ロシア物語【番外編】

2004年07月15日(木)「トランジット事件」
 ようやくモスクワの国際空港を発ち、ソウルの空港に到着、そこで関西空港行きに乗り換えることになっていました。 私はここでとんでもない勘違いをしたのです。

 関空行き14:40を4時40分と思いこんだのです。空港内のおみやげ屋さんをハシゴしてぶらぶら歩き回りました。 さて、そろそろみんなのいる搭乗口へ戻ろうかなと、それこそ呑気に通路を歩いていると、Tさんが転がるように私の前に駆け寄って来ました。

「早く早く、みんなは飛行機に乗ってしまいましたよ。」
「ええっ?」私。
「出発10分前ですよ!」とTさん。

 その時まで全く気づかなかった私には緊張感はありません。急いで乗り込むと、ツアー仲間の皆さんが安堵感をただよわせ胸をなで下ろしていました。 知らぬが仏とはこのときの私のことです。皆さんはあちこち手分けして探した挙げ句、トイレに倒れているのではないかとドアーを開けてまで確かめたのだそうです。

 誰ひとり非難することなく、「よかった、よかった」と言ってくれました。 皆さんに本当にご迷惑をかけてしまいました。ここで再びお詫びし、お礼を申し上げます。

2004年??月??日(?)「バウチャー・チケット」
 今回JICという旅行会社の主催するツアー「シベリア鉄道全線15日間」に参加しました。男性5名、女性3名で8名、そのうち1組のご夫婦。 15名以上なら日本から添乗員が付きますが、今回は8名ですべて自主的な行動を取ることになりました。

 JICの係からメンバーの中のFさんが、リーダーに指名されて今回の旅に必要な諸々のバウチャーチケットなどを任されました。 ロシア旅行では、他のヨーロッパ旅行で経験したことがない制度があり複雑です。ロシアを旅行中の移動手段やホテルなどの予約がないとビザがおりません。 しかも現地のホテルに着くと最寄りの警察に報告をしなければならない仕組みになっているのです。 この手続きはホテルがやってくれるので、私たちはその労はしませんでした。

 そんなことで、今回はFさんにいろいろお世話になりました。

2004年??月??日(?)「私のお宝をお見せしましょう」
 
シベリア鉄道列車の乗車券と地下鉄乗車券、そしてバレー「白鳥の湖」の入場券です。

2004年07月03日(土)〜11日(日)「三つの食べ物」
 ロシアには“三つ”を主題とした童話があります。“三匹のクマ”“イワンの馬鹿”これにちなんで名付けました。
「幻のオショロコマ」(7月3日)
 ウラジオストクのレストランで「幻のオショロコマ」だという触れ込みで食卓に出されていました。 魚がちょっと苦手な私は手をつけないでいたのですが、そう言われると食べてみたくなりました。

 あっさりとした、結構いい味でした。今、日本では、珍しくあまり見かけられなくなったので、このようにいわれているようです。

 養殖の魚(ヴァーシャの言)話になりました。 「自然の魚はじぶんの好きなものを選んで食べるので美味しいけれど、養殖魚は餌を選べないし、そしてごみごみしているところで育てられるので、 病気になりやすく薬を投与されるのでよくないのだと。」
「ボルシチ」(7月3日)
 ロシア料理で有名な「ボルシチ」は、各家庭や土地でいろいろな味があるそうです。 トマト味がするスープで、しかもお昼だけに出されるメニューだと聞きました。 スープの中にいろいろな野菜を入れ込み料理をするのですが、お昼にレストランで料理を頂くときには必ず出されました。これも美味しい料理でした。

 ロシアではあまり期待していなかったのですが、どれも美味しく頂きました。
「キャビア・イクラ・ウニ」(7月8日〜7月11日)
 キャビアということばの響きは、なんとなく高級なものというイメージがします。 今回、列車の中で男性群が「キャビア」を肴にお酒を飲んでいるとの報が入りました。私は一度もお目にかかったこともない代物に興味を抱きました。 早速、隣のコンパートメントから差し入れがありました。私にとっては、ただ塩かっらいだけのこと。美味しいとも思えませんでした。 イクラをして同じ、ましてやウニさえも私は苦手なのです。

 こんな、珍味の味が分からない私は、やはり貧乏性なのだと長男にいわれました。

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