１９９９／秋・Ｇ１シリーズ ＜１０番勝負＞

単／５７６０円

          （負け）

　　　　（負け）

　　　　（負け）

　　単／２２０円

　　単／３４０円

　　単 、ワイド

　馬連／１６２０円

　　　　（負け）

　　　　（負け）

　　　　　　　　　　　　大川   慶三郎　　　　　　中西　卓

　　　　　　　折原　マチコ　　星野　支折　　　里中　響子　　　　白石　夏美

　　　１点勝負陣

　　　　　　　　　　　　　　ポン助　　 　ミミ　 　　  　タマ

　　　　 秋　華　賞　　　 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　   Ｇ１／京都／芝／４歳／２０００ｍ／　＜１９９９．１０．２４．日曜日＞

　

　 大川慶三郎です。

　 また、秋のＧ１シリーズが始まりました。去年の秋華賞は確か、武豊ジョッキーの

ファレノプシスとナリタルナパークで万馬券を的中させ、よいスタートを切りました。武

豊ジョッキーも秋のＧ１初戦で勝ち、よいスタートが切れたといってました。ところが、

次の天皇賞でサイレンススズカの悲劇が起こりました。サイレンススズカの脚は粉砕

骨折、そして薬殺ということになりました。以来、武豊ジョッキーのツキは落ち、私もス

タートは良かったものの一緒に沈んで行ってしまいました。ま、そんなわけで、今年

はぜひ頑張りたいと思います。どうぞ、ご期待下さい。

　

　 マチコです。

　 さっそく各馬の検討に入ります。春の桜花賞、オークスと本命に押してきたトウザ

ビクトリーが、まず頭に浮かんできます。うーん、前走のローズ・Ｓでは押さえる競

馬をして失敗しましたが、この馬の本質は、最後の直線で長くいい脚を使える事で

す。現在の先行有利と言われる京都競馬場の馬場特性を考えれば、絶好の要素が

そろっているように思えるのですが．．．飼葉もよく食べ、調教もビシビシやれるし、万

全ではないでしょうか。

　 ただ気がかりなのは、競馬の神様・大川慶次郎氏の一言．．．

　

　 “結局この馬は、大きな所を一度も勝っていないじゃないかということ．．．”

　 “人気先行だということ．．．”

　

　 うーん、そうなのよね．．．

　 でも、去年の秋華賞は確か、神様は桜花賞馬・ファレノプシスをあえて無印にして

外してしまったのよね．．．

　 当ページの大川主任は、そのファレノプシスを軸にして、万馬券を的中させたわけ

だし．．．でも、その次のレースから思ったことは、神様はやっぱり神様なのだなあと

いうことでした．．．

　 うーん．．．あと４日、これから本格的な検討を開始します。

　

　

　　　　　 　　 　   　　 　　

　 マチコです。

　 大川主任は、牝馬戦のここは女性予想陣に任せるということで、ここは私が執筆し

ます。夏美は放送大学の方で忙しいし、響子さんは会議室の大工事で大変そう。し

たがって今回は、私と支折の二人で、しっかりと頑張るつもりです。

　

「うーん．．．」マチコは腕組みをして言った。「結局、軸馬が問題なのよね．．．」

「どの馬が一番強いかね、」枝折が唇にコブシを当てた。

「そ．．．どの馬が一番強いかしら？武のトゥザヴィクトリーで大丈夫かしら？」

「問題はここね．．．ねえ、マチコ、私は前走のロード・Ｓの結果は素直に評価すべき

じゃないかと思うの。ヒシピナクルが１着に成ったわけだけど、一番強い競馬をした

のは同タイム２着のフサイチエアデールなのよ。この馬はオークス５着だったけど、ま

だ底を見せていないわよ」

「そっかあ．．．枝折もそう思うの．．．」

「うん．．．」

「私も、トゥザヴィクトリーは、なんとなく不安なのよね。桜花賞、オークスとこの馬を軸

にしてきたんだけど、今度もこの馬で行くのは安易な感じがするのよね」

「そ、それよ！安易な１番人気なのよね。だから、さ、どの馬が一番強くて、安定して

いるかよ。私は、フサイチエアデールだと思うわけよ」

「うーん．．．どう思う、ポンちゃん？」マチコが、背中を向けて新聞を見ているポン助

に聞いた。

「おう．．．まあよ．．．トゥザヴィクトリーはよう、」

「うん、」

「神様の大川慶次郎が言うように、人気先行だよな」

「でも、あっさりって事はないかしら？」

「ま、あるよな。武豊がその気になってりゃよう．．．」

「うーん、現在、トゥザヴィクトリーの単賞が、２．６倍。フサイチエアデールが、７．４倍か

あ．．．フサイチの方に賭けてみるのも悪くないわね」

「うん。とにかく、この馬が一番強いわよ。切れもあるし。トゥザヴィクトリーは、目標に

されるんじゃないかしら、」

「でも、私としては、トゥザヴィクトリーに秋華賞を取らせてやりたいのよね」

「それは、どの馬もそうよ」

「うーん．．．それでさあ、枝折、荒れると思う？」

「うん。去年だって万馬券だし、軸馬不在だし。終わってみれば分かるわけだけど、」

「そっかあ．．．大万馬券を当てようか。昔、ボスが２５６倍の大万馬券を当てたのも、

このレース（当時は、４歳限定の牝馬／２４００メートルのエリザベス女王杯）だったのよ。あのホクトべガ

とノースフライトの組み合わせで、１−１４」

「そんな組合せがあるかしら」

「人気薄の逃げ馬は、チェックしたほうがいいわね。あとは、秋の上がり馬。１６番の

ブゼンキャンドルあたりね。ローズ・Ｓで３着になっているのに、人気がないわよ」

「私は、３番のゴッドインチーフが怪しいと思うわ。スポニチの諸星由美さんが対抗馬

に押してるもの。こう言う時の彼女は怖いのよ」

「うーん、いっぱいになりそうねえ。薄く広くで勝負するかあ．．．」

　

結　論　（６番：　フサイチエアデールを軸に、薄く広く流します。）

６　〜　２、３、５、７、８、１０、１１、１４、１５、１６

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（　１０点勝負で、万馬券を狙います。）　　

　

＜１００円勝負コーナー＞

ポンちゃん：　　５−１０

ミミちゃん ：　１０−１１

タマ　　　　：　単賞／１６番／ブゼンキャンドル　　＜的中＞

　

　結　果　　　（．．．．．タマ．大金星！　単賞／5760円を的中！　）　

　

　 1着／16番／ブゼンキャンドル

　 ２着／12番／クロックワーク

　 　　単賞／　　１６．．．．．５７６０円

　枠連／　　６−８．．．．．８８１０円

　馬連／　　1２−１６．．．．．．９４６３０円　

　

　マチコです。

　うーん、驚きました。10万馬券に手が届こうという記録的な大波乱のレー

スでした。私達も大穴を予想して、異例の10点流しで勝負をしたのです

が、それを遥かに上回りました。とりあえず、反省材料もまとまりません。

ともかく、競馬には、こういうこともあるという事です。

　それにしても、タマは見事でした。1点勝負という厳しい条件の中で、単

賞／5760円を的中させたのは、まさに招き猫の神通力でしょうか。うー

ん、単賞／５７６０円という高配当は、当分破られそうもありません。今回

のタマの大活躍には、私のほうからも、ボスにプレゼントを申請しておきま

す。

　

「タマ、何がほしい？」

「おう．．．おれはまだ、自分の小屋がねえんじゃ、」

「小屋は夏美に作ってもらってよ。その他に何がいい？」

「コタツかなあ．．．寒くなるしなあ、」

「うん。そうボスに言っておく」

　　　 天　皇　賞　　　 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　      Ｇ１／東京／芝／２０００ｍ／＜１９９９．１０．３１．日曜日＞

　 大川慶三郎です。

　 さて、いよいよ天皇賞ですが．．．うーん．．．これも難解な一戦です。しかも、秋／

東京２０００メートルの天皇賞は、過去１１年連続で、１番人気馬が優勝した事がない

というジンクスがあります。去年も圧倒的な１番人気馬／サイレンススズカで大丈夫

と確信しました。また、スタートし、第２コーナーを回って行った時、私にはもうゴール

が見えました。これでもう負け様がない、負けるパーターンがない。後は一回りする

だけだと思いました。ところが、例の粉砕骨折．．．結局、過去１０回のジンクスを、

１１回に増やしてしまいました。

　

　 東京／芝／２０００メートルには、魔物が住んでいるとも言います。そう言えば、ス

タートしてすぐに第２コーナーのカーブに入って行くレースです。このあたりに、今年

も魔物が潜んでいるのでしょうか。

　

　 そこで、今回の圧倒的な１番人気馬／セイウンスカイをどう見るかです。また、ジン

クスが１２回目で破れるのかどうかです。ま、個人的には、このジンクスにロマンを感

じているわけであり、まだ敗れてほしくないのすが、さて勝負となると．．．

　

　 今日、１０月３０日、土曜日、じっくりと各馬の様子を研究します。どうぞご期待下さ

い。なお、秋華賞で単賞／５７６０円を的中したタマも張り切っています。これは、馬

連の大万馬券に匹敵する快挙です。今回もぜひ運を招き寄せてほしいものです。そ

れから、ポン助もミミも、今度は自分の番だと張り切っています。どうぞご期待下さ

い。

　 大川慶三郎です。

　 いよいよ決断の時がきました。まず、３０日朝／前日追いの状況から、スペシャル

ウイークを戦力外通告とします。残念ながらこの最後の追いきりも、ラスト１ハロンの

時計を出すこともなく引き上げたとか。こんなことは、これまでに一度もなかったとい

います。ま、こうなると、むしろ心配になってしまいます．．．

　

　 さて、そこで、私の選んだ３頭は、１番／エアジハード、４番／メジロブライト、

７番／セイウンスカイです。

　 神様／大川慶次郎氏の本命馬／ツルマルツヨシは、本来が虚弱体質な上に使い

詰である事、負担重量がプラス１キロの５８キロとなり、未体験である事、そしてもう１

つ．．．東京競馬場は経験していないのではないかという事です。が、それでも神様

のお墨付きですから、それはそれということなのでしょうが、私は敬遠します。それ

に、大外枠というのも、どうなのでしょうか．．．

　 さて、この中で最も順調なのは、１番人気／セイウンスカイですが、１番人気は来

ないという１１年間のジンクスがあります。まして、セイウンスカイは逃げ・先行馬、当

然目標にされます。では、これまで私が現役最強馬と見てきたメジロブライトはどうで

しょうか。うーむ．．．気配も上向いている様子。しかし、ステイヤーのメジロブライトに

とって、２０００メートルは、距離が短すぎるようにも思います。事実、去年のこのレー

スは、五着に破れています。

　 最後にエアジハードですが、この馬はＧ１・安田記念（東京１６００Ｍ）で、グラスワ

ンダーを打ち破って優勝しています。が、最内枠がどう響くでしょうか。ま．．．フラン

ス／凱旋門賞で、エルコンドルパサーを２着に持ってきた海老正ですから、大丈夫だ

と思います。あとは、過去の実績からもかなり荒れるレースであり、秋華賞同様手広

く薄く流します。

　

結　論　（１番：　エアジハードを軸に、薄く広く流します。）

１　〜　３、４、５、７、１１、１４、１５、１６、１７、

　　　　　　　　　　（　９点勝負で、万馬券を狙います。最初４を忘れてアップロードし

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ました。追加しておきます）　　

　

　　＜１００円／１点勝負コーナー＞

　 　

　ポンちゃん：　　４−５　．．．．．．．（９４２０円）

　　　ミミちゃん ：　７−１１．．．．．．．．（３６３０円）

　　タマ　　　　：　４−１４．．．．．．．．（９３８０円）

　　　　　　　　　＜タマは、秋華賞で単賞／５７６０円を的中．．．．．絶好調です＞

　

　

　結　果　（惨敗／最初に切り捨てたスペシャルウイークが来るとは）　

　

　 1着／９番／スペシャルウイーク

　 ２着／６番／ステイゴールド

　　　　 　　単賞／　　９　．．．．．．　　６８０円

　枠連／　　３−５．．．．．　５６２０円

　馬連／　　６−９．．．．．１５７７０円　

　

　 大川慶三郎です。

　 まさに弁解の余地もありません。しかし、先週の秋華賞といい、今回と

いい、競馬の置くの深さを感じさせます。まあ、ファンの一人としては、この

ぐらい荒れてくれた方が面白いわけですが．．．

　 しかも、スペシャルウイークとＧ１／２着常連のステイゴールドという組合

せには驚きました。両馬の力量というものを、改めて再認識しています。そ

れにしても、１度でいいですから、ステイゴールドにＧ１優勝の栄冠を与え

てやりたいものです。そうすれば、２着、３着のメダルも、よりいっそう輝い

てくるのですが．．．

　 うーむ、それにしても、Ｇ１でステイゴールドが出てきた場合、迷わず彼

から流すというのも、きわめて確率が高いような．．．．．

　

　　　 菊 花 賞　　　 　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ミミちゃん、お月様に必勝祈願です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　  Ｇ１／京都／芝／４歳／３０００ｍ／＜１９９９．１１．７．日曜日＞

　 里中響子です。

　 マチコと大川さんが万馬券を外し、今回は私に指揮を取れとのことです。企画室の

改装で忙しいのですが、急きょ呼ばれました。ええ、よろしくお願いします。ふーん、

そういえば以前にもこんなことがあったような気がします。

　 さて、と．．．私は分析の響子といわれています。菊花賞／３０００メートルは、４歳

馬にとってはゴマカシやマギレのきかない過酷なレースです。つまり、実質的な実の

ある最強馬の勝つレースです。したがってこのレースに勝った馬は、これ以後の大活

躍が約束されていわけです。こうした観点から、しっかりと勝ち馬を選び出してみた

いと思います。どうぞご期待ください。

     この１週間ほど、３強といわれる馬をじっくり観察してきましたが、やはりダービー

馬／アドマイヤベガが１枚抜けていると見ました。また、アドマイヤベガと僅差で連敗

しているナリタトップロードですが、これはすでに勝負付けがすんでいると見ました。

紛れがあれば別ですが、力量的にはアドマイヤベガが圧倒しているのではないで

しょうか。

　 つぎに、皐月賞馬／テイエムオペラオーですが、前走は古馬の１戦級と戦って３着

は立派です。勝ってのは、天皇賞で人気の1頭になったツルマルツヨシですから、レ

ベルの低い戦いではありませんでした。さ、そこで、アドマイヤベガとの力関係です

が、うーん、私はアドマイヤべガが上と見ました。加えて、鞍上の和田騎手と武騎手

の力量から見ても、アドマイヤベガを総合的に上位と見ます。

　 さ、そこで、連下ですが、1番手の本線は、同厩舎であのサイレンススズカの弟／

ラスカルスズカでどうでしょうか。これは、逆転まであると考えます。それから、皐月賞

馬のテイエムオペラオー、トライアルのセントライト記念を勝っているブラックタキシー

ド、２００万円の追加登録料まで払ってあえて参戦してきたシンボリモンソー。最後に

もう1頭加えるとすれば、サンデーサイレンスとリアルシャダイの血をひくペインテッド

ブラック。この馬は、ダービーのトライアルの青葉賞を勝っています。うーん、でも、こ

の青葉賞を勝った馬って、あまりいい印象が無いのよね．．．

　 そうそう．．．もう1頭、メジロライアン産駒の、メジロロンザンを加えておこうかし

ら．．．ま、こんなところね。あ、忘れるところでした。３強のうちの1頭、ナリタトップロ

ードは、あえて連下から外しました。アドマイヤベガとの組合せが２回連続しているの

に、まさか３回目はないだろうという理由からです。それとも、２度あることは、３度あ

るのかしら．．．

　

　　　　　 　 　　　

　

「ええと、それで．．．ポンちゃんの予想は何？」

「おれは、９番／ブラックタキシードの単賞がいいよな、」ポン助が言った。「名前が気

に入ったぜ。おれに似合ってるよな！」

「そうかしら．．．ま、いいわ。えーと．．．ミミちゃんは、なんてお月様にお祈りした

の？」

「５番／ラスカルスズカの単賞。名前がかわいいもん」

「うーん、そうね。分かったわ。で．．．タマは？」

「おりゃあ、15番のロサードだ。アドマイヤべガとの組合せで、１４−１５だ」

「そ、うーん．．．ヨシ、とにかく頑張りましょう！」

「ああ。また、おれの金星だぜ！」

　　　　１４　〜　４、５、９、１０、１１、１２、

　　　　（１４番：アドマイヤベガを軸に、６点流します．．．勝負馬券は、５−１４ です。）

　　＜１００円／１点勝負コーナー＞

　ポンちゃん

　　　　　　　単賞．．．９番／ブラックタキシード　　（ ２１５０円 ）

　　　ミミちゃん

　　　　　　　単賞．．．５番／ラスカルスズカ　　　　（ ２２３０円 ）

　　タマ　　

　　　　　　　馬　連．．．１４−１５　　　　　　　　　（ ４１１０円 ）

　

　結　果　（ 惨敗でした　）　

1着／１番／ナリタトップロード

２着／４番／テイエムオペラオー

　　　　 　　単賞／　　１　．．．．．．　　４１０円

　枠連／　　１−３．．．．．． ７３０円

　馬連／　　１−４．．．．．　 ７８０円　

　

　 里中響子です。うーん．．．ヨミが全く逆転していました。あえて、アドマイ

ヤベガの敗因を挙げれば、８枠１４番という大外が響いたこと、逃げ馬不

在で、スローペースになってしまったこと．．．あとは、勝ち馬の健闘をた

たえるだけです．．．

　 ふーん．．．それにしても、１番強かったのは、２着に届いたテイエムオ

ペラオーだったかしら．．．そうそう、私の期待していたラスカルスズカは、

ハナ差の３着とよく粘りました。今後が楽しみです。

　

　　　　　　 　　エリザベス女王杯　　　　　　

　　　　　　ミミちゃん、引き続きお月様に必勝祈願！　

　　　　　　　　　　　　　　　　　  Ｇ１／京都／芝／２２００ｍ／４歳上オープン牝馬国際定量

                                                                               ＜１９９９．１１．１４．日曜日＞

　 白石夏美です。

　 放送大学の方で忙しいのですが、当ホームページの予想陣が次々に敗退してい

ますので、ついに私の出番となりました。もちろん、やるからには全力を尽して頑張り

ます。どうぞ、ご期待下さい。あ、それから、学生時代からの親友、マチコにも取材等

で協力を頼みました。

　

予想　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　

「マチコ、どうだった、３強の様子は？」夏美が聞いた。

「うーん．．．どれも決め手に欠けるわねえ」マチコは腕組みをして言った。「その意味

では秋華賞に似ているわね．．．」

「そうかあ．．．秋華賞でも、なんとなく武騎手のトウザブィクトリーが１番人気になって

いたわねえ。それで、１０万馬券に近い大波瀾．．．」

「うん。今度は、武騎手はファレノプシスに騎乗するわけだけど．．．この馬、しばらく

勝っていないのよねえ．．．」マチコは、ノートパソコンにファレノプシスの最新のデータ

を表示した。「でも、私たち、この馬で去年の秋華賞を的中させているのよね．．．」

「そ、去年の唯一の勝鞍じゃなかったかしら？」夏美も、マチコのまねをして腕組みを

した。

「かもね．．．８番のナリタルナパークとの組合せで万馬券だったのよ。また、この組

合せで決まるかしら？」

「ねえ、マチコ、３強の中では、どれが１番上かしら？」夏美が天井を見上げながら

言った。

「私は、エリモエクセルだと思う。メジロドーベルだって、去年のこのレース以来勝っ

ていないのよ」

「でも、それじゃあ、何でエリモエクセルが３番人気なのよ」

「うーん．．．ちょっと人気が無いわねえ。流れはどうかしら。スローペースになるのか

しら．．．」マチコは、ＪＲＡから全データをダウンロードしてあるデスクトップの方のキ

ーボードを叩いた。

　

「ポンちゃん、」夏美が、タマと話し込んでいるポン助に声をかけた。

「おう、何だい？」ポン助が、首を回した。

「そっちの結論はどう？」

「おう．．．まあよ、ブゼンキャンドルが、２着だ。」

「何よ、それ。１着は？」

「．．．うーん．．．難しいよな．．．とにかく２着が、秋華賞馬のブゼンキャンドルだ。」

「ふーん．．．タマは？」

「おりゃあ、２番のエガオヲミセテだ。今、１番のってる蛯正が騎乗だ」

「でも、距離がちょっと長いんじゃないの？」

「大丈夫。サンデーサイレンス産駒だしよう」

「ねえ、ミミちゃんはどうしたの？」

「外だ」ポン助がいった。「月を見てるんじゃねえか」

「ま、いいわ」夏美は、マチコの方へ戻った。

　

「どう、マチコ、他に気になる馬は？」

「ブゼンキャンドルね」

「あら、ポンちゃんもそう言ってたわよ」

「そう．．．ともかく、秋華賞１着は、素直に評価した方がいいわよ。それから、フサイ

チエアデールと、ヒシピナクル．．．ナリタルナパークも、」

「流れは速くなりそうなの？」

「逃げ馬ってのがいないのよね。結局、人気薄の先行馬あたりが逃げるのかしら。と

いうことはよ．．．」

「うん。スローから、平均ペースね。逃げるのは、大外のメジロビクトリアとヒシピナク

ル？あとは、ランフォザドリームあたり？これで、エリモエクセルの末脚が生きるかし

ら．．．」

「でも、メジロどうベールは、折り合いに問題があるし、ファレノプシスだって、休み明

けの一戦になるわけだし．．．」

「うーん、エリモエクセルで行こうか。武豊はさあ、このエリザベス女王は苦手にして

るしさ。でも、このレースも荒れそうね」

「軸がはっきりしないものね。また、薄く広く流そうか。」

「うん」

　　　結　論　．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．．＜ 白石　夏美 ＞

　　　　１７　〜　２、６、８、１１、１３、１５、１６、

　　　　（１７番：エリモエクセルを軸に、７点流します．．．勝負馬券は、１５−１７ です。）

　　　　　　

　　＜１００円／１点勝負コーナー＞

　ポンちゃん

　　　　　　　馬連．．．１１−１５

　　　ミミちゃん

　　　　　　　単賞．．．１３番／ヒシピナクル

　　タマ　

　　　　　　 馬連．．．３−６　　

　結　果　（ 惨敗でした　）　

　

1着／６番／メジロドーベル

２着／１６番／フサイチエアデール

　　　　 　　単賞／　　６　．．．．．．　　３９０円

　枠連／　　３−８．．．．．． ７８０円

　馬連／　　６−１６．．．．　５２７０円　

　

　 白石夏美です。

　 ２着／フサイチエアデールはしっかりと押さえていたんですが、軸が狂っ

てしまいました。それにしても、４歳馬はレベルが下がるとか、色々言われ

ていましたが、上位に来たのは結構人気薄の馬でした。まあ、それだけ気

楽に乗れたということもあるのでしょうか．．．さあ、つぎは、マイルチャンピ

オンシップです。

　　　マ イ ル ・ Ｃ Ｓ　　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　       　　　　　　　　　  　　　 お化けのＰちゃん　　　　　チーコちゃん

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　      Ｇ１／京都／１６００ｍ／＜１９９９．１１．２１．日曜日＞

　 中西卓です。

　 いよいよ私の登板になりました。タマの単賞を除いて全員が外しているので、責任

重大です。しかし、今回からは、Ｎｅｗ Ｆａｃｅの“お化けのＰちゃん”と“チーコちゃん”

も加わり、１００円／１点勝負コーナーが、さらに強力な布陣になりました。

　

　

予想　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　

　 さあ、天皇賞で本ページが軸馬にしたエアジハードが、再度登場してきました。天

皇賞では僅差の３着。まず、この馬が１歩抜け出しています。気になる点はただ一

つ、天皇賞からマイルＣＳへのハードスケジュールです。もし、天皇賞で燃え尽きてい

たら．．．うーん．．．

　 ２番人気のブラックホークは、時計と勢いで侮れないものがあります。それに今年

は、ダイエー・ホークスの優勝ということもありますし．．．うーん．．．それに、武豊

ジョッキーとはこの秋はどうもサイクルが合っていないし．．．

　 ま、ここは蛯名ジョッキーとエアジハードに賭けてみますか．．．相手は、ビッグサ

ンデー、ダイワテキサス、４歳馬のエイシンバルーンとザカリヤとアドマイヤカイザー、

そして、当然ブラックホーク．．．

アシスタント軍団招き神社に参拝・初顔合わせ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 こちらへジャンプ

　　　　６　〜　１、３、５、７、８、１５、

　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ ６番：エアジハードを軸に、６点流します．．．）

　　＜１００円／１点勝負コーナー＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　１−１５　　　５−１５　　　　１５−１６　　　　４−１５　　　　単／６

　結　果　

1着／６番／エアジハード

２着／９番／キングヘイロー

　　　　 　　単賞／　　６　．．．．．．　　２２０円

　枠連／　　３−５．．．．．． ５２０円

　馬連／　　６−９．．．．．　１１１０円　

　あたしの　単／６　が的中しました．．．２２０円

　

　 中西卓です。

　 うーん．．．連下のキングヘイローを外したのが間違いでした。それにし

ても、キングヘイローという馬は、つくづく分からない馬です。ともかくこの

馬は、買えば来ないし、買わなければ来る馬です。

　 まあ、それにしても、１９９９秋Ｇ１シリーズは、競馬の神様／大川慶次

郎氏や諸星由美女史をはじめ、私の注目している人々はことごとく外して

います。当ホームページも、タマやチーコちゃんが単賞を当てるのがせい

ぜいです。ま、しかし、つぎは国際レースのジャパンカップです。しっかりと

頑張ります。

　　　　　 　ジャパンカップ　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　             Ｇ１／東京／２４００ｍ／＜１９９９．１１．２８．日曜日＞

　 マチコです。

　 うーん、残念なレースが続いています。でも、ま、１００円勝負コーナーのタマと

チーコちゃんが辛くも実績を上げています。今回は、フランスの凱旋門賞馬／モン

ジューも参戦してくる国際レースです。これをスペシャルウイークはどう迎え撃つので

しょうか。それともＧ１で２着常連のステイゴールドが、最後に大輪の花を咲かせるの

でしょうか。

　

　 大川慶三郎です。

　 さて、難しい一戦になりました。軸馬がはっきりしません。とりあえず、モンジュー

が一番人気になっていますが、絶好調時にはいま１歩のようですし、４歳馬、海外遠

征というハンディもあります。さらに凱旋門賞馬は、ジャパンカップにはあまり相性が

良くないというデータもあります。ま．．．４歳馬で、昨年のジャパンカップ優勝馬／

エルコンドルパサーを凱旋門賞で２着に下した馬ですから、馬体に惚れ惚れするの

は分からないでもありません。しかし、ここは冷静な戦力分析が必要ではないでしょ

うか．．．

　 一方、迎え撃つ日本の大将格は、スペシャルウイークになります。ま．．．天皇賞

で、スペシャルウイークを馬券の対象から外したので、うらみつらみを言うのではあり

ませんが、この馬はヨミが難しくなりました。つまり、馬体や調教からでは、素直に結

果が導き出しにくくなったということです。もっとはっきり言えば、当てにならない！う

ーん、まだ天皇賞の恨みが少し残っているのでしょうか。私は実際にはこういう馬の

方が好きなのですが．．．ともかく、この現役の日本最強馬も、今回はどうも当てにし

づらいということです。むろん、アッサリということはあるわけですが、Ｇ１を２度アッサ

リとクリアできるものでしょうか．．．

　 そこで、ボックス勝負にしてみました。

１番　／タイガーヒル

６番　／ラスカルスズカ

１０番／ステイゴールド

１５番／ボルジア

　

　 マチコです。

　 うーん．．．私は、ステイゴールドの単賞にかけてみます。いつもあんなに一生懸

命に走っているのに、首差、ハナ差で２着３着に破れています。今回は、応援馬券で

す。

　

「ええ．．．タマの予想はなんでしょうか？」

「わしは、英国のダービー馬／ハイライズに注目じゃ、」

「Ｐちゃんは？」

「うん．．．１１番／フルーツオブがいいでーす。」

「はい、ポンちゃんは？」

「おう．．．おれはよう、ラスカルスズカだぜ。単賞だ。」

「そ、ミミちゃんは？」

「うん！あたしは６枠のゾロ目がいいもん！」

「うーん．．．それじゃ、チーコちゃんは？」

「わたしは、スペシャルウイークの単賞にします。」

　

結　論

大川慶三郎の判断

　　　　　　　　　　　　馬連ボックス馬券　：　１、６、１０、１５、

折原マチコの判断

　　　　　　　　　　　　単賞　　　　　　　　　：　１０／ステイゴールド　　　

　＜１００円／１点勝負コーナー＞

　　　　　　　　　　　　　　　　　　１−１２　　　１−１１　　　　単／６　　　　１０−１１　　　　単／１３

　結　果　

1着／１３番／スペシャルウイーク

２着／７番／インディジェナス（香港）

　　　　 　　単賞／　　１３　．．．．．．　３４０円

　枠連／　　４−７．．．．．．１５１０円

　馬連／　　６−９．．．．．２３１９０円　

　あたしの　単／１３　が的中しました．．．３４０円

　

　 大川慶三郎です。

　 さあ、また外れました。スペシャルウイークは、買えば来ない、買わなけ

れば来る。そう思いつつ今度は買わないことにしました。そしたら、やっぱ

り来た。私はいったいどうしたらいいのでしょうか？

　

　 うーむ、しかしそれにしても、各新聞ともよく外しますねえ。正直なとこ

ろ、私達は直接馬を見ているわけではありません。各紙の予想記者の目

を信じ、それに基づいて予想を立てているわけです。しかしそれがほとん

ど当たらないとはどうなっているのでしょうか．．．しかも、来週からはワイド

馬券も出るとか．．．うーん、何とか立てなおさなくてはなりません。

　　　　 　阪神３歳牝馬Ｓ　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　             Ｇ１／阪神／１６００ｍ／＜１９９９．１２．５．日曜日＞

　　　　ポン助の小屋 　  　

「今回は、わしらに全面的に任すそうじゃ．．．」タマが、ガチャッと受話器を置いて

言った。

「阪神だよな！」ポン助が、将棋番の前で立ちあがった。「やってやろうぜ！よし、ミ

ミ、それしゃあ、ＪＲＡからデータを全部ダウンロードだ」

「うん。だけどポン助、ここにはパソコンが無いもん」

「そーかあ、パソコンも必要だよな。枝折に頼んでみるか．．．」

「うん」

　

予　想

「どうするタマ．．．」ポン助は、将棋盤の上で王将を転がしながら言った。「この３歳

牝のレースは荒れるよな、」

「ふむ、そうじゃな．．．」タマは、爪を立ててチョイチョイと首を掻いた。「来週の３歳雄

馬のレースは堅いがのう．．．」

「よう、タマ、ワイド馬券はどうだ？」

「わしは、そういう初物はどうものう、」

「しかしよう、まともじゃ当たらんよな．．．よし！」ポン助は、パチと、王将を打ち、スッ

と送った。「ミミ．．．おめえは馬連で一点勝負だ。」

「うん！」ミミちゃんは、枝折のノートパソコンで、ＪＲＡのデータを解析しながら言っ

た。

「チーコちゃんはよう、二連勝だから、単賞だ。」

「はーい！」チーコちゃんは、ミミちゃんのパソコンをのぞきながら言った。

「それから、Ｐ公！おめえはよう、単賞の穴馬を買ってみな」

「ポン助は？」

「おれとタマで、本誌の予想をする」

　

　

結　論　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　ワイド・ＢＯＸ・馬券　　　　

　　　　　＜　１．　４．　５．　１５　＞

　

　　　　＜１００円／１点勝負コーナー＞．．．．．．．．

　　　　　　　　　　　馬連 ／９−１４　　 単穴 ／５　　　　　単／１　

　結　果　

1着／１番／ヤマカツスズラン

２着／１４番／ゲイリーファンキー

　　　　 　　単賞／　　１　．．．．．．．．４２０円

　枠連／　　１−８．．．．．．１１００円

　馬連／　　１−１４．．．．．１３３０円　

　ワイド

　　　　　　　１−１４．．．．．．５９０円

　　　　　　　１−４　．．．．．．５８０円　＜的中＞

　　　　　　　４−１４．．．．．．５４０

   　あたしの　単／１　が的中しました．．．４２０円　

　 ポン助のひとりごと．．．

「ま、あたったよな．．．配当は少ないけどよ、これしかないもんな．．．」

　

　　朝日杯３歳Ｓ　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　             Ｇ１／中山／１６００ｍ／＜１９９９．１２．１２．日曜日＞

「さあ、今回は、連勝を期して、招き神社での予想じゃ。」タマは、キリッと背中を伸ば

して言った。「このレースは堅く収まることが多いが、阪神３歳牝馬Ｓが堅かったの

で、こっちは荒れるかもしれんのう．．．」

予　想　　   

　 　

　 タマとポン助は、腕組みをしてうなっていた。

「ま．．．力は互角としても、３／マチカネホクシンと、９／レジェンドハンター、それか

ら１４／ラガーレグルスが一枚抜けているかのう．．．」タマがポツリと言った。

「この朝日杯３歳ステークスは、Ｇ１では、１番人気が一番堅いレースだしよう．．．３

着は外さないよな、」ポン助は盃を取り上げ、そっちの方へ口をもっていった。

「レジェンドハンターが一番人気じゃん．．．」Ｐ公が言った。「逃げ切れるかなあ。一

番人気の逃げ馬は、たいがい潰されるじゃん」

「お、いいこと言うな、Ｐ公」

「ま、そうじゃのう．．．」タマが、ポーズの左手を下におろした。「今回は逃げ先行馬

が多いし、圧倒的に強いわけでもないしのう．．．」

「じゃ、外すか．．．」ポン助は、盃をキュッとあおった。「あとは？」

「わしは、１／エンドアピールがいいと思う。１６／ノボジャックは、岡部騎乗でも、大

外は不利じゃろう．．．」

「Ｐ公は？」

「うん．．．札幌３歳ステークスを勝った４／マイネルコンドルがいいと思う」

「うーん．．．難しいよな。オレはよう、５／サクラデインヒルがいいと思うけどよ．．．」

「じゃあ、３、１４に、５と１をたしてボックスにするか」

「１６／ノボジャックもすてがたいのう．．．」

「５点ボックスかよう．．．」

「流すのはどうじゃ？」

「どれから？」

「うーむ．．．５点ボックスにするか」

「よし．．．じゃあ、Ｐ公はよう、馬連／１００円勝負に回りな」

「うん．．．」

　

結　論　・・・　

　　　　ワイド馬券／３点的中を狙います　

　　　ＢＯＸでワイド馬券　　　　

　　　　　＜１．３．５．１４．１６　＞

　　＜１００円／１点勝負コーナー＞．．．．．．．．

　　　　　　　　　　　単／１４　

　　　　　　　　　　　　　　　　「今度はチーコちゃんのように、しっかり当てるもん！」

　　　　　　　　 馬連 ／９−１０

　　　　　　　　　　　　　　　「一番人気はやっぱり強いじゃん！」

　　　　　　　　　　　単穴／１１　

　　　　　　　　　　　　　　　「今度は、タマのように、単賞で大穴を狙ってみます」

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（１９９９．１２．１４）

　結　果　

1着／ １０番／エイシンプレストン

２着／　９番／レジェンドハンター

　　　　 　　単賞／　　１　．．．．．．．．８５０円

　枠連／　　１−８．．．．．．１６３０円

　馬連／　　１−１４．．．．．１６２０円　

　

　ワイド

　　　　　　　９−１０．．．．．．６９０円

　　　　　　　３−１０　．．．．．９００円　

　　　　　　　３−　９．．．．．．．．．．．

　

　　　　あったり！ 　　馬連 ／９−１０　

「一番人気はやっぱり連帯じゃん！」

　 スプリンターズ・Ｓ　 　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　             Ｇ１／中山／１２００ｍ／＜１９９９．１２．１９．日曜日＞

　 ミミちゃんの小屋  

「マチコ、あたしだけ当たってないもん！面白くないもん！」

「うーん．．．じゃあ、私も手伝うからさ、ミミちゃんが本誌の予想をしてみる？」

「うん！ポン助だって、本誌で当てただけだもん」

「さあ．．．私も当たっていないのよね．．．」

　

予　想　　　　　　　  

　

「うーん、難解なレースねえ．．．」マチコは、ホオづえをつきながら唸った。

「人気が割れてるわね．．．」ミミちゃんは、パソコンの画面に顔を寄せて言った。

「結局どれが一番強いかよね．．．５番／アグネスワールドは四連勝かあ．．．そろそ

ろ負け時かもね、」

「アッサリと勝つかもしれないもん！」

「うーん、そこよね。でも、フランスへ行っているし、その疲れがきっと出てくるはずよ」

「じゃ、１番／マサラッキは？」

「うん。ただ、差し馬だし、内枠で前が詰まらなければいいんだけど。あとは、軸に成

りそうなのは、１０番／ブラックホークね。この馬は、マイルＣＳで軸にして、３着だっ

たのよね．．．スピードは確かにあるんだけど、１２００Ｍは初めてみたいね。ええと、

それから、去年このレースで勝った１６番／マイネルラブ．．．どれにする？決めるの

はミミちゃんよ」

「１番／マサラッキにする。それから、４番／トキオパーフェクトと、９番／ｾﾚｸﾄグリー

ンを穴にするもん！」

「そ、」

　

結　論　・・・　

　　ミちゃんの決断．．．自信あり　　＜大川慶次郎さん、早く元気になってください＞

　　　１番／マサラッキを軸に　

　　　　　　　　　　　　　　　　　１−４、 ５、 ９、 １０、 １３、 １６

　

　　＜１００円／１点勝負コーナー＞．．．．．．．．

　　　　ワイド／４−５　 「当たれば穴だよな、」

　　　　ワイド／５−１５　 「これも穴じゃのう」　

　　　 　　１０−１６　　　 「これ１本勝負」　

　　　　　　　　　　　　　　　単／５　　　　　　「武豊さんが、きっと勝つと思うの」　

　　　

　

結　果　

1着／ １０番／ブラックホーク

２着／　５番／アグネスワールド

３着／１３番／キングヘイロー

　　　　 　有 馬 記 念　      　 　　　

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　             Ｇ１／中山／２５００ｍ／　＜１９９９．１２．２６．日曜日＞

　　　　　　　　　　　　　　　　大川慶次郎さんのご冥福を祈ります。

　

　 お久しぶりです。大川慶三郎です。うーむ．．．ついに今年も有馬記念になってしま

いました。思えば、迷いに迷った１９９９．秋Ｇ１シリーズでした。

　 さて、有馬記念は、“アリャマ！”記念といわれるほど意外性とドラマのあるレース

です。かってはメジロパーマーが大逃げを打ってそのまま逃げ切ったし、トウカイテイ

オーが１１ヶ月ぶりのレースでグランプリに輝いたり、私の知っている最近のレースだ

けでも実にドラマチックなものでした。

　 今回、１９９９年のドラマとは、一体どのようなものなのでしょうか。大川慶次郎氏の

遺言では、スペシャルウイークは消し、グラスワンダーは一押しということのようでし

たが．．．

　

「うーん、スペシャルウイークは、マイナス材料がおおいわねえ．．．」マチコが、腕組

みしながら言った。

「それなら、グラスワンダーだって、少し太め残りね」夏美が、パソコン・デスクから肩

越しにマチコに言った。「ジャパンカップに出られなかったというのも、順調さを欠いて

いた証拠には違いないわ」

「うん．．．でも、グラスワンダーは、中山は走るわよ」

「結局は力関係なのよ」枝折が言った。「大川さんはどうなんですか？」

「私は面白いと思うのは、１１番／テイエムオペラオーだ。君たちも、１頭ずつ選ぶと

いうのはどうかね？」

「うーん、」マチコが首をかしげた。「私は、ステイゴールドに勝ってもらいたいんだけ

ど、難しそうね。私も１１番／テイエムオペラオーにするわ。ただし単賞で、」

「私は、ツルマルツヨシ／１０番」夏美が言った。

「なら、私は、１３番／メジロブライトにするわ」枝折が言った。「結局、この馬が一番

強いんじゃないかしら」

「よし、じゃあ、グランプリは、単賞と、３点ボックスで行くか」

　

　

結　論　．．．

　　　　　単賞：．．．．．．．．． １１番／テイエムオペラオー　　

　　　馬連／３点ＢＯＸ．．．＜ １０、１１、１３ ＞

　

＜１００円／１点勝負コーナー＞．．．．．．．．

　　　　１−１１　

　　　　　　 ３−１１．．．ワイド

　　　　 ７−１１　

　　　 　　  ２−３　．．．ワイド

　　　　　　　　　　　　　　　単／５　　「熊沢さんに賭けてみます、」　

結　果　

1着／ ７番／グラスワンダー

２着／３番／スペシャルウイーク

３着／１３番／テイエムオペラオー

　

　　　　　 単賞／　　７．．．．．．．．． ２８０円

枠連／　　２−４．．．．．．．４５０円

馬連／　　３−７．．．．．．．４７０円　

　　　　　　　　　　　　

　 大川慶三郎です。

　 テイエムオペラオーを狙ったのですが、３着に惜敗しました。残念です。

さて、１９９９年秋Ｇ１シリーズは、これで終了します。２０００年春Ｇ１シリー

ズまでの間、しばらくお休みします。