My Weekly Journal 21世紀型・日本社会の器ロードマップシステムの構築

          システム構築       

                   index.1019.1.jpg (2310 バイト)          wpe4F.jpg (12230 バイト)   wpeB.jpg (27677 バイト)

 トップページHot SpotMenu最新のアップロード/                  編集長:  津田 真 

     INDEX                                            

プロローグ   2004. 9.15
No.1 〔1〕 システムをデザイン 2004. 9.15
No.2    ≪1≫評価ソフトのプラットホーム“共通・評価ソフト” 2004. 9.15
No.3    ≪2≫“地域・評価NPO”による、“Webのようなシステム構成” 2004. 9.15
No.4    ≪3≫国家再出発のための下準備も 2004. 9.15
     

  

  プロローグ                            wpe4F.jpg (12230 バイト)

                                                 <マチコの車/新車購入

「あ、マチコ、ご苦労様...」支折が、作業テーブルの方へ歩いて来るマチコに言っ

た。

「うん...」マチコは、支折に片手を上げた。

「車を買ったんだって?」

「そ...窓の外、」マチコが、桜の木の下を指した。「こっちの方へ回してきたの、」

「あ、あれか...いい色ねえ、」支折が、窓の方へ歩いて行った。

  高杉・塾長が、転送ゲートから入ってきた。ワイシャツの腕をまくり上げている。

「ポンちゃん!お久しぶり!」マチコは、プラズマ・スクリーンの横にいる、ポン助に言っ

た。

「おう!」ポン助が手を上げた。

「ブラッキー、体調はどう?」マチコは、ポン助の横で椅子にそっくり返っている、ブラッ

キーに言った。

「ああ...」ブラッキーが、バケツにタバコの煙をパラリと落した。「だいぶ涼しくなった

し...少し持ち直してきたぜ...」

「そう...栄養ドリンクを持ってきてあげたわよ。よく冷えてるわ」

「おう、そいつはすまねえな、」

「タバコも、控えた方がいいかもね...」マチコは、手提げ袋から栄養ドリンクを出し、ブ

ラッキーにを渡した。

「ポンちゃん、お芋屋さんは、何時から始めるの?」

「まだ、だいぶ先だよな、」

「そっかあ...まだ、夏の終わりよね...」

 

                 lobby4.1119.1.jpg (2391 バイト)      

 

「ええ...」支折が、椅子から立ち上がった。作業テーブルに、両手をついた。「今回

は、高杉・塾長と...塾長のアシスタントの、マチコに来ていただきました...

  高杉・塾長は、ご存知のように、“人間原理・ガイア塾”の塾長です。また、当ホー

ムページの統括責任者です...マチコは、塾長のアシスタントですが、別に“旅シリ

ーズ”を担当しています...」

  

「ええ、高杉・塾長、お久しぶりです!」支折は、笑みを浮かべて頭を下げた。「ええ、よ

ろしくお願いします!」

「うむ、」高杉は、作業テーブルに片手を置いた。「そう言えば、支折さんと会うのは、ず

いぶんと久しぶりだなあ、」

「いつも、そばにいるんですけどね」支折は、口をすぼめて笑った。

「そうよね、」マチコが言った。「そばにいて、ちっとも会わないって事は、あるわよね」

「うん、」支折がうなづいた。「ええ、今回は...いよいよ“国民参加型・評価システム”

の、システムの領域の考察に入ります。

  ええ...完成されたものがあるわけではないので、全体風景を、一気に描くのは

困難です。まず、少しづつ、下絵を描き始めたいと思います...それから、ページのア

ップロードも、あちこちへ飛ぶことになりますが、どうぞご了承ください...」

「うん」マチコが、うなづいた。

「ええ、非常に難しい作業になります。全体が、まだ亡羊としています。そこで、是非、

高杉・塾長の、“般若(はんにゃ/仏の知恵)の智慧”をお借りしたいと考えた次第です」

「“般若の智慧”とは、」高杉は、口元に手を当てた。「支折さんも、お世辞が言えるよう

になったな」

「あら、本当の事ですわ!」

  津田が、顔を崩した。

「ま、ともかく、頑張ってみよう」

「是非!」青木が、頭を下げた。

  〔1〕 システムをデザイン    

     wpeB.jpg (27677 バイト)     wpe53.jpg (8566 バイト)      wpe4F.jpg (12230 バイト)

 

≪1≫評価ソフトのプラットホーム“共通・評価ソフト”

        

「ええと...」支折が言った。「ここでは、“国民参加型・評価システム”の、全体的な構

成をスケッチをしてみます。ともかく、簡単な下絵を描いてみない事には、何も始まりま

せん...

  では、津田・編集長...この、“共通・評価ソフト”のシステムについて、私たちがま

とめたものを、簡単に話していただけるでしょうか、」

「うーむ...そうですね...

  まず、“評価メニュー”の中身や演出については、評価メニューと演出で考察し

たいと思います。そこでは、各分野の膨大な種類の“評価メニュー”と、その“評価の

出”を考察します。しかし、その前に、それらの“評価ソフト”を乗せるプラットホーム

が必要になるわけですね。それを、今回の“システムの構築”でやって行こうと思い

ます」

「はい」

「まず、この“評価ソフト”を乗せるプラットホームというのは、これまで何度も話してき

“共通・評価ソフト”の事です。こうしたソフトウェアーの作成については、その方面

の専門分野の仕事になります...

  おそらく、最初はごく単純なシステムから始めて、次第に信頼性の高い、高度で広

範なシステムに進化させていく事になるのだと思います。これは、例えて言えば、ちょ

うどパソコンの、ウインドウズのような基本ソフトになるのかも知れません。その上に、

膨大な各分野の“評価ソフト”を走らせることになるわけです...」

「はい...」支折がうなづいた。「その、“共通・評価ソフト”というのは、すると、たった

1つの全国共通のソフトウェアーになるのでしょうか?」

「そうです...

  くり返しますが、“共通・評価ソフト”というのは、“評価ソフト”の“プラットホーム”

す。“評価ソフト”を走らせるための、ウインドウズのような基本ソフトだと考えて下さい。

これによって、データの“統一性”“均一性”をはかり、“枡(ます)の目”入れていくわけ

です。膨大な量を、高速で、ダイナミックにこなして行くわけで、まさにこれはコンピュー

ターの仕事になります。

  それから、“身分保障の応答”や、“窓口のセキュリティー”なども、この基本ソフトの

仕事になると思います。このプラットホームの上で、各地域各分野の、またNPOに

登録される“草の根グループ”の、それこそ無数の“評価ソフト”を動かして行くことに

なります。

  また、共通のプラットホームの上にあれば、“評価ソフト”の連結融合データの

取り込み等も可能になるわけで...これらは、データの加工の分野の話になります

ね」

「うーん、」マチコが言った。「もう少し、具体的に言うと、どういうことになるのかしら」

「まあ、そうですねえ...

  地域や観光...芸能やスポーツ...芸術や学術...政治や行政...と、色々

な分野があるわけです。そして、それぞれに関して、正確な内容の紹介も必要ですし、

学術などの場合は、論文の紹介やそれに反対する論文も登場したりします。あるい

は、場合によっては、その現場の人の話学者の意見も聞きたいですしね...

  つまりこれは、評価をしてもらう前の、各分野の演出になるわけで、その下準備の

“各分野・評価ソフトウェアー”が必要になるわけです。また、プラットホームに乗せて

走らせ、評価の結果を公表するのにも、演出が必要になるわけです。ともかく、そのた

めには、評価するための正確な素材を提供してもらう必要があるわけです。

  したがって、議員を選ぶ選挙のように、単に評価を下すだけで終わりという事ではな

いのです。つまり、正確な素材作りから、文化活動の裾野が拡大して行くのです」

「ふーん...大変な仕事よねえ...」

「そうです。それが、豊な社会であり、豊な文化なのです...

  それから、投票に関しては、他の人の評価のデータも参考にして、自分の評価を投

票したいという事もありますし、評価の変更もあります...それから、全てが“○×△”

という評価にする事も無いわけです。まあ、こうした事に関しても、評価の演出を開拓し

て行く必要があります...

  それから...例えば、同じスポーツの分野でも、プラットホームの上で、幾つかのソ

フトウェアーが、切磋琢磨して、より楽しいシステムを作り上げていって欲しいです

ね...」

「はい、」支折が、うなづいた。「概略は、そういうことですね...高杉・塾長、何か御

意見はあるでしょうか?」

「うーむ...」高杉は、腕組みをした。「よく研究している...実際に、どうなって行くか

は別として、1つの試案にはなるだろう。まあ、その筋の専門家が、どう見るかという

こともあるがね...」

「あの...他に、もっといい意見があれば、伺いたいと思います」支折が言った。「こ

れは、私たちが、非常に短時間でまとめ上げたものですから、」

「そもそも、“評価システム”を創って行くわけですから...色々な評価が入ってくる

のを、受け入れて行けばいいわけでしょう?」

「はい...とりあえず、オーケイという事でしょうか?」

「うむ...」

「ありがとうございます!」

                                  index.1019.1.jpg (2310 バイト) 

 

「高杉さん、」津田が、作業テーブルの正面にいる高杉に言った。「現在の世界的な

社会混乱は、人類文明の“第3の波/情報革命”津波の中で起こっています。我々

には、むろん、その未来を見ることは出来ません。ただ、正しいと信じる道を進んで

行くしかありません...」

「うーむ...」高杉は、椅子の背に体を引いた。「おそらく、その先にあるのは、人類文

明の最大の危機でしょう...このまま行けば、必然的にパンクします...

  津田さんもよく言うように...環境破壊と人口爆発...そして気候変動による

糧危機世界的な飢餓...それから、人口の激減が考えられますね。このままで、

すむわけは無いです...必ず、生態系による人口調整の機能が働きます。

  地球生命圏の“ホメオスタシス/恒常性”...“自然治癒力”が動き出し、人類文

明の暴走に凄まじい生態系からの圧力がかかってきます。これは、病気を治癒する

ための、“36億年の彼”の命から噴き出してくる力です。おそらく、新型インフルエン

SARS(新型肺炎)などは、その兆候とみるべきでしょう...」

「はい、」支折が、うなづいた。

「人間が、飢餓で体力が落ちていれば、“日和見(ひよりみ)・感染症”が、容易に人類文

明を侵食して来るでしょう」

“日和見・感染症”て、何だったかしら?」マチコが言った。「前に聞いたことがあるの

よね」

「“日和見・感染症”というのは...」高杉は、マチコに言った。「普通の健康体の人な

ら、感染しても病原性を現さず、発病もしない無害なものだ。しかし、いったん人体の

抵抗力や免疫力が低下すると、急に活発化し、発症する。原因となるものには、ウイ

ルス、細菌、原虫、カビなどがある」

「うーん...」マチコがうなづいた。「穀物が不作で、飢餓に陥ると、そうしたものが人

類の脅威になるわけね」

「うむ。真に恐いのは、“文明の器”が破綻した時、そうした身近なものさえも、強大な

敵に変貌するという事だ」

「うん、」

≪2≫ “地域・評価NPO”による、     

              “Webのようなシステム構成”

 

             wpe73.jpg (32240 バイト)     lobby4.1119.1.jpg (2391 バイト)         wpe4F.jpg (12230 バイト)

 

「つぎに...」支折が、キーボードで、プラズマ・スクリーンの画像を切り替えた。「ええ

と...“集計センター”について、少しスケッチを加えておこうと思います。青木さん、

お願いできるかしら、」

「はい...ええ、では、少しくり返しますが...

  “地域・評価NPO”は、“国民参加型・評価システム最小単位だという事です

ね。そしてまた、“スーパー細胞”でもあるわけですね。これは、生命体の最小単位で

ある細胞と同じ意味であり、その中に“評価システム”の命の全てが含まれていると

いう事でした。

  したがって、“集計センターの機能”も、当然、“地域・評価NPO”の中に置かれるこ

とになります。そして、このことが、地域独特の地域文化を育成し、ここが地域文化活

動の拠点にもなり得るわけです...

  ええ...くり返しますが、この単細胞生物としての機能を持つ事が、“地域・評価N

PO”が、地域で単独でも生きて行ける“生物型モデル”の特徴です...」

“中央・集計センター”のようなものは、作らないのかね?」高杉が聞いた。「多細胞

生物では、細胞が特化して、心臓頭脳を形成する事もあるわけだが...人体

のように...人体が複雑すぎれば、植物を例にとってもいいですがね...植物に

は、がある...」

「まさに、考慮中です...」青木は、難しい顔をし、唇を引き結んだ。「むろん、必要だ

とは思うのですが...難しいのです...」

「鋭い事を言います...」津田が言った。「しかし、それ以前の問題として、中央集権

なものは、本来の目標に逆行するということです。ここが、難しい所だと思います」

「うーむ...そうだねえ、」高杉は、腕組みをした。「中央集権は、行政組織で十分だ」

「その通りです...

  “国民参加型・評価システム”は、民主主義の“直間比率”を高めていくものです。

社会システムを動かして行く比重を、情報革命の中で、“個人に還元”していくという、

大きな“河の流れ”を作って行くわけです。つまり、新しい民主主義のスタイルを模索し

ているわけです...したがって、ただ効率の良いシステムを作ればいい、というわけ

ではないのです...」

「なるほど...」

「別の角度から言えば、」青木が言った。「私たちが目指しているのは、“新しい文化”

なのです行政組織軍事組織を作ろうというのではないのです。軍事組織などは、

効率性や機動性を高め、目的を達成するためのシステムです...しかし、私たちが作

ろうとしているのは、もっと穏やかな、“時代の河の流れ”なのです。“文明と文化を醸

成するシステム”なのです...」

「うむ、」高杉がうなづいた。「で...つまり、どんなものにしたいのかね?」

「高杉さん、」津田が言った。「我々は、1つ上のステージになりますが...“世界的・

評価システム”というものは...各国・各地域の“Web(クモの巣)のような統合形式”

考えています。つまり、“共通・評価ソフト”のプラットホームの上で形成される、“Web

のような評価形式”ということです...

 

  こうした、信頼性の高い“国際・評価システム”を創出し、“民族紛争”、“宗教紛争”

、“領土問題”、“地球環境問題”、“食糧問題”などで、それこそ“世界市民の真摯な

声”を、国際社会・国際政治のステージで反映して行きたいと考えています。そのた

めのシステムを作りたいと、私たちは考えています...

 

  そして...もう一方で私たちは...しっかりとした“地球政府”が必要だと考えて

います。これは、別の言い方をすれば、“世界のグローバル化には反対”ですが、人類

文明の危機を乗り切るために、“強力な地球政府は欲しい”というわけです...」

「なるほど...世界のグローバル化に反対なのは分ります...それに、強力な指導

力を持つ地球政府が必要な事も分ります...」

「はい...

  そこで、高杉さん、話が逆になりましたが...日本国内においても、そうだというこ

とです。“国民参加型・評価システム”は、国民と“地域・評価NPO”とが形成する、“W

ebのような構成”で、どうかと考えているわけです。つまり、頭も、権力の集中もないと

いう事です。

  ルネッサンスとは、そういうものなのではないでしょうか...それは“みんなの合

意”で、“文化として作り上げていく”ものだと思います。そして、それが“慣習法”とし

て育っていくのだと思います...そして、まさに私たちは、その“国民の声”を吸い上

げる“評価システム”を創出しようとしているわけです...」

「うーむ...まあ、それは...かっての日本には、おのずと備わっていたものだね

え...」高杉は、体を引き、足を組み上げた。「長い歴史の中で、営々と積み上げてき

た、そうした“慣習法”というものが、確かにあったわけです...まさに、それこそが、

日本民族の、“かけがえのない宝”だった...」

「はい...」

 

≪3≫ 国家再出発のための下準備も     

                             

「しかし...壊すのは、非常に簡単でした!」青木は、ドン、と作業テーブルに、両手

の拳を置いた。「高杉・塾長...日本は、何故、こんな“モラルハザード社会”に陥った

のでしょうか...再びこうした“モラルハザード社会”に陥らないために、ここは、社会

においても、政治学マスコミ学においても、しっかりと分析し、原因と推移を解明

し、今後の対策を用意して欲しいと思います。

  日本が再出発していくには、この現状をしっかりと“法的に裁き”、処理して行く作業

が不可欠です。ドサクサの中で、すでに多くの人々の資産が流され、潰され、人生を狂

わされ、多くの自殺者をも生み出してしまいました...

  しかし、再出発していくには、ともかくしっかりとした事後処理が必要です。いずれに

しても、“正直者が馬鹿を見た!”という所からは、日本の再出発はありえません」

「その通りです!」津田が言った。「日本は、天皇制を守るために、“戦争責任の追及”

が十分になされませんでした。天皇の“統帥権”の問題があったからです。しかし、こ

の問題があったにしても、結果的に当時の為政者は、日本を世界の経済大国・技術

大国へと押し上げ、導いて来たのです。

  ところが、その“国家繁栄の絶頂期”において、この国には優れた指導者が現れな

かったわけです。指導力はあったが、“功よりも罪が大きかった”というような政治家が

続出しました。また、ただ数の支配だけを真似する指導者もいました。そして、まさ

に、この“未曾有の国家大混乱”と、“モラルハザード社会”を招いてしまったのです。

  この、未曾有の国家大混乱を引き起こした人々に対し、“守るべき大儀”は何もあ

りません。ここは、私たち“国民の反省”も含めて、“是々非々”で、しっかりと処理すべ

きです。いかにモラルハザードの時代だとはいえ、そのバックグラウンドでは、この国

は厳然とした法治国家だったのですから...

  前の戦争に対する“戦後処理”のように、“一億総懺悔(ざんげ)では、この“モラル

ハザード社会”からは脱却できません。何故なら、およそモラルハザードとは関係のな

い、非常に多くの被害者が存在しているからです。“正直者が馬鹿を見た!”という

理と教訓では、新しい日本の再出発は出来ないのです...」

「その通りです...」高杉が言った。「まさに、そうだと思う...」

                                               

 

「高杉・塾長...」青木が言った。「私たちの試案では、“国民参加型・評価システム”

“文化”であり...“全国の草”であり...強力な中央集権構造はとらないという

事です...

  現在のように、“天下り”や、“世襲”で、国家が大混乱に陥っているような時は、評

価システムの中の、“政治/行政の評価システム”で、しっかりと国民の意思を示して

行けばいいと考えています」

「それで、」高杉が言った。「全国規模のデータの集計は、どうするのですか?」

「はい、」青木が言った。「やはり、中央・集計センターのようなものは必要だと考えて

います。しかし、今も言ったように、“Web型のデザイン”から、中央に権力が集中する

形は避けたいのです。したがって、“地域・評価NPO”からの出向で組織するとか...

  まあ、このあたりは、その方面で知識や経験のある方々に、色々と知恵を出して欲

しい所です...我々も、これから考えて行きますが...正直な所、まだそこまでは手

が回りません」

「いずれにしても、」津田が言った。「“地域・評価NPO”という“スーパー細胞”が元気

なら、中央に権力が集中する事は無いと思います。それに、“細胞”は、地域文化と相

互作用をしているわけで、孤立しても生きて行ける強みがあるわけですね...

 

  したがって、“地域・評価NPO”が、大きな力を持つことになるかも知れません。そし

て、重要な決定に関しては、それこそ、“評価システム”を活用し、国民が直接決定して

いく“直接民主主義”を活用すればいいわけです...

 

  ...ともかく、まずは、信頼性の高いシステムを築き上げていく事ですね」

「うむ...」高杉がうなづいた。

                wpe56.jpg (9977 バイト)   wpe4F.jpg (12230 バイト)         

 

「ええ...」支折が言った。「どうもありがとうございました。ここで小休止にしようと思

います。マチコ、お茶の用意を手伝ってくれる?」

「あ、うん...」マチコが、作業テーブルから椅子を引いた。

「よう...マチコ!」プラズマ・スクリーンの横で、ポン助が言った。「車を見てもいい

か?」

「うん、いいわよ。はい、キー!」

  マチコが、ポケットから車のキーを出し、ポン助の方に放った。ポン助が、それを両手

で受け取った。

「よう、ブラッキー、見てこようぜ、」

「ああ...」

                 lobby4.1119.1.jpg (2391 バイト)    

  〔2〕 デザインから、構築へ...