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新春・塾長の挨拶 | ・・・・・文明の折り返しの時・・・・・ | 2009. 1. 1 |
No.1 | 〔1〕 日本の社会情勢は... | 2009. 1. 1 |
「新年、おめでとうございます。《人間原理・ガイア塾》/塾長の高杉光一です。
経済が世界規模で後退し、100年に1度と言われる、“大不景気/世界経済の破綻”がスタ ートを切りました。文明のカタストロフィー・ポイント(破局点)は、予想以上のスピードで、その事態 へ進んでいるようです。バーチャル経済の破綻、実体経済の縮小は、かねてから予想されてい たことですが、いよいよ...“巨大津波の1つ”...が、現実のものとなって押し寄せて来ていま す。ことは、一気に、非常事態に突入しました。
これに加え、“新型インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)”が重なることに、何の障害もあ りません。パンデミックの到来は、時間の問題と言われています。また、“気候変動による大凶 作/世界的食料不足・飢餓”の予兆も、すでに見え始めています。これらが輻輳し、相乗効果を 持って押し寄せた時、人類文明は未曾有の大打撃を受けることは確実です...結果として、莫 大な人命が失われることになります。
さらに...やがて、世界人口が激減する事態...文明史上最大の、“大艱難(だいかんなん)の 時代”が到来するでしょう...当ホームページでは、かねてから提言していることですが... この事態に総合的に対処し、軟着陸させて行くには、〔人間の巣〕の展開が最も効果的だとい うことです。
〔人間の巣〕の周辺農地を加えて、“自給自足社会”を確立し、人口の減少をはかり、“文明 の折り返し”を実現することです。日本政府/厚生労働省は、“少子化対策”で旗を振っていま すが、根本解決は世界人口の半減が1里塚という所でしょうか。ともかく人口を減少させ、科学 技術文明による環境負荷を低減させることです...
そのための緊急手段として...はたして、生態系のホメオスタシス(恒常性)は...“新型イン フルエンザ”による、“ホモサピエンス文明の半減/人間の大量間引き”を、画策しているのか も知れません... もし、大自然の摂理で、そうしたものが起動し、それで生態系が安定し、全てが丸く収まるの なら、あるいはそういう選択肢も、アリなのでしょうか。人類は、核戦争に匹敵する大打撃をこう むり、しかも、誰からも文句の出ない激甚な虐殺を受けることになります...“この方が、結果 的に、良いのでしょうか...?”...むろん、何としても、避けたいことですが...
ともかく、現段階に至っては...もはや、経済の立て直し/景気回復の問題ではなくなりま した。人類文明の存続をかけた、社会のあり方/人間の生き方の、大転換が求められる事態 になっています。 ここは、“コペルニクス的な転回(カントの言葉/純粋理性批判)”が、迫られて来るわけです。すなわち 文明は、〔人間の巣のパラダイム〕へ移行し、“反グローバル化/・・・文明の折り返し”とい う、重大なパラダイムシフトが必須になっているということです。 ホモサピエンスは...〔人間の巣〕を獲得し...時代を引き返し...かつての、“よき時代” に立ち戻ることによって、文明の暴走を、軟着陸させることは可能です。ともかく、“自給自足社 会”を取り戻し、生態系の許容の範囲まで、人口を減少/激減させて行くことが、緊急の課題に なっています...」 「現在の...世界経済の破綻は... 未曾有の文明の危機と、シンクロナイズ/同時化しています...この危機を回避して行くの には、“世界政府/地球政府”という、強大な指導力を必要とします。2009年は、まさに、“世 界政府/地球政府”が渇望される年かも知れません。今こそ、戦略的に、世界の叡智を結集 する時でしょう。
重ねて言いますが...輻輳して襲ってくる巨大津波/巨大危機に対し、〔世界市民〕を防護 できるのは、“万能型/防護力”/〔人間の巣〕の展開だということです。そして、かつて確実に 存在した、“自給自足社会”へ回帰することです。〔人間の巣〕の硬い防護力と、“自給自足社 会”の確立です。そして、必要とする以外の大地は、大自然のもとへ還元するということです。こ れが、最も確実な方法です。道に迷った時は、分かる所まで、道を戻るということです...
〔人間の巣〕は...発展途上国にも、容易に展開できる拡張性があります。また、自給自足 ですから、連帯・連動する必要はなく、各個に展開することが可能です。それから、〔人間の巣〕 の内部は、高度にシステム化する必要はありません。基本的には、頑丈な構造物に、一定量の 土をかぶせるだけ十分です。これは、地球上のどの地域においても、可能です...
これだけで...“脱・冷暖房社会”、“脱・車社会”、“脱・工業社会”...〔人間の巣〕の単位 での、“自給自足社会”が出来上がります。“万能型/防護力”は、戦争・自然災害・感染症・気 候変動など、あらゆる破壊から、〔世界市民〕を守り抜きます。 また、“大艱難の時代”に際しても...ハード・ランディングではなく、できうる限りの、ソフト・ ランディング/軟着陸ができるものと思います...〔人間の巣〕は、〔千年都市〕として機能し、 以後は、住宅建設や暖房用として、森林を伐採をする必要もなくなのです...
しかし、この〔人間の巣〕は、何のことはありません...生態系における、他の生物種の姿そ のものなのです。ホモサピエンスが、アリやハチのように、生態系の中で“巣”と“縄張り”を獲得 した姿なのです... つまり、そのレベルまで、後退するということです。それで、生態系は安定を取り戻します...」 「ホモサピエンスの...文明史的には... この、“文明の折り返し”/〔人間の巣のパラダイム〕の展開は...ようやく、“原始・文明” という時代区分で、1区切りをつけることにになるのでしょうか。野生の体臭/弱肉強食の臭い の残る、“文明の第1ステージ/農耕・文明の曙”...そして、“文明の第2ステージ/エネルギ ー・産業革命”という、“原始/文明時代”の終焉になるのかも知れません...
“原始/文明時代”の象徴として...“弱肉強食”、“覇権主義”、“戦争ゴッコ”、“原子爆弾”、 そして...“資本主義”、“グローバル経済”...などという言葉がカウントされて行くのでしょう か。現在、まだ、そうしたものを引きずりつつ、“大自然の脅威”にさいなまされている訳です。
“資本主義”というのは、むろんマイナスの側面ばかりではありません。しかし、その時代的役 割は、終焉して行くものと思われます。何故なら、そのダイナミズムは、有限の地球環境におい ては、すでに限界に達しているからです...したがって、〔人間の巣〕の内部に限定すれば、そ うしたダイナミズムを持つ〔極楽浄土〕を建設することは...多様性・複雑化の中で可能です。
さて...やがてやって来る、“文明の第3ステージ/意識・情報革命”の時代は...“大自然 の脅威”や、“野生の闘争性”を残すものではなく...大自然に、さらに1歩踏み込みつつ...よ り高いステージから、眼前するリアリティー世界の解明に取り組むのでしょうか。また、一部の人 々は、“存在の覚醒”への道を、より深めていくことになるのでしょうか...
2009年は...ともかく、“激動の時代の幕開け”となります。そういう意味で、建設的で、明 るい未来の見える、良い年であることを願っています...」
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