上条外囲い

概説 『阿見町史』上条城跡の記述の中に「本城の外囲いは西に続く台地に遺存しており、城跡より1km以内にある町営野球場附近の、二つの谷津頭を利用し、堀・土塁で締切っている。また、この土塁の内側には、小さい堀・土塁などで守られた中世集落址もみられる。さらに二番目の外囲いが構築されたと見られる場所が、城と外囲いの中間の地点にあって、ここは長い間耕地となっている。それが直接の原因であるかは不明だが、残存する遺構は全く見られない。しかし、丘の中心部を若干残す所まで、谷津頭が南北より浸食して自然の防御体制が形成されている。」と書かれている。[『阿見町史』より]
土塁・堀の残る林(右手背後に上条城がある)
その他の写真
  1. 小さいものではあるが土塁・堀が残る
訪問記[2003/02/10]『阿見町史』のわずかな記述を頼りに見に行ったので、自分の見たものが締切りの堀・土塁なのか集落跡の堀・土塁なのかまだ分からない。(後日、これは館跡だと教えてもらった。仕切堀は現在「のらっくす農園」へ入る道付近にあったらしいが今は無い。)
所在地稲敷郡阿見町上条。阿見町立運動公園の北東約450mの藪の中。
参考書『阿見町史』