『国別 城郭・陣屋・要害・台場事典』(東京堂出版)によると台場とは大砲を据えて、外国船舶の接近に対し、砲撃を加える目的で築かれた施設であり、「砲台場」という呼び方が正しく、台場と呼び馴わされており、さらに北海道には (1)異国船の来襲に備えたもので、幕府が築いたもの (2)幕命により警衛を分担した大名が築いたもの (3)約半年にわたり、道南に展開した榎本軍(幕府脱走軍)が、反撃の予想される新政府軍との戦いに備えて築いたもの という性格の異なる三通りの台場がある。