2006/10/07「親善試合・ガーナ戦」
ガーナと言えば、ドイツ・ワールドカップのグループリーグでチェコ、アメリカを撃破し、アフリカ勢で唯一決勝トーナメントに進んだチーム。
現時点でのアフリカ最強チームである。さらに、その時のメンバーがほとんど来日している。
エシエン、アッピアー、ムンタリ、ジャンら、ヨーロッパで活躍している有名選手も含まれている。
先発メンバーには、代表初招集のDF水本、MF山岸とMFの今野がDFラインに入った。そして、我らが佐藤寿人も代表初先発だ。
前半キックオフ。立ち上がりは静かな展開。ガーナも前からガンガン来ない。アイドリング中といった感じだ。
ガーナ代表、ボール扱いはうまい。難しいことをするというよりも、ボールをキープしたり前に運んだりの基本技術がしっかりしている。
日本もガーナの浅いDFラインを突破するべく素早く組織力で対抗しようとするのだが、最後のところが決まらない。
右サイドで先発した駒野は、これまでに出場した試合の中でも一番の存在感を見せつけていた。
後半になるとガーナもエンジンが暖まってきたようで、動きがよくなってきた。
日本がかなり押し込まれる時間帯が続いたが、急造DF陣がガーナのスピードに振り切られて失点。
その後は、エンジン回転数を落としたガーナが引いて無理をしない展開に。
しかし、相手ボールになるとなかなかいい形でボールが奪えない。やはりガーナはうまい。
結局、0−1で試合終了。チーム立ち上げのこの時期、メンバーもそろわない中で格上のガーナ相手に健闘したといえるだろう。
まだまだこれからだ。
2006/08/16「アジアカップ最終予選・イエメン戦」
新チーム初の公式戦。前回のトリニダード・トバゴ戦と違い、ホームでの勝ち点3が求められる試合である。
イエメンと言えば、中東のサッカー小国のイメージがある。しかしだからと言って楽勝できる相手ではないのも分かっている。
しかしここは日本のホーム。今日の試合は絶対に勝ち点3をゲットせねばならないのだ。
今日の試合には、前回出場できなかったジェフ千葉とガンバ大阪の選手も招集されている。
国際Aマッチデーではないため欧州組は招集できなかったが、国内組は一応ベストメンバーと言える顔ぶれだ。
新しく招集されたメンバーは、ジェフから巻、阿部、羽生、佐藤勇人、ガンバから遠藤と加地。
いずれもリーグ戦で活躍している選手たちだ。
試合は、予想通りイエメンが自陣に引きこもり、ほとんど攻撃の意志を見せない。
日本が圧倒的にボールを支配するものの、ゴールが割れない嫌な展開が続いた。
暑さのためか「人もボールも動くサッカー」ができず、じりじりする展開だ。
度重なるイエメンの選手の時間稼ぎには、いらいらした。0−0で前半終了。
後半は選手交代からやや動きが出てきたが、フィニッシュに至らず。惜しいシーンが何度もあった。
セットプレーも生かせずいらいらしていたら、CKから阿部がゴール。待望の先制点が入った。1−0に。
その後も日本は圧倒的にボールを支配しながら攻め立てるが、ゴールは入らない。
イエメンの選手も「1−0ならホームで挽回できるかも?」と思ったような時間稼ぎをしてくる。
一足先に投入された佐藤勇人と寿人の双子が並んでピッチに立った。と思っていた後半ロスタイム。
寿人がCKのこぼれ球を押し込んで2−0に。やったー。やっぱりあんたはすごい!さすがはJ1日本人得点ランクトップだけある。
試合は2−0で終了。勝ち点3は死守。しかしアドバンテージは2点止まりだった。最低限の仕事はした。
あとは9月3日、6日のアウェー中東2連戦が待っている。ここが踏ん張りどころだな。
2006/08/05「トリニダード・トバゴ戦の代表選手発表」
8月9日に国立競技場で行われる親善試合「日本代表対トリニダード・トバゴ戦」の招集選手が発表された。
今回の招集人数は13名。A3カップと重複しているジェフ千葉やガンバ大阪、中国遠征中の鹿島アントラーズの選手がいないせいである。
代表監督に就任したオシム監督の「考えて走るサッカー」や「古い井戸発言」などを元に、いろいろと予想を楽しんでみた。
で、今のところほぼ予想通りである。
サンフレッチェ広島からも佐藤寿人と駒野が選ばれた。いつも応援している地元のクラブなので無条件にうれしい。
寿人はJリーグで日本人トップの10得点を記録している。プレースタイルから考えても堅いだろうと思っていた。
駒野は寿人よりもやや確率は低いが、かなり可能性はあると見ていた。8月9日の試合でも先発で出られるといいなあ。
この後、随時ジェフやガンバなどから追加で招集選手が発表されるのだろう。
運良くチケットもゲットできたので、今から試合が楽しみだ。
2006/06/24「ワールドカップ終戦」
日本のワールドカップ・ドイツ大会が終了した。
世界王者ブラジル相手に2点差以上の勝利が要求される第3戦では、前半に玉田のゴールで先制したものの、前半ロスタイムと後半に失点を重ね、1−4で惨敗した。
この結果、日本はF組で最下位の4位となり予選敗退が決定。目標だった決勝トーナメント進出はならなかった。
試合前から「あきらめるのは早い」と言っていたものの、その確率はかなり低いことも承知していた。
しかし、実際に結果が出てみると本当に悔しい。「悔しい」の一言だけでは表現ができそうにないぐらいだ。
年々日本代表に対する思い入れも強くなっているだけに、余計にそう感じるのかもしれない。
ブラジル戦の後半では、ブラジルの選手に次々と鼻先でボールを回され、本当に屈辱的な思いだった。
敗因は色々言われているが、やはり自力の差というか力不足なんだろう。
玉際の強さやフィジカル面で優位に立てず、メンタル面も、もろかった。
それをチームワークでカバーできれば良かったのだが、大会前からチームが1つにまとまってないような感じがした。
残念である。
なかなか受け入れ難いが、良くない結果を正面から受け入れて、次に向けてチームを強化していってほしい。
次の大会は2010年の南アフリカ大会である。アジア勢の惨敗でアジア地区の本大会出場枠削減は避けられそうにない。
加えてオセアニア地区からオーストラリアも加入することで、アジア地区予選の突破も相当に厳しくなりそうだ。
まずは本大会への出場権獲得を目指さないといけないが、日本サッカー全体のレベルの引き上げも必要となる。
若い世代の育成やJリーグの強化などは専門家に任せるとして、自分は引き続き日本代表チームを熱く応援していくぞ!
2006/06/17「クロアチア戦」
F組日本の第2戦は対クロアチア。初出場を果たした8年前のフランス大会でも第2戦で対戦し、0−1で敗れている。
ヨーロッパ予選を突破してきた中堅国との対戦。日本の8年間の歩みが試されるときだ。
布陣は、オーストラリア戦の3−5−2から4−4−2へと変更された。DFを1枚削って、日本自慢のMFを1枚増やす作戦だ。
ボックス型のMFなので、攻撃的なMFに中村と並んで小笠原が今大会初先発する。
オーストラリア戦の問題点をクリアして試合に臨んでほしい。
試合は、前半しばらくは様子見の展開。しかし、次第に日本もパスがつながり始め、クロアチアのゴール前にも近づいてきた。
しかし、クロアチアもサイドから攻撃を試みたり、ロングボールを放り込んだりして日本陣内に入り込み、セットプレーを積み重ねていった。
そして前半21分、Pエリアに進入したクロアチアのFWプルショを宮本が倒してしまいPK。
思わず、TVの前で叫んでしまったが、これを川口がセーブ。すごい。今度は手をたたいて喜んだ。
日本は前線でボールがキープできず苦しい展開が続く。自陣でのパスミスからピンチを招くシーンも出た。
日本にもきちんとポストプレーのできるFWがほしいところだ。
その後も、日本は中田英のミドルシュートでGKを脅かすが、セーブされていく。
後半6分の決定機には、ゴール前でフリーの柳沢がシュートするものの、枠を外してがっかり。
結局、暑さもあり、終盤はお互いの攻撃がちぐはぐになっていった。
0−0で試合終了。絶対に勝ちたかった日本は、ドローで勝ち点は1のみ。
次のブラジル戦で絶対に勝ち点3を取り、かつ得失点差を埋めるため、2−0以上の得点差で勝たねばならない。
A代表の対戦では未だ未勝利の、あのブラジルに2−0以上の勝利なんて、とても無理そうだが、あきらめてはいけない。
ブラジルは決勝トーナメント進出が決まり、少しゆるんでいるかもしれない。
また、決勝トーナメント以降にチームのパフォーマンスを上げていく作戦なのか、ブラジルのコンディションは良くない。
まだまだ、あきらめるのは早い。
2006/06/17「スペインとアルゼンチン」
スペインリーグで活躍している選手がたくさんいるスペインの初戦とアルゼンチンの第2戦を見た。
結果は、スペインがウクライナに4−0、アルゼンチンがセルビア・モンテネグロに6−0と圧勝した。
試合内容も素晴らしく、攻守両面で対戦相手を圧倒していた。
両チームとも、テクニックのある選手がボールをキープしてパスをつなぎ、相手を崩していく攻撃的なサッカーが持ち味で、見ていて本当に楽しい。
攻撃的とは言っても、守備も素晴らしく攻守の切り替えもスムーズ。スペインリーグの醍醐味を存分に見せてくれた感じだ。
両試合で相手チームに退場者が出たこともあるが、サッカーの伝統強豪国らしく、相手を力でねじ伏せたような印象だった。いやあ、すごかった。
アルゼンチンは終盤に余裕が出たのか、ついにバルセロナのメッシを投入した。首を長くして待っていた選手だ。
ケガ明けでコンディションは100%ではないのだろうが、それでも鋭いドリブル突破から1ゴール1アシストを決めたあたりはさすがだった。
いまだに昨夏カンプノウで見たメッシのプレーが思い出されるが、これから試合にも出てくるだろう。楽しみだ。
2006/06/17「オーストラリア戦後」
「カイザースラウテルンの悲劇」と言うべきか、日本のワールドカップ第1戦は1−3で惨敗。
当分書く気にはならなかったのだが、クロアチアとの第2戦を前に、そろそろ書かねばなるまい。
今さら言っても仕方がないが、オーストラリア戦の日本の戦いぶりにはがっかりした。
シュートを打てる場面でパスしたり、前線で小細工したあげく相手DFに止められたり、特に後半はフラストレーションのたまる展開であった。
そして、批判の集まっているジーコ監督の選手交代。
これまでも、なかなか動かない人だと思っていたが、時間の経過と共に交代のタイミングをどんどん逸しているような気がした。
対戦相手の監督があのヒディンクだったので、余計にそう感じたのかもしれない。
ベンチに入った選手も含め、登録した23人全員で、90分間を戦い抜く戦術というか、ゲームプランみたいなものがほしい。
試合終盤、バテバテの日本選手を次々とかわしてボールをつなぐオーストラリアの交代選手が、憎たらしくもまぶしく見えたぐらいだ。
ゴール前で駒野を振り切ってアロイージの決めた3点目などは、目を覆いたくなるような光景だった。
しかし、まだあきらめてはいけない。
ドイツで調整中の日本代表を信じて、次のクロアチア戦では気持ちを切り替えて応援しよう。
もちろん勝ってほしいが、何より選手の持っている力を100%発揮してほしい。
2006/06/11「スウェーデン対トリニダード・トバゴ、アルゼンチン対コートジボアール」
スウェーデン対トリニダード・トバゴは戦前の予想を裏切って0−0のドロー。
前線に強力なタレントをそろえるスウェーデンだったが、期待はずれに終わった。
圧倒的にボールを支配してシュートを打ちまくったものの、1回もゴールネットを揺らすことはなかった。
特にトリニダード・トバゴが退場者を出した後は、猛攻を仕掛けたものの無得点。
サッカーはわからない。一方、トリニダード・トバゴの守備は堅かった。
C組のアルゼンチン対コートジボアールは2−0でアルゼンチンの勝利。
C組はアルゼンチン、オランダ、セルビアモンテネグロ、コートジボアールと、好チームのひしめき合った今大会随一の「死のグループ」である。
もしも、セルビアモンテネグロの代わりに日本が入っていたらと思うとぞっとするほどだ。
試合では、ボール支配やチャンスの数はほぼ互角。特に後半終盤はコートジボアールの時間帯が続いた。
しかし、アルゼンチンが前半にあげた2点を守り切って初戦をものにした。さすがは試合巧者のアルゼンチンである。
お互いに攻撃的な試合展開で、見ていて楽しめる試合であった。
アルゼンチンは豪華な攻撃陣に目が行きがちだが、守備も相当堅い。
コートジボアールは初出場であるが、ヨーロッパで活躍する選手をそろえていて落ち着いて試合をしていた。
まだまだ可能性を感じさせるチームである。注目の選手ドログバのプレーを初めて見たが、ゴール前の存在感は抜群。強さと高さを兼ね備えた万能型FWだ。
アルゼンチンも今大会は行けそうな感じがする。個人的には、おなじみスペインリーグで活躍している選手が多いので、応援しているのだ。
2006/06/11「ドイツW杯、いよいよ開幕!」
待ちに待ったワールドカップ・ドイツ大会が始まった。
眠い目をこすりながら開幕戦のドイツ×コスタリカ戦を見た。
司令塔のバラックはケガで欠場したが、ドイツは立ち上がりから積極的にコスタリカを攻め立て、気合い十分だった。
試合は、終始攻撃的に戦ったドイツが4−2で勝利。ゴールがたくさん入って、見ていて楽しい試合であった。
ドイツの攻撃力は素晴らしかったが、2失点は気になるところ。
いずれもDFラインの隙を突かれてのものだ。開幕前のテストマッチ日本戦と同様の失点である。
予選リーグの突破は確実であろうが、これを解決できればドイツも上位に上がってくるだろう。
ポーランド対エクアドルは戦前の予想を裏切り、エクアドルが2−0で勝利。
試合巧者の南米チームらしく、ポーランドの終盤の猛攻をいなして勝ち点3を獲得。ポーランドはこれで予選リーグ突破が苦しくなった。
イングランド対パラグアイは、1−0でイングランドの勝利。
前半は、特に中盤にスター選手をずらりとそろえたイングランドのペース。プレスも素晴らしくパラグアイはボールをキープすることすらできない。
唯一の得点となったベッカムのFKもさすがだった。
後半は一転してパラグアイのペースに。イングランドは運動量も落ちて守りの姿勢が出てきたのか、攻め込まれる場面が増えてきた。
しかし、それを守り切るのが守備の堅いイングランドだ。
全試合見るつもりでいるのだが、いかんせん時間が限られている。
HDDレコーダーに録画して編集後、DVD−RWにムーブするつもりなのだが、作業時間がないのが悩みだ。
次から次へと注目の試合があるので、嬉しいやら大変やら。。
日本の初戦・対オーストラリア戦まで、あと1日となった。
いよいよ決戦の時だ。力いっぱい魂を込めて応援するので、選手たちには100%の力を発揮して頑張ってほしい。
緩みなく気持ちの入った試合をしてくれれば、きっと結果はついてくるだろう。
2006/06/08「ドイツ戦とマルタ戦」
福島のJヴィレッジで行われた国内合宿も終わり、開催国ドイツに向かった日本代表。
ワールドカップ本大会までの実戦2試合、ドイツ戦とマルタ戦が終わった。
結果はドイツ戦が2−2のドロー。マルタ戦は1−0勝利だった。
今回のワールドカップ開催国で過去に優勝も3回、サッカーの伝統国であるドイツを相手にかなり善戦した試合内容は評価される。
先制点の場面、ドイツのボールを奪ってからの鋭いカウンター攻撃は目を見張るものがあった。2点目は高原の個人技が良かった。
しかし、セットプレーからの2失点はいただけない。わかっちゃいるけどパワープレーで押し込まれてFKやCKを与え、そこから失点する。
本大会までに何とかしてほしい。
FIFAランク125位と19位の日本。明らかに実力の劣るマルタ代表との試合であったが、内容は乏しかった。
前半開始早々、マルタを相手ゴール前に押し込み玉田のゴールで幸先良く先制したまでは良かったが、
その後はマルタが引いてゴール前のスペースを消してしまったので日本の攻撃は沈静化。
逆に、時折マルタが繰り出すカウンター攻撃は日本ゴールを脅かしていた。
後半も似たような展開。途中から4バックにしてもいい流れは戻らなかった。
結局1−0で試合終了。マルタ相手にゴールラッシュで締めくくる、当初のもくろみは崩れた。
原因は色々考えられるが、コンディション不良やドイツ戦後の気の緩みがあったのだろうか。
内容は乏しかったが、今日が初戦のオーストラリア戦でなくて良かったと考えればいい。
ワールドカップの開幕まであと1日。日本の初戦オーストラリア戦まであと4日。
もう間もなくだ。これから夢のような1ヶ月が始まる。
2006/05/16「ドイツワールドカップ最終メンバー発表」
キリンカップの2試合が終了し、15日に最終メンバーの発表があった。
ジーコ監督の人選は、過去に行われた公式戦の実績や貢献度などを重視すると言われていたため、発表を聞いても大して驚かなかった。
当確と言われていた久保が落選し、巻が入ったのは「そりゃそうだ」と思った。
残念だったのは松井。フランス1部リーグのル・マンで売り出し中のテクニシャンである。
フランスで地元民をうならしているプレーを、ぜひワールドカップの本大会でも見てみたかった。
招集人数に限りがあるので、しょうがないか。
応援している佐藤寿人の落選も残念であった。ただ、寿人の場合は可能性はほとんどなかったようだ。
ジーコ監督の選考基準を考えると、タイプ的にも似ている大黒の前に入ることは厳しかった。
これはしょうがない。つくづくタイミングの難しさを感じてしまう。
選ばれた選手には、選ばれなかった選手の分まで頑張ってほしい。
選ばれた選手達が100%の力を出し切ってチームもまとまれば、日本もきっと予選リーグは突破できると思う。
本大会まで残り少ないが、代表合宿やテストマッチで連係などを深め、日本のチーム力を高めていってほしい。
2006/03/31「エクアドル戦」
昨日、大分で開催されたエクアドル戦は1−0で勝利。
決勝点は後半30分過ぎに投入された我らが佐藤寿人が気持ちよく決めてくれた。
三都主の低いクロスに寿人がDFを振り切ってニアに走り込み、ゴール前でインサイド・シュート。
サンフレッチェでもよく見せてくれる、寿人の最も得意とする形のゴールだった。
寿人はワールドカップ本大会23人のメンバーに入れるだろうか?
招集歴が非常に浅い寿人なので、FWの代表選手の中では最も下に位置しているはずだが、ジーコ監督には強烈な印象を残したはずだ。
入って欲しいというか、是非とも入れて欲しい選手である。
前回、4バックで臨んだボスニア・ヘルツェゴビナ戦でいろいろな課題が出たが、今回は3バックで通した。
課題の修正という面では物足りないが、比較的安定した守備をしていた。
エクアドルの選手のコンディションが万全でないし、主力もいなかったのでよくはわからない。
システムですべて決まるはずはないのだが、これまで見てきた感じでは3バックの方が戦いやすそうに見える。
次の強化試合は、5月上旬開催のキリンカップ2試合。
その後、本大会登録選手の発表となる。いよいよ残り少なくなってきたな。
2006/03/02
先日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦は2−2のドロー。もやもやとすっきりしない印象の試合だった。
試合会場がワールドカップ本大会1次リーグで使用するスタジアムで、国内の試合では集まりにくい欧州組を招集・先発させて臨んだ試合だったのだが…。
FIFAランク65位、ワールドカップ欧州予選で3位となって予選敗退の国に、試合後半は完全に主導権を握られ攻められ放題。
せっかくの先制ゴールであげた1点も守りきれなかった。三都主の裏を狙われてクロスも上げられまくっていた。
後半は相手のボール回しに翻弄されていたのが悔しい。日本がやりたいサッカーである。選手達も後半は戸惑いながらプレーしていたようだ。
日本からの長距離移動で国内組のコンディションが悪い点を差し引いても、対戦相手はベストメンバーではないし、もう少し楽に勝たなければいけなかったのではなかろうか。
これでは、先日アルゼンチンを3−2で撃破したクロアチアには勝てる要素がないと思う。
2006/02/23
昨日のインド戦は6−0で大勝。相手とは力の差が歴然としているので当然とも言える結果だろう。
しかし特に前半の内容はあまり良くなかった。圧倒的にボールを支配してゴール前にクロスや縦パスを送るのだが、ことごとく跳ね返されていた。
FWの久保は運動量が少なく、巻との連係も良くない。止まってボールを受けることが多いためか、インドDF陣に読まれていた。
また、相手が弱すぎたためか集中力も低下していて、DFライン付近でパスミスを連発していた。
前半の得点はインドのミスに乗じた1点のみ。少なくとも3点は入れて早々に試合を決めてほしかった。
後半はインドの集中力が切れたようで、日本の得点ラッシュに。
Pエリア前でボールがつながり、次々とチャンスの山を築く。インドは手も足も出ないといった状態になった。
そして後半30分から投入された佐藤寿人である。
後半34分には久保のゴールをアシスト。さらにその4分後には後方からの加地のパスをうまく処理して左足でゴール。
やった、待望の代表初ゴールだ。寿人らしい素早い反転→抜け出しから放たれた美しいゴールだった。
今日はゴールラッシュだったので寿人の1ゴールはあまり目立たなかったのが少々残念ではあるが、とりあえず結果は出した。
しかし次回はあるのだろうか? 欧州組の招集される2/28アウェーのボスニア・ヘルツェゴビナ戦はひとまずお休みである。
3/30のエクアドル戦にはまた招集してほしいものである。
2006/02/19
先日のフィンランド戦、2−0で今年初勝利となった。
先週のアメリカ戦とはがらっと変わって立ち上がりから日本がボールを支配していく展開。
フィンランドは自陣に引きこもり攻撃意欲はほとんどない。
日本もPエリア付近までは攻め込むのだがそこから先はクリアされまくりでシュートに持ち込めない。
後半になるとボールも回り始め、小笠原から久保が先制。その後は、GKの位置を見て小笠原の超ロングシュートが入り2−0。
後半27分から投入された佐藤寿人がこれまた途中出場の駒野のクロスのこぼれ球をシュート。
惜しくもクロスバーをたたいた。思わずTVの前で声を出してしまった。残念。
結局、2−0のまま試合終了で勝利。フィンランドが弱すぎたのかピンチもなかった。
その割にはチャンス(決定的なシュート)もあまり多くなかった。
応援している佐藤寿人もイマイチ生かされていない。もっといいタイミングでパスが出ればいいのだが…。
あとは水曜日のインド戦。寿人もここで結果を出さないと代表生き残りは厳しくなる。
2006/02/12
いよいよワールドカップイヤーの日本代表が始動した。
1月下旬の宮崎合宿の後、アメリカ合宿、今季初のアメリカ代表戦と消化した。
試合は2−3で敗戦。結果は1点差だったが、内容では惨敗だった。
アメリカチームとのコンディションや試合勘の差はあったものの、前半で既に0−2。内容的にはもっと差がついていた。
ジーコ監督がこだわった久保のワントップのシステムに、選手たちが無理に合わせている感じでやりにくそうであった。
選手交代をした後半からはボールも回り始め、日本のサッカーができ始めた。
サンフレッチェから代表初招集された佐藤寿人も出場して期待していたのだが、まだまだ連係面などに課題がありそうだ。
次戦はホームでのフィンランド代表戦。その後はホームのアジアカップ予選インド戦。
選手のコンディションや連係面も上がってくると思うので内容と結果には期待したい。
しかし、国内組の新参者にとって、残されたアピールの機会は少ないのだ。
先日ワールドカップ本大会予選リーグの組み分け抽選が行われた。
我らが日本はF組に決定。ブラジル、クロアチア、オーストラリアと同組になった。
正直、何とも予想のしにくい組み合わせである。予選リーグ突破の可能性が高くなったこともないし、かと言って限りなく低いわけでもない。
一見予選リーグ突破のしやすそうな組もあるにはあるが、実際にはどうだかわからない。
しかし、C組(アルゼンチン、オランダ、コートジボワール、セルビア・モンテネグロ)のように突破はほぼ不可能に思える組もある。
マスコミでは色々な意見が出されているが、個人的には予選リーグ突破の確率は50%以下のようなイメージである。
かと言って、そんなに低い確率でもなさそうである。
チームのコンディションやコンビネーションなどがうまくトップフォームに維持できていれば、いい結果は出そうではあるが。
来年1月から代表合宿がスタートし、2月からは仮想敵国を想定してテストマッチが始まる。
アジアカップ予選をはさんで、もう少しテストマッチもありそうなので、それらの戦いぶりを見て個人的に予想してみたい。
いずれにしても、今から本大会の開幕が楽しみである。
今年の日本代表戦が全て終了した。
8月のワールドカップ・アジア最終予選の最終戦であったイラン戦に勝利したことで事実上アジア1位で予選を抜けたことになる。
過去のワールドカップ出場について思い出してみると、初出場となった98年フランス大会では、第3代表であったし、
02年日韓大会では開催国で予選は免除されていた。94年のアメリカ大会では、予選で上位2ヶ国に入れず敗退となった。ドーハの悲劇である。
いくつかの試合では薄氷を踏む思いもあったが、終わってみれば結果は残したことになる。
しかし、今のままではワールドカップ本大会で勝ち抜くイメージがわいてこない。
過去出場した本大会では、初出場のフランス大会では3戦全敗。
開催国の特例でシードされた日韓大会では決勝トーナメントに進出したもののベスト16で敗退。
ドイツ大会ではいよいよ日本の実力が問われるはずだ。
アジア1位にはなったが、アジアのレベルで満足していてはダメだ。
さて、本大会ではどうなるのだろうか。目先の結果も大事だが、長期的な視点で臨んでほしい気もする。
東アジア選手権が終わった。
前回大会は得失点差1で2位に終わったので、ジーコ監督は是が非でも優勝すると意気込んで臨んだものの初戦の北朝鮮戦に敗れ、
2戦目の中国戦に引き分けたため優勝の可能性は消失。引き分け以下で最下位という厳しい状態で臨んだ韓国戦。
序盤から韓国に圧倒されたものの守備で踏ん張り、試合終了間際に決勝点を挙げて勝つことができた。
今大会は海外組不在のため、初戦は昨年夏のアジアカップのメンバーに近いチームでスタートした。
しかし、内容、結果とも最悪。2戦目は先発メンバー全員交代という荒療治のようなチームでスタートした。
このチームで試合をしたこともないので連係面は期待していなかったが、初招集か初招集に近いメンバーが奮闘した。
案の定、連係面のミスなどから2失点したものの、後半に追いつきドロー。かなりの手ごたえを得た。
さらに、韓国戦では勝利をつかみ取り、選手達はかなりの手応えをつかんだのではないだろうか。
改めて、国内組のBチームとも言えるメンバーで韓国に勝利できたことで、日本の層の厚さを実感した次第である。
もちろん、課題もたくさんあるのだが、新戦力の台頭などもあって気分的にはかなり明るい気持ちだ。
最終予選最終戦のイラン戦は、若手も含めた国内組最強メンバーで、ぜひとも勝利して欲しい。
コンフデレーションズカップがブラジルの優勝で終わった。
今大会のブラジルはエースのロナウドやサイドのカフー、ロベルト・カルロスなどを欠いていたものの強かった。
特に前線の4人、アドリアーノ、ロビーニョ、ロナウジーニョ、カカーの織りなす攻撃は素晴らしかった。さすがは王国ブラジルである。
日本もレベルの落ちるアジア予選から短期間で大会に照準を合わせていけたように思う。
予選リーグ初戦のメキシコ戦はまだまだ乗り切れていなかったが、第2戦のギリシャ戦は再三の決定機を外し続けたものの大黒が決勝点。
第3戦のブラジル戦は序盤かなり攻め込まれたものの、運動量の落ちた後半にかけては互角の試合展開に持ち込んだ。
結局、ドローで決勝トーナメントに進めなかったが、かなりの手ごたえを感じることができた。
この後も代表戦は続く。今のチームに新しい戦力を上積みして、ワールドカップ本大会で勝ち抜けるようなチームを作っていってほしいものだ。
6月8日、タイのバンコクで日本は北朝鮮に2−0で勝ち、3大会連続のワールドカップドイツ本戦出場を決めた。
2月から始まったアジア最終予選5戦目でつかんだドイツ行きの切符である。
残り8月のイラン戦を残しているが、最終予選特有のしびれる感じとはおさらばである。
でも、やはりうれしい。
最近はどこの大陸予選でも楽勝の試合はほとんどなくなったが、今回の日本も苦しみながらの予選突破である。
2月の北朝鮮戦では、ロスタイムの決勝ゴールで勝ち、3月のバーレーン戦では、オウンゴールで勝った。
結果だけ見ると運がいいだけのように思われるが、やはり実力通りの結果であったと考える。
選手個人のレベルはもちろん、ケガ人や出場停止の選手がいても、それなりのゲームができる選手層の厚さがある。
日本サッカー協会やスポンサーなどからの絶大なバックアップもある。
ホームの試合はもちろん、アウェーにも1000人単位で駆けつける熱いサポーターの後押しもある。
最近の日本は、ここぞと言うときに勝負強く勝ち切れるようになってきた。
昨年夏のアジアカップあたりから、最後まであきらめない姿勢がより強く出てきている。本当にしぶとくなってきた。
対戦相手にとっては、実にいやらしいチームになっている。
第4戦、アウェーのバーレーン戦も、結果は0−1であるが内容では完全優位に立っていた。
バーレーン選手のコンディションは悪かったし、ケガ人、出場停止の選手もいたようであるが、それも含めての優勢勝ちだろう。
日本がうまく守ったこともあるが、バーレーンには、昨年夏のアジアカップでの死闘(打ち合い)を演じた迫力はなかった。
第5戦、アウェーの北朝鮮戦では、中田、中村、小野、高原、三都主など、主力選手が出場停止やケガで欠いていたにも関わらず、
特に後半ではいい流れで試合を決めた。代わりに出てきた選手の実力も高く、極端にチーム力が落ちることはなかった。
さて、これからワールドカップ本大会までの約1年間はチームのレベルアップに努めてもらいたい。
アジアの戦いから世界の戦いへシフトチェンジして欲しいものだ。
3月25日のアウェー・イラン戦は2−1で予定外の敗戦。
その後、中5日で迎えた3月30日のホーム・バーレーン戦では、1−0の辛勝ながらも勝利。
ワールドカップ最終予選3月ラウンドは1勝1敗の勝点3を獲得した。結果から言うと、まずまずの展開だろう。
B組の勝点は、1位イラン7点、2位日本6点、3位バーレーン4点、4位北朝鮮0点の順である。
各組上位2チームは無条件でワールドカップ出場権を獲得できるので、ぜひとも2位以内を確保したいところだ。
DF田中の出場停止や中田英と中村の並列トップ下布陣のために敷いた4ー4−2システムが、ちぐはぐしてイラン戦は敗戦。
精神的なところでちょっとやばいかなと心配していたが、バーレーン戦は選手達も勝つ気持ちを前面に出して戦ってくれた。
イラン戦ではミスを突かれて失点してしまった守備の方も、戦い慣れた3−5−2だからか安定していた。
しかし、相変わらず攻撃の方は攻め手が限られている。決定力も低いままだ。
いろいろなアドバンテージがあるホームにも関わらず、ホーム2試合のゲーム内容はいただけない。
次の6月ラウンドは、いずれもさらに厳しいアウェーの戦いである。
2ヶ月の短い期間では大幅なチーム力アップは望めそうもないし、劇的に強くなることもないだろうから苦戦が予想される。
それでも、2004アジアカップやワールドカップ1次予選アウェーのオマーン戦のような戦いができれば何とかなりそうだ。
残り3試合であと2勝。予断は許さないが、出場権獲得を信じて応援していこう。
2月9日のワールドカップ最終予選初戦の対北朝鮮戦で、予定通り勝点3をゲットすることが出来た。
試合内容はすっきりしたものではなかったが、毎回厳しい最終予選のゲーム。それも初戦なのでこんなものだろう。
国内組のコンディションやコンビネーションを考えて海外組の招集も最小限であった今回。
幸先よく前半4分に先制したものの、その後の追加点が奪えなかった展開が響いて北朝鮮を生き返らせてしまったようだ。
前半にもう1点追加できていれば、さらに後半追加点も奪えたような気がする。
後半開始から北朝鮮の猛攻に遭い、流れの悪い時間帯で失点。
その後は高原、中村を投入して試合の流れを引き寄せることはできたが、勝ち越し点は奪えない嫌な流れに。
ホームに迎えた格下相手にドローの雰囲気が漂い始めてきた。そして、残り10分でFW大黒が投入。
このような試合展開、昨年2月の1次予選初戦オマーン戦にもあった。
このときは途中出場したFW久保がロスタイムに決勝ゴールを決めて辛勝。
2匹目のドジョウはそうそういるわけがないなと思いながらも、一方で期待しながら見ていた。すると、本当に大黒が決めてくれた。
まあ何としびれる展開であろうか。
これが最終予選のドキドキ感だ。フランス大会の最終予選当時の状況を思い出させてくれた。
8月17日の最終予選最終戦までこのようなドキドキ感が味わえるのかと思うと、苦しいような楽しいような、やっぱり楽しい気持ちだ。
次は3月25日のアウェー・イラン戦と3月30日のホーム・バーレーン戦。
前半のヤマ場である。連勝できれば文句なしだが、1勝1分でも御の字だろう。楽しみである。
2月9日から2006ドイツワールドカップ・アジア最終予選が始まる。
Bグループ4チームのうち上位2チームに入れば本大会進出を決められる。
約半年間、ホーム&アウェーの戦いが続くのだが、最終予選進出チームの実力差は僅差である。
それよりも当日のコンディションやメンタル面などの方が勝った優位なのではないかと思っている。
まずはホームでの初戦。コンディションなどをしっかり整え、すっきり勝って勝点3をゲットしてほしい。
2006ドイツワールドカップ・アジア1次予選を日本が突破した。
グループリーグで最大のライバルであったオマーンを、敵地で0−1と勝ち切り、残り1試合で最終予選へ進出を決めた。
日本はそれまで勝点12、オマーンは勝点9。
この試合で勝つか引き分けで最終予選進出が決まるが、負けると残り試合を勝ってもオマーンと勝点で並ぶ確率が高い。
そうなると今大会のレギュレーションでは、当該チーム同士の得失点差が優先されるため、オマーンに1−0負けでは可能性は残るものの、
2−0以上の負けでは1次予選突破の可能性はほとんど無くなる。
そんな最悪のシナリオだけは考えたくもないが、可能性としてはあるので気にはなる。
しかし、完全アウェーのアジアカップを勝ち抜いた今の日本チームは、経験や自信を身に付けており、たぶんやってくれるだろうという期待感もあった。
オマーン戦、前半からオマーンの攻撃陣がポジションチェンジをしながら中盤を支配し、日本陣内でゲームを進める展開。
DFのクリアボールもほとんどオマーンに拾われ20分ぐらいまで我慢の時間帯が続いていたが、よく見るとオマーンの決定機もほとんど無い。
オマーンも苦し紛れとは言い過ぎだが、ミドルシュートを打つぐらいしか攻め手はなかった。
30分過ぎぐらいからオマーンの出足も鈍り、日本も落ち着いてパス回しができるようになってきた。しかし、日本側の決定機もほとんど無い。
GKの川口など、各選手の表情を見ていても落ち着きがあり、自分たちのコントロール範囲内であるなという印象を受けた。
日本のDFラインもかなり下がっていたが、試合後の選手のインタビューでは、自分たちで決めて下げたという発言もあった。
後半もオマーンにボールを支配される時間帯もあったが、実は日本ペースであった。
後半7分、小野→中村→鈴木と渡って先制ゴール。引き分けでもいい試合で1点のリードを奪った。
今の日本ならこれで安全圏と思えたゴールである。
その後、DFとGKの連携ミスでオマーンの決定機があったが、DF田中のうまい読みで事なきを得た。
オマーンも攻め手がなく、前半と同じような攻撃を繰り返すだけで決定機も作ることができない。そのまま試合終了となった。
試合後にオマーンの監督が言っていたが、やはり日本とオマーンの総合力の差が出たように思う。
欲を言えば、アジア1次予選は全試合を圧倒的な実力差で勝ち抜いて欲しいところだが、日本にはまだそのような力はない。
しかし、90分を通してゲームをコントロールして、最少得点差でも勝ち切れるようになったことは喜ばしい限りである。
最終予選も苦労しそうであるが、きっとしぶとく勝ち抜いていってくれるだろう。
もう少し得点力を増してくれれば言うことはないのだが。
アテネオリンピックはB組予選リーグで1勝2敗でグループリーグ予選敗退。
大会前からマスコミを中心に「予選突破できるだろう」との見方が結構多かったようだが、難敵揃いのB組である。
個人的にはかなり厳しいと見ていた。しかし、仮にグループリーグを突破できればメダルの可能性はかなり高いとも見ていた。
結果は、初戦のパラグアイ戦、2戦目のイタリア戦ともに序盤から先制点を奪われる苦しい展開。
日本も反撃を試みるが、得点後に失点を続ける嫌な展開へ。結局、パラグアイに3−4、イタリアに2−3と1点差負け。
3戦目のガーナ戦で1−0と勝利したが、残念なグループリーグ予選敗退であった。
世代が違うとは言え、アジアカップで感じた「経験」の蓄積は、まだまだ世界相手には通用しなかったようだ。
勝負どころで試合を決める力やゲーム全体をコントロールする力など、南米やヨーロッパのサッカー先進国とはまだまだ差があった。
小さいようで大きい技術や経験の差であるが、この悔しい経験を次につなげてほしいものである。
お隣の中国で開催されたアジアカップ2004。我らが日本代表は、感動的な戦いぶりで見事優勝。
大会初の連覇を成し遂げると共に、これで通算3回目の優勝となり、イラン、サウジアラビアと並ぶ通算最多優勝国となった。
大会前は、アテネオリンピックの直前という時期的な問題や、多くの中軸選手がケガなどで代表から離脱していたため下馬評は低かった。
大会中は、試合会場の重慶の異常な暑さや観客のブーイングなど、完全アウェーの逆境にもめげず、チームは結果を出してくれた。
よくぞ苦しい試合をことごとくものにしてきたな、と感心する。素晴らしい。
大会を通じて思ったのだが、様々なコンディションが整わない中で、先制されたりリードされていたりした中でも、選手が最後まであきらめず、
慌てず、冷静にゲームをコントロールできていたことが勝因ではなかったのかと感じている。
チームの主軸が多数抜けているのだから、明らかにチーム力は落ちているのだが(実際、攻撃力は心許なかった)、それでも負けない戦いを続ける
選手達には相当なたくましさを感じた。
以前の代表なら、仮に試合中リードしていても、ゲームのコントロールに失敗して自分たちのミスから終了直前に同点にされたり、
逆転されたりしていたものだが、今回のチームは精神的にも安定していて、そういったことがない。
今大会では、他にも攻撃的でいいチームはあったのだが、日本とは逆に最後の最後で決めきれずに敗退していた。
3月にあったアテネオリンピックのアジア最終予選でも感じたのだが、
ようやく日本にも「経験」の蓄積が良い方に作用してくる土壌ができてきたのかと頼もしく感じた。
また、J1リーグを頂点とするすそ野の広がり(選手層の厚み)も忘れてはいけないと思う。
決勝の中国戦を見ていて、今の中国代表はとても強いのだが、攻撃が真っ正直過ぎると感じた。
個々の選手のフィジカルは強いし、技術もあり、戦術も徹底されているのだが、そこから先のひと工夫が不足しているようだ。
以前の日本代表を見ているようでもあった。勝負所や守り所など、90分を見通したゲーム・コントロールでは、断然日本の方が優れていた。
さて、次はアテネオリンピック。ワールドカップ・アジア地区1次予選。
このメンタリティーがあれば、必ずいい成果を出してくれるだろう。楽しみである。
広島ビッグアーチで開催される久しぶりの日本代表戦を観戦した。
約1年ぶりの代表戦である。ケガやオリンピックへの招集やらでかなりの数の主力選手はいなかったが、
3−1勝利と結果を出してくれた。状況判断やボール扱いに優れる中村俊輔選手を見ているだけで楽しかった。
スタジアムの雰囲気も、ややハイな雰囲気があって楽しかった。
2004年はオリンピック・イアー。8月にアテネ・オリンピックが開催される。
U23日本代表も、アジアで3枠の本大会出場権をかけて3/1〜3/18、アジア最終予選に臨んだ。
直前の韓国戦に完勝したこともあり、かなり楽勝ムードも漂っていたが、そうは甘くない。
体調不良やケガのアクシデントを抱えつつ、日本代表は後の無い戦いを続けてきた。
そして迎えたUAEとの最終戦。これまでで一番良い内容で3−0完勝。強い日本を見せてくれた。
対抗のバーレーンが引き分けたため、日本の本大会出場が決定。嬉しい限りである。
苦しい中でも結果を出せるようになった日本選手にたくましさを感じると共に、選手、関係者に礼を言いたい。
自分のサッカー観戦歴(ほとんどTVだが…)は、1992年以降の日本代表チームのゲーム歴とほぼシンクロしていると言っても過言ではない。
現在までA代表はもとより、ユース代表、オリンピック代表チームのゲームのほとんどをテレビ観戦してきた。
1992年に広島で開催されたアジアカップで日本が優勝したことは、今でも鮮明に覚えている。
このあたりが自分のサッカー観戦歴(テレビ)の始まりになるであろう
1993年春に開催されたアメリカ・ワールドカップ・アジア1次予選は、ほとんどテレビで応援した。
9月〜10月の最終予選は全試合テレビ視聴した。当時JFLヤマハ(現在のジュビロ磐田)所属の新鋭・中山雅史選手の気迫あふれるプレーや、
ゴールが欲しいときに決めてくれる三浦知良選手のプレーぶりが印象に残っている。
もちろん、2次予選最終試合のイラク戦に2−2で引き分けた「ドーハの悲劇」では、ショックで睡眠不足に陥ったことも忘れられない。
1997年11月にマレーシアで開催されたフランス・ワールドカップ第3代表決定戦で延長戦の末、
イランに競り勝ち、ワールドカップ初出場を決めた「ジョホールバルの歓喜」では、テレビの前で本当に興奮した。
1998年6月にフランスで開催されたワールドカップに日本代表チームが出場し、予選リーグで強豪国アルゼンチン、クロアチアに
善戦しつつも0−1で敗れた。「勝てるかも?」と思っていたジャマイカ戦にも1−2で敗れ、悔しい思いをした。
後半、中山雅史選手の粘りでなんとか1点を返したのがせめてもの救いだった。
2002年に日本と韓国が共同でワールドカップを開催した。日本代表チームは地の利もあり、予選リーグを
ベルギーと2−2で引き分け、ロシアと1−0で勝利、チュニジアと2−0で勝利し、初めて決勝トーナメントへ進出した(ベスト16入り)。
決勝トーナメント1回戦でトルコと対戦したが、0−1で敗戦。悔しい負け方ではあったが、開催国の義務は果たした。
ワールドカップ後、日本代表監督にジーコ氏が就任。現在に至っているのだが、
2003年になって初めて日本代表チームのゲームをスタジアムで見ることができた。
強豪国アルゼンチン代表との対戦だったので、頑張ってチケットをゲットし、試合会場のある大阪まで遠征して観戦した。
試合会場の長居スタジアムは5万人近い日本代表チームのサポーターでほぼ満員。
キックオフ前から、スタンドは青色のレプリカユニフォームで埋め尽くされていた。
人気代表選手の一挙手一投足にスタジアム全体が反応して、拍手や声援が飛んでいた。
ゴール裏席の日本代表サポーター集団のリードで、スタジアム全体に響き渡る様々な手拍子や応援歌を体感するのが楽しかった。
また、若手主体で来日したアルゼンチン代表選手のプレーも素晴らしかった。セリエA・インテルミラノのサネッティ選手、
リーガエスパニョーラ・バレンシアのアイマール選手、レアル・マドリードのソラーリ選手のプレーには度肝を抜かれ、
ゲームを堪能することができた。ぜひまた生で見たいものである。
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