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 No.1  中国海軍、外洋型駆逐艦を実戦配備 <7000トン級> 2000. 1.29 
     

   

                                                        (2000.1.29)

                                 <参考文献: 東京新聞 2000年 1月26日/ 膨張する中国海軍>

 中国海軍、遠洋型駆逐艦を実戦配備 <7000トン級>

 

  中国海軍が近代化/外洋型化していることはかねてから耳にしていましたが、い

よいよ7000トン級の駆逐艦が実戦配備につく段階のようです。これは1997年にロシ

アに建造を発注していた2隻の「ソブレメンヌイ級」で、その内の1号艦が乗員の訓練

も完了し、まもなく中国の港湾へ入る模様です。また、2号艦も、年内には完成と言

われます。

  この「ソブレメンヌイ級」の最大の特徴は、超音速の艦対艦ミサイル「SS−N−

22」システムを搭載していることです。また、これは昔から言われていたことですが、

ソ連(現在はロシア)の艦船というのは攻撃力の塊のようなもので、単独での防御能

力に欠けるところがあります。このあたりは、軍における戦術・戦略の思想的なもの

が入ってくるわけですが、現実問題として、空からのガードがなければかなり脆いと

いう側面を持ちます。だだし、今後、中国海軍が空母を保有するようになれば、外洋

型の強力な艦隊が形成されることになります。

 

< 艦対艦ミサイル: SS−N−22/サンバーン/ ロシア名: モスキット  >   

マッハ: 2 

射程 : 120km

誘導 : アクティブ・レーダー/パッシブ・レーダー

      遠方の敵は、レーダー搭載ヘリが上空から補足します

          ( 同駆逐艦には、上記ヘリが2機搭載されます )

 

< 周辺諸国との軍事力バランス >

日本への影響    

  日本では、イージス艦でこのミサイルに対処できますが、現在

保有するイージス艦は、四隻のみです。また、米第7艦隊にも

ージス艦があり、今のところ純軍事的な意味では、日本に直接

的な脅威とはならないと思います。

  ただし、南シナ海等のシーレーン上で紛争が起これば、間接

的な影響が出ると言われます。それにしても、中国海軍の増強

は、今後何処まで進んで行くのでしょうか...

 

台湾          

  現在、中国と緊張関係にある台湾にとっては、この外洋型駆

逐艦は大きな脅威となります。そのため、台湾ではアメリカから

イージス艦を導入することになっています。

 

東南アジアの国々  

  フィリピンやベトナムは、南沙諸島の帰属問題で、中国海軍と

直接向き合うことになります。イージス艦を持たないこれらの国

々は、純軍事的な意味においては、かなりの脅威になると思い

ます。また、将来的に中国海軍が空母を動かすようになれば、さ

らに大きな脅威になるのではないでしょうか。

 

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