京成電鉄〜江戸川まで




 都内には、JR・地下鉄・私鉄と数多くの路線がありますが、
都心のローカル指数NO.1は、この京成電鉄であると思っています。
半面、それが故にまた魅力があるのも、この路線です。
それでは、京成の都内の部分を、ご案内致しましょう。


京成電鉄は、その名の通り、東京と成田山を、参詣の目的で結ぶために作られたもので、
大正元年にまず、押上(京成本社があります。)−市川間が開通しました。
長年にわたり、今のJRと競争を繰り返す歴史を持っています。
開業当初は、江戸川を渡る鉄橋が開通せず、江戸川を船で連絡したそうです。
最近は、成田空港のアクセスルートとして活用されているのは、ご存じの通りです。
(京成の特急<追加料金なし・20分間隔>が安くて、便利です。)



さて、現在の本線始発駅となっている京成上野から出発します。京成上野は上野公園
西郷さんの銅像の真下にあります。次は博物館動物園というなかなか不思議な駅、
この辺は、トンネルの中を右に左にとゆっくりと、曲がりながら進みます。
トンネルを出ると、日暮里に着きます。ここは繊維問屋と、駄菓子問屋が並ぶ町です。
日暮里駅東口を出て左手の少し奥に、今でも駄菓子屋が数件並んでいます。
30年ほど前の最盛期には、100店ほど問屋があったそうですが、今ではこの数店だけですが、
この路地には、あのなつかしさが、満ちあふれています。
さて、電車はまた急カーブを経て、新三河島をすぎ、都電と連絡している・町屋
隅田川を渡り千住大橋と進みます。このあたりは下町の低い町並みの中をうねうねと
高架の線路が伸びています。
次の関屋は東武線の牛田と小さい道路を隔てて接続していますが、あまり知られていません。
関屋を出ると電車は今度は、荒川を渡ります。
次は堀切菖蒲園、江戸時代からの菖蒲の名所として知られる、菖蒲園は駅のすぐ近くです。


  
押上からの線路が近づいて来ると次は青砥です。ここは方向別に上下2段の駅になっています。
開業当初からある、押上線は、押上から都営地下鉄に乗り入れ、浅草・東銀座を経て京浜急行線まで乗り入れをしています。横浜・横須賀へも乗り換えなしで行けます。
今では、こちらの方が通勤時は主力になっています。
さて、ここで電車はまた川を渡ります、中川です。次は高砂柴又金町方面と、
千葉ニュータウン方面の北総公団線の分岐駅になっており、先ほどの青砥とあわせ、この辺は
電車の方向が、かなり複雑になっています。
電車も、京成・京浜急行・都営地下鉄・北総開発鉄道・住宅都市整備公団・千葉急行の6社の
ものが入り乱れて走っています。この複雑さは、東京で一番です。
さて、本線を出発すると、小岩・そして、京成の都内の最後の、江戸川へと到着します。



ここの江戸川の河川敷にも菖蒲園があり、6月は大変にぎわいます。
電車は、江戸川の鉄橋を渡り千葉県へと入りますが、都内はここまでです。
高砂から別れる金町線は、最後が単線のまたまたローカルな線ですが、柴又・また金町近くには
都内有数の大きな自然を持つ水元公園もあり、散策にはもってこいの路線です。
京成の都内の部分は下町の良さがまだまだある一帯です。
是非一度もんじゃ焼きでも食べに、訪ねてみて下さい。




東京小さな旅ホームページ