サッカー観戦記

2005年07月23日(土)「サンフレッチェ広島vs東京ヴェルディ1969 ○(3:0)」

佐藤寿人の2点目、3−0に!

 前節はアウェーの浦和戦で全くいいところなく0−2の完敗。ジニーニョと茂原の出場停止とコンディション不良など理由は見つかるのだが、それにしても情けなかった。 TV中継を見ていても全く勝てる気配がなかった。

 対して、今日はホームに東京ヴェルディを迎える。東京ヴェルディはここ数試合、守備崩壊を起こし大敗続き。つい先日アルディレス監督も解任された。 いわばごたごたしているチーム状態である。ぜひとも勝ち点3が欲しい試合である。

 今日の注目選手は東京ヴェルディのワシントンとサンフレッチェのジニーニョである。お互い高い能力を持ったブラジル人選手のマッチアップである。 かなり見応えがありそうだ。楽しみである。

 今日は、先着1万名に選手直筆サイン入りうちわが配られるらしい。まあ焦らなくてもいいのだが、久しぶりに土曜日開催となったので少々早めに自宅を出た。 開門15分前には列に並ぶ。暑くて大量の汗をかいたが、全ての先着プレゼントをゲットしてファンクラブサロンへ。 サイン入りうちわは、たぶん背番号9・茂木選手のだろう。

 先発メンバー表を受け取り、これまた久しぶりに広報の方の説明を聞いた。やはりこれがないと調子が出ない。 出場停止明けのジニーニョと茂原も復帰し、サンフレッチェはほぼベストメンバーと言っていい。 30分ほどで広報の方の説明も終わったのだが、今日は外が暑いのでキックオフ20分前までクーラーの効いたファンクラブサロンで粘った。

 前半キックオフ。闘志あふれる東京ヴェルディは前から厳しいチェックをしかけてくる。 サンフレッチェもなかなか中盤でボールが持てず、ボールポゼッション率が上がらない。 しかし前半8分、李漢宰のクロスから佐藤寿がつなぎ、そのボールに反応した相手DFがクリアミス。オウンゴールで1点先制だ。 あまり流れの良くない時間帯にラッキーな先制点。ずいぶん楽になった。

 相変わらずポゼッションは東京ヴェルディだが、サンフレッチェはDFラインの裏を取る動きで攪乱している。 そして前半25分、CKのこぼれ球を佐藤寿が蹴りこみ追加点。2−0だ。 さらに2分後、右クロスに反応した佐藤寿が、GKを交わして今日2点目を奪う。3−0になった。 これでかなり楽な展開になった。

 東京ヴェルディもボールをよく回して攻め込んでくるのだが、その後が続かない。 さらに、守備の意思疎通もいまいちのようで、なかなか傷は深いように感じられた。そのままのスコアで前半終了。

 それにしても、ジニーニョは効いている。 クロスボールやハイボールへの対応も落ち着いて処理、敵の裏へ抜ける動きもいち早く察知して事なきを得ていた。 よく「華麗な守備」と言われているが、まさにその通り。さすがである。 ワシントンも局面ではテクニックや強さを見せていたが、サンフレッチェ守備陣はうまく対応できていた。

 後半キックオフ。東京ヴェルディが中盤でボールを回して攻め込んでくる。サンフレッチェのいい流れとは言えないが、この暑さだ。無理して攻める必要もないだろう。 サンフレッチェは時折カウンターを仕掛けるが、シュートが枠に飛ばなかったり、GKと1対1の局面となるビッグチャンスを外したりして追加点を奪えず。

 その後は、ベットに替えて大木、ガウボンに替えて森崎浩司、茂原に替えて西河と想定内の選手交代。 追加点は奪えなかったが、無失点のまま試合終了。勝てて良かった。

2005年07月13日(水)「サンフレッチェ広島vsジュビロ磐田 △(0:0)」

両チーム選手の入場

 前回のホームゲームでは、好調ガンバ相手に後半ロスタイム痛恨の失点で1−2と敗れた。点差は1点だが、中盤を面白いように支配され内容では完敗。 おまけにロスタイムに勝ち越されたことで精神的にも厳しくなっていることを心配したが、前節の大分トリニータ戦では、選手が最後まで勝利にこだわり 後半ロスタイムに決勝点。見事に勝ち点3をゲットしてくれた。

 迎えて2週連続ミッドウィーク開催のホームゲーム。ジュビロ磐田戦である。 朝から雨模様の天候のせいもありスタンドには空席が目立つ。先週のガンバ戦よりも少ないだろう。 仕事が終わってからの移動はせわしすぎる。2週連続の平日開催は正直やめて欲しい。

 今日のゲーム、注目選手はGK川口能活だ。ここのところ日本代表の正GKとして、日本のワールドカップアジア最終予選突破やコンフェデカップの善戦に貢献してきた。 デビューしたころの川口は感情むき出し、プレーにもムラがあったが、最近は落ち着いて安定したプレーぶりを見せている。 FW陣もけがからの復帰組が合流し、層は厚い。今日は前田とカレンのツートップ。控えにはFW崔龍洙とFW川口信男がいる。

 前半キックオフ。お互い主導権を握ろうとして中盤でプレスのかけ合いが続く。一進一退の攻防だ。 時折、ガウボンと佐藤のが磐田DFラインの裏を取ろうとして抜け出すものの、相手のカバーも確実だ。 前半に2度、佐藤がうまくDFの裏を取り決定的なチャンスを迎えたが、GK川口の好セーブにあい、得点できなかった。 磐田もセットプレーから決定的チャンスを得たものの、GK下田の好セーブで得点はならず。

 後半も似たような展開。堅い試合運びが続く。 サンフレッチェもガンバ戦のように好き勝手に攻められることもなく、攻守は五分五分といった感じである。 後半14分、29分と佐藤が決定的なチャンスを迎えるが、シュートは枠をとらえることができない。 特に29分のシュートはDFのクリアミスからGKと1対1に持ち込んだもの。決めて欲しかった。 後半20分あたりから両チームは選手交代で試合の流れを打開しようと動いたが、大きな動きは生まれなかった。

 結局、そのままのスコア(0−0)で試合終了。両チームGKのファインセーブが印象に残ったゲームだった。 さすがは日本代表の正GK川口。そして我らが守護神、頼りになる下田である。 負けたかもしれないが、勝てそうな試合だっただけに残念である。

2005年07月06日(水)「サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 ●(1:2)」

森崎浩司、今季初ゴール!

 代表戦のため1ヶ月半ぶりの中断期間を経てJ1のリーグ戦が再開した。 7月31日から韓国で開催される東アジア選手権やドイツワールドカップ・アジア最終予選などの代表戦があるため中断期間を避けるために J1はかなりの過密日程になっている。再開後は3週間で6試合。中3日の厳しい日程が続く。

 水曜開催なのでほとんど人は来ないかと思ったら、結構熱心な客は来ていた。7000人は超えたらしい。 ガンバ大阪戦の注目株と言えば、何と言っても、ワールドカップアジア最終予選やコンフェデレーションズカップでゴールを決めてきた大黒である。 さらに、J1屈指の攻撃陣にも注目しなければならない。

 個人的には、現在得点ランキングトップの大黒と2位のアラウージョに注目しているというか、相手チームなので危険な存在である。 大黒1人でも危ないのだが、アラウージョがこれまた危ない。ここのところゴールに絡む仕事を続けており絶好調である。 決定力がいやらしい。

 前半始めは、サンフレッチェも中盤でボールをキープし、ガンバゴール前に攻め込むなどいい感じでゲームに入っていった。 しかし、徐々にガンバのペースになり、ボールポゼッション率が高かった。しかし決定的な仕事はさせず、両者無得点でハーフタイムを迎えた。

 後半開始早々、クロスボールにアラウージョが飛び込み、ヘッドで豪快に決められた。フリーだった。マークがずれていた。 選手交代などでサンフレッチェも戦う意識を取り戻し、いい形を作り始める。

 そして後半20分、森崎浩司がガンバのペナルティエリアに侵入し、突破を図ったところ足をかけられPKをゲット。 これを自らゴール隅にたたき込み、同点に追いついた。森崎浩司は開幕から苦しんできたが、ようやく今季初ゴールだ。 どんどん調子を上げていって欲しい。

 なかなかいい流れである。しかし、その後はガンバのボールポゼッション率が急激に上昇。 サンフレッチェはチャンスすら作れない展開が続く。ピンチも山ほど作られ、辛うじてクリアしている状態。 いつ得点されてもおかしくない流れだ。

 勝ち点3よりも1でもいいかなと思っていた後半ロスタイム。またもやアラウージョにヘッドで決められ、勝ち越された。 大変残念である。さすがは注目選手だ。

2005年06月12日(日)「横浜FマリノスvsFCバルセロナ △(3:3)」

横浜サポーター席

 ずいぶん前から楽しみにしていた試合である。何と言っても、スペインリーグ・チャンピオンのFCバルセロナの試合が見られるのだ。 残念ながら、現地で「クラック」と呼ばれるスター選手のロナウジーニョ、エトー、プジョルは各国代表の招集やらケガで来日しないが、 それでもFCバルセロナである。ラーション、シャビ、デコ、ジュリ、モッタ、ガブリ、ファン・ブロンクホルスト、オレゲール、エジミウソン、バルデスなど、 各国代表選手クラスの選手が来日してくれた。

 バルセロナがリーグ優勝を決める前から、優勝記念マフラーと優勝記念フラッグを予約していた。 せっかくなので、優勝記念マフラーとユニホームをスタジアムに持ち込んだ。 その他のバルサグッズを買うことも、今回の目的である。

 試合のある日産スタジアム。1月の代表戦以来2度目であるが、陸上トラックがあるためスタンドからピッチまでの距離が遠いことを除けば、いいイメージがある。 何と言っても、交通の便が良いのだ。スタジアムは文句なく素晴らしいが交通アクセスに難のある埼玉スタジアム2002とは対照的である。

 試合開始前、アウェー側ゴール裏席にはBARCAの人文字が。さすがに本拠地バルセロナのカンプノウスタジアムには遠く及ばないが、なかなかいい。 選手入場の際には、くっくりと人文字が浮かび上がっていた。

 試合は、マリノスの坂田が前半開始早々にバルサ守備陣の混乱を突き先制。マリノスの選手もアメリカ帰りで体が重そうだったが、バルサ選手も時差ボケやら疲れやらで 体が重そうであった。しかし、そうは言ってもバルサはバルサである。速い動きだしとパス回しで中盤を完全に制圧し、マリノスゴールに迫っていく。

 再三マリノスDFラインを突破しかけていたジュリがエリア右奥、角度のないところから強烈なボレーシュート。何とこれが見事に決まり1−1に。 リーグ戦でも時折見せるジュリの素晴らしいシュートだった。スタンドは大いにどよめく。

 その後もバルサ優勢に試合は進むが、バルサDF陣はいまいちなのか一瞬の隙をついてマリノスが勝ち越し。 前半終了間際、クロスのこぼれ球をモッタが強烈なシュート。これも見事に決まり2−2に。バルサは2点目もスーパーなゴールであった。

 後半も、素早い球回しでバルサがゲームをリードしていく。モッタ、シャビ、ジオの中盤とデコの見せるパスワークは素晴らしいの一言。 Jリーグではなかなか見られないワザである。その中でも、特にデコのプレーは観客を魅了し続けていた。 なかなか止められないドリブル、柔らかい足技や体の使い方で抜群のボールキープ、必殺のスルーパスなど、デコにボールが渡るとスタンドはみんな期待をしていた。 ロナウジーニョほど派手なことはしないが、うなりまくりである。

 後半13分、エリア右・デコの鋭い切り返しからのクロスにモッタが飛び込み、きれいなヘッドでゴール。バルサが2−3と勝ち越した。 しかし、このあたりからバルサの足が止まり、マリノスペースになる。後半30分過ぎには、奥のPKでマリノスが3−3の同点に追いついた。 試合はそのまま終了。3−3のドローとなった。

 3失点とコンディションの整っていなかったバルサではあったが、随所に速いパスワークなどを見せてくれたので満足である。 特に、昨年の日本ツアーでは、ケガのため生で見ることのできなかったデコを見られたので良かった。

2005年06月04日(土)「サンフレッチェ広島vsガンバ大阪 ○(2:1)」

佐藤寿人の逆転ゴール

 ナビスコカップも残り2試合。サンフレッチェ広島は1分3敗と決勝トーナメント進出の可能性はほとんど無くなってしまった。 残念であるがしょうがない。しかしホームでの戦いであるので、ぜひとも勝って気分良く帰宅させてほしい。

 サンフレッチェは、トップ下で結果を出してきた大木はケガで欠場。そのためルーキーの桑田が2試合連続でスタメンとなった。 前節は不完全燃焼だったが、今回は頑張ってほしい。

 対戦相手のガンバ大阪は、ワールドカップ最終予選に招集されている宮本、遠藤、大黒のいない布陣。 それでも、今季J1トップの攻撃力である。前線に大黒はいないが吉原がいる。サンフレッチェは何度も吉原にゴールを決められてきた。 また、フェルナンジーニョ、アラウージョのブラジルコンビは、ドリブルや前線でのキープ力、シュートの決定力など破壊力は抜群だ。 超要注意である。

 前半キックオフ。まだお互い様子見の時間だった4分にCKから失点。後ろから出てきた渡辺光輝に頭で決められた。なんとも悔しい。 しかしその後はサンフレッチェもチャンスを作り始め、前半11分、服部からのパスを受けた桑田が力強くシュート。ポストに当たりながらも同点ゴールとなった。 桑田はJ初ゴール。なかなかやるなあ。

 後半も一進一退の展開。しかし後半10分、ジニーニョからのロングボールをシジクレイがなんとクリアミス。 うまく入れ替わった佐藤がGKと1対1となり、落ち着いてシュート。難なく決めて勝ち越した。ラッキーである。

 後半35分を過ぎたあたりからサンフレッチェ選手の足が止まり、こぼれ球が拾えなくなった。 自陣に張り付いたまま、ゴール前でクリアするのが精一杯。 シュートも打ちまくられ、同点も時間の問題かと思われたが、何とかそのまま逃げ切りに成功。

 遅くなったが、サンフレッチェはナビスコカップ初勝利。試合内容はともかく、勝ったことが重要。 見に来た甲斐があったというものだ。

2005年05月21日(土)「サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ ●(1:4)」

華やかな観光親善大使さんたちと

 代表の試合のためJ1のリーグ戦は中断期間に入り、その間をぬってナビスコカップは開催される。 そのため代表選手を送り出すチームは主力選手を欠く布陣となり、ベストメンバーで戦えない悩みがある。 とは言っても、サンフレッチェ広島には代表選手は1人もいないのでその影響はない。が、それも寂しい。。

 しかし、今までリーグ戦で結果を出してきた右サイドの2人、茂原と駒野が出場停止とケガの影響で欠場した。 1人ならともかく、2人同時に欠場は痛い。これまでも右サイドの連係から何度もチャンスを作っていたので不安がある。 駒野のポジションにはルーキーの森脇、茂原の所には森崎浩司が今季初先発となった。

 案の定、前半キックオフしてしばらくたってもサンフレのエンジンはかからない。 むしろ時間が経過するにつれて、ますます川崎ペースになっていく。

 前線でボールが収まらず、ほとんど攻め上がりができない。中盤でもボールを失い続けてサイド攻撃はほとんど皆無。シュートすら打てない状態が続く。 対する川崎は、少ない手数でシンプルにゴール前までボールを運んだり、大きなサイドチェンジを織り交ぜたりしながら、サイドの選手がフリーになるなどして 何度もチャンスを作っていた。

 嫌な流れの中、前半14分に直接FKを決められた。見事なキックだったが、痛い。 そのままの流れでチャンスもなく0−1のまま前半終了。

 後半頭から前田俊介が登場。 個人技から川崎DF陣を翻弄しつつあったが、後半9分、FKのこぼれ球を前田がドリブルしてクロス。ガウボンのゴールにつながった。 いい流れの中、早い時間帯に追いついたのでいけそうな雰囲気が漂ってきた矢先、あっという間に勝ち越された。 エアポケットのようにジュニーニョに決められた。がっくり。あまりにも痛い失点だ。

 その後もサンフレッチェのペースは上がらず、逆に集中力が切れたのか、後半25分、32分に追加点を奪われ万事休す。 1−4の大敗を喫してしまった。だれが悪いとか言う前に、チーム全体に元気がなかった。運動量もなかった。組織もなかった。 ホームゲームのシーズン・ワーストゲームではなかろうか。

 得点のにおいどころかチャンスもほとんど作れなかった。 メンバーが替わった以外にも何か原因があるはず。きちんと対策して次のゲームはすっきりと勝ってほしい。

2005年05月08日(日)「サンフレッチェ広島vs横浜Fマリノス ●(0:1)」

今シーズン最多の観客で埋まった広島ビッグアーチ

 今日は今シーズン最多22,607人の観客で埋まった広島ビッグアーチである。 さすがにこれぐらい入ると、バックスタンドからホーム側ゴール裏席にかけてすき間がない感じである。 いつもこれぐらい入るといい雰囲気になるのだが。

 さて、今日もキックオフ2時間ちょっと前にスタジアムに着いて、サンフレッチェクラブサロンへ。 サンドイッチを平らげたところでサンフレッチェの広報さんが到着。先発メンバーなどを聞く。いつもながら楽しい時間である。

 広報さんの説明も終わり、サロンを後にする。メインスタンド場外はサイン会の真っ最中。 今日は高柳選手と田村選手で、カメラ付き携帯を掲げた大勢の人が群がっていた。 いつもの指定席に。これでだいたいキックオフ1時間前だ。

 選手のアップが始まる。マリノスはアジアチャンピオンズリーグの大一番を控えてかなりの数の主力を温存している。 それでも、キャプテンマークを巻いた日本代表・中澤選手を先頭に有名選手が入場してきた。選手層は厚い。

 前半キックオフ。お互い譲らず互角の戦いである。マリノスのメンバーはFWの坂田、清水、DFの中澤、中西、栗原はJリーグで実績を残しているものの、 中盤の5人は札幌、浦和時代の山瀬以外ほとんど実績がない。最終ラインからロングボール一辺倒でくるのかと思っていたが、予想外にパスをつないでくる。 サンフレッチェの中盤とがっぷり組み合って一進一退である。

 マリノスの決定機もほとんどないのだが、サンフレッチェもなかなか前線にボールが収まらないので攻撃の形が作りにくい。 時折訪れる決定機もシュートが枠をとらえ切れず、スタンドからは大きなため息が漏れる。 幾度かある決定機を逃し続けると、後でしっぺ返しがくる展開を何度も見ているので心配である。前半は0−0のまま終了。

 後半もなかなか前線にボールが収まらない苦しい展開。 中盤を完全に支配されているとまではいかないが、サンフレッチェの攻撃がなかなか形にならない。 そうこうしているうち、Pエリア奥まで進入した熊林が上げたクロスに塩川が頭で合わせマリノスが先制。0−1に。やばい展開である。

 その後しばらくサンフレッチェが怒濤の攻撃を見せるものの、うまくマリノスにうっちゃられている雰囲気である。 まずは佐藤寿→前田へと選手交代。しかし時間が経つにつれて中盤から前の運動量も落ちて攻めの形が作れなくなってきた。 そろそろ選手交代かと思っていたら、茂原→森崎浩、大木→茂木へと選手交代。

 これに対し、マリノスはペースを落として安全運転の雰囲気である。このあたりが経験豊富でいやらしいチームである。 実に勝ち方をよく知っている。試合運びはサンフレッチェよりも1枚上(うわ)手だ。 その後もチャンスは作るものの、マリノスにうまくつぶされて結果は出なかった。 0−1のままゲームセット。残念。

2005年05月01日(日)「サンフレッチェ広島vsアルビレックス新潟 ○(5:0)」

前半44分、今日2ゴール!佐藤寿人の追加点

 ここのところJ1は6月の代表月間に向けて過密日程が続いている。 ちょうどゴールデンウィークと重なって見る方はうれしいのだが、やっている選手たちにとっては大変であろう。

 全国的に雨の日曜日。広島地方も朝から強くなったり弱くなったりしながら雨は降り続いている。 キックオフ2時間10分前、スタジアム着。まだ開門前なのでゲート前の列に並ぶ。 そうこうしていると徐々に雨脚が強まり、かなりの雨量になっている模様。傘を差していても足元や腕などは濡れてくるほどだ。

 先着プレゼントとサンドイッチをゲットした後、サンフレッチェクラブサロンへ向かう。 今まではテーブル席でサンドイッチを食べるだけだったが、今日はサンフレッチェの広報さんからの戦術解説などを聞くことにした。

 先発メンバーや戦術など、簡単な説明を受ける。選手の体調やメンタルなど、内輪の人しか分からないことなども話してもらえるため、 なかなかに興味深い。いくつかの質問を受け付け、今日の時間は終了した。楽しかった。

 キックオフしても雨は降り続いている。 しばらく新潟はボールをキープして優位に試合を進めていたが、徐々に互角の展開になる。 佐藤寿が惜しいチャンスを逃した後の前半35分、駒野のCKをニアに入り込んだガウボンがヘッドでゴール。サンフレッチェ広島の先制で1−0に。

 新潟はボールは持てるのだが決定的なチャンスが少ない。そうこうしていた後半44分、駒野からのクロスをニアに飛び込んだ佐藤寿がヒールキック。 これが見事にゴールとなってサンフレッチェが追加点、2−0とした。なかなか結果の出なかった佐藤寿は今シーズンの初ゴール。 時間帯もいい。そのままのスコアで前半は終了した。

 後半開始から新潟が攻め込んできた。サンフレッチェも防戦寄りとなり、しばらくはチャンスを作ることができなかった。 しかし、徐々に新潟のペースも落ちてきて後半15分を過ぎたあたりからサンフレッチェも攻撃の形を作り始める。

 後半21分、ゴール前に分厚く攻め込んだサンフレッチェ。ベットからのスルーパスを佐藤寿が冷静に受けシュート。見事に決まる。3−0に。 これで佐藤寿は今日2ゴール。開幕から今まで結果の出なかったうっぷんを晴らす素晴らしいゴールとなった。

 前半25分、佐藤寿から森崎浩に選手交代。開幕から今まで調子の上がらなかった森崎浩は、はつらつとしたプレーを見せてくれた。一安心だ。 後半も時間が進んでいくに連れて新潟の運動量や戦意が喪失していくのがわかるぐらいだ。

 後半39分、新潟DFのミスを突いて大木がゴール。4−0に。完全なサンフレッチェペースだ。 さらに後半44分、交代出場の茂木がペナルティエリア付近までドリブルで持っていき強烈なシュート。これも見事に決まり、5−0に。 ロスタイム3分も無事終了して5−0でゲームセット。

 近年あまりないスコアでの完勝・大勝である。首位鹿島と2位名古屋がそろって負けているので、勝点3を取った今日の結果は大きい。 試合中はずっと雨が降っていたが、12,408人のうち、ほとんどの観客は満足していることだろう。今日はゴールの度に5回も喜ぶことができた。 たまにはこういうゲームもあっていいと思う。ナイスゲーム!選手や関係者に礼を言いたい。

2005年04月23日(土)「サンフレッチェ広島vs川崎フロンターレ ○(2:1)」

サンフレッチェ先制! ガウボンがPKを決める

 先週の神戸戦に勝利してチームの雰囲気はとてもいいようだ。 チームの目指すサッカーをやり通しての2連勝で、選手達も気分が悪いはずがない。 連戦の疲れはあるはずだが、今日もサンフレッチェ広島のホームゲーム。 勝点3をゲットする試合である。

 前半がキックオフしてしばらくはサンフレッチェがボールをキープしやりたいサッカーをしていた。 ちょっと落ち着いたかと思っていた前半11分、DFからロングボール1本が通り、川崎のDFラインをうまく突破したガウボンがエリア内で相手と接触。 やったPKだ。これを落ち着いてガウボンが決めてサンフレッチェが先制。1−0に。幸先いい前半スタートである。

 その後はフロンターレが中盤を支配。サンフレッチェはなかなかボールが奪えず苦しい展開に。 トップのガウボンにボールが収まらないため、分厚い攻撃につながらない。 相手のセットプレーでは、マルクスかアウグストがキッカーになる。 強烈なシュートのアウグスト、いつもいやらしいボールを蹴るマルクスは要注意である。

 攻められてはいるが、相手の決定的なチャンスもほとんどなかった。 前半はそのまま1−0で終了。流れはイマイチ。後半は、守るというより2点目を取りに行った方がいいようだ。

 後半がキックオフしてもフロンターレがかなりボールを支配している。 サンフレッチェはなかなかボールが収まらず、攻撃が組み立てられない。 イーブンボールもフロンターレが取ることが多く、分厚い攻撃を仕掛けられている。

 そんな時間帯に、ぽっかりとサンフレッチェのDFラインの裏を取って抜け出され、GKと1対1に。 冷静に流し込まれて後半14分、1−1に追いつかれた。残念。

 スタジアムに嫌なムードが漂い始めたかなと思った途端、駒野のクロスを茂木がスーパーボレーシュート。 鋭くゴール上に突き刺さり、2−1に。ナイスゴールだ。周囲の観客も大喜び。いい時に勝ち越した。

 後半23分からFW茂木に替えて前田、FW大木に替えてDF池田が投入された。3−5−2か。 前田は時折、果敢にDFにチャレンジを仕掛け、スタンドの歓声を浴びていた。

 それにしても、GK下田のプレーは安定している。あれだけ落ち着いて構えていてくれたら守備陣は安心だろう。 DFジニーニョも本当にうまい。DFだから目立たないが、見ていてうなる場面が多い選手だ。

 その後も危ない場面はあったが、よくしのぎ切り、めでたく2−1のまま試合終了。 これでサンフレッチェは3連勝。いい流れが途切れず勝利することができた。気分がいい。

2005年04月16日(土)「サンフレッチェ広島vsヴィッセル神戸 ○(2:0)」

ゲームセット、うれしいホーム初勝利!

 先週の鹿島戦まで開幕から勝利という結果の出ないサンフレッチェであったが、前節アウェーの東京ヴェルディ戦では、1−4と快勝した。 今シーズン初勝利でもあり、J2に降格した2002シーズン以来のアウェー関東圏初勝利でもあり、試合内容も良かった。 特に、2ゴール1アシストと爆発した森崎和は素晴らしいの一言。チームの雰囲気も良くなり、ホームゲームに臨んでくれるだろう。

 今日の試合は勝点3あるのみ。連勝してこそ今シーズンのサンフレッチェの強さが証明できるはずだ。 連戦でフィジカル的にはかなり厳しいと思うが、ホームなので頑張ってほしい。

 開幕からずっと戦ってきた3トップではなく、今日は前節、結果を残した4−4−2に変更。 2トップとダイヤモンド型4人の中盤、4バックの布陣である。FWが開けた前線のスペースに、マークをはがした大木が飛び込む展開を多く作れば得点が生まれそうだ。

 前半は神戸のキックオフで試合開始。 前半は前節と違い、どちらかというと神戸がボールをキープしていく展開。 サンフレッチェはカウンター気味に、ボールを奪ったら素早く攻撃に移り、フィニッシュまで持っていく感じだ。

 前半15分、エリア右で得たFKを前田が蹴り、GKの前で森崎和が触ってゴール。ナイスゴールだ。 スタンドも一気に盛り上がってきた。前節と同じような森崎和のゴールで先制できた。森崎和はこれで2試合で3得点。決定的な仕事をしている。

 その後はサンフレッチェもペースを落とし、試合は膠着状態になった。 神戸に中盤でボールを奪われエリア付近まで運ばれるのだが、小村&ジニーニョのCBは本当に安定している。 下田も信頼感あるプレーをしてくれるので、安心して見ていられる。 前線からのチェックも、大木を中心にうまくかけられている感じだ。

 不用意な失点無く前半を終了できればいいなと思っていた前半41分、ベットが数的有利を作りながらエリアに進入し、 狙いすませてフリーの大木にパス。大木が冷静に決めて2−0だ。いい攻撃だった。そのまま前半終了。

 後半、サンフレッチェはなかなか中盤を支配できず、結構苦しい展開。 FWにボールが収まらず、中盤の押し上げがなかなかできない。場内FM放送でも解説されていたが、セカンドボールをキープできれば楽な展開になるのになと思う。 しかし、守備陣が集中力を切らさず的確な守りをしているため、神戸の決定機もあまりない。

 そして後半ロスタイムも終了。スコアはそのまま2−0で今シーズンホーム初勝利となった。 途中、苦しい時間帯もあったが、よく頑張ってくれた。いい流れになりつつある。

2005年04月09日(土)「サンフレッチェ広島vs鹿島アントラーズ ●(0:1)」

キックオフ前、記念撮影

 2005シーズンが開幕してリーグ戦が3分け、カップ戦が2敗とこれまでサンフレッチェ広島は勝利がない。 今節は開幕スタートダッシュに成功している鹿島アントラーズ。柳沢や中田浩二が海外移籍で抜けているとは言え、やはり強豪である。 しかしながらここは広島。ホームゲームである。ぜひとも勝点3をゲットしてもらいたい。

 このところの陽気で桜のつぼみは急速に膨らみ、ビッグアーチ周辺の桜も満開である。今日は朝から晴れで気温も順調に上昇している。 広島市の最高気温は22.9℃まで上がったらしい。1ヶ月前のホーム開幕戦は季節外れの雪であったが、えらい違いなのに驚く。絶好の試合観戦日和だ。

 キックオフ1時間50分前にスタジアム着。先着プレゼントの数々をゲットしてファンクラブサロンへ。 ホーム開幕戦から利用させてもらっているのだが、年間パスについてくるサンドイッチ&ジュースを落ち着いて食べるにはいい空間だ。 また、キックオフ1時間半前ごろからサンフレッチェ広報の方(たぶん)が、今日の先発メンバーやフォーメーション、戦術解説などをしてくれる。 質問まで受けてくれるなど、なかなかいい時間なのである。

 キックオフ1時間前、解説も終わり、スタンド入場。 アップでアントラーズ選手がピッチへ出てきた。注目は日本代表の小笠原。 ボールを使ったアップの様子をずっと見ていたが、やはりうまい。特に、色々な種類のトラップやキックがあるようで、見ていて感心する。 要注意人物だ。

 キックオフしてしばらくは様子見の展開だったが、徐々に前線からのプレスがかかり始め、サンフレが高い位置でボールを奪えるようになってきた。 いい位置でボールを奪い、サイドに散らすなどしてゴール前まで迫ったが、決定機までには至らない。 開幕以来不振のFWガウボンに変わり、今日はサテライトで結果を出しているジョルジーニョが先発だ。 動きはいい。なかなか前線で前を向いて1対1の場面は訪れないが、そうなれば期待を抱かせる雰囲気がある。

 しかし前半30分を過ぎると鹿島が中盤を支配し始め、ボールキープをしながらサンフレゴールに迫ってきた。 予想通り小笠原がボールを持つと、シンプルに左右フリーのサイドにパスを通すなど、いやらしいプレーをしてくれた。 視野も広く、キックも正確だ。中盤でタメが作れるので、分厚い攻撃ができる。 サンフレDFの裏を取られてフリーの本山が決定機を作ったが、何とか0−0で前半を終了した。ラッキーな面もあった。

 後半の立ち上がりも静かであったが、前半同様、徐々に鹿島のペースになってきた。 うまくパスを回され、プレスがかからない。パスの出所がつぶせない苦しい展開。 それでも後半10分あたりの時間帯はセットプレーが続くチャンスとなり、何度か決定機も迎えた。が、ここで点が取れない。

 鹿島に主導権を握られながらも持ちこたえていたのだが、鹿島は一瞬の緩みを突いてDFラインを突破。 フリーの野沢がゴールを決めて先制された。0−1に。得点力不足の今のサンフレには結構きつい展開になってしまった。

 その後の鹿島は、実に老かいにゲームを進めた。 小笠原だけでなく、鹿島の選手はゲームの流れを読んで、実にいやらしいプレーをする。 ボールをキープしたり、簡単にはたいたり、サイドに散らしたり、ドリブルで突っかけたり、やりたい放題だ。

 結局、0−1のままゲームセット。悔しい敗戦であるが、個人的には力負けだと思った。 攻撃はもう1ランクアップしないと、このレベルのチームには勝利は難しいと思う。

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