企画室航空・宇宙基地“赤い稲妻”基地・管制業務生態系監視衛星 “ガイア・21” の打ち上げ

  
                
生 態 系 監 視 衛 星         〔打上基地〕


    ガイア・21  ////  打ち上げ!

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 トップページHot SpotMenu最新のアップロード           担当 :    里中  響子  / 折原 マチコ

   

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       プロローグ      

《企画室》の、里中響子です...

  ええ、このホームページは、《本部/東京下町に続き、《軽井沢基地》 がすで

に動き出しています。“大戦略DNAの攻防”は、全てこの《軽井沢基地》の方に移

管されています。

  それから21世紀に入った、2001年1月9日...《第3番目の基地・・・鹿村/

清安寺 がスタートしています。そして、このたび、極軌道の基地局・・・生態系監

視衛星・・・ ガイア・21・・・》 が、打ち上げの運びとなりました。

  今回、当ホームページ独自の衛星打ち上げミッションでは、ポンちゃん宇宙飛

行士/ミッションスペシャリストとして、宇宙空間へ行ってもらうことにしました。ニュ

ーフェイスブラッキー適任との声もあったのですが、何といってもまだ、ここでは

も左も分かりません。したがってここは、ミッションの重要性をかんがみ、是非にとい

うことで、ポンちゃんにお願いしました。

  それから、このミッション全体をコントロールし、衛星地球極軌道に投入するミッ

ション・コーディネーターは、折原マチコが担当します。ロケットに関しては星野支折

が、生態系監視衛星/ガイア・21”に関しては、白石夏美が担当します。ちなみ

に、私/里中響子は...スーパーコンピューターで、ミッション全体のバックアップ

を行います...」

 

      “ガイア・21” の打ち上げ・・・     

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「ええ...ミッション・コーディネーターの折原マチコです...発射10分前。全て異常

なし。カウントダウンに入ります...」

  マチコは、コンソールのブルーのボタンを、グイと押し込んだ。大型スクリーンのヘ

ッドラインに、カウント・ダウン数字が表示され、秒単位が急速に流れ始めた。

「響子さん、ボスはまだこちらへ到着していないのでしょうか?」マチコは、ヘッドフォ

ン付きのマイクで尋ねた。

「はい。ボスは、来られないと回答してきました。現在、高杉塾長が、オブザーバーと

して、航空・宇宙基地に入っています。まもなく、ロケット発射台の方に到着の予定で

す」

「了解。ポンちゃん、状況はどうでしょうか?」

「この宇宙服はちょっとでかいよな。脚が長すぎるよな...」

「NASAのジェット推進研究所に紹介してもらったら、それしかなかったの。我慢して

下さい。ええ、響子さん、最終気象状況のチェックをお願いします」

「はい。風速は南南東の風3.2m、気圧1015mhPa(ミリ・ヘクトパスカル)。航空機な

し。流星深度...クリアー。全て異常なしです」

「了解。支折、ロケットの方はどうでしょうか?」

「はい、ええ...異常なし。燃料充填完了。補助ロケットエンジン点火まで、約五分」

「了解。ええと...ヘリコ君、基地周辺に異常はないでしょうか?」

 

                                        

 

「異常ありません。カラスが一羽飛んでいきましたが、見えなくなりました」

「...?...ブラッキーは、一緒ではないの?」

「はい。私ひとりです。私にパイロットは必要ありません。それから、機内は禁煙です

ので、タバコを吸っているカラスは搭乗を拒否しました」

「ブラッキーは、何処にいるのでしょうか?」

「ブラッキーは、第2編集室“国際・軍事情勢”のヘリに乗り込み、待機しています」

「了解。ええ...ブラッキー、聞こえますか?」

「ああ、聞こえるぜ。ポン助の野郎、ビビッてるじゃねえか...フッフッフッ...」

「ミッション・コーディネーターが、マチコだからだよな...」ポン助の緊張した声が流

れた。

「アラ?ポンちゃん、そんなことを言っていいの?」マチコが言った。「高圧電流を流す

わよ!」

「フアッハッハッ!」ブラッキーの低い笑い声が響いた。

「と、と、とにかく、緊張するよな...」

「あ、今、高杉塾長が到着しました」響子が言った。「塾長、よろしくお願いします」

「うむ。順調かね?」

「はい」

  高杉は、響子の横の椅子に体を沈めた。

「頑張ってね、ポンちゃん!」支折の声が入った。

「お、おう、」

「うーん...失敗したらゴメンね、ポンちゃん」マチコが言った。「先に、謝っておくか

ら、」

「や、野郎、マチコ!」

「失敗したら、ポンちゃんは、デジタルデータで回収するから、」

「しっかりしてくれよな!」

「マチコ、発射よ」響子が言った。

「あ、はい...」

 

「・・・メインエンジン点火・・・5、4、3、2、1、発射・・・・・」

 

  ロケットは、もうもうと白煙を吐きながら、ゆっくりと青空へ上昇していった。

 

                                    

 

「・・・20秒・・・30秒・・・40秒・・・50秒・・・1分経過・・・

      ・・・1段目ロケット切り離し・・・2段目点火・・・20秒・・・30秒・・・」

 

「...2段目エンジン出力低下...」響子の声が響いた。「エンジン、コントロール不

能...」

「了解。続行!30秒後、衛星投入!」

「了解。燃料漏れ確認。出力ダウン...機体振動。危険です!」

「続行!ポンちゃん、状況はどうでしょうか?」

「振動してるよな!」

 

「衛星投入、10秒前・・・3、2、1、発射・・・・・・・・・・・・・・・・」

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  ピピピピピーッ...ピピピピピーッ...ピピピピピーーーーッ

  

「軽井沢基地、“ガイア・21”からの信号をキャッチ!」夏美が言った。「成功です。極

軌道に入った模様です」

「了解。響子さん、軌道修正をお願いします」

「了解。再計算を開始。誤差はわずかです」

「了解...うーん、成功したわね...」マチコはコンソールに両手を置き、大きな溜息

をついた。

      

     <この先は、生態系監視衛星“ガイア・21”へ移行します>

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