のタイムラグがある。休養にはなっただろうが、休みすぎで感覚が狂うということもある。序盤はパッカーズにペースを握られるかもしれないが、そこから建て直して最終的には余裕をもって勝つだろう。月曜日はバッカニアーズ対ライオンズ。デトロイトなので寒そうだ。フロリダのチームにはハンデとなる。ライオンズ有利ではあるが、バッカニアーズを応援したい。チーフス対ビルズはバッファローでの試合。チーフスは寒さには慣れている。2年前の激戦が思い出される。ジョシュ・アレンのQBのランを、チーフスのディフェンスが防げるか。2年前はディフェンスが双方ズタズタで点のとりあいになった。今シーズンのチーフスは点はとれないので、ディフェンスのがんばりでロースコアの闘いにもちこみたい。

01/17/水
『デーヴァダッタ』は300ページ900枚を少し過ぎたところ。全体の構成はプロローグ、シッダルタの出立、六師外道、ラージャグリハに教団設立、シュラヴァースティの祇園精舎と故郷カピラヴァストゥの滅亡、ビンビサーラ王とアジャータシャトル王子の物語、エピローグといった展開になる。釈迦の生まれ故郷カピラヴァストゥの崩壊まで話が進んだ。いよいよ最後のアジャータシャトル王子の父殺しの物語になる。ここは本一冊ぶんくらいの分量をかけてじっくりと描きたい。100ページ300枚かけるとすると、全体は400ページ1200枚になる。まだ先は長い。それでもマラソンでいえば、最後の競技場が遠くに見えている、というくらいのところで、ゴールが視界に入ってきた。すでに登場人物のキャラクターは確立している。これから新たに出てくる人物はたぶんいない。維摩経の維摩居士をゲストとして登場させるプランはもっているが、ピースがうまくはまらなければカットしてもいいと思っている。キャラクターが確立していると、登場させるだけでひとりでにしゃべり始める。だから書いていても実に楽で、自分で書いているという感じもしない。書くスピードが上がりそうなのだが、スピードが速いといつの間にかアラスジだけになってしまいがちだ。まだエピローグ仕様の速い展開ではないので、情景描写をしながらじっくり書いていきたい。日曜、月曜、火曜と、毎日2試合ずつFootballがあった。一年で一番、至福の時と感じる時期だ。6試合もあるのはこれが最後。この週末は4試合、次の週は2試合、1週休みがあってスーパーボウルという日程になる。チーフスがどこまで行けるかわからないが、49ナーズも応援しているので、どちらかがスーパーボウルに進んでほしい。両方とも出場すると、やや困惑する。とりあえず昨日までの6試合の感想を述べておく。このワイルドカードと呼ばれる予選みたいな試合は、昔は各カンファで1試合しかなかった。1つのカンファが3地区制だったからだ。西、中央、東に5チームずつがいて、両カンファで30チームだった。地区が三つだとトーナメントが成立しない。そこで各地区の2位以下のチームの上位2チームが敗者復活戦をやってトーナメントに参加できるようになっていた。わずか1試合ずつしかないのであんまり盛り上がらなかった記憶がある。両カンファに1チームずつ増やして16チームとして、4地区に2チームずつ配分すると、地区優勝4チームできれいなトーナメントになる。でもそれでは寂しいので、ワイルドカード出場を2チームとして、地区優勝4チームのうち上位2チームを初戦不戦勝、下位2チームがワイルドカードに出場するという方式になった。数年前、ワイルドカードを3チームとして、地区優勝のシード1位のチームだけ不戦勝で、地区優勝しても2〜4位のチームはワイルドカードに参戦するというのがいまのシステムだ。ということで両カンファあわせて6試合もある。地区優勝4チームを成績順にシード1〜4位とし、ワイルドカードのチームは5〜7位として、シード1位は不戦勝、シード2対シード7、シード3対シード5、シード4対シード5という組み合わせになる。地区によっては負け越しでも優勝となるので、たいていシード4位のチームより5位のチームの方が成績は上になる。それでもシード4位は地元開催となるので、4位対5位の試合は実力伯仲ということになる。結果としては、Aカンファは地元開催のチームがすべて勝った。接戦が予想された4位テキサンズも5位のブラウンズに圧勝した。準決勝は1位対4位、2位対3位となる。不戦勝のレイブンズが出ていないので、どんな調子がわからない。ドラ2新人ストラウドを擁するテキサンズには勢いがある。テキサンズを応援したい。ビルズ対チーフスは大激戦が予想される。ジョシュ・アレンに好不調の波があり、マホームズにはレシーバーがいない。バッファロー開催なのでビルズが少し有利だが、チーフスはディフェンスのまとまりがあって期待できる。寒さに固まっていたドルフィンズが相手とはいえ、爆発力のあるオフェンスをほぼ完封した。タイリーク・ヒルの個人技であげた7点だけで、ラン攻撃を封殺した。ぼくはチーフスが優勢だと思っている。Nカンファは大波乱があった。シード7位のパッカーズがシード2位のカウボーイズを撃破した。シード6位のラムズもスタッフォードの復調でスーパーボウル候補といわれていたのだが、1点差でライオンズが逃げ切った。QBとっかえ事件でライオンズに左遷されたゴフの意地を見たように思った。昨年スーパーボウル出場のイーグルスと、最終戦で地区優勝を決めたバッカニアーズの対戦も、有利と思われたイーグルスが惨敗だった。Nカンファは3試合とも番狂わせだった。勝ったチームはそれでけ勢いがある。初戦に試合のなかった49ナーズは、その勢いに押される可能性がある。シード7位のパッカーズが勝ったため、不戦勝の49ナーズと当たる。ほぼ互角だが、地元で試合のできる49ナーズがやや有利か。ライオンズも地元で戦える。イーグルスに圧勝したバッカニアーズの勢いがどこまで通じるか。やはり地元で戦えるライオンズが有利だろう。デトロイトはカンサスシティーほどではないが寒い。バッカニアーズはドルフィンズ同様、フロリダのチームだ。寒さに弱そうだ。テキサンズ対チーフスの決勝戦を見たい。49ナーズ対ライオンズ。そうなるとチーフス対49ナーズのスーパーボウルで4年前の再現となる。あのときは49ナーズのQBがガロポロだった。そのガロポロを追いやって先発となったパーディーに期待したい。

01/18/木
SARTRAS分配委員会。もう一人の副理事長の土屋さんが委員長をつとめる会議だが、土屋さんが海外調査に出向いているので、こちらが代理の議長をつとめる。共通目的委員会でも代理で議長をつとめたことがあり、やり方はわかっている。事務局が台本みたいなものを作ってくれているのでそれを読むだけでいい。土屋さんも早朝のロンドンから参加。ZOOMというのは便利なものだ。

01/19/金
SARTRAS共通目的委員会。今回から理事長の土肥さんが委員長を兼任。ただ次のスケジュールがあるので時間がオーバーするようだとそこで議長を交替することになっていて、ぼくのところにも台本が送られてきている。しかし時間どおりに会議が終わり、その台本を使うことはなかった。明日の土曜日は歴時協会の新年会があるので、ここで日曜のFootballの予想を書いておく。テキサ対レイブ。初戦不戦勝のレイブンズは休養はとれたはずだが、最終戦も主力を休ませたので、半月ほど試合がないことになる。エンジンがかかるまでに時間がかかるようだと、先週絶好調だったドラ2QBストラウドにロングパスを決められてしまいそうだ。ぼくはレイブンズがきらいなので(モバイルQBが好きではない。Footballの醍醐味はポケットパサーのロングパスだと思っている)、テキサンズを応援する。パッカ対49ナーズ。第7シードのパッカーズが勝ったため、第1シードの49ナーズと対戦することになった。第2シードのカウボーイズに大勝したパッカーズは調子の波に乗っている。イーグルス同様、半月試合のなかった49ナーズと僅差の闘いになるだろう。最後に49ナーズが勝つ、というシナリオを頭の中に描いている。ともかく日曜の試合は、初戦不戦勝の第1シードが登場する。相手は初戦で番狂わせをしたチームで勢いがある。しかも両チームとも前評判のよかったブラウンズとカウボーイズを撃破した。どちらもいい勝負になると思う。第4クォーターまでもつれる試合になるだろう。そうなると運を味方につけるしかない。

01/20/土

日本歴史時代作家協会の新年会。30人ほど集まった。盛会。立食ではなく座席に座っていたのでテーブルの近く人としか話せなかったが、ぼくの早稲田での教え子の泉ゆたかさんもいて楽しかった。夕方から雨ということだったが傘をさすことはなかった。会場の向かいにビックカメラがあって、その地下から地下道に出られたので、とっさに千代田線への経路を考えた。副都心線で明治神宮前、丸ノ内線で国会議事堂前、霞ヶ関、大手町のどこかで乗り換え。まあ、命じ新宮前が妥当だろう。

01/21/日
Footballのカンファ準決勝。レイブンズはテキサンズに圧勝。ドラ2QBのストラウドもここまでよくがんばった。49ナーズはパッカーズに辛勝。残り1分でようやく逆転のタッチダウン。パッカーズのQBラブもよく頑張った。ロジャースの控えとして3年ほどすごし、今年が先発としてのデビューだったが、カウボーイズを撃破し、49ナーズを苦しめた。さて、明日はライオンズ対バッカニアーズ。ぼくはブラウンズ時代からのメイフィールドのファンなので、バッカニアーズを応援したいが、ライオンズの圧勝だろう。ビルズ対チーフスは接戦になる。リアルタイムでは見ていられないかもしれない。王将戦は藤井くんの圧勝。2勝目。

01/22/月
いつものように8時前に起床してテレビをつけると、いつもは前半の終わりごろなのに、もう終了間際になっている。アメリカは週末に寒波が襲来するようで開始時間が早まったのだろう。ライオンズが8点差でリード。いまのバッカニアーズにはこれを取り返すパワーはない。テレビを妻に譲ってパソコンで仕事をしながらスマホでDOZNを見る。8点差のままで試合終了。そのまま仕事を続けていたのだが、テレビをつけてみるとハーフタイムになっていた。第二試合も開始時間が早まったようだ。アメリカでは夕方から夜のゴールデンタイムの時間。テレビ局の放送時間の調整はうまくいったのだろうか。Footballはアメリカの国民的スポーツだから最優先されるのか。で、ビルズが4点リードしている。得点経過を見ると取ったり取られたりのシーソーゲームでたまたまビルズがリードということか。後半に入っても取ったり取られたりが続く。チーフスのタッチダウンで3点リード。次のビルズの自陣での攻撃を4thダウンに追い込む。パントの体制からビルズがまさかのラン攻撃。これを止めてその視点からの攻撃になった。そこからゴール直前まで前進、トリックプレーで12番の無名の選手(と思ったがシーズン中に移籍した出戻りのハードマンだった)にもたせたのだが、何とゴールライン直前でファンブルしたボールがゴールゾーンからエンドラインの外に。タッチバックになってチャンスがついえた。そのビルズの自陣からの攻撃でジョシュ・アレンがファンブル。チーフスの選手が3人くらい近くにいたのだが、拾ってタッチダウンというあせりからボールが手につかずビルズの選手に押さえられた。2度もチャンスをつぶした。このミスがなくどちらかで7点をとっていれば10点差で楽勝だったが、考えてみるとビルズもパント体制からのパス攻撃の失敗とQBのファンブルというミスを重ねたので、ミスを相殺すると3点差でビルズの攻撃が続く。ここで時間を使ってかなり前進されたのだが、ディフェンスがよくがんばって、44ヤードのキックに追い込んだ。残り時間わずかなので延長戦になるかと思われたのだが、このキックをビルズが外して、3点差のまま逃げ切った。両チームの戦力が拮抗した好ゲームだったが、終盤はミス合戦となり、勝てたのは幸運といかいいようがない。しかし終盤に絶好調となっていたビルズとの試合を接戦にもちこめたのはディフェンスのがんばりであり、パチェコのランがのびたことと、シーズン中ほとんど落球ばかりだったスカントリングが2度ほどロングパスをキャッチできたし、新人ライスも着実にキャッチして、攻撃もスムースだった。終わってみればいい試合だったが、レイブンスはラマ―・ジャクソンに加えてボンミラーとかベッカムとか、往年の名選手まで動員しているので、今回は最大の強敵となる。49ナーズ対ライオンズも接戦が予想される。ひとまず準決勝が終わり、次は今週末のカンファ決勝戦となる。チーフス対49ナーズという夢の実現はまだ可能性を残している。

01/23/火
いつもの深川ギャザリアで買い物。月に2回くらいここに行く。車を動かしてバッテリーに充電するのが目的だが、ここはショッピングモールなので、店内を散歩しながらいろいろなものを見る。Footballの翌日は気が抜けたようになっている。テキサンズに圧勝したレイブンズの強さが際立っている。それに比べて49ナーズはパッカーズに辛勝だった。チーフスも辛勝。ライオンズは結果としては点差が開いたが、バッカニアーズのメイフィールドが2本のインターセプトを投じたからで、これはディフェンスの勝利といえるだろう。それでもチーフスのディフェンスはビルズのQBジョシュ・アレンのラン攻撃をほぼ完全に止めていた。ラマ―・ジャクソンも止められるのではという期待をもちたい。チーフス対49ナーズのスーパーボウルを見たい。来週の月曜日はFootballに集中したい(試合開始は朝の5時だ)。

01/24/水
SARTRAS役員会。これは珍しくリアルな会なので永田町の事務所に出かける。海外調査からお帰りになったもう一人の副理事長もお元気そうであった。成果は充分にあったようだ。和やかな会議で一時間ほどで終わった。妻が今日からいないのでコンビニで食料を調達する。

01/25/木
SARTRAS理事会。何事もなく終わる。あとはひたすら仕事。作品の終幕を飾る父殺しの物語がいよいよ始まりそうだが、ここへ来てマウドガリヤーヤナというキャラクターが輝き始めた。シャーリプトラに次ぐ二番弟子なのだがこれまでは影がうすかった。しかし多弁だがいじられキャラのシャーリプトラに対し、マウドガリヤーヤナは神通第一と称される。超能力者なのかもしれない。観無量寿経の冒頭部分でも、マウドガリヤーヤナは確かに空を飛んでいる。いのイメージは魅力的なので、何とか空を飛ばせたいのだが、リアリズムの小説で無理なら、何とかすれすれのところまで不気味な感じを出したい。マウドガリヤーヤナをある程度活躍させてから、シュラヴァースティにいるシッダルタが戻ってくる。そこから、最後の物語が始まっていく。

01/26/金
ぼくはFootballをスカパーの日テレG+のチャンネルで見ている。スカパーにはお徳用パックみたいなものがあって、その契約だと、最新の映画チャンネルを除いてたいていのチャンネルが見られる。ミステリーチャンネルでポアロやマープルやバーナビーなどを楽しんでいる。刑事モースというのもなかなかおもしろい。ただ日テレで中継するのは金曜と月曜の朝の試合だけで、明け方の試合を見るためにDOZNとも契約していた。昨シーズンはよく早朝に起きてDOZNを見ていた。ところが今シーズンのDOZNはゲームパスという全試合中継のサイトと提携したために、DOZN独自の中継がほとんどなくなった。ゲームパスを見るためにはかなり高い割り増し料金が必要だが、全試合を見るほどの熱意はないので、DOZNとの契約をやめようと思っていたのだが、止め方がわからなかった。今日、ドコモからのメールで、DOZNが3月から値上げになるというお知らせが届いた。そして契約するサイトの案内が出ていたので、それでサイトにつなげて、アカウントからパスワードとかややこしいものを求められたが、古い日記帳にそれらしい記述があったのでそれを打ち込むとうまく中に入れて、契約解除まで進むことができた。よかった。

01/27/土
週末。妻がいないので静かな週末。自宅住居の集合住宅敷地内のスーパーに行ってウイスキーなどを買ってくる。寝酒にウイスキーを3杯飲むことにしている。それ以上は飲まない。このところFootballの準決勝を集中して見ていた。チーフス対ビルズと49ナーズ対パッカーズは接戦だった。レイブンズ対テキサンズはレイブンズが強すぎた。ライオンズ対バッカニアーズは、バッカニアーズの自滅。これだけを見るとレイブンズ対ライオンズのスーパーボウルになりそうだが、試合はやってみないとわからない。ただチーフスはランニングバックのパチェコがクエッショナブル(出場可否未定)の怪我を負っているようで、パチェコが出られないと苦しくなる。ビルズとの試合ではスキャントリングが2度、ロングパスをキャッチした。シーズンでは落球ばかりだった選手だ。新人レシーバーのライスは安定感が増した。去年のスミスシェスターくらいの活躍はできそうだ。ライスとスキャントリング、これに俊足のハードマンまたはタイトエンド級の体格のワトソンのどちらか、これにケルシーが加わると、レシーブ陣は安定してきた。パチェコさえ出られればレイブンズと互角に闘えそうだ。49ナーズは雨の中でQBパーディーの手がすべったということだろう。初戦不戦勝だし、シーズン最終週も主力を温存したので、ゲーム感覚が狂っていたせいもある。明後日までには調整できるだろう。『デーヴァダッタ』は21章が終わって、シッダルタがラージャグリハに戻り、いよいよアジャータシャトル王子の物語が始まる。ただ時間の経過を描きたいので、ヴァイシャーリーから商人たちが訪ねてくるというエピソードを入れたい。「維摩経」の雰囲気をそこで出したい。これは構想を練るのに少し時間がかかる。急ぐことはない。じっくりと考えたい。カンファの決勝戦が迫っているのでそれほどじっくり考えてもいられないのだが。

01/28/日
22章の途中で少しページが余ったので維摩居士を登場させることにした。ついでに弥勒菩薩も登場させて、大乗仏教の要素を並べることにした。すでに法華経、阿弥陀経、勝鬘経については言及している。ここで維摩経、弥勒経を出しておけば、あとは華厳経しか残っていない。華厳経については言及しないつもりだ。小説で扱うにも難解すぎる。さて、カンファ決勝戦前日。準決勝を見る限り、レイブンズとライオンズが好調だが、チーフスと49ナーズも地力では負けない。あとは勝負のモメンタムがどちらに傾くかだ。気持としてはチーフスと49ナーズに勝ってもらいたいが、どちらかは勝ってほしい。レイブンズ対ライオンズのスーパーボウルでは見る気がしない。将棋の王将戦、大相撲と、見るものが多くて楽しい日曜日だが、こちらは明日の早朝のことで頭がいっぱいだ。

01/29/月
勝ちました。よかった。朝5時から観戦したかいがありました。レイブンズの守備は最強。オフェンスもほぼ最強。しかしチーフスも今シーズンは守備が2位。若いディフェンスバックが走りまくって守備をする。ラマ―・ジャクソンのランをしっかりと抑える。ロングパスを1発決められて7点とられただけ。今シーズンのチーフスはレシーバーがいないという状況だったが、新人のライスがようやく使いものになってきて、さらに先週の試合では、不振だったスキャントリングが後半開始直後にロングパスをキャッチして逆転勝ちにつながった。さて、今朝の試合ではとりあえずケルシーへのパスが百発百中で通り、怪我が心配されたパチェコも出場できて、ケルシーとパチェコが1つずつタッチダウン。さらにバトカーのキックも決まって17対7と10点差で前半を終えた。後半になるとパチェコのランが完全に封じられた。マホームズはインターセプトを警戒してロングパスを投げない。まったく前へ進めなくなった。レイブンズの攻撃はラマ―・ジャクソンが走れるようになり、パスも決まり出した。ゴール直前でパスが決まって、タッチダウンと思われたところで、コーナーバックのスニードが手でかきだしてファンブルを誘った。さらに次の攻撃もゴールゾーンでセーフティーのブッシュがインターセプト。レイブンズはゴールゾーンまで攻めながらターンオーバーということが2回あって、スタッツでは圧倒的に上回りながら、フィールドゴールの3点にとどまり、7点差でチーフスの攻撃、残り2分。しかしチーフスはファーストダウンもとれない状態で、進まないランを止められ、これは苦しいとはらはらしていたら、最後にスキャントリングがやや長いパスを転びながらキャッチしてファーストダウンがとれた。あとはニーダウン3回で試合終了。よく勝ったなという試合だった。2試合目は49ナーズが大量リードされるまさかの展開。もうダメだろうと思ってパソコンに向かって仕事を始めたら、急に49ナーズのパスが決まり出して、奇蹟の逆転に向かっている。まだ試合中。何と49ナーズが逆転勝ち。ハーフタイムで17点差ビハインドだったのに、あっというまに同点。さらに10点リードということになった。つまり27点を連続してゲットしたということで、その間ライオンズは何をしていたのか。仕事をしながら耳だけでアナウンスの声を聞いていたので詳細はわからないが、4thダウンギャンブルの失敗と、ファンブルロストがあったようだ。モメンタムというのはこういうことで、Footballは恐ろしいゲームだ。ハーフタイムで17点リードしていれば、気持が時間消費に傾く。パスを投げて失敗すると時間が止まる。インターセプトの危険もある。それでラン中心の攻撃になると、相手もランを防ぎにかかるので、ランが止まってしまう。3度の攻撃で10ヤード進めないと相手の攻撃になる。これではいけないと、4thダウンギャンブルを試みて失敗し、気持が受け身になったのだろう。耳で聞いているだけだったが、まさにあっという間に17点差が同点になり、さらに10点入った。QBゴフの経験のなさがここに出たようだ。ゴフはスーパーボウルでブレイディーのペイトリオッツに負けた経験をもっている。負けた経験しかないというところが弱みだろう。そこへ行くとマホームズはプレーオフでは3回しか負けていない。初めての時にカンファ決勝戦でブレイディーに延長戦のトスで負けた。次の年はスーパー制覇、次の年はスーパーでブレイディーのバッカニアーズに負けた。次の年はカンファ決勝でバローのベンガルズに延長で負けた。去年はスーパー制覇。とにかくカンファ決勝戦までは必ず進出している。今シーズンのようにレギュラーシーズンで6敗した年でも、プレーオフになると勝ちきってしまう。勝ち方を知っているというか、勝つという確信をもって闘っているのだろう。

01/30/火
昨日のチーフス対レイブンズの試合のことが頭から離れない。今シーズンはレイブンズは絶好調で、最も優れたモバイルQB(走るQB)と評価の高いラマ―・ジャクソンは、今シーズンはさらにパスの精度が上がった。しかもランニングバック陣も強力で、レイブンズはオフェンスはロングパスもあればランニングバックの突進もあり、さらにQBが走るという、何が起こるかわからない攻撃の多様さがあって、Nカンファの決勝に進んだ49ナーズとライオンズにも大差を付けて撃破している。スーパーボウルに進出すれば相手がどちらでも楽勝だとさえいわれていた。対するチーフスはシーズンで6敗もしているし、得点力がまったく伸びなかった。原因はレシーバーの不振にある。イージーなパスをドロップした回数がリーグ全体でダントツの1位だった。タイトエンドのケルシーをダブルカバーされれば、マホームズのパスを受けるレシーバーが誰もいないという状態だった。シーズンの終盤に到って、ようやく新人レシーバーのライスが、戦略どおりの動けるようになった。この新人は体力があり、短いパスをキャッチしてから前進できる脚力をもっている。ただレシーバーは3人は必要で、去年のスーパーボウルで得点してトニーとスカイ・ムーアが伸び悩んだうえに怪我でリタイアし、去年のカンファ決勝で活躍したスキャントリングも不振だった。ただ先週のビルズ戦で、ようやくスキャントリングにパスが通り、ケルシー、ライス、それにランニングバックのパチェコには確実にパスが通る。少し調子は上向きかなというぐらいの感じで昨日の試合を迎えた。驚いたことに、開始直後から、マホームズのパスがケルシーとライスに通り、パチェコが走り、立て続けにタッチダウン。さらにもう一度ライスにパスが通ってゴールゾーンに駆け込んだのだが、これはオフェンスラインの反則で取り消しになったが、ゴールが決まり、17対7でハーフタイムを迎えた。レイブンズの攻撃を7点に抑えたのは、若いディフェンスの執念深いほどのしつこい防御があったからで、何度もパスラッシュをかけてラマ―・ジャクソンを追いつめた。だが、後半に入ると、様相はがらっとかわった。レイブンズのディフェンスがパスラッシュをかけはじめ、パスが通らなくなった。後半のチーフスは無得点に終わった。パチェコのランも封じられ、3アンドアウトで攻撃権を失うことが重なった。しかしディフェンスが耐え続けた。2度、タッチダウン寸前という状況があったが、一度はゴールラインの直前にボールをもった相手のレシーバーの胸からボールを掻き出した。スローモーションで見てもぎりぎりだった。一瞬でもボールの先端がラインを超えていればタッチダウンだったが、ラインの直前でボールがグラッと揺れているのが確認できた。もう一度は、ゴールゾーン内でのインターセプトで、これをなしとげたのは控えのセーフティーの若いブッシュだった。相手のレシーバーはチーフスの守備陣2人に囲まれていて、その手前でブッシュがボールをキャッチした。1対3のところにボールを投げ込んだラマ―・ジャクソンの明らかなミスであり、あせりだったのだろう。というわけで、7点差リードままで残り2分の自陣からの攻撃となり、あと一回ファーストダウンをとれば勝ちとなったが、サードダウンロングとなり、このままで相手に2分近くの時間が残ってしまうという追いつめられた従業で、マホームズはが投げたロングパスを、最後に伏兵スキャントリングがボールをキャッチした。最後にボールが回ってきたという感じで、尻餅をつきながらもボールを胸の中に抱きかかえていた。まあ、勝ってよかったし、スーパーボウルを見る楽しみが残った。49ナーズも勝ったが、自分はやはりチーフスのファンだということを自覚した。本日はこれから著団協という団体の賀詞交換会に行く。開会の挨拶をしないといけない。

01/31/水
昨日は著団協の賀詞交換会は盛会だった。会員28名、ゲストの文化庁から5人。意見交換の場として充実した話し合いができたと思う。本日は公用なし。妻はまた名古屋へ行った。こちらはひたすら仕事をすべきところだが、22章が終わって、いよいよ次の章からアジャータシャトル王子の物語が始まる。ギリシャのオイディプス王と双璧の父殺しの物語だが、オイディプスが父と知らずに殺してしまうのに対し、アジャータシャトル王子は確信犯だ。しかしそれを単純に悪として糺弾することはできない。彼は父殺しを予言されて生まれるという宿命を負っている。そこに釈迦とデーヴァダッタがどのように絡んでいくかというところだが、詳細についてプランを立てているわけではない。必要な関係者のキャラクターを作ってきただけで、あとはこのキャラクターが自動的に動いて物語を作ってくれるはずだ。まだ心の準備ができていないので、本日はのんびりしていたいと思っている。


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