My Weekly Journal/第1編集室/時事対談/時事対談・2009/維新始動・・・第2弾 |
<維新・始動/第2弾!> ![]() ![]() 新・民主主義/日本文化/公序良俗・慣習法の再編成! ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
トップページ/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/ 編集長 : 津田 真 |
プロローグ | ・・・ 国家3権と、マスメディアが 混乱/迷走! ・・・ | 2009.12.11 |
No.1 | 〔1〕 公共放送・NHKの総括/奪還が急務! | 2009.12.11 |
No.2 | <民意を、コヒーレンスに収束/発信する・・・公共放送!> | 2009.12.11 |
No.3 | <今年は・・・ 代々木公園 が・・・戦略的拠点に!> | 2009.12.11 |
No.4 |
〔2〕 年末/紅白歌合戦/新年は・・・ 国民がNHKを集会・デモで埋める! |
2009.12.11 |
No.5 | <公共放送は・・・ジャイロ・スタビライザー! > | 2009.12.11 |
No.6 | <公権力の介入は無縁・・・国民の所有物の奪還/再編成!> | 2009.12.11 |
*** | <推敲完了> | 2009.12.14 |
No.7 | 〔3〕 どのような公共放送に、再編成するか・・・ | 準備中 |
プロローグ 国家3権と、マスメディアが・・・ 混乱/迷走!
「秋月茜です...もう12月も中旬ですね... 国民は、政権交代は達成しましたが、社会は劇的に変わる様子は見られません。これは、私 たちが危惧していた通り...“政治全体が・・・国民から乖離し・・・自分たちの好きなコト”...を しているからです。経済や予算配分に終始し、“国家の青写真/長期的展望”を提示していま せん。
ピーマンのような、中身のない政治が...日本を崩壊させつつあります。国民評価の高かっ た“予算の仕分け作業”は、確かに溜飲の下がるものでした。でも、これは修正主義の範疇にあ るものです。社会を一新するものではありません。現状社会を、修正・固定化する側面がありま す。
一方、民主党政権で新設された国家戦略室は、どう見ても、国家戦略には程遠い様相です。 戦略とは名ばかりで、“予算=戦術”の域を出ていないようです。国家戦略室が、看板どうりに 機能していれば、私たちがアレコレと、危惧する必要もなかったのですが、残念です。
ええ、そのようなわけで...今回、 “維新・始動/第2弾!” を発動しました。<公共放送 ・NHKの総括/奪還>ということです。<新・民主主義/日本文化/公序良俗・慣習法の 再編成!>を、旗揚げしたいと思います。“社会集団としてのエキス”を、“国民で管理/運営” するのが目的です。“現状の公共放送NHKには・・・任せておけない”...と言うことです。
<維新・始動/第1弾>は...言うまでもなく、私たちのライフワークでもある、<2009・ 難民村/自給自足社会/人間の巣=未来型都市の創出>...です。これは、“文明の折 り返し/反グローバル化”を伴う...次世代ステージの構築/新しい価値観の創出...ハー ドウェアー/衣・食・住の克服です。
基盤的な...国家戦略/文明戦略は全て...〔人間の巣のパラダイム・・・人間の巣/未 来型都市/千年都市・・・生態系と協調する自給自足社会〕...の中にあります。その“存在 の器”を構築した上で...次に、 “維新・始動/第2弾!”の、ソフトウェアー/民主主義・日本 文化・精神面での...〔国民による・・・国家再編成〕になるわけですね。
公共放送・NHKを奪還し...<国民の大量参加型・・・ボトムアップ型・公共放送>での、 日本社会・再編成になります。この運動は、透明・公正な、“新・民主主義社会”の実現につな がって行きます。
ちなみに、“現在の公共放送・・・NHK・・・”は...NHK職員・NHK組織の住処(すみか)/ 所有物と化している様相です。そして、何よりも...本来機能/本来使命である、国家・社会の スタビライザー(姿勢安定化装置)として、機能を果たしていません。そのために、日本国家/日本丸 /日本機は、操縦不能のまま、“21世紀・大艱難の時代”に乗り出しています。
もちろん...私たちは、公共放送・NHKがどうなっているのか...詳しい内部情報は持ち合 わせていません。でも、望見していると...<官僚組織をモデルとした・・・トップダウン型の 公共放送>...になっている様相です。官僚や政治家は、“国家のことを考えていない”と、よく 言われますが、おそらく、NHKもそうなのでしょう。信じがたいことですけど、事実のようですわ。
また、体質としても、“浄財拠出”のない者は、“告訴・・・イベントから排除”と...“官僚的 であり・・・国民・弾圧的”です。これでは、とても、“国民を庇護/啓蒙/育成する組織”とはな っていません。“自分たちの住処(すみか)/存在するための組織・・・巣窟”と、化しています。
国民が期待し、“浄財拠出”で支えて来た公共放送は...くり返しますが、“民主主義の牙城 /・・・日本文化の守護神/・・・公序良俗・慣習法(努力・優しさ・勇気・成果などを評価すること/不文法)の総 本山”だったはずです。国民全体の権利・義務の公平性を管理し...何よりも、社会的弱者の 側に立つ“牙城/守護神”だったはずです。
この、“牙城/守護神”を失った時...“社会は・・・まさに瓦解し始めた”...ということです わ。国家/社会が、スタビライザー(姿勢安定化装置)を失った時、これほどに、大混乱が来たという ことです。現在の日本は、墜落寸前のジャンボ旅客機の状況です。早急に、スタビライザーを奪 還し、安定飛行を回復しなければなりません。
ええ...“維新・始動/第2弾!” は...国家権力・資本・暴力装置(/軍事力を含む)等から、 完全に独立している、<国民の守護神/民主主義の牙城としての・・・公共放送の再編成 !>ということですね。公共放送は、あらゆる権力を排除し、孤高であるがゆえに...“持ち主 である主権者/国民”の手で、“人海戦術”によって、奪還/再編成するしかないのです。
つまり、“浄財拠出”で運営されている公共放送は...政治や行政の管理外にあるのです。 ところが、その公共放送・NHKは...国会/国家権力にすり寄り...財界/資本の側に裏門 を開け...“ゆがんだ特権の保持/保身”のために、“民主主義の牙城”を開け渡していまっ たのです。
くり返しますが、ここは...国民が人海戦術で...奪還するほかはないのです。そして、これ を取り戻した時...〔国民は真の意味で・・・国家の主権者の地位〕...を確保できます。〔正 しい強力な・・・主権発動の場〕を、国民自身が管理できます...
これは、元々、主権者/国民のものだったのですが、公共放送・NHKが、ゆがんだ形で支配 し、そこを住処とし、特権意識を持ってしまっていたのです。それを、今回、確実に、奪還するとい うことですわ...これを達成しなければ、確実に、墜落してしまいます...」
「ええ...」茜が言った。「細かな考察は...本論の方で行いましょう... ともかく、国家戦略の話になりますので...軍事・戦略の大川慶三郎さんと...政治・部長 の青木昌一さんに呼び掛け...この問題を、《時事対談/2009》の場に、急きょ、セットしま した。もちろん、企画・担当の、里中響子さんの承諾も取ってあります。
それから...これは、文化面の再編成ということですので...文芸・担当の星野支折さんに も、参加をお願いしました。それと、今回は、【茜・新理論研究所】のアルバイト・アシスタント/ 鳴沢ユキにも、参加してもらいます。
私たちも、年末年始は、彼女の故郷/鹿村/鳴沢温泉で、骨休めを予定しています。鳴沢温 泉は、もう紅葉も終わり、冬囲い(ふゆがこい)を始めているそうです...ユキちゃんのお婆ちゃん が、お餅をつき、私たちを待っているそうです...」
「ええ...大川さん、青木さん、そして支折さん...よろしくお願いします」茜が、作業テーブルに 両手を置き、丁寧に頭を下げた。 「はい...」大川が、目を細め、頭を下げた。 「民主党も...」青木が言った。「茜さんの言う通り...“行き詰り”ましたねえ、」 「はい...でも、国民にも、分かっていたことですわ... 選挙期間中から、“国民と乖離したまま・・・強引な選挙”を推し進めて来ました。“土砂崩れ災 害が頻発”する中で、“社会インフラ再構築”には、あえて無関心で強行した“2009/総選挙” でした。マニフェストでも、考察の甘さが露呈してきていますわ...」 「そうですねえ... 政治・行政は、“国家の青写真”のないままに、未曽有の困難な時代に船出をしています。非 常に危うい船出です...国家戦略室が機能するかと、期待をしてみたのですが、無理でした。 国家戦略には、ほど遠いものでした...」 「うーむ...」大川が、無造作に、ペンを胸ポケットに差した。「非常に...危ういですなあ... “予算仕分け”のような仕事は...まあ、先鞭をつけることはできたわけですが、“国家の大 戦略/長期ビジョン”というものを、政治は描けていませんなあ... もちろん、“仕分け”も必要なのですが、そんなものは枝葉の仕事です。国民が政権交代で望 んだものは、そんなことではないでしょう。“国家戦略の大転換”だったはずですねえ...“文明 の折り返し”...も視野に入れ、将来展望を描く時です...」 「はい...」茜が、唇を結んだ。 「まあ...」青木が言った。「これから話す... 公共放送・NHKもそうなのですが...“国民から乖離し・・・自分たちの好きなコト”...をやっ ているということです。“存在の器/・・・国家/社会/家族”の中の...目的追求組織というも のを、自分たちの住処(すみか)とし、システムを歪め、そこに特権意識を持ってしまっています。そ こに、“国民との乖離”ができてしまうわけです。 日本の壮大なモラルハザードの...その背後にある方程式が...つまりソレです。政治/行 政/公共放送/マスメディア...それから、庶民とはかけ離れた年俸をもらうスポーツ選手や、 堕落の象徴のようになった芸能人も...ともかく、“国民とは・・・著しい乖離”が生じています。 こうした、社会上流域/社会表面にいる人々が、“国民と乖離し・・・上滑り”をしています。大 暴動に結び付く、非常に危うい感じがしますねえ...その前に、何とかしなければなりません」 「その通りですわ...」茜が、真っすぐに青木を見た。「これが...大暴動に発展する前に、社会 秩序を回復することが、急務になってきました...」 「その通りですな...」大川が、うなづいた。「現在はまだ安定していますが...危険水域に入っ ていますな。何かのきっかけで、暴発する恐れはありますし...放置すればタイムリミットで、国 民の怒りは爆発します... あの“ドイツ/ベルリンの壁”を突き崩し、東西冷戦構造を終結させたのも、タイムリミットによ る、民衆の暴発だったわけです。茜さんの言うように、その前に、正しい道筋を作っておかなけ ればなりません...それが、公共放送・NHKの奪還ということですな...」 「はい、」茜が、うなづいた。
「あ、支折です...」支折が、白い歯をこぼし、頭を下げた。「お久しぶりです... ええ、民主党は...“予算の仕分け作業”で、高い評価を得ていますが...結局、“政治を小 さく小さく”しているのではないかしら。“政治とは・・・予算の執行である”、とでも言うかのように。 本当に、そう思っている政治家も、多いのかも知れませんね... 先ほど、茜さんも言われましたが...国家戦略室は、もっと大局的な国家体制とか...“地球 温暖化対策”とか...“平和憲法にもとずく/絶対平和主義・・・日本独自の国際平和戦略” とかを...推進するべきだと思います。予算などには、口を出すべきではないと思いますわ。そ れは、茜さんも言ったように、戦術レベルの話ではないかしら...」 「はい...」茜が、明るく支折にうなづいた。「ええ、ともかく、本論の方に移りたいと思います。ユ キちゃん...スクリーン・ボードの方をお願いします」 「はい!」ユキが、スクリーン・ボードの横で、コクリとうなづいた。
〔1〕
公共放送・NHKの総括/奪還が急務!
「大川さん...」茜が、姿勢を正し、大川に言った。「<維新・始動/第2弾>は... <公共放送・NHKの・・・総括/奪還・・・再編成>ということですね...私たちは、具体的 に、どう行動すればいいのでしょうか...作戦...戦略...は?」 「これまで、茜さんや支折さんたちは...」大川が言った。「“浄財拠出の停止/保留”ということ で、公共放送・NHKを、国民の側に奪還しようとしてきました。しかし、結果が出せませんでした ねえ...」 支折が、下を向いてうなづいた。 「そればかりか... 公共放送・NHKは...“運営委員会”を“経営委員会”に改造し...その上で、勝手に、何か を経営し始めたようですなあ...この時点で、国民は切り離され...NHKは、本来の設立目的 を完全に捨てた、と見ていいでしょう。“魂を売り渡し・・・城の裏門を開け・・・敵を手引きをした”、 という構図ですな... そこで、腹を決め...“浄財拠出”をしない者は、“告訴・・・イベント等から排除”、というわけ です...まさに、本末転倒な組織になってしまいました。NHKという組織も、官僚組織と同様に、 おそらく玉石混合なのでしょう。 そして...結果として自浄作用がなく...それゆえに、時間とともに全体が灰色に染まって行 くわけですなあ。改革しようとするの人々も、エントロピー増大の中で、熱的平衡状態に沈んで行 くというわけです。国家上流域を、不可逆的なエントロピー増大が支配しているようですな、」 「はい...」茜が、微笑をこぼした。「私たちは、内部事情は知りませんが... NHKは、この社会状況下で、“弱者をイベントから排除し・・・差別を固定化”しようとしてい る、ということですわ。それも、マスコミ特有の臆病さをもって。この無責任/非道は、絶対に許さ れないことですわ」 「うーむ...」大川が、髭をこすった。「マスコミは、ウサギの耳を持っていますからな...はは、 ミミちゃんのように...」 ミミちゃんが、大川を見上げ、コクリとうなづいた。 「公共放送・NHKは...」茜が、ミミちゃんを見ながら言った。「NHK職員/NHK組織の、所有 物のようになっていますわ。一般企業なら、株主総会のコントロールを受けるわけですが、公共 放送・NHKは、そうしたコントロールも受けません。全くのフリーの組織になっています。 国民の“浄財拠出”で運営され、あらゆるものから独立し、干渉されず...その上で、“国民か ら乖離し・・・自分たちの好きなコト”をしています。世界中で、こんな都合のいい組織は、例がな いはずですわ。この“自ら作り上げた特権”は、絶対に手放したくはないでしょう。 それにしても、大川さん...NHKの労働組合は、誰を相手に、労働条件を争っているのでしょ うか。“浄財拠出”している国民を、“告訴/差別” しておいて、誰に予算/決算を開示/報告し ているのでしょうか...?」 「そこにも、問題がありますな...」大川が、ミミちゃんの小さな頭を撫でた。 「はい...」茜が言った。「色々と、問題があり過ぎますわ... 運営主体のことも、全体組織のことも、労働組合のことも...そして、予算/決算のことも... 少なくとも、私達は何も知らされていないし、承知していませんわ。私には、公共放送を組織自体 が、私物化しているとしか思えません...その上で、国民を“告訴/差別” しています...」
「ともかく...」青木が、眼鏡の真ん中を押した。「言語道断ですねえ... 一体...公共放送・NHKの、“どの部屋”で、“誰と誰”が、こんなことを決定して来たのでしょ うか。国民に“浄財拠出”をさせておいて、対立する側の国家権力や資本の側に丸め込まれ... “運営委員会”を“経営委員会”に改造させられ...“大タワケ”にも程がありますねえ...」 「総括が必要ですわ、」茜が言った。「そして、体制を一新する必要があります」 「はい...」支折が、うなづいた。「本当に、そうですね... 公共放送・NHKが、何故、国民を弾圧するようなことができるのかしら...私たちは、そんな 活動をさせるために、“浄財拠出”をしているのではありませんわ...NHKは、組合活動がある ようですが、本当に、誰に対しての組合活動なのでしょうか。持ち主/国民と向き合っていない 組合活動なんて...あるのでしょうか...?」 「そうですね...」青木が言った。「支折さんの、言う通りです... “運営委員会”を廃止して...“経営委員会”は...“誰に・・・何を・・・報告”しているのでしょ うかねえ... まあ、予算/決算は...財界にではなく...国会に報告しているようです。しかし、〔国民/ 市民/民衆〕が...国家権力・資本・暴力等に対抗するための目的追求組織が、国家権力/ 国会の方に顔を向けていて、どうするのでしょうか...? しかも...財界人脈を裏門から入れて、トップ人事に据えて、完全に籠絡され...いったい、 “どんな公共放送”になったかということです。民放テレビと変わらない、“意味のない・・・公共 放送”に、なってしまったわけです...完全に、叩き潰されてしまったわけです...」 「本末転倒ですね...」支折が言った。「目的追求組織が...本末転倒のことをしているなんて、 どうなのでしょうか...国民を、“告訴/差別”するなんて...どうなっているのかしら...?」 「まあ...」大川が言った。「当然の結果でしょうな... むろん、“民主主義の牙城/・・・日本文化の守護神/・・・公序良俗・慣習法の総本山”として、 機能するはずもありません。何かを、経営しているわけですからなあ...社会のスタビライザー (姿勢安定化装置)としても、機能しなくて当然のような組織になってしまいました。 ただ、経済運営・主体として、機能している、ということでしょう。しかし、公共放送が利益をだ して、それで、どうしようというのでしょうかねえ...」 「はい、」支折が、うなづいた。「ともかく...“国民とは・・・完全に乖離”していますわ... 紅白歌合戦や大河ドラマでは...多少、国民の人気をとっているようですが...こんなことの ために、国民は“浄財拠出”をしているわけではありませんわ。それに、紅白歌合戦や大河ドラ マでもそうですが...総じて、“トップダウン型・・・上からの目線の・・・公共放送”になってい ます。 “ボトムアップ型・・・国民の大量参加の公共放送”でないから...国民的な人気が湧き上 がって来ないのですわ。そのために、日本文化全体が、シラケたものになって行くのです。官僚 組織や政党政治もそうですが、権威の落ちた組織が、トップダウンで物事を進めるほど、シラケ るものはありませんわ」 「叙勲や...」茜が言った。「文化勲章がそうですね... 他の、様々な賞でもそうですわ。“ボトムアップ的な・・・盛り上がり”がないから...全てが シラケたものになるのです。そして当局は、さらに権威を落として行くわけですね。国民はもう、 見向きもしなくなっています...」 「NHKは、こんな状況ですが...」支折が、頭を振った。「民放テレビも、ひどく荒廃して来ました わ... 本当に、ひどい状況になって来ました...文化が空洞化しているだけでなく、“たわけた文化” になって来ています。“国民弾圧的な文化”になって来ています。それが、気がかりですわ...」 「はい... それも、公共放送・NHKを奪還して...日本文化全体を、復元して行くということですわ。今、 国民が立ち上がらなければ、本当に大変なことになってしまいます」 支折が、大きくうなづいた。
<“民意”を、コヒーレンスに収束/発信する・・・公共放送!> 「ま...」大川が言った。「“浄財拠出の停止/保留”という方法は、悪くはなかったのですが... こと、ここに至っては、そんな悠長なことは言っていられないわけですな... 日本社会が、本当に崩壊し始めています。国家3権/司法・立法・行政と、マスメディアのモラ ルハザードが元凶となれば...〔主権者/国民〕が立ち上がらなければなりません。そのため の、国民の決起ということですな...これまでのように、何もしなければ、確実に破局に向かい ます」 「はい...」茜が、手を包むように握った。「私たちには、もう、後がないのかも知れませんね?」 「そうです...」青木が言った。「もう、本当に、後がありません... “慣習法/社会的エキス”が分解して行けば...おそらく、これまで見たこともないような、“社 会性の崩壊”を、経験することになるかも知れません。想像は難しいですが、まず、法体系の維 持も、困難になると考えます...信用崩壊で、経済活動も減速するでしょう...」 「“慣習法の・・・社会的レベルでの崩壊/・・・破壊”は...」茜が言った。「建国以来なかった ことですわ... これを、公共放送やマスメディアが...信じられないことですが...主体的・能動的に行って います。“閉鎖的/特権的な記者クラブ”や...“ゆがんだ自主規制”などが...私たちの社会 を、息苦しいものにし、不透明にし、“社会性の崩壊”を導いているように思います。 これは...マスメディアでは、あまり言われていないことですが...マスメディアによる、社会 弾圧/社会コントロールの臭いがします。これが、日本文化を単調にし、破壊している元凶に巣 くっている様相です。 公共放送・NHKの奪還は...こうした勢力に対抗するためにも...是非、完遂しなければな りません。そうしなければ、本当に、“3流の国家/3流の民族”になってしまいます。“国民意識 をコヒーレンス(可干渉)に収束し・・・正しい方向に強力に発信して行くのが・・・公共放送”ですわ」 「さすがに...」青木が、微笑した。「【茜・新理論研究所】を、張っているだけありますねえ、」 「あら...」茜が、少し恥じらいを見せた。「そんなことを言うんですね、」 「はっはっ...」青木が、口元をこすった。 「でも...本当ですわ、青木さん... 国家上流域から、モラルハザードが流れ下り...さらに、公共放送やマスコミが、“慣習法”を 故意に破壊しています... これは、“愚か者の行為”です...でも、現実ですわ。歴史的にも、こうして、“愚か者が・・・ 数々の社会的繁栄を破壊”してきているのです...そして今、“愚か者の行為”が、日本の繁 栄を破壊しようとしています...何故、人類は、こういうことをくり返すのでしょうか...?」 「それを阻止するためにも...」支折が言った。「NHKの奪還は、必要だということですね?」 「はい!」茜が、支折に大きくうなづいた。 <今年は・・・
代々木公園 が・・・戦略的拠点に!>
「去年...」大川が言った。「“2008/派遣村”は... ターゲットが、官庁街/霞が関だったわけですなあ...そこで、霞が関の隣の日比谷公園に、 派遣村ができました。今年は、公共放送・NHKをターゲットにするということで、代々木公園です ねえ... それから...皆さんが指摘して来たように...戦略的ターゲットは、公共放送・NHKの奪還 で、まず間違いはないでしょう...公共放送・NHKの奪還から、〔維新〕が始まるでしょう... 〔国民・全員参加型の・・・21世紀維新〕が、スタートするでしょう...」 青木と、支折と、茜が、それぞれ、うなづいた。 「今年は...」大川が言った。「国民も、腰を据えてかかる必要があります... まず、確実に、公共放送・NHKを国民の側に奪還することです...NHKのインフラは全国に 展開していますから...地方支局も奪還する必要があります。地方支局の方が、奪還は容易か も知れませんな...しっかりした指導者を配置し、全国的な戦略を作り上げておくことが必要で しょう。ま、これは...“そういう分野が得意な同胞”に、期待するしかないわけですが...」
「はい...」支折が、うなづいた。「今年は、穏やかな紅白歌合戦とはいかないようですね、」 「むろんです...」大川が、口を結んだ。「巷に、仕事も住居も失った国民が、溢れ出しています。 これだけの大規模の失業者となれば...一部の人だけが、年末年始を祝っている状況では ないでしょう。国家的な大乱になるかも知れません。それを阻止するためにも、まず、公共放送・ NHKの奪還が必要になります。公共放送という“インフラ/司令塔/器”が必要になります。 現在、もう、12月も中旬に入っていますな...即、今日から、プラカードを用意し、行動を起こ すべきでしょう」 「はい...」茜が、口にコブシを当てた。 「くり返しますが...」大川が、ユキがスクロールした、スクリーン・ボードを眺めた。「公共放送・ NHKは...確実に、奪還しなければなりません。 行動力のある人々に、お願いします...若い頃、学生運動をやった団塊の世代なら、やり方 を知っているはずです。そして、やはり、若者が動かなければ、〔21世紀・維新〕は回転しませ んな...暴力蜂起ではないのですから...是非、参加して欲しいと思います... それから...国会周辺/永田町や、官庁街/霞が関や、独立行政法人/虎ノ門へも、デモ 行進をかけるべきでしょう。それから、日本文化を堕落させている、大手マスメディアへも、デモ 行進をかけるべきですな...」 「はい...」支折が、うなづいた。 「マスコミはやりたい放題ですから...」大川が、顎ヒゲをこすった。「ここは、ギャルや若者の参 加も、多いかも知れませんなあ... しかし、ともかく...公共放送・NHKの奪還が、第1目標です。ここを奪還すれば、〔国民主 権の発動〕が、非常にスムーズになり、〔維新の中核/神経組織〕ができます。 民主党・新政権も、いまひとつ腰が定まっていませんし...NHKも含むマスメディアも、国民 の期待を裏切り続けています。ここは、〔主権者/国民の・・・ボトムアップ的中核〕を、作り出 す必要があるわけです。 それから、地方にも、こうしした中核を無数に作り...インターネットで結ぶわけです。それが、 “ボトムアップ型・公共放送”の、力の源泉になって行くでしょう。ま、再編成については、後で 考察することにしましょう」
「はい!」茜が、強くうなづいた。「大川さん...再度、確認したいと思いますが... これは大騒動になります。本当に、この大騒動を引き起こして、間違いはないのでしょうか?」 「そうですな...それは、キッチリと再検討しておく必要があります... まず...第1に...大騒動といっても、かつての“2・26事件”のような、軍事クーデターという わけではありません。プラカードをもってのデモ行進/集会/団体交渉です。これは、民主主義 国家では、通常に認められている、示威行動です。最近の日本では、あまり見られなくなりました が、諸外国では、頻繁に行われています。 第2に...現在の、国家的モラルハザードの状況を...このまま放置しておいて、良いかとい うことです。おそらく、衰退して行く日本/衰退して行く日本文化を、これで良しとする日本人は、 おそらく、一人もいないはずです。ならば、“行動すべし!”ということです。 第3に...戦略的ターゲットは、公共放送・NHKだということですね。社会の、スタビライザー (姿勢安定化装置)を...本来の持ち主である国民の手に、取り戻す行動だということです。“民主主 義の牙城/・・・日本文化の守護神/・・・公序良俗・慣習法の総本山”として、機能を活性化させ る行動だということです」 「それを、粛々(しゅくしゅく)と行うということですね、」茜が言った。 「そうです...粛々と...大規模に...行って行くということです... それから...これまでに考察してきたことですが...“行政組織は・・・トップダウン型/動 脈型”で...すでに全国にシステムが行き渡っています。それに対し、“公共放送は・・・ボトム アップ型/静脈型”にするべきでしょう。 そして、全国津々浦々の毛細血管から、国民の声を吸い上げ...国民的な文化を育むという ことです...ともかく、現在の、“トップダウン型・公共放送”というのは、良くありませんなあ、」 「はい...」支折が、うなづいた。「以前...そこまでは、考察したわけですね...」 「当面...」大川が言った。「この方向でいいでしょう... “動脈組織/行政組織”と、“静脈組織/公共放送”が...正常に、民主主義のエキスを循環 させて行くでしょう。これだけでも、大きな前進になるわけですな、」 「はい...公共放送・NHKの、総括/奪還は...“間違ってはいない!”ということですね?」 「そうです!」大川が、固く手を組んだ。「そして、その一方で... “万能型・防護力”・・・〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕を建設し...自給自足社会を 展開して行くということです。“地球温暖化”の問題も、〔人間の巣のパラダイム〕を選択した時 点で...コトは非常に単純になり...難問は解決は、全て解決です。 複雑にし、難しくすることはありません。それでは、世界規模のミッション、文明規模のパラダ イムシフトはできませんなあ...」 「そうですね...」支折が、明るく言った。「COP15(国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議/デンマー ク/コペンハーゲン)は、紛糾していますけど...“文明の折り返し”を決断し、“生き方を転換”する ということですわ...〔人間の巣のパラダイム〕を選択すれば...難題は全て解決しますわ」 「ただ1つ...」茜が、ニッと笑った。「既得権の問題を...のぞいてはです」 「ええ...」支折が、笑ってうなづいた。「既得権は、チャラですわ... パラダイムの大転換になります...価値観そのものが、未曾有の大転換になります...資本 主義は、大きく後退して行きますわ...いずれにしても、この方向の大きな流れは、変わらない と思います。このことを、早く、見極めるべきですわ...」 「まあ...」大川が言った。「こうした時代背景の中での... 公共放送・NHKの奪還になるわけですな...NHKも、時代が大きく動いていることを、認識し 欲しいと思います」 「はい...」支折が、胸に手を当てた。
〔2〕
年末〜紅白歌合戦〜新年は・・・
「今年は...」大川が、咳払いをした。「NHKの隣/代々木公園に、“2009/難民キャンプ” を作るということですねえ...キャンプではなく、戦略拠点でも、いいわけですが... ここを拠点に...NHKを集会/デモで埋めるわけです。紅白歌合戦では、“浄財拠出してい ない者を・・・排除/差別”と、テレビで喧伝していますが...“排除/差別される側”と、国民有 志が集まり、NHKを埋めるわけです。むろん、地方支局も、集会/デモで埋めるわけですな、」 「正確には...」支折が、指を立てた。「“排除/差別”という言葉は使っていませんが、意味は 同じですよね、」 「そうです...そういうことでしょうな... ともかく、集会/デモを、連日くり返すわけです。徐々に規模が膨れ上がって行くでしょう。そし て、国民の団結が生まれるでしょう。これが、真に国民の賛同を得ることができた時、公共放送・ NHKは、国民の手に奪還することができます。つまり、これは...“人海戦術”...なのです」 「公共放送を再編成する時に...」支折が言った。「“ボトムアップ型・公共放送”の、基盤にな りますね...“人海戦術”...は?」 「その通りです... “ボトムアップ型・公共放送”にも、核は必要ですが...これまでのような、官僚的エリート集 団ではなくなります。テクノクラート(技術官僚)はシステムの中に存在して、国民が主役になります。 支折さんの、主張するように...」 「はい... それで...“トップダウン型の・・・シラケた文化”ではなく...“ボトムアップ型の・・・国民 参加型文化”を、作り上げて行けるというわけですね...」 「そうですね...」茜が、口をすぼめて、うなづいた。 「NHKの、総括/団体交渉の時は...」大川が言った。「この方面に詳しい人々が...運動の 指揮をとって行くでしょう...」 「はい、」支折が言った。 「また... NHK職員の中にも、改革意欲のある人々は大勢いるでしょう...そういうテクノクラートを巻 き込み、専門知識を活用しつつ...公共放送を再編成して行くことになるのでしょうなあ...」 「はい...」支折が、髪を押さえた。「ただし...公共放送は、しっかりと“国民の手に奪還”する ということですね...?」 「そうです...」大川が、うなづいた。 <公共放送は・・・ジャイロ・スタビライザー!
>
「公共放送・NHKは...」青木が言った。「先ほど、茜さんも言ったように... 国家権力・資本・暴力装置(/軍事力を含む)等から...独立性を保つために...国民の“浄財拠 出”で運営されて来ました。敗戦後...それほどの、細心の注意/戦略性のもとで、あらゆるも のに中立な、公共放送を立ち上げたわけですねえ...国民もまた、それに応えて来ました。 そして、それは...“民主主義の牙城/・・・日本文化の守護神/・・・公序良俗・慣習法の総 本山”であり...“国家・社会/存在の器の・・・スタビライザー(姿勢安定化装置)”という、重要機能 を付与されたわけです。 何度も言いますが...それは船舶や航空機に搭載されている、ジャイロスコープ/ジャイロ・ スタビライザーのような、“社会性の・・・姿勢安定化装置”でした。〔自衛隊〕のような、〔膨大な インフラを持つ・・・実動部隊〕でもあったわけです...それが、機能不全に陥っていました」 「はい...」茜が、まばたきした。「ジャイロスコープというのは、コマの回転を組み合わせた、3 次元の姿勢安定化装置ですね?」 「そうです... スタビライザーの実物に関しては、私は詳しくは知りませんが、そういうものです。この、“社会 の姿勢安定化装置・・・公共放送/国民組織のインフラを・・・主権者/国民の手に奪還す る”、ということです。 まさに、ここが...“機能不全に陥り・・・健全に成長して来なかった”...ために、世襲政治が はびこり、官僚の暴走を許し、大企業の横暴を許し...あるいは、幾多の冤罪(えんざい)事件を生 み出し...社会を弱体化させて来たという...1つの歴史的・側面を持ちます。 “慣習法”が、国家の屋台骨で崩壊を起こし...国家上流域から膨大なモラルハザードが流 れ下っているのも...公共放送・NHKが、スタビライザーとしての機能を放棄していたということ ですね。 “悪い意味で官僚化し・・・自分たちの好きなコト”、をしていたという...“本来任務の放 棄”という...罪深い側面があるわけです」 「はい...」茜が、口に手を当て、ボンヤリと宙を見た。 「いいですか...」大川が言った。「紅白歌合戦も、大河ドラマも...相撲や野球も...“公共放 送の本来任務”とは、関係のないものですなあ...こうした娯楽性のものは、“公共放送の本来 任務”を完遂した上での...余技/間奏曲としてあるべき姿ですな... それが現在では、本来任務と逆転し...娯楽性のものが本業のようになっています。おそら く、その方が面白く、そうした人事が育っていったのでしょう。しかし、そのために、“公共放送の 本来任務”と呼べる番組は、ほとんど無くなってしまったというのが実態でしょう。 いずれにしても、国民によって総括されてしかるべき実体でしょう。こんなことで、“誰が責任を とるのか?”ということです...国民のもとに奪還し、まず上部執行組織を、入れ替える必要が ありますなあ、」 「はい、」 「公共放送・NHKは...スタビライザーであるがゆえに... 誰からの干渉も受けず、その上で、“運営委員会”も廃止して...まさに、“国民からも乖離し ・・・自分たちの好きなことをしている組織”、になっていました。故障/・・・パンクしてしまってい るわけです。早く修理し、ハンドルを安定させないと、非常に危険だということです」 茜が、うなづいた。 「質の高いニュースはいいとして...これさえも...本来の任務ではありません... 国民が“浄財を拠出”してまで...公共放送を維持してきたのは...国家権力・資本・暴力等 から国民を守り、民主主義社会を守り、伝統文化を守るためです。その上で、様々な意味で、国 民を啓蒙し、民主主義社会を発展させていくために、設立・運営してきた組織ということですな、」 「それは...」茜が言った。「つまり... 目的追求組織/システムであって...NHK職員/NHK組織の、住処(すみか)ではないという ことですね?」 「その通りです...」青木が、手を立てた。「いいですか... もちろん...NHK独特の、良い番組もあったことは認めます...しかし、それは大方、本来 任務とは関係のない所にあります。元々、本来任務などということは、あまり研究は来なかった のでしょう。工学技術の方には、勢力は裂いてもです。 しかし、本来任務がまともに出来ないのであれば...娯楽番組などは、当然、全廃するべき でしょう。野球や、お笑いに片寄るのも奇妙ですし...特定のスポーツ選手などの特集は、公共 放送とは無縁のものです。むしろ、相反するものです。 さらに、教育番組なども、本来任務ではありませんね。それは、文部科学省がやればいいこと です」 「放送大学のように、ですね...?」 「まあ... 地上デジタル放送になれば、多チャンネル化し、だいぶ様子も変わってくるでしょう。しかし、ま あ、こういうことは、公共放送の再編成の段階で考えればいいことですが...」 「はい...」茜が、ゆっくりとうなづいた。 <公権力の介入は無縁・・・国民の所有物の奪還/再編成!>
「さて...」大川が立ち上がり、ブラリと歩き始めた。「実際の行動ですが... 公共放送・NHKを...国民が奪還するのに...国家権力が妨害するのは、筋違いでしょう。 国家管理の行政組織に対する抗議とは、本質的に違うものです。公共放送は、もともと“国民の 所有物”です。国民が、“浄財拠出”をして...“経営”ではなく、“運営”していたものですな。そ れの、奪還なのです...」 「はい...」茜が、肘を抱いて、うなづいた。「それが、故障をしてしまったということですね... “国民の所有物”は、国民の責任において...修理/正常化/再編成するということですね。 集会/デモが、暴動に発展しない限りは...公権力の介入は無縁ということですね...?」 「そうです... 現在、日本の国民は...最低でも、この程度の行動は、起こさなければならないでしょうなあ。 それほどの、巨大な危機に直面しています。背中に火が付いている状況です。まあ、これまでの “富の蓄積”で、何とか食べている状態ですな...しかし、それも、長くは続かないでしょう...」
「うーん...」支折が、ほほ笑んだ。「いよいよ... 国民が、プラカードや旗を持って、大々的にデモ行進をするわけですね...強力なデモ行進 ですよね...単なる“浄財の拒否”ではなくて...<維新・始動/第2弾>で、いよいよ、本格 的な改革が動き出しますよね...」 「うーむ...」青木が、眼鏡を押した。「そうですねえ... 公共放送を奪還し...“情報公開・・・透明化”し...モラルハザードを断ち切り...これま での、“トップダウン型・共放送”を...“国民開放型/ボトムアップ型・公共放送”に、再編 成する必要があります...高度情報化時代ですから...それが可能でしょう...」 「はい...」支折が、深くうなづいた。「もう、12月の中旬ですわ... すぐにも、デモ行進を開始するべきですね。最初はボツボツで、しだいに盛り上がって行けば、 いいわけですね...“代々木公園などを拠点”にして...」 「そうですな...」大川が言った。「そして...NHKばかりでなく... 国会議事堂のある永田町や、官庁が集中する霞が関や、独立行政法人が集中する虎ノ門へ も...デモを繰り出すべきでしょう。NHKを奪還すれば、それで終了というわけではありません。 そこが、〔21世紀・維新〕の発火点ということでしょう。 モラルハザードを引き起こしている元凶は、社会上流域です。つまり、政治であり、行政であり、 司法であり、マスメディアです。いずれも玉石混合ですが、自浄作用に期待できないことが、はっ きりとしてきました。 堕落して行く文化に対しは...国民として、大手マスメディアにも、言いたいことがあるはずで す。それならば、テレビ局や新聞社に対しても、デモを繰り出せばいいわけですな。もう、“ただ 黙っている国民ではない”ということを...直接行動で示す時でしょう...」
「いよいよ...」茜が、赤いブレザーの腕をこすった。「激動の様相になって来ました... 私たちとしては...<維新・始動/第1弾>として...<2009・難民村/自給自足社会 /人間の巣=未来都市の創出!>を打ち出しています。これは、“文明の折り返し/反グロ ーバル化”をともなう、ハードウェアー/衣・食・住の克服です。 そして、<維新・始動/第2弾>の...<公共放送・NHKの総括/奪還!> は、その基 盤の上での、ソフトウェアー/民主主義・日本文化・公序良俗・慣習法の、再編成になります。 この延長線上で...“新時代の日本”...が始まるものと期待しています。この他には、政治 の方でも...“国家の青写真/長期ビジョン”...は提示していません。そうであるならば、こ の2つの...<維新・始動>...で、まず歩き始めてみるということですね... もちろん...他に良いものがあれば、どんどん取り入れて行けばいいわけです。もう、“文明 の折り返し”...“文明の第3ステージ/意識・情報革命”の電車は...動き出していますわ。 後は電車に乗って、“試行錯誤”をしていく他は...ないのではないでしょうか...」 「はい...」支折が、うなづいた。「ともかく、プラカードを準備し、デモ行進の開始ですね... うーん...私たちは、“バーチャル空間のスタッフ”ですので...それに、参加できないのが残 念です。それに、“思想集団”ですので、行動力が伴わないのは、許して欲しいと思います。でも、 今後も、しっかりと考え、しっかりと見守って行くつもりです」 「そうですね...」茜が、両手を握り、頭を下げた。 〔3〕 どのような公共放送に、再編成するか・・・
|