企画室 地球監視ネットワーク生態系監視衛星“ガイア21”/ ガイア・21の始動

                              < 高度600km - 地球極軌道 > 
 
   
      ガイア・21/始動  

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 トップページHot SpotMenu最新のアップロード                           担当 :  白石 夏美 

     航空・宇宙基地“赤い稲妻”より         



    生態系監視衛星 “ガイア・21” の打ち上げから続く


   
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<航空・宇宙基地“赤い稲妻”より続く ...  > 

  ピピピピピーッ...ピピピピピーッ...ピピピピピーーーーッ

「こちら夏美...こちら夏美...ポンちゃん、聞こえますか?ポンちゃん、聞こえます

か?」

「おう...」ポン助は、狭い無重力空間の中で、ハッ、と我に返った。目の前の窓か

ら、一面に広がる広がる青い地球が見えた。それからポン助は、自分が大き目の宇

宙服の中にいるのが分った。声は、宇宙服のヘッドフォンから聞こえていた。

「大丈夫でしょうか...ポンちゃん、よく聞こえますか...」

「よく聞こえないよな...雑音が入るよな...」

「了解...ええただ今、静止軌道上の通信衛星1号を経由して送信しています...

窓の外は見えますか?」

「おう...地球が、青く光ってるよな!」

  ピピピピピーッ...ピピピピピーッ...ピピピピピーーーーッ

「ええ、ポンちゃん...通信不良の原因を解析しました。まず、第一に、パラボラアン

テナが、うまく開いていないことが考えられます。今からデータを送ります。指示に従

って船外活動をお願いします」

「そ、外に出るのかよ!」

「そうです。大丈夫。高速通信回線が開けば、ポンちゃんはハイパーリンクで100分

の1秒で、回収可能になります...もちろん、私たちもハイパーリンクで“ガイア・21”

にテレポートできるようになります。頑張ってください。ええ...まもなく通信圏外にな

ります。船外活動は、次に太平洋上空に来た時に行います」

「ポンちゃん、頑張ってね!」支折の声が入った。「絶対に、宇宙服を脱がないでね。

もう少しの辛抱だから、」

「おう。よう、支折...青い雲が渦を巻いてるぞ」

「うーん...それは、台風かしら???違うわねえ...アラスカに近いあたりだか

ら...」

 

  ピピピピピーッ...ピピピピピーッ...ピピピピピーーーーッ

 

「はい、ポンちゃん、ポンちゃん...こちら、マチコ...これは、商業通信衛星の回線

です。全地球をネットワークでカバーしているから切れません。しばらくは、この回線

を使います」

「おう、」

「うーん、何とか成功したわね。あと2時間ほどしたら、ハイパーリンクで地上に回収

します。頑張ってください」

「おう。早く一杯やりたいよな!」

「はい。しっかり、準備しておきます、」

 

                                

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