My Weekly Journal 21世紀・日本社会の器新時代への奔流新・民主主義社会の胎動

        民主主義社会胎動!  

             “国民主権”戦略的展開が 新時代を創出

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  トップページHot SpotMenu最新のアップロード/                       編集長:  津田 真

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No.1 〔1〕 2005年の状況を、高杉・塾長に聞く  2005. 1.20
No.2 〔2〕 企業に甘く、庶民を弾圧する政策 2005. 1.20
No.3     <1>税の補足率の問題 2005. 1.20

  

  〔1〕 2005年の状況を、高杉・塾長に聞く  

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「ええ...

  新春、2005年が、いよいよ動き出しました。今年もよろしくお願いします。“文芸”

担当の星野支折です。それにしても、確かな未来の見えない、暗い新年のスタートです。

高杉・塾長、いったい、何が社会をこうも暗くしているのでしょうか?」

「そうですねえ...」高杉は、腕組みした。顔を上げ、雪の舞い散る遠くのビルを眺め

た。「まず、2つの要因があると思います...日本国内の問題と、世界的規模、地球

的規模の問題です...そして、それは、離れているように見えますが、非常に密接

に関連しています...」

「はい、」支折は、髪を揺らして、首をかしげた。

「まず、世界的規模の問題ですが...2004年の末に起こった、スマトラ島沖の大

震・大津波災が、2005年のスタートを象徴しているのかも知れません...“21世

紀・大艱難の時代”の、前触れのような気がします。

  おそらく、今後、数年単位から10年単位ほどの規模で、様々な異常事態が、しだ

いにエスカレートしていくのではないでしょうか。むろん、これが、杞憂(きゆう/取り越し苦

労)に終る事を願っています。が、しかし、このままで済むはずも、無いのです...大

艱難の事態は、必ずやってきます」

「はい!それは、例えば、どういうものでしょうか?」

「まず...

  “地球温暖化の影響と、気候の大変動”です。それから、“人口爆発と、食糧危機、

そして飢餓”も、確実に人類文明に襲いかかります。一方、“グローバル化による問

が起こります。具体的には、“感染症やその他の様々な危機が、常に人類文明そ

のものの危機に直結”してしまいます。人類全体が、無数の危機に対して、運命共同

体になるからです。そして、“グローバル化”によって、“独特の個性のある文化の衰

退や、宗教摩擦・文明の摩擦”が起こります。むろん、良い面もありますが、リスクが

あまりにも大きいということです。

  それから、これは予測不可能ですが、非常に可能性の高いものとして、“テクノロ

ジーが生み出す様々な危機”があります...核爆弾生物化学兵器などは、すでに

存在している大量破壊兵器ですが、その他に遺伝子兵器なども、すでに視野に入っ

ています...」

「うーん...そうですか...」

「これらは、“少子化による社会基盤の衰退”や、“空洞化による国際競争力の低下”

などとは、まるで次元の異なる危機です。当然、これらの結果として、世界人口は激

減し、人類文明の版図は縮小して行くと思います...

  こうしたことが、地球生態系、地球生命圏の、“ホメオスタシス(恒常性、自然治癒力、回復

力)として起動して来る、ということです。そういう規模の危機が、すでに目前に来てい

るということです...我々はまさに、この人類の“文明史的な課題”に対処しなくては

ならないのです...

  津田・編集長も、常々言っていることですが、強力なリーダー・シップの発揮でき

る、“地球政府”が、是非、欲しいところです」

「はい、」

「親類文明は...地球環境との対話の中で、しだいに“強制的な調整過程”に入っ

て行くということですね...これを“人類文明の英知”が先取りし、“軟着陸”させる事

が、この大艱難の時代を乗り切るということでしょう...」

「はい」

「ええ...つぎに、国内の問題ですね、」

「あ、はい!」

「国内の問題も、まさに深刻な状況にあります...地球規模の危機の中で、日本の

政治マスコミも国民から非常にに乖離(かいり)し、機能不全に陥っています。頼りの

官僚もまた、いちじるしく国民の信頼を失っています...

  社会保険庁は解体に負い込まれていますし、厚生労働省自体も、非常に多くの問

題を抱えています。一方、道路公団などは、小泉・改革の失敗、さらなる“天下り天

国”になっているということです。郵政の改革も、同じ道をたどるのでしょうか...」

「そうですよね、」

「それから...

  最大の問題は...全てが国民から乖離したまま、“憲法改正”の手続きが進行し

ている事です。まさに、政治への不信が頂点に達している中で、モラルハザードを引

き起こした張本人である政党が、“憲法改正”に突っ走っている事です。これは、“泥

棒に縄をなわせている”よりひどい状態です」

「はい、」

「これほど“主権者である国民”を、ないがしろにし、馬鹿にした話があるでしょうか。

“主権者”である国民を、いったい何だと思っているのでしょうか...」高杉は、片肘

をつき、秋月茜の方を見た。

「はい!その通りだと思います!」茜は、コクリとうなづいた。「政治家は、現状に対

する“反省”というものが、全くありません!しかも、自らの“世襲問題”には、手を付

けようとさえしません!“政治と金の問題”もでも、ふてくされています。そして、憲法

改正を叫んでいるわけです!空虚で、空々しくて、まさに国民から完全に乖離してい

ます!これほど、国民を馬鹿にした話はありません!」

「うむ!やはり、茜さんが急先鋒だ!

  編集長...頼もしい助っ人が加わったよたようですね」

「まさに...」津田が、顔を崩した。「彼女は百人力です。My weekly Journal” 

現在、第2編集部国際部の方でも、もう1人スタッフを募集しているところです。

際部を活性化しようと思っているのですが、大川慶三郎ひとりだけでは、なかなか難

しいようです」

「ふーむ...国際部をねえ...」

「最近は、あらゆる問題が、即、国際的に波及しますから、」

「うむ、」

「ええ、それでは...」支折がみんなを見回した。「そろそろ、本題の方へ入りたいと

います。よろしいでしょうか?」

「ああ、」高杉が、うなづいた。

  〔2〕 企業に甘く、庶民を弾圧する政策  

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「ええ...茜さん...」支折が、隣の秋月茜の方に言った。「この、国家の財政難の

折、“法人税を引き下げたまま”で、一方の庶民の側は、“弾圧”とも取れる増税

費用の値上げになっていますよねえ...

  まず、このあたりは、一体どうなっているのか、説明していただけるでしょうか?」

「はい、」茜は、唇を結び、小さくうなづいた。それから、正面のノートパソコンに目を移

した。「ええ...これは、東京新聞(2004年12月27日、7面)に載っていたデータですね。そ

れによると...

  1997年度の国家予算“税収”は、53.9兆円(/決算ベース)でした。そして、9年後

の今年、2005年度は、44兆円(/予算ベース)です。つまり、18%の減...金額にして

9.9兆円の落ち込みになっています。この減収が、そもそもの財政危機の原因です。

  このうち、法人税は、13.5兆円から、11.5兆円に落ち込んでいます。ここ1、2

年は、企業収益は改善されて来ているのですが...依然として、2兆円の落ち込み

です...」

「うーん...」支折が、大きく首をかしげて見せた。「それで、どうなのかしら...私た

ちには馴染みのない数字が並んでいますけど...」

「そうですね...説明します...

  この“法人税の2兆円の落ち込み”と言うのは、予算編成にあたっては、微妙な数

字です...消費税1%が約2.5兆円とも言われますし、そのあたりの数字と思って

ください...そもそも、そのあたりの数字の、この法人税の落ち込みが、問題なので

す。国会でも追及されています」

「ああ、はい...」

「ここが、肝心です...

  この、“法人税の落ち込み”について...財務省は、税率の引下げなどの減税”

が大半を占めると分析しています。と言うのは...“国際競争力を強化する”との

義名分のもとに、1998年に法人税の税率が、37.5%から34.5%に引き下げら

れています。

  さらに、翌1999年には、30%にまで引き下げられています。合計7.5%も引き

下げられているわけです。これらの中には、国際競争力とは直接関係の無い企業

大量に含まれているわけですね。これは、政治の暴走です」

「ふーん......それで、税収が不足しているわけね?」

「そうだと思います...

  そして、その分を、庶民の側で増税しようというわけです。これは小泉・内閣として、

非常にあからさまな“庶民の弾圧政策”です。“企業が国際的競争力”をつけるためと

して、国民が弾圧されているわけです。そして、何が進行しているかというと、“富の

占”です。また、“新しい身分差別”が顕在化し、国家として“軍”が前面に出て来て

います...」

「うーん...」

「これは、財務省も認めています...ええ...財務省の調査だと...

  法人税の基礎になる“企業の税引き前利益”は、1997年度22.7兆円でした。

ところが、昨年2004年度27.5兆円です。したがって、企業収益は、実は4.8兆

も増えているわけですね...

  それには、リストラや、サービス残業や、派遣社員の採用による増益だとか、色々

あるようです。“新しい身分差別社会”の出現は、“労働の差別化”と、“労働環境の

悪化”を定着化させつつあります。

  これはこれで、大問題なのですが...ともかく、企業収益の方は上がっているの

です。ところが、税率は30%に引き下げられているので、逆に“税収は落ち込み”

なっているわけです」

「はい...そして、法人税の税率はそのままに、国民の側は増税になっているわけ

ですね」

そうです...

  “企業が国際競争力をつける”という大義名分の下に、これだけの事がなされてい

るのです。そもそも、国民主権の国家で、企業だけが国際競争力をつけ富の寡占を

進め中産階級をなくし国民を奴隷化するなどは、まさに本末転倒です...」

「うーん...ひどいですねえ...」

「そして、ひたすら“アメリカの子分”になって生きるというのが、小泉・政権の国家戦

です。アメリカのブッシュ政権も失笑し、世界中がビックリするような“反・民主化政

策”をあからさまにやり...アジア諸国は、まさに唖然としています...

  いったい、日本国民が、何故そこまで“卑屈”に生きなければならないのでしょう

か?今は、敗戦直後とは状況が違うのです。それに、一体、こんな事を、国民が承認

したのでしょうか?」

「はい、そうですよね...」

 

「全体の流れは、こうです...

  “自衛隊の紛争地域への派遣”“武器輸出の3原則のなし崩し的な解禁”“国家

主義的な流れ”“新しい身分差別の出現”“労働の差別化・賃金の差別化”...

全ては、同じ流れにあるものです。したがって、このままだと、構造的に“大企業に

大な利益が集中”して行くことになります。これが、“富の寡占”です。

  すでに、ゼロ金利政策や、銀行への税金の投入銀行の大企業の借金の棒引

、などで、すでに相当に大きな“富の移動”が完了しています...」

「うーん...これは、ひどい話じゃないかしら...」

「非常に漠然としていて、庶民感覚としては実感しにくいものですが...

  国家全体が非常に大きく“舵”を切っています。政治が陳腐化した隙を狙って、戦前

の臭いのする保守主義が、台頭して来ているのです...これが、変節して以来の、

小泉・政権の実態です。もう一刻も、放置して置けない状態です!」

「はい!」

<1> 税の補足率の問題      

「ええと...話を戻しましょうか?」

「あ、はい」

“税収”に関しては....税率以前の問題として、税の補足率の問題があります。こ

れが、長年、非常に社会的不公平感を生んでいます。これは、10・5・3などとも

呼ばれていました。サラリーマンは、所得を10割...100%補足され、キッチリと所

得税を払っていますよね。ところが、企業や農家は5割とか3割とかの補足率で、税

が見逃されているのです...

  それから、同じ“インフラ(インフラストラクチュア/交通・運輸網、上下水道、電力施設など、生活共同体に関

わる基本的施設)を使いながら、赤字企業所得税をまるで払っていないわけです。しか

企業の数にして、全体の7割が赤字企業です...これだけの数量の企業が、税

金を払っていないわけです...」

「あの...赤字なら、廃業すべきじゃなんじゃないでしょうか?」

「そうなのです。でも、しない...そこが怪しい所です。メリットがあるのでしょう...

赤字企業が、政治献金したりしていますからね...

  まあ、私の専門ではないのですが...国税庁の調査によるとですね...11万社

を対象とした税務調査で、75%もの企業に“申告漏れ”があったと言うことです。つま

り、“脱税”です。サラリーマンは、“節税”すら、ほとんど出来ないのではないでしょう

か。ともかく、税に関しては、根本的にキッチリと整理すべきです。国家・経済の基盤

ですから、」

「はい!そうですよね!」

  茜は、口をとがらせて、キイボードを叩いた。

「ええ...

  サラリーマンは...恒久的とされた“定率減税”が、段階的に廃止され、年間2.5

兆円の実質増税になります...それに対し、企業の税率は30%に引き下げられた

ままです。つまり、法人税の2兆円の落ち込みは、定率減税廃止の2.5兆円で穴埋

めされた格好です...

  こんな事が、小泉・政権では、あからさまに行われているわけですね。小泉・政権

は、一刻も早く終わりにしなければなりません!」

 

「塾長...」支折が、高杉の方を向いた。「国民に人気のあった小泉・政権で、何故こ

んな事が、あからさまに行われるのでしょうか?」

「うーむ...」高杉は、自分のコブシを見つめた。「小泉さんは、“変節”したわけで

す。そして、これは、もともとあった小泉さんの政治的側面だったのだと思いますね。

追い詰められて、この結果に至ってしまったのだと思います。

  ともかく、政治家として、身の引き際を間違えたということでしょう...結局、国の

ためには、ならなかった」

「小泉・首相にしてみれば...」茜が、キイボードに手をかけながら言った。「“国家の

舵を大きく右へ切ること”は、どうしてもやっておきたい信念だったのでしょう...しか

し、国民にとっては、“寝耳に水”だったのではないでしょうか。

  国民の8割以上の支持を受けた日本の総理大臣が、変節して、はたして“反・庶

民”の側に回るものなのでしょうか?まともな精神の持ち主なら、命を賭してでも、国

民との約束は守るはずです!」

「その通りだ」津田が、静かに言った。「小泉・首相は、結局は、国民を裏切ったのだ」

「はい!

  これは、客観的にみても、明確な裏切り行為です。たとえ、どうあろうとも、“民意”

を反映するのが、民主政治です。それが、代議員制による、民主政治なのです。それ

が、機能不全に陥っています。一刻も早く、政権交代すべきです!」

「何故、こんな事になったのでしょうか?」

「編集長も、しばしば言っていることですが...」高杉が、言った。「これはやはり、野

党の民主党に、非常に大きな責任があったでしょう。そして、これからも責任があると

思います。

  この大混乱の時代を演出した、陰の立役者は、まさに民主党です。民主党は、“戦

略”を間違えてはいけない。常に戦略を間違えている様では、なおいけない。まあ、こ

れも、津田・編集長が、何度か指摘していますね」

「そうです、」津田は、顔を崩した。

「それから、与党野党もそうですが、政党としても、政治家としても、そして人間とし

も、“極めて未熟”です...政治家が、国家のことを考えなくなったと指摘され、そ

れに反発さえ出来ないのですから...これが、世襲政治における、“真の弊害”なの

でしょう。

  そして、もう1つ、日本の政治と社会を混乱させてきた、自民党・橋本派が、ここで

も大きく影を落している気がしますね。その後始末が、大仕事になるわけです」

「まさに、」津田が、腕組みをした。「今...日歯連の1億円献金問題に加え、NHKに

対する政治的影響力の行使で、橋本派支配の闇の領域“光”が射し込んでいま

す。

  結局、そうした“闇の権力による支配”というものは、長続きするものではありませ

ん。自らの組織が内包するモラルハザードが、結局は、自らに強力に跳ね返ってくる

ということです。ヤクザやマフィアの映画でも、お馴染みの筋書きです...」

「はい、」支折が、うなづいた。

「もっとも...」津田は、椅子の背に肩を引いた。「...ヤクザやマフィアの抗争に

は、“仁義”というものが、キッチリとある...これは、“慣習法”に属するもので、

界中が共通の価値観です...

  ヤクザやマフィアでも、“素人衆には迷惑はかけない”、そして“勇気”“忠誠心”

“愛”が感動を呼ぶわけです...犯罪者集団であっても、そこに“仁義”があるから

です。“ルール”があるからです。それが、感動を呼ぶ。

  しかし、自民党・橋本派の支配に、世界共通の“慣習法”があったでしょうか。あえ

て言えば、“ヤクザ映画の敵役”のような“悪人ぶり”で、そこには“仁義”がない。そし

てこの“仁義なき文化”が、日本中に波及してしまった...

  社会全体の、文化や、経済や、雰囲気が...“ヤクザ映画の敵役のような雰囲

気”になってしまった。つまり、社会全体がモラルハザードに陥いり、未曾有の大混乱

になってしまったわけです。しかし、これでは、映画にもならない...全てが、だらけ

てしまった」

「フフフッ...そうですねえ、」高杉が、苦笑した。「“慣習法”という共通認識があって

こそ、映画なるし、人々に感動も与える...それがなくなった社会は...セミの抜

け殻のようなものですねえ...」

「今の日本の社会は、まさに、全体が“ヤクザ映画の敵役”を演じているのかも知れ

ません。だから、ちっとも面白くない。政治も、官僚も、マスコミも、乱暴狼藉は働く、賄

賂は使う、女を泣かす、庶民をいじめる...だから、サッパリ国民の支持がえられな

い...」

「うーむ、そうですねえ...“スジ”が、通らない...竹を割ったような、カラリとした所

がないですねえ...NHKのエビ様(海老沢会長)にしても、自民党・橋本派の橋本・会長

にしても...」

「そうです、」津田が、うなづいた。「そんな様だから、“憲法改正”などという“狼藉”

働くわけです...国民に支持されていれば、それもいいんです...しかし、政治が

国民に全く支持されていない状態で、“憲法改正”などというから、それはまさに“狼

藉”の類になるということです...

  まあ、そんな、“ヤクザ映画の敵役”を演じているような政治では、凛(りん)とした“新

憲法”など、まとめられるはずが無いますがね。第1に、建国以来の国家の非常時

折に、そんな事をやっている事自体が、“ヤクザ映画の敵役”以下でしょう。彼等だっ

て、それほどトンチンカンな事はやっていない」

「うーむ...」高杉は、大きくため息をついた。

「はい!」支折は、口元を崩した。「...それにしても、企業は減税で、国民は大増税

なわけですが、これで、いったいどうするつもりなのでしょうか?国民生活は我慢の

限界に来ています。これからどうなるのでしょうか?」

「小泉・政権は、」津田が、言った。「それを折込済みで、“国家の舵”を大きく右へ切っ

ているわけです。甘く見ないことです。ともかく、小泉・政権が続けば、状況はさらに悪

していく事は、間違いないでしょう」

「どうしたらいいのでしょうか?」支折は、今度は高杉の方に聞いた。

「国民は、我慢するのではなく、“爆発”する事です。NHKの“聴視料不払い運動”

ように、“行動”に出る事です。集会、デモ行進、何でもやる事です。今は、インターネ

ットの時代ですから、相当のことが出来るはずです」

「はい、」支折は、コクリとうなづいた。

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