9月23日(秋分の日)、国立天文台野辺山へ行ってきました。天文台の様子は、
“旅シリーズのドライブ”
および、 “折原マチコ、星野枝折、国立天文台野辺山を見学”
をごらんください。
特別公開は、毎年9月23日に行っているようです。イベントとしては、電波天文学と
いうかなり難しい分野なので、見学者とは専門知識レベルでかなりのギャップがあ
るようでした。
私に一番歯ごたえがあったのは、天文台の隣の文化情報交流館で行われてい
た特別講演でした。私が聞いたのは、下記のものです。
「宇宙・生命」 14:30〜15:30 平林
久 (宇宙科学研究所)
その講演の中で、今も強く印象に残っている話があります。詳しい言葉の一つ一
つは覚えていませんが、大体こんな内容でした。
この宇宙は、私達人間が思っているよりも、事態は、早め早めに準備されている
ようです。星の生成、銀河の生成、生命の誕生も、私達が思っているよりも、早め早
めに進行しているようです。例えば、私達が30数億年前に地球に生命が誕生した
と思っていますが、これも実際にはそれよりも早めに準備され、誕生していたのかも
しれないというように...
つまり、そのようなアナロジーで、宇宙が動いているように見えるということです。こ
れは、一体どういうことなのでしょうか...このような早め早めの宇宙の展開を、どう
解釈したらいいのでしょうか...
私は最後に、講演者の平林氏が演壇で質問を受けられた折に、このことを質問し
てみようかと思いました。もう一歩踏み込んで、これはどのようなことかと...しか
し、止めました。内容からして、聞いてどうなるものでもなかったからです。つまり、
そこから先は、それぞれのロマンなのだと思いました。
さて、こんなことを書きましたが、正直なところ、私が宇宙物理学者の平林氏の真
意をどこまで理解しているか、はなはだ疑問のあるところです。いずれにせよ、同氏
の言わんとしていたところは、もっとはるかに深い意味のあるものと推察していま
す。私のような二次的な知識ではなく、第一線の宇宙物理学の現場で、幾多の生の
データから、そのような感触を得ておられるのだろうと思います。
それにしても、この話をどう解釈したらいいのでしょうか。この宇宙の風景が、現
代物理学の予測よりも、早め早めに展開していると見ていいのでしょうか。また、仮
にそうだとしたら、その要素は何なのでしょうか...さらに、このような宇宙構造を、
どのように解釈したらいいのでしょうか...
当ホームページ“人間原理空間”では、こうした問題にすでに一つの解答を用意
しています。それは、宇宙開闢の初期条件の中に、すでに知的生命の発現が折り
込まれていたと見る立場をとっていることです。そして、その宇宙開闢から動き出し
てくるのが、いわゆる“人間原理空間”そのものということです。また、それが“人間
原理空間”ならば、早め早めに展開しているといわれる宇宙の風景も、それ自身の
中に吸収できるのではないでしょうか。
<上記に、それぞれのロマンと書きましたが、とりあえずこれが当面の私のロマン
です。>
<“人間原理空間”とは、奇妙な論理だと思われるかもしれませんが、結局私達は
人間である以上、それ以外の視野から物事を見ることが出来ません。仮に電波望
遠鏡という視野で宇宙を掃天観測しても、それを認識する段階で、“人間原理”の中
に入ってくるのです。そして、その人間の心とは、“唯心”...“人間原理空間”と
は、真実の結晶世界.....>