摩迦陀空堀(まかどからぼり)

概説 『木原城記』の参考図には「摩迦陀空堀」、「行竹空堀」、「原空堀」の3つの空堀が記載されている。唯一現存するこの「摩迦陀空堀」を見る限り、湮滅した他の2つの空堀もその他の街道閉塞土塁と類似の構造物であったと想像される。
左手の杉林の中にわずかに残る
    その他の写真
  1. 土塁
  2. 道からでは気付かなかった
訪問記[2001/03/19]「阿見町史」P180に「城への迂回路と考えられる分かれ道に一本見られ」とあるが具体的な場所がなかなかわからなかった。付近の薮に手当りしだいに頭を突っ込んでいるうちにようやくみつかった。五本道といわれる古道の交差点の近くにあるので、五本道土塁(仮称)としておいたが、美浦村史編纂専門委員吉田茂氏作製の図(「木原城記」の参考図)には「摩迦陀空堀」と記載されているのでこの名称へ変更した。なお、この図によると付近にはさらに2つの空堀(土塁)があったようだ。
所在地稲敷郡美浦村木原。美浦村水道配水場の南東450m付近。
参考書「木原城記」(「美浦村史編さん資料創刊号」に掲載)、「阿見町史」、「阿見町史研究第3号」