Menu/ボスの展望台/ボスのTwitter/2023年9月 

        Twitter/2023・・・9月
             

    wpe4F.jpg (12230 バイト)       

トップページ/New Page Wave/Hot Spot/Menu/最新のアップロード/   担当: ボス= 岡田 健吉 

2023年 9月 ウクライナ wpeD.jpg (8229 バイト)    
YouTube デモクラシー・タイムズ/ロゴ    

 
   

  ツイートの記 録     








 万能型
 
   
防護力








 脱・戦争ゴッコ

 
脱・経済ゴッコ

 
脱・覇権ゴッコ

 






物理的
 
   
専守防衛


 


   wpeD.jpg (8229 バイト)




 


   〔人間の巣のパラダイム〕

 
未来型/半地下都市・・・自給自足社会の展開


〔人間の巣/未来型都市/千年都市〕/〔極楽浄土インフラ〕

        の・・・世界展開/ポスト民主主義社会の器!  

 

★ 日本の社会インフラの再構築・・・

         激烈化する気候変動/豪雨・豪雪・熱波・寒波・  

         地震・火山災害から・・・国民を完全防御!

★ 対核シェルター以上の・・・

           戦争ゴッコへの対応! 感染症パンデミックへの対応!

          万能型・防御力/地球近傍天体の衝突への対応!

★ 気候変動への長期的対応・・・世界中で可能な・・・

             脱・冷暖房社会! 脱・車社会への対応!

        人口爆発への対応!

        コンパクト・分化・多様性・・・

        スローフード・スローライフ社会への・・・回帰!


  <ジャンプ>  <ジャンプ>

  世界市民=連帯の創設   地球連邦政府の創設


   9月 30日

お休みします。月が替わるため、その下準備です。

   9月 29日

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                                    人間原理の世界               (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (312)

【 支折の言葉・・・20/18 】 


「そうよね…」マチコが、笑って、同意した。「話が、脱線し過ぎて、収拾出来なくなるわよね

え…」

「ええ…」響子が、真面目に、うなづいた。「つまり…

そうした…

<人間原理・世界・・・人間的なバイアス(/偏向)が作用する・・・人間原理空間/ストー

リー世界・・・> の中で、<一定の・・・人間的な時間・・・> を切り出し、コトの善悪、コト

の良し悪しを、評価して行く…わけですね。

それは…

<ストーリーを、駆動する・・・ベクトル/力と方向・・・> を、生み出しますが…ここも、話

を脱線させないように…しましょう。

ええと…

そこで、いよいよ、<兼好法師/・・・兼好さん> の、批評が加えられる、わけです…

そこから…

豊かな感情が…数百年の時空を超えて…私達の前に…静かに、香り立ちます。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  wpe4F.jpg (12230 バイト)
 プエルトリコ/・・・アレシボ天文台/口径305m。宇宙背景重力波の解析で活躍も、2020年に崩壊。 (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (311)

【 支折の言葉・・・20/17 】 


さあ、その上で…

少々、視点を変えて、考察しようと思いますが…

<この世は・・・1人称的/相互主体性世界の、人間原理ストーリーが・・・波動・・・>

している…わけですね。

様々な…

最先端の、複雑系世界…

例えば…

【超弦理論】 や …

<エンタングルメント・エントロピー(/量子もつれ = 量子エンタングルメントの・・・強さを測る量。 重要な物理

量の1つ。)> や…

<ナノ・ヘルツ/nHz(1nHzは、1/10億Hz)の・・・宇宙の・・・背景重力波(/1nHz ~ 10nHz)/・・・

1nHz は、波長が30光年の重力波。)> や、<重力波望遠鏡(/10Hz ~ 10kHzの、重力波の窓)・・・LIGO

が、補足した重力波/GW150914(最初に補足した、ブラックホール連星合体時の重力波。/・・・現在まで

に、LIGO と Virgo で、90例重力波を、補足しています。)> も…

いわゆる…

<ホモ・サピエンスの・・・

種の共同意識体の中で、創出される・・・時空座標系に・・・人間的/ストーリー形式で

・・・記述・・・> されて…行きます。

この、内的な…

<1人称的/・・・相互主体性世界/= 心の重ね合わせ世界での・・・人間的なストー

リーの発現/・・・生命潮流・・・> というものが、何者なのか、興味津々ですが…ここは、

話を脱線させないように…しましょう、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1      wpe4F.jpg (12230 バイト)
                              吉田兼好              (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (310)

【 支折の言葉・・・20/16 】 


<兼好法師> は…

この、世捨人の言う、コトこそ…

<誠にさも覚えぬべけれ・・・/・・・誠に、そう思われるに、違いないものだ・・・> と、

高評価している、わけです。この世捨人というのは、見知っている僧侶でしょうか? あるい

は、過去の人でしょうか?

さて…

この、高評価というのが…

<仏法的な・・・覚醒/悟りを・・・> を、指しているのでしょうか。いずれにしても、奥深く、

複雑な構造をしています。つまり、達観しているわけですが、なかなかその境地には、到達

できないという事ですね。

ええと、響子さんの、御意見は…?」

「うーん…」響子が、涼風の流れ込む窓を眺め、沈思した。「そうですね…

どう生きようが…自由であり…怨霊になるのも…この世を形成する…1つの風景ですわ。そ

して、この世の風景に…良し悪しというものは…ありません。そこで、終わりという事はなく

…良くも悪くも…連綿と継続して行きます。

時間的にも、空間的にも、全ては不可分の、リアリティーの連続体であり、悪霊もまた、然

(しかり/当然)です。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   wpe4F.jpg (12230 バイト)
                           空の名残 (なごり)             (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (309)

【 支折の言葉・・・20/15 】 


「ええ…」支折が言った。「ここで、『徒然草/・・・第20段・・・』 に、話を戻します…

  「 この世のほだし(ほだし(絆)/・・・自由をさまたげるもの。 馬の足にからませて歩けないようにする綱。

      ・・・手かせ。足かせ。)持たらぬ身に・・・ただ空の名残(なごり)のみぞ惜(お)しき・・・ 」


…と、いう事ですね。

怨霊になり、強力な地縛霊となって、この世に未練を残す霊と…

 
  
<なにがしとかや言ひし世捨人
(よすてびと)・・・>


…の様に…

<・・・ただ空の名残のみぞ・・・惜しき・・・> と言い、この世を辞して行くのか…という事

ですね。


   9月 28日

お休みします・・・またまた、昨日の書き込みが、大きくなり過ぎました。反省しています。

   9月 27日

岡田健吉‏@zu5kokd1     
                          道元禅師の最初の弟子・・・永平寺2世 ・孤雲懐奘(こうん・えじょう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (308)

【 支折の言葉・・・20/14 】 


「ええと…」支折が言った。「八艘飛び
(はっそう・とび)の…

牛若丸(/義経の幼名)は、身軽で、ヒラリヒラリとかわし、勝ってしまつたわけですね。それで、

弁慶は、生涯、牛若丸の家来になります」

「そうでした…」響子が言った。「それは…

<孤雲懐奘(こうん・えじょう)> の、逸話とも似ていますわ。

中国/宋から帰朝して、京都/建仁寺に入っていた <道元禅師> に対し、<懐奘> が

論破で、挑んだ様子と似ています。

懐奘は、自分より若い、<入宋沙門(にっそう・しゃもん/・・・宋で、仏道修行をした僧)/道元> に、逆

に論破され、弟子にしてくれと懇願します。でも、道元は、自分は建仁寺に身を寄せている

身分で、弟子は取れない、と断ります。

そして…

京都/深草の庵で、『正法眼蔵』 の起草を始めた頃…懐奘の弟子入りを許可しています。

<孤雲懐奘は・・・永平寺2世・・・> であり、『正法眼蔵随聞記(しょうぼう・げんぞう・ずいもんき)』

が、有名ですね。

そうそう…

<お釈迦様の弟子の・・・阿南(あなん/アーナンダ・・・釈迦10大弟子の1人。)> の様な、立場でしょ

うか。随聞記ですから、そういうコトになりますね。

<仏典> の多くも…近侍(きんじ/主君の、そば近くに仕えること。)していた阿南が、お釈迦様から直

接聞いた、という形式を、とっていますよね。

<★ 如是我聞 (にょぜ・がもん/・・・このように私は聞いた・・・)> と、いうのは…

<漢訳された・・・仏教経典・・・> の、冒頭に記される語ですね。 経典中のお釈迦様の

言動を、『経蔵』 の編集者とされる阿難が、聞いたことを示す言葉、です。定型句の様に、

なっています」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1     
             西行・・・ ★ 願わくは 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (307)

【 支折の言葉・・・20/13 】 


一方…

こんな、波乱の人生を送る <待賢門院/・・・藤原 璋子・・・> を、<西行法師> は、

生涯、恋して、最後を見届けるわけですね。

西行法師は…

平安時代・末期に、<戦争前夜/・・・滅亡前夜の・・・奥州/平泉> を、訪れているわ

けですから、彼女よりは、長く生きたのでしょう。

西行は、東大寺再建のための、砂金の勧進(かんじん/社寺や仏像の建立、修理などのために、広く人々

に、それが善根功徳になると勧めて、金品の寄付を募ること。)で、再度、奥州/平泉を訪れています。奥州

/藤原氏は、西行にとっては、遠い親戚筋に当たった様です。

そして、ここは …

<芭蕉>の、『奥の細道』 の、最終目的地ですね。ここは、芭蕉の憧れる…漂泊歌人/

<西行法師> が…足跡を残した地でも…あったわけです。


    
 
西行法師/・・・2度目の奥州への旅の後・・・望み通り、桜の花の季節に・・・死没しています。   (ネットより画像借用)  


あ、そして…

ちょうど、その、<西行法師> と同時期に…

裏日本/日本海側ルートを、『歌舞伎/勧進帳(かんじんちょう/・・・巻物・・・)・安宅の関(あたかの

・せき/・・・石川県小松市の日本海側にある安宅に、守護、富樫氏が設けたと言われる関所。)』 を、くり広げなが

ら…

<義経・弁慶の・・・ 一団/小集団・・・> が、奥州/平泉を目指して、北上しているわけ

です。その平泉は、義経が育った、第2の故郷でした。大戦に備え、平家を討ち滅ぼした、

大軍師が、逃亡/北上していたわけです。

九州/下関・壇ノ浦から、奥州/蝦夷(えぞ)への、大移動でした。日本中が、騒然としていた

時代ですね…」

「うーん…」マチコが言った。「『勧進帳・・・安宅関・・・』 かあ…

弁慶が、主人/義経を、打擲(ちょうちゃく/なぐること。特に、<御成敗式目/(ごせいばいしきもく)・・・鎌倉時代

に、源頼朝以来の先例や、道理と呼ばれた武家社会での、慣習や道徳をもとに制定された、武家政権のための法令/式目。

> では、打擲は、刑事犯罪の1つに数えられています。)する、所よねえ。

もともと、この2人は、京/京都の五条の橋の上で、決闘しているわけですよね。武蔵坊弁

慶は、比叡山の、僧兵くずれだったのかしら?」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
        
                   保元の乱の・・・敵味方                     (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (306)

【 支折の言葉・・・20/12 】 


ええと、それから…

近衛天皇は、早世しています…子も、無かったようよね…そうすると、後継が問題かあ…」

「そうですね…」支折が言った。「鳥羽上皇の晩年ですが、前に考察していますよね…

それで…

鳥羽法皇は、正妻/皇后の、第4皇子/<崇徳上皇の・・・同母弟/・・・待賢門院との

皇子で、雅仁親王(まさひと・しんのう)・・・第77代/後白河天皇> を、即位させました。

待賢門院は、自分と鳥羽院との皇子ですから、非常に複雑な立場です。


 
待賢門院(たいけん・もんいん)・像/藤原 璋子   (ネットより画像借用)  第72代/鳥羽天皇 → 上皇 → 出家して、法皇


そして…

これにより…

崇徳上皇は、<院政> を敷く可能性は、失われました。天皇は、自分の皇子ではないか

らです。そして、鳥羽院の方も、間もなく病に力を奪われてしまい…崩御します。

この時…

待賢門院は健在だったのでしょうか? 歴史家ではないので、細かな研究はしていません。

ただ…

崇徳院が可哀そうであっても、彼女自身は、国母として復権できるわけですね。そして、鳥

羽法皇の亡き後、国母として、崇徳院を擁護できたのでしょうか…?

あ…

ええと…

ところが、この <第77代/後白河天皇の・・・即位が・・・保元の乱の、勃発(ぼっぱつ)の

原因・・・> と、なったわけですね。

鳥羽法皇は、病気で弱り、崇徳上皇は壮健です。そして、そこに権勢の空白が生まれてき

ます。すると、官僚組織は例によって、出世をかけて、双方を担ぎ、<保元の乱> に、突

入して行きます。

しかし…

崇徳院は、この戦にも敗れて…讃岐へ、配流/島流しとなります。元はと言えば、巨大な権

勢を持て余した、白河院の狼藉(ろうぜき)でした。

もっと大きな風景としては、<藤原氏の繁栄から・・・院政政治への、移行・・・> であり、

<平氏・源氏という・・・武家政治への移行期・・・> と、いう事になります。

ともかく…

本来、崇徳院は…何も悪いコトはしてません…先代達の狼藉に翻弄(ほんろう)され…その上、

<保元の乱> にも敗れて、その挙句(あげく)、罪人となり、“讃岐へ・・・島流し・・・” です。

讃岐院などとも、呼称されますが…

まさに、“生まれながらの・・・踏んだり、蹴ったりの・・・宿命的な人生・・・” です。もはや、“怨

霊となり・・・宮廷に祟りを及ぼす以外・・・道はなかった・・・”  とも、言えるわけです。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1     
        
             【日本三大怨霊】 の1つ。 崇徳院・・・京都最恐の怨霊    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (305)

【 支折の言葉・・・20/11 】 


「<崇徳天皇> は…」マチコが、スクリーンボードに、<崇徳院の・・・怨霊・・・> の、画

像を表示した。「崇徳天皇は、23歳で譲位し…

3歳の、<第76代/近衛天皇(このえ・てんのう)> の即位に、なったわけよね…

崇徳天皇は…

上皇になったけど、鳥羽上皇が院政をしているわけだし、全く権力が無く、邪魔者の上皇よ

ねえ。後ろ盾の、父親/白河院は崩御しているし、母親/待賢門院は健在でも、鳥羽院に

は、大きな負い目があるわけかあ。あ、鳥羽院は出家し、<法皇> になったわけか…



   9月 26日

お休みします。昨日の書き込みが、大きくなり過ぎました。

  9月 25日

岡田健吉‏@zu5kokd1      
                    <日本3大怨霊の1人・・・第75代/崇徳天皇(すとく・てんのう)>   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (304)

【 支折の言葉・・・20/10 】 


<日本/3大怨霊の1人・・・第75代/崇徳天皇・・・崇徳上皇/・・・讃岐院(さぬきいん/

讃岐に配流/島流しに、なったため)> は、かつて、一度考察した事がありますね。

彼の母親は…

<西行法師> が恋した、<待賢門院(たいけん・もんいん/藤原璋子・・・第74代/鳥羽天皇の皇后)>で

すね。彼女の父親は、藤原公実(ふじわらの・きんざね)で、三条家、西園寺家、徳大寺家の祖で

あり、藤原氏の名門です。

その徳大寺家に…

<西行法師/・・・佐藤義清(さとう・のりきよ/・・・出家する前は、少年時代から、主家の徳大寺に出入りし、璋子

とは顔馴染で、憧れも、あったのでしょうか。一方・・・北面武士として、平清盛らと共に出世して行きます。しかし、<恋> が邪

魔をし、出家した、のでしょうか?)> は、家来として、出入りしていた、わけですね。

ともかく…

<待賢門院> は、<第74代/鳥羽天皇>の内裏に入りますが、それ以前は、箔(はく)を

付けるために、<第72代/白河天皇 → 白河上皇> の養子になっていました。ところが、

院政を敷いて、絶対権力者/白河上皇の…子を、宿していた様子です。

その不適切な関係は、周囲も承知していましたが、諫言(かんげん/目上の人の欠点や過失を、指摘し

て忠告すること。諫(いさ)めること。)出来る者は、誰一人、居ませんでした。

白河上皇の強大な権勢で、鳥羽天皇は、ただ沈黙して、皇后として、受け入れるしか無かっ

た様です。

でも、第一皇子は、“おじいちゃんの子”  と、言っていた様ですね。それでも、祖父/絶対権

力者の、睨(にら)み/皇后の後ろ盾が、健在なうちは、孫の立場では太刀打ち出来なかった

様です。

ええ…鳥羽天皇は…

白河院に、天皇の位を譲位させられて…待賢門院/=藤原璋子と、白河院の皇子/幼い崇

徳天皇が、即位するコトになります。

<院政政治>の基盤を作り、未曾有の権勢を手に入れ、有り余る権力で、天皇制をも揺る

がす、狼藉を働いたわけです。

一説では…

<平清盛> も、白河院の皇子とも言われます。子を宿した祇園女御(ぎおん・にょご)か、その

妹を、平家に下賜(かし/高貴の人が、身分の低い人に物を与えること)したという事でしょうか。歴史家で

はないので、詳しいことは分かりませんが、」

「それで…」マチコが言った。「白河院が、崩御すると…

鳥羽院も、強力な院政を敷き、第75代/崇徳天皇の排除に、動き出したわけかあ。自分の

皇子で、母親が藤原得子(/美福門院(びふく・もんいん))の、第76代/近衛天皇(このえ・てんのう)の、

即位かあ…」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  wpe4F.jpg (12230 バイト)
                           東京/千代田区・・・将門の首塚      (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (303)

【 支折の言葉・・・20/9 】 


その首塚の近くに…

<神田神社/神田明神> があり、そこに引き取られて、供養されている様ですね。私が、

神田明神で参拝したのは、そうした深いイワレが、あったわけですね。その時は、深くは考

えませんでした」

「ふーん…」マチコが、肩を傾げた。「そういうコトは、結構、多いわよね…」

「さあ…」支折が言った。「<崇徳天皇(すとく・てんのう)> に、進みましょうか…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                                坂上田村麻呂 (/菊池容斎 『前賢故実』 より)  (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (302)

【 支折の言葉・・・20/8 】 


「うーん…」マチコが、コクリとうなづいた。「カッコよかったわけだあ…」

「そうですね…」支折が、スクリーンボードの画像を見つめた。「少なくとも…

京都/七条河原に晒された、<将門公(まさかど・こう)の首> よりは…ですね。

あ、ええと…

七条河原に、首が晒されて、3日目…

将門の目が、カッ、と見開き…白い光を放って、飛び上がった、というコトです。そして、東の

方向へと飛び去った、と言われています。首は現在の、<平将門の首塚(/東京都・千代田区大

手町一丁目2番1号)> がある場所に、落ちたと、伝わって…いるそうです。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1
 京都/山科の栗栖野・・・征夷大将軍/坂上田村麻呂の墓があり、<平安京の守護神> とされた。 (ネットより画像借用)

                                    絵図の下の方の・・・真ん中の左の小丘が・・・坂上田村麻呂の墓。

《 支折の・・・徒然草/2 》 (301)

【 支折の言葉・・・20/7 】 


次は、<崇徳天皇(すとく・てんのう)> ですね…」

「あ…」マチコが言った。「その前に、さあ…

<平将門(たいらの・まさかど)> は、都/平安京の、東の守護神ではなかったかしら?前に、絵

図に、お墓が、載っていたけど、」

「あ、それは違います…」支折が言った。「京都/山科の栗栖野の絵図にあったのは…

<征夷大将軍(せいい・たいしょうぐん/・・・源頼朝や、徳川家康と同じ身分。豊臣秀吉の身分は、<関白> でした。そ

の他に、<太政大臣/だじょう・だいじん> も、似たような身分です。)/坂上田村麻呂(さかのうえの・たむらまろ)>

の、お墓です。

<平安京の・・・守護神・・・> と、されていたわけですね…」

「資料では…」響子が、自分のモニターに目を投げた。「坂上田村麻呂は…

4代の天皇(/第49代/光仁天皇 → 第50代/桓武天皇 → 第51代/平城天皇 → 第52代/嵯峨天皇)に、仕え

ています。

忠臣として名高く、第50代/桓武天皇の軍事と造作を、支えた1人であり…

2度にわたり…征夷大将軍を勤めて、征夷(せいい/未開の民族を、征討すること)に功績を残した…と

あります。

<薬子の変/平城太上天皇の変(へいぜい・だいじょうてんのう・のへん/・・・平安時代初期に起こった事件。

810年に、故/桓武天皇の皇子である平城上皇と、嵯峨天皇が対立しました。しかし、嵯峨天皇側が迅速に兵を動かしたこと

によって、平城上皇が出家して、決着しています。平城上皇の愛妾の、尚侍・藤原薬子や、その兄である参議・藤原仲成らが

処罰されました。 )> では、大納言へと昇進して、政変を鎮圧するなど、活躍しています。

そして、死後は…

   <★ 嵯峨天皇の勅命により・・・

          平安京の東に向かい・・・立ったまま・・・柩に納めて埋葬・・・>


…され、<王城鎮護> <平安京の守護神> <将軍家の祖神> と、称えられて、
神将

や武神、軍神として、信仰の対象となっています、」

「はい…」支折が、口に指を当てた。「それが、上の絵図ですね、」



  9月 24日

お休みします

  9月 23日
  秋分の日

お休みします

  9月 22日

岡田健吉‏@zu5kokd1   wpe4F.jpg (12230 バイト)
                           京都の七条河原に晒された将門公の首   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (300)

【 支折の言葉・・・20/6】 


<平将門(たいらの・まさかど)> は…

第50代/桓武天皇の四代の皇胤(こういん/天皇の男系子孫を指す言葉)であり、<平氏の姓> を

授けられた高望王(たかもち・おう/高望王流・桓武平氏の祖)の、三男/鎮守府将軍・平良将(たいらの・

よしまさ)の子ですね。

怨霊となった、いきさつは…

下総国・常陸国に広がった平氏一族の抗争から、やがては関東諸国を巻き込む争いへと

進み、その際に、国府を襲撃して印鑰(いんやく/・・・官府の長官の印と諸司・城門・蔵などの鍵。)を奪い、

<京都の朝廷/第61代・朱雀天皇・・・に対抗して・・・ 新皇を自称・・・> し、東国の

独立を標榜し、ついに朝敵となります。

ええ、でも…

即位後、わずか2カ月たらずで藤原秀郷・平貞盛らにより、討伐されましたた。死後は怨霊

となり、<日本3大怨霊> の1人として、数えられています。

後に、御首神社・築土神社・神田明神・国王神社などに、祀られています。私も、東京の神

田神社/神田明神で、<将門塚> を見かけ、参拝したことがあります。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1    wpe4F.jpg (12230 バイト)
                           <清涼殿落雷事件>             (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (299)

【 支折の言葉・・・20/5】 


「そうですね…」支折が言った。「そして…

死後は怨霊となり、<清涼殿落雷事件> などで、<日本3大怨霊> の1人として、知ら

れるわけです。後に、天満天神として信仰の対象となり、現在は学問の神様として、親しま

れています。<太宰府天満宮> の御墓所の上に、本殿が造営されています。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1    
                               青空                   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (298)

【 支折の言葉・・・20/4】 


「うん…」マチコが、うなづいた。「<日本・・・3大怨霊> は…

ええと、<菅原道真(すがわら・みちざね)・平将門(たいらの・まさかど)・崇徳天皇(すとく・てんのう/崇徳院)

> よねえ。

<菅原道真> は…

第59代/宇多天皇と、第60代/醍醐天皇に重用され、右大臣にまで出世したけど、藤原

氏の讒言(ざんげん/・・・上位者に対して、虚偽を含む内容を訴え告げることで、人を陥れようとすること。)で、九州/

大宰府へ、大宰権帥(だざいの・ごんの・そち/大宰府の長官)として左遷され、そこで没したのよね。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1    wpe4F.jpg (12230 バイト)
                                           終活     (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (297)

【 支折の言葉・・・20/3】 


「そうですね…」響子が言った。「あれもこれもと、身辺の物の、整理を考えたり…

多少、この世に残していく、財産処分に心を悩ませたり…あるいは、死に分かれていく肉親

に、執念を残したり、煩悩が、顕著に現れる時ですね。

そうやって…

心を残しつつも、いずれ確実に、この世を去って行くわけです。そして、それを、捨てきれな

かった魂が、“怨霊(おんりょう)” となり…

“地縛霊(じばくれい/・・・自分が死んだことを受け入れられなかったり、自分が死んだことを理解できなかったりして、死亡

した時にいた土地や建物などから、離れずにいるとされる霊のこと。 )” となって、この世で、悪さをするのでしょ

うか。身近な日本の歴史の中でも、怨霊の話は多いですよね、」


  9月 21日

岡田健吉‏@zu5kokd1 
                                 青空                          (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (296)

【 支折の言葉・・・20/2】 


「
この話は…」響子が、腕組みをした。「似た話を、何処かで聞いたことがありますわ…

話の前後は忘れましたが、臨終の折に、「この世は、どうだった?」 と、感想を聞くと、「空が

・・・青かったなあ・・・」 と、感想を一言、言ったというコトです。空の青さが、印象的だった、と

いうワケですね、」

「辞世句では、なく…」マチコが言った。「辞世の、一言、かあ…」

「そうですね…」支折が、うなづいた。「本文の…


  「 この世のほだし
((/絆)ほだし・・・自由をさまたげるもの。 馬の足にからませて、歩けないようにする綱。

             ・・・手かせ。足かせ。)持たらぬ身に、ただ空の名残(なごり)のみぞ惜(お)しき 」


…と、似ていますね」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            『方丈記』/鴨長明  (菊池容斎・画/・・・明治時代) (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (295)

【 支折の言葉・・・20/1】 

 
「支折です…

うーん…

今度は、短い一言ですが、哲学的な、含蓄(がんちく/豊かな内容を含みもっていること。)の深い文章で

すね。まず、<世捨人 (よすてびと)> ですが、辞典を引いてみると、 “世の中を見捨てた人。

俗世間をのがれた人。僧侶または、隠者など・・・” と、いう事ですね。

<兼好さん> は桑門(そうもん/・・・出家して修行する人。僧侶。沙門(しゃもん)。)ですから、世捨人にな

るのでしょうか。ボス(/岡田)なんかも、結局、そういう事になるのかしら、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            吉田兼好/卜部兼好(うらべ・けんこう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (294)

【 現代語訳・・・20/1 】 


何とか言った世捨て人が、

「この世に何も束縛される者を持たない身には、ただ空の名残だけが惜しいことだよ」

と言ったのこそ、誠にそう思われるに違いないものだ。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                             『徒然草』/兼好法師            (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (293)

< 第二十段  なしがしとかや言ひし世捨人の・・・>

【 原文・・・20/1 】


なにがしとかや言ひし世捨人(よすてびと)の、

「 この世のほだし(ほだし(絆)/・・・自由をさまたげるもの。 馬の足にからませて歩けないようにする綱。

             ・・・手かせ。足かせ。)持たらぬ身に、ただ空の名残(なごり)のみぞ惜(お)しき 」

と言ひしこそ、誠にさも覚えぬべけれ。


  9月 20日

岡田健吉‏@zu5kokd1    wpe75.jpg (13885 バイト) 
                       <★ 徒然草/第十一段  来栖野といふ所を過ぎて・・・>    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (292)

【 支折の言葉・・・19/16】 


ここでは…

再度の、詳しい考察は避けますが…

<古代・・・3大随筆(/『枕草子』 『方丈記』 『徒然草』)> の、<作者達/・・・清少納言、鴨長明、

吉田兼好> は、皆、本来、高い身分にありました。巷(ちまた)に溢れる生活苦や疫病とは、

一定の距離感があります。鋭い観察眼も、そのスタンス/客観性から、生まれて来る様です

ね」

「うーん…」マチコが、深くうなづいた。「私達が…

<3大随筆> に共感できるのは、私達/現代人も、そうしたゆとりのある生活をしている、

という事なのかしら?」

「そうですね…」響子が、胸で両手を組んだ。「そういうコトは、あると思います」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1     wpe75.jpg (13885 バイト) 
                                               (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (291)

【 支折の言葉・・・19/15】 


「そう言うコト、ですね…」支折が、口に手を当てた。「さあ、長い文章ですが…

文章が長くなると、逆に、私達が考察する領域は、少なくなります。歴史の荒波を超える名文

で、まとめているのに、私達の拙(つたな)い考察を、重ねる必要はないわけです」

「そうですね…」響子が、うなづいた。「それにしても…

<兼好さん> は、悠々自適(ゆうゆうじてき/・・・自然に順応し、世の中のめんどうなことから離れて、静かにゆっ

たりと、自由に暮らしていること。)ですね…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1
 <★ 十一段/ 神無月の比、来栖野といふ所を過ぎて> かなたの庭に、大きなる柑子の木の・・・  (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (290)

【 支折の言葉・・・19/14】 


「<兼好さん> は、さあ…」マチコが言った。「<第十一段 ・・・> で…


  <神無月(かんなづき/陰暦十月)の比(ころ)・・・来栖野(くるすの/山城国宇治郡・・・現/京都市東山区

                       山科と、同北区西賀茂に、この地名があります。)といふ所を過ぎて・・・>


…と、筆を走らせている様に、ヤッパリ、この季節が、好きなのよ。だけど、春の良さも、捨て

がたい、と言っているわけね、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            冬枯れ                 (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (289)

【 支折の言葉・・・19/13】 


「支折です…

ええと、<兼好法師> は、秋よりも春の方が趣(おもむき)深いなどと言っていましたが、読み

進んでいくと、やはり、秋の方が、趣深いと言っている様ですね。そして…


  <さて冬枯の気色こそ、秋にはをさをさおとるまじけれ・・・>


…などと、言っているわけです。
ボス
(/岡田)が、好きだと言った、11月~12月の季節ですよ

ね。

あ、ええ…

こんな勘違いが起こるのも、私達もまた、『徒然草』 に本格的に触れるのは、今回が初めて

だからです。有名ですから、概略は承知していましたが、通読(つうどく/始めから終わりまで読み通すこ

と。 )は、初めてです。

それゆえに、私達のレベルで…私達自身の、率直な考察を、進めて行きます」



  9月 19日

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            吉田兼好/卜部兼好(うらべ・けんこう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (288)

【 現代語訳・・・19/4 】 


さて冬枯の気色こそ、秋にほとんど劣らないだろう。水際の草に紅葉が散り留まって、

霜がたいそう白く下りている朝、遣水(やりみず)から水蒸気が立っているのは大変趣(おも

むき)深い。年も暮れてしまって、人は誰もお互いにあわただしい頃こそ、比べようもなく

趣深い。殺風景で興ざめなものは、見る人も無い月が、寒々と澄んでいる十二月二十

日過ぎの空こそ、心ぼそいものである。

宮中で諸仏の名を唱える御仏名
(おぶつみょう)・天皇や皇族の陵(りょう/ 天皇・太上天皇・皇后・太

皇太后・皇太后、およびその身位を贈られた人を葬った所。みささぎ)に諸国から献上された初穂(はつほ/最初

に実った稲の穂)を奉る勅使(ちょくし/天皇の、勅命を下す文書を伝える使者。)が立つのなどは、情緒深く

高貴なものだ。

宮中の諸行事が、春の準備の忙しい時に重ねて行われるさまこそ、結構なことである。

大晦日(おおみそか)の追儺式(ついなしき)から、元旦の朝の四方拝(しほうはい)まで、一続きに

行われるのは実に面白い。

大晦日の夜、たいへん暗い中に、松明をともして、夜半過ぎまで人の家の門を叩き、走

り廻って、何事だろうか、大声で騒ぎ立て、足が地につかないほど走り廻るが、明け方

には、やはり音もなくなってしまうのは、過ぎ去る年の名残も心細いことだ。

亡くなった人の霊魂が帰ってくる夜ということで魂を祭る行事は、このごろ都では行わ

れないが、東国には、いまだに行うことがあるというのは、情緒深いことだ。

こうして明け行く空の気色。昨日に変わったとはみえないけれど、打って変わって実に

清新な心地がするものだ。都大路のようすも、門松を家々に立てて華やかにうれしげ

なのこそ、趣深いものだ。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                             『徒然草』/兼好法師            (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (287)

【 原文・・・19/4 】


さて冬枯の気色こそ秋にはをさをさおとるまじけれ。汀(なぎさ)の草に紅葉の散りとどま

りて、霜いと白う置ける朝(あした)、遣水(やりみず/邸内に導き入れた細い水流。)より烟(けぶり/煙)の

立つこそをかしけれ。年の暮れはてて、人ごとに急ぎあへる比(ころ)ぞ、又なくあはれな

る。すさまじきものにして見る人もなき月の、寒けく澄める廿日(はつか)あまりの空こそ、

心ぼそきものなれ。

御仏名(おぶつみょう/12月19日から3日間、清涼殿(せいりょうでん/平安時代・中期より、天皇の日常生活の居所)で、

諸仏の名を唱える行事。)・荷前(のさき/諸国から朝廷へ奉る貢ぎ物のうち、その年の最初の分を、12月中旬に、「荷前の

使ひ」 を派遣して、伊勢神宮をはじめ、諸方の神や天皇の陵墓に献進すること。)の使たつなどぞ、あはれにや

んごとなき。公事(くじ)どもしげく、春のいそぎにとりかさねて催しおこなはるさまぞいみ

じきや。追儺(ついな/12月晦日の夜、朝廷で行われる鬼やらいの儀式。)より四方拝(しほうはい/元旦の寅の

刻(午前4時)に清涼殿の庭で行われる儀式。天皇が北斗七星を拝して、天地四方の神々を拝する。第62代/村上天皇の時

代から、清涼殿東庭で行われた。 )につづくこそ面白けれ。つごもりの夜(よ)、いたう暗きに、松ど

もともして、夜半(よなか)過ぐるまで人の門(かど)たたき、走りありきて、何事にかあらん、

ことことしくののしりて、足を空に惑ふが、暁がたより、さすがに音なくなりぬるこそ、年

の名残(なごり)も心ぼそけれ。なき人の来る夜とて魂(たま)まつるわざは、この比(ごろ)都

にはなきを、東(あずま)のかたには、なほする事にてありしこそあはれなりしか。

かくて明けゆく空の気色、昨日に変りたりとは見えねど、ひきかへめづらしき心地ぞす

る。大路(おおち)のさま、松立てわたしてはなやかにうれしげなるこそ、またあはれなれ。



  9月 18日

お休みします

  9月 17日

お休みします

  9月 16日

岡田健吉‏@zu5kokd1   wpe4F.jpg (12230 バイト)
       『小倉百人一首・22番/文屋康秀』   ★ 吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ 

                                                               (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (286)

【 支折の言葉・・・19/12】 


「そうよね…」マチコが言った。「オーバー・ツーリズムの、大/喧騒社会だけど…

そうした、詩心・俳句心は、大事にして行くべきよねえ。それには、俳句を作る事かしら、」

「そうですね…」響子が、微笑した。「マチコさんとは…

この 《軽井沢基地》 で、毎日毎日、散歩をしながら、短歌や俳句を作ったことがありますね。

また、みんなで、俳句を作りに出かけましょうか?」

「うーん…」マチコが、うなづいた。「あの頃は、相当に腕を上げたのよね…」

「それは…」支折が言った。「後で考えるとして、話をまとめましょう…

野分(のわき)/防風・台風は、<兼好法師> も書いているように、古典では、色々に取り上

げられていますね。娯楽が非常に少なかったわけですから、こうした大自然の大イベントは、

良くも悪くも、人々に、大きな感動をもたらしたわけですね、」

「はい…」響子が、コクリと、うなづいた。「そうですね。良くも悪くもですね…」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  wpe4F.jpg (12230 バイト)
                                         (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (285)

【 支折の言葉・・・19/11】 


「支折です…

次は、七夕ですか…

そして、夏は飛ばして、秋の夜寒が感じられる季節ですね。次に、雁が渡り、萩の下葉が、

黄色に色づいて来るのですね。現代の都会生活では、騒々しくて、渡り鳥もみませんよね。

雁も大都会の空は、迂回して行くのでしょうか…?

ホホ…

つまらないことを、考えてしまいました。それから、萩の下葉が黄色に色づく頃とは、観察が

鋭いですね。川面も、夏の光のサザメキから、秋空を映す深い川面に、季節が移って行くわ

けですね、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            吉田兼好/卜部兼好(うらべ・けんこう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (284)

【 現代語訳・・・19/4 】 


七夕をまつるのは、とても優雅なことだ。だんだん夜が寒くなってくる季節に、雁が鳴い

て飛び渡ってくるころ、萩の下葉が黄色く色づく頃、早稲の田を刈り取って干しているの

など、趣深い事物は、秋ばかりに集中している。

また、野分の吹いた次の朝はとても情緒がある。

言い続ければ、みな源氏物語・枕草子などに語りつくされて今更というものだが、同じ

ことをまた今一度絶対に言わないと決めているわけでもない。筆にまかせて書くものの、

つまらない手すさびであり、すぐに破り捨てるべき物なので、人の見るようなものでもな

いのだ。 

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                             『徒然草』/兼好法師            (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (283)

【 原文・・・19/3 】


七夕(たなばた)まつるこそなまめかしけれ。やうやう夜寒(よさむ)になるほど、雁(かり)鳴きて

くるころ、萩の下葉(したば)色づくほど、早稲田(わさだ)刈り干すなど、とり集めたる事は秋

のみぞ多かる。又、野分(のわき/暴風。台風。)の朝(あした)こそをかしけれ。

言ひつづくれば、みな源氏物語・枕草子などにことふりにたれど、同じ事、又今さらに

言はじとにもあらず。おぼしき事言はぬは腹ふくるるわざなれば、筆にまかせつつ、あ

ぢきなきすさびにて、かつ破(や)り捨つべき物なれば、人の見るべきにもあらず。



  9月 15日

岡田健吉‏@zu5kokd1   wpe4F.jpg (12230 バイト)
                           水無月祓/夏越の祓(なごしの・はらえ)   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (282)

【 支折の言葉・・・19/10】 


あ、ともかく…

本文の、<兼好法師> の、真意ですが…

「 灌仏会(かんぶつえ/陰暦4月8日の釈迦誕生祭。)の比(ころ)、祭(/・・・葵祭(あおいまつり/正式には賀茂祭)

)の比、若葉の、梢涼しげに茂りゆくほどこそ、世のあはれも、人の恋しさもまされ・・・」

 
…
と、人は言うが、全くその通りだ、と共感/賛同しているわけですね。素直な、常識人の、

<兼好さん> の人柄が、偲ばれます。700年~800年前の人、ですよね。でも、今も、その

気持ちが、手に取るように伝わって来ます。

それから…

5月の端午の節句や、6月の水無月祓(みなづき・ばらい)/夏越の祓(なごしの・はらえ)も、いいと、

筆を走らせています。

うーん…

書いていて、楽しかったでしょうね。それが、700年後の人々にも、読まれているわけですか

あ…

あ、そうそう…


  <あやしき家に夕顔の白く見えて・・・>


…は、『源氏物語/・・・第四帖/夕顔の冒頭・・・』 を、想起させますよね。

<兼好法師> は…

もちろん、教養人ですから、『源氏物語』 は、通読しているわけですよね。平安王朝・最盛期

の、女流文学というのは、当時は、珠玉のような、名作だったのでしょうね…」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1    wpe4F.jpg (12230 バイト)
               灌仏会(かんぶつえ/・・・陰暦4月8日 お釈迦様の誕生祭。))/花まつり   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (281)

【 支折の言葉・・・19/9】 


「支折です…

ふーん…

<灌仏会(かんぶつえ)/・・・花まつり> ですかあ。

お釈迦様の誕生日ですね。かつては、四季折々の重要な行事の1つだった様ですね。もち

ろん、現代でも、行われています。でも、若者が、故郷を離れて、都会で一人暮らしを始める

と、急速に希薄になって来た様ですね。

やがて…

<灌仏会> という言葉も、お釈迦様の誕生日という概念も、社会から忘れられて来ました。

実際に、私も、子供の頃に聞いた記憶がありますが、日常会話の中には、全く出てきません。

今回、『徒然草』 の考察で、久しぶりに思い出しました。

ええ…

“いずれ・・・信仰心が湧いて来ることを、期待しているボス(/岡田)・・・” も、そうした知識は、

無かった様子ですねえ。

<禅宗> や、<原始仏教> を学んでいても、庶民の信仰心から湧いて来る、慣習/灌仏

会は、縁遠かった様子です。

まさに…

“求めている・・・信仰心を・・・失念しているかのような・・・禅修行・・・ ” だったと、ボス(/岡田)

は、言っています。結局、それは、<御仏による救済/・・・極楽浄土・・・> を、求めたコト

が、無かった…という、事でしょうか? 理論的考察は、別にして…?

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            吉田兼好/卜部兼好(うらべ・けんこう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (280)

【 現代語訳・・・19/2 】 


「四月の灌仏会のころ、葵祭のころ、若葉の梢が涼しげに茂っていく頃こそ、世のあは

れも、人恋しさも高まるものだ」

と、ある人がおっしゃっていたが、まったくその通りだ。

五月、屋根にあやめを葺く端午の節句、六月の早苗を取って田植えするころ、水鶏(くい

な)のたたく声など、心細くないことがあろうか。みすぼらしい家に夕顔の花が白く見え

て、蚊遣火をいぶしているのも趣深い。六月の夏越の祓も味わいがある。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                             『徒然草』/兼好法師            (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (279)

【 原文・・・19/2 】


「 灌仏会(かんぶつえ/陰暦4月8日の釈迦誕生祭。)の比(ころ)、祭(/・・・葵祭(あおいまつり/正式には賀茂祭)

)の比、若葉の、梢涼しげに茂りゆくほどこそ、世のあはれも、人の恋しさもまされ 」

と人のおほせられしこそ、げにさるものなれ。五月、あやめふく比、早苗とるころ、水鶏

(くいな)のたたくなど、心ぼそからぬかは。六月(みなづき)の比、あやしき家に夕顔の白く見

えて、蚊遣火(かやりび)ふすぶるもあはれなり。六月祓(みなづきばらえ)又をかし。


  9月 14日

お休みします

  9月 13日

岡田健吉‏@zu5kokd1    
                                酸っぱい、山ブドウ            山栗     (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (278)

【 支折の言葉・・・19/8】 


うーむ…

アケビが、最大の、ご馳走だったでしょうか…

はは…今でも、鬱蒼(うっそう)とした下藪を見ると、気持ちがドキドキし、季節外れでも、中をの

ぞいてみたりします。山のお宝を見つけた時の気持ちが、忘れられないわけですねえ。中に

は、巨大なアケビもありましたから。

それから…

山ブドウや、栗拾いもしましたが、キノコ採りは、あまりやりませんでした。キノコは、もっと深

い山に入らないと、採れません。もっとも、時々、キノコも見かけましたが、キノコは放って置き

ました。春の山菜と同じで、直接は食べられないですから、」

「で…」マチコが言った。「結論は、どっちなのかしら?」

「まあ…」津田が、肩を傾げた。「秋の方ですね。豊穣の秋です、」

「はい…」支折が、コクリと、うなづいた。「<兼好さん> の、旗色はよくないようですね、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1
                               山桜の小粒な実             アケビ     (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (277)

【 支折の言葉・・・19/7】 


そして…

梅雨の、季節になると…

山桜の小粒な実/サクランボが、熟れて黒くなり、それから、桑の実/マルベリーも黒くなっ

て、よく山野を跋渉(ばっしょう/山野を越え、川をわたり、各地を歩き回ること。)し、食べ歩きました。

秋は…

やはり、春よりは、山の幸が豊富でしたねえ。谷川に沿った、学校へ通う山道で、下藪/薮

下をのぞくと、大きな薄紫のアケビが、パックリとフタを開けて、隠れていたりします。小鳥や

小動物に、先に見つけられると、中身を食べられてしまいます。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                                  根曲がり竹の、タケノコ        鉈(なた)  (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (276)

【 支折の言葉・・・19/6】 


それから、
根曲竹の竹藪に入ると、タケノコが取れました。

タケノコは御馳走でしたね。小学校では、春はタケノコ狩りの行事があり、男子は父親の鉈

(なた/樹木の枝下ろしなどに用いる刃物。)を腰につけ、鍋をもって、山で1日過ごしました。タケノコや

山菜で、味噌汁を作るのがメインでした。

それから、少しすると…

アケビのツルを取る、子供の小遣い稼ぎがありました。林の中に生える、アケビの真っすぐ

な若芽を採って集めると、多少のお金になりました。何に使うのかは、興味はありませんでし

たが、今思えば、アケビヅルの芯は、カゴなどを作り、皮は丈夫なヒモになったのでしょうか。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1
                                 コゴミ          少し大きくなった、ワラビ   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (275)

【 支折の言葉・・・19/5】 


「うーむ…」津田が、椅子の背に体を反らした。「さて…

嬉しい質問ですが、どうですかねえ…

私も、ボス(/岡田)と同じく、奥深い、山村の育ちですが、それでは少年時代の、春の恵みと、

秋の恵みを比較してみましょうか。

春は…

やはり、山菜ですねえ。水田の土手に生えていた、ニラやアサヅキ、川の近くに生えていた、

イラボ(/トゲが、びっしりとあり、深山刺草(ミヤマイラクサ)、東北地方では・・・アイコ、)やヨシナ。林の中には、ウ

ドや、タラの芽、ワラビやゼンマイ、コゴミ…


  9月 12日

岡田健吉‏@zu5kokd1
 京都/山科の栗栖野・・・征夷大将軍/坂上田村麻呂の墓があり、<平安京の守護神> とされた。 (ネットより画像借用)

                                    絵図の下の方の・・・真ん中の左の小丘が・・・坂上田村麻呂の墓。

《 支折の・・・徒然草/2 》 (274)

【 支折の言葉・・・19/4】 

 

「高杉・塾長は、さあ…」マチコが言った。「“11月が、好きだ・・・” と、言っていたわねえ…

<兼好さん> が、京都/山科の、来栖野(くるすの)に旅をした季節かしら。農家が、取り入

れ/農作業が、すっかり終わった季節よね、」

「ええと…」支折が、モニターに目を投げた。「<第十一段/来栖野といふ所を過ぎて・・・

> の、季節ですね…

うーん…それも、落ち着いた、いい季節ですね。紅葉も、美しいですし…

津田・編集長はどうかしら?」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                        秋の風物  栗駒山/・・・山頂部は宮城県と岩手県の境界。   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (273)

【 支折の言葉・・・19/3】 

 

<兼好法師> は、確かに、それもそうだが…


  <今一きは心もうきたつものは・・・>


…と言い、それは
、
“春の風物” だと、筆を走らせています。うーん…そうなのでしょうか…?

ともかく…その理由も、述べています…

“鳥の声” 、“のどかな・・・日の光”、“垣根の下から・・・萌え出て来る、草の芽・・・”、やがて、

“カスミが立ち込め・・・花なども・・・色づいて来る・・・” のが、趣(おもむき)深いわけですかあ…

響子さんは、どちら派ですか?」

「私は…」響子が言った。「やはり…秋の方が好きですわ…

“豊穣の・・・実りの秋・・・” というより…

“それを過ぎた・・・心静まる秋…” が、好きです。“秋の・・・深い青空・・・コトを成就した山々

の・・・紅葉のたたずまい・・・” が、好きです」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                                               吉田兼好         (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (272)

【 支折の言葉・・・19/2】 


  <もののあはれは秋こそまされ・・・>


…と、誰もが言うが、というのを、少し詳しく説明すると…


  ★ 春はただ 花のひとへに 咲くばかり もののあはれは 秋ぞまされる

            (拾遺集(= 拾遺和歌集・・・しゅうい・わかしゅう/・・・『古今和歌集』 『後撰和歌集』 に次ぐ、

                            第3番目の勅撰和歌集。いわゆる <三代集> の最後に当たります。第66代/一条天皇の代

                  で、清少納言や、紫式部、御堂関白/道長のいた時代てす。) ・・・ 雑下・ 読人しらず)


…の歌を、踏んでいるわけです。

しかし…

と、一理あることを認めながら、私はこう思うと、<兼好法師> は、筆を走らせているわけ

です。その思いが、数百年の時空を超え、今なお、私達の心に、響いて来ます。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1
                                               吉田兼好         (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (271)

【 支折の言葉・・・19/1】 


「支折です…

今回は、素直に、『徒然草』 を考察します。

うーん…

<第十九段> は、<兼好法師> の筆も走っていて、文章も長いようですね。楽しみです。

さて…


  <折節(おりふし/きせつ)のうつりかはるこそ、ものごとにあはれなれ・・・>


…
ですかあ。

確かに、季節の移り変わりは、現代の忙(せわ)しい生活の中でも、ものの哀れ(/折に触れ、目に

見、耳に聞くものごとに、触発されて生ずる・・・しみじみとした情趣や、無常観的な哀愁。苦悩にみちた、平安王朝女性の心か

ら生まれた、生活理想であり、美的理念であるとされています。日本文化においての美意識、価値観に影響を与えた思想。)

を、感じさせますね。

コンクリート・ジャングルの大都会でも、公園の樹木に若葉が芽吹いたり、事務所の窓辺に、

チューリップの鉢が置かれたりします。それが、ホッと、私達の、心を和ませてくれます。


  9月 11日

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            吉田兼好/卜部兼好(うらべ・けんこう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (270)

【 現代語訳・・・19/1 】 


季節の移り変わりこそ、何事につけても味わい深いものである。

「もののあはれは秋がまさっている」

と誰もが言うようだが、それも一理あるが、今ひときわ心浮き立つものは、春の風物で

こそあるだろう。鳥の声なども格別に春めいて、のどかな日の光の中、垣根の草が萌

え出す頃から、次第に春が深くなってきて霞がそこらじゅうに立ち込めて、花もだんだ

ん色づいてくる、そんな折も折、雨風がうち続いて、心はせわしなく思ううちに散り過ぎ

てしまう。

青葉になり行くまで、何かにつけてひたすら人の心を悩ませる。花橘は昔を思い出させ

るよすがとして有名だが、それでもやはり梅の匂いにこそ、昔のことも今が昔に立ち返

って恋しく思い出される。山吹が清らかに咲いているのも、藤の花房がおぼろにかすん

でいる様も、すべて、思い捨てがたいことが多い。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                             『徒然草』/兼好法師            (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (269)

< 第十九段 折節のうつりかはるこそ・・・>

【 原文・・・19/1 】


折節(おりふし/きせつ)のうつりかはるこそ、ものごとにあはれなれ。

「もののあはれは秋こそまされ」

と人ごとにいふめれど、それもさるものにて、今一きは心もうきたつものは、春の気色

にこそあめれ。鳥の声などもことの外に春めきて、のどやかなる日影に、墻根(かきね/

垣根・・・屋敷や庭などの区画として設ける囲い。)の草萌えいづるころより、やや春ふかく霞みわたり

て、花もやうやう気色だつほどこそあれ、折しも雨風うちつづきて、心あわたたしく散り

過ぎぬ。

青葉になり行くまで、よろづにただ心をのみぞ悩ます。花橘(はな・たちばな/橘の花)は名にこ

そ負へれ、なほ梅の匂ひにぞ、いにしへの事も立ちかへり恋しう思ひ出でらるる。山吹

のきよげに、藤のおぼつかなきさましたる、すべて、思ひ捨てがたきこと多し。


  9月 10日

お休みします

  9月 9日

岡田吉‏@zu5kokd1
  安倍前首相の <虚偽答弁> は118回。 桜を見る会前夜祭巡り・・・衆参両院で、立民が、衆院調査局に調査依頼し判明。

+  それを、背後の閣僚たちも、聞いている茶番劇・・・ そして、ついに、国会が機能不全に・・・       (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (268)

【 支折の言葉・・・18/4】 


また…

日本においても、安保理・常任理事国のロシアや中国ほどの、影響力はありませんが…

いわゆる…

<★ 安倍政治が・・・覇道政治・・・を追及・・・> していた、わけですね。

 <銃撃テロに倒れ・・・国葬/1周忌・・・> を、終えた…

<安倍・元総理の・・・いわゆる安倍政治/・・・戦前への回帰・・・民意を無視した覇道

政治> は、今なお、〔日本国憲法/・・・平和憲法を、震撼! ・・・〕 させて…

日本の国体を、大混乱に、陥れています。

一体、こういう…

<覇道政治の・・・リーダー達・・・> を…

<地球温暖化という・・・巨大危機・・・> の、さし迫る世界で…

<世界の生活者・・・世界市民・・・> の、立場/スタンスから、<賢き人/・・・世界的リ

ーダー ・・・> と、呼べるのでしょうか? 逆に、<非難・警告されるべき・・・対象!・・・>

なの、ではないでしょうか?」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1
 習近平独裁の完成 と敗者達の異様な沈黙。胡錦濤・前国家主席が、閉幕式会場から連れ出された。 (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (267)

【 支折の言葉・・・18/3】 


「ええ…」響子が、続けた。「それから…

<★ 中国/・・・習近平主席・・・> も、プーチン大統領と、同様に…

<覇道(はどう/儒教で・・・ <徳治主義による・・・王道> に対し、武力・権謀をもって行なう、支配・統治の仕方。ちなみ

に、<安倍政治> も、日本の戦後民主主義の中に、権謀術数による謀略支配を持ち込み、<覇道政治> を進めました。いわ

ゆる、<安倍政治の・・・違和感/・・・民意無視、謀略政治・・・> です。)> を、追及しているわけですが…

中国人民にとって…

そして21世紀の、国際社会にとって…

<中国共産党・トップの・・・覇道政治は・・・賢き人/賢者・・・> なのか、というコトです。

<世界の・・・大混乱の元凶・・・> に、なっていないか、というコトですわ。

そうで、あるなら…

マチコさんの言う様に…

<世界の生活者・・・世界市民> が、もっと、<強く・・・警告! > する、べきですわ。

<安保理が・・・瓦解・・・> している以上、<世界の生活者・・・世界市民> が、結束し、

声を上げて行くしか、無いのかも知れません。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1    
                        インド/モディ首相・・・グローバルサウスの盟主として、台頭。  (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (266)

【 支折の言葉・・・18/2】 


「
うん!」マチコが、強く、うなづいた。「<世界の生活者・・・世界市民・・・> が、さあ…もっ

と大声で、非難するべきよね。

<隣国に・・・あからさまに、武力侵攻する・・・絶対悪!・・・ > に対して、<国際社会

の、ニューパワー ・・・生活者/世界市民・・・> が、もっと、<強く・・・警告! > するべ

きよねえ。こんなコトをやっていたら、国際秩序が、メチャメチャになってしまうわけだし、」

「うーん…」響子が、腕組みをした。「その通りですわ…

<ロシアへの・・・経済制裁> に…

<国際正義・・・の立場/スタンス・・・> を取って、、インドと、中国は、賛同するべきでし

た。そして、そうしなかったコトが、<国連体制の・・・大瓦解・・・> を、招きました。

まず…

<国連の・・・安保理/・・・安全保障理事会(/第2次世界大戦の、戦勝5カ国・・・アメリカ・イギリス・フラ

ンス・ロシア・中国による、国際紛争の解決機関。同時に、核兵器保有国。)> が…

その一角を占める、ロシアの狼藉(ろうぜき/無法な態度や行為をすること。)で、機能不全に陥りまし

た。<国連体制> の下では、本来、あり得ないコト、でした。

そして、次に…

この、<明確な・・・絶対悪! > を、前にして…

インドと中国は、自国の利益を優先して、国際社会の、<絶対・・・正義! > を、“下に・・・

置いてしまった” わけですわ。これで、国際社会における絶対正義は、消えてしまいました。

非常に、残念ですわ、」

「うーん…」マチコも、腕組みをした。「そうよね!」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                        世界を・・・そして、ロシア国民を翻弄する・・・プーチン大統領   (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (265)

【 支折の言葉・・・18/1】 


「支折です…

うーん…

<第十八段> は、人生訓(じんせいくん/・・・人生における、教訓や戒めとなる、短い言葉)の様ですね。

<・・・昔より賢き人の富めるは稀(まれ)なり・・・> ですかあ…

これは…

<賢き人> という、立ち位置/スタンスが、問題ですよね。<兼好法師> は、仏教的な

教養でいう、<賢者> を、指しているわけですね。

日本人にとっては、スンナリと受け入れられる概念ですね。特に、私達のように、多少でも、

<仏教> に、関わっている人間には、」

「そうですね…」響子が、うなづいた。「問題は、現実社会だと思います…

話は、少々ねじれて、しまいますが…

<★ ロシア/・・・プーチン大統領・・・> は、ロシア国家を率いる、<賢き人/賢者> 

なのか、という事ですわ。

ロシアの、歴史に刻まれる、<巨大な・・・愚者! > と、もっと世界中が、<強く警告!

> するべき、ではないでしょうか?

プーチン大統領を、忖度(そんたく/他人の心中やその考えなどを推しはかること。また、おしはかって相手に配慮す

ること。)するのは、間違っていますわ!<キチンと・・・悪いコトだ!! >  と、叫ぶべき、です

わ、」



 9月 8日

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            吉田兼好/卜部兼好(うらべ・けんこう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (264)

【 現代語訳・・・18/2 】 


その後は、また以前のように手に水をすくって飲むのだった。どれほどか心のうちが

清々(すがすが)しかったろう。

孫晨
(そんしんは冬の間夜具がなくて、藁(わら)が一束(ひとつか)だけあったのを、日暮れにな

るとこれに寝て、朝になると片づけた。

中国の人は、これを立派と思えばこそ、書きとどめて世に伝えたのだろう。日本では、

語り伝えられもしないだろう。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            吉田兼好/卜部兼好(うらべ・けんこう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (263)

【 現代語訳・・・18/1 】 


人はわが身をつつましく質素にして、奢りを退け財産を持たず、利益をむさぼらないの

が、立派である。古来、賢い人が裕福であることは希である。

中国に許由といった人は、少しも身についた貯えもなく、水をも手ですくって飲んでいる

のを見て、瓢箪(ひょうたん)というものを人が与えたところ、ある時、木の枝にかけていた

が、風に吹かれて音がするのを、うるさいと言って捨てた。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                             『徒然草』/兼好法師            (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (262)

【 原文・・・18/2 】


また手にむすびてぞ水も飲みける。いかばかり心のうち涼しかりけん。孫晨
(そんしん)は

冬月(ふゆのつき)に衾(ふすま)なくて、藁一束(わらひとつか)ありけるを、夕(ゆうべ)には是に臥(ふ)

し、朝(あした)には収めけり。

もろこしの人は、これをいみじと思へばこそ、記しとどめて世にも伝へけめ、これらの人

(/唐土の人に対して、我が国の人)は、語りも伝ふべからず。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                             『徒然草』/兼好法師            (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (261)

< 第十八段 人はおのれをつづまやかにし・・・>

【 原文・・・18/1 】


人はおのれをつづまやかにし、奢(おご)りを退けて財(たから)を持たず、世をむさぼらざら

んぞ、いみじかるべき。昔より、賢き人の富めるは稀(まれ)なり。

唐土
(もろこし)に許由(きょゆう)と言ひつる人は、さらに身にしたがへる貯(たくわ)へもなくて、

水をも手にして捧げて飲みけるを見て、なりびさこ(/生り瓢。ひょうたん。)といふ物を人の得

させたりければ、ある時、木の枝にかけたりけるが、風に吹かれて鳴りけるを、かしか

まし(/やかましい)とて捨てつ。


 9月 7日

お休みします

 9月  6日

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                           吉田兼好  『前賢故実』/ 菊池容斎・画/明治時代  (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (260)

【 支折の言葉・・・17/6】 


「うーん…」支折が、スクリーンボードを編集している、マチコの方を眺めた。「孫弟子の、私

達も、運命共同体ですよね。“ある意味で・・・楽しい・・・運命共同体・・・” ですが、」

「そうですね…」響子が、笑って、うなづいた。

「さて…」津田・編集長が、自分のモニターから、顔を上げた。「次は、<第十八段> になる

のかな…」

「あ、はい…」支折が、うなづいた。「そうですね…」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 
                                                           (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (259)

【 支折の言葉・・・17/5】 


そこは…

まるで、<無神論(/神の存在を否定する、哲学上、宗教上の立場。)> の世界の様だ、と言っていまし

た。

特に…

ボスは、全くの独学でしたから…

<禅寺> に、通ったわけでもなく、<親しく・・・仏像に接したコト・・・> も、無かった様で

すね。唯一、近くで見たのは、上野/東京菊物館の展示ぐらいだった、と言っています。こん

な事情で、宗教心が、湧いて来なかった、のでしょうか…?…」

「ふーん…」支折が、アゴに手を当てた。「それで、これから、どうなって、行くのかしら?」

「ホホ…」響子が、頭を傾げた。「高杉・塾長によると…

“成るように・・・成る” と、言っているそうです。ボスに、薫陶(くんとう/<香をたいて、薫りを染み込ませ、

土をこねて、形を整えながら、陶器を作り上げる意> から・・・徳の力で、人を感化し、教育すること。)を、受けている、塾

長も、“気にしていない・・・様子” ですわ。その先に、“何が・・・あるのか・・・” など。

ただ…

最初に言ったように…

“その内に・・・信仰心が、湧いて来るものと・・・期待していた・・・” わけですわ。決して、無神

論者というわけでは、ない様です」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                                    お釈迦様                      (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (258)

【 支折の言葉・・・17/4】 


そして…

<原始仏教(= 初期仏教、根本仏教/・・・釈迦の生存時代を含む、初期の仏教形態。

釈迦が、インド北部ガンジス川中流域の、ブッダガヤ(/菩提樹下の成道の地)で悟りを開き、サールナート(/鹿野苑(ろくや

おん))で、初転法輪(しょてん・ほうりん/・・・初説法。鹿野苑で、釈尊が仏陀として、最初に説教した根本教説。「四諦八正道

」 をいい、仏教の網格と言われるもの。 )を、行ったことが、起源とされます。

この時、五比丘(ごびく/5人の修行仲間)に説かれた教えが、中道・八正道・四諦・三転十二行相であったとされます。釈

迦 と五比丘/・・・コンダンニャ 、ワッパ 、バッディヤ 、マハーナーマン 、アッサジ、の6人が、阿羅漢(あらかん)となり、

創設された初期仏教教団は、シュラーヴァスティーのジェータヴァーナー寺院(/祇園精舎(ぎおん・しょうじゃ))を、教団本

部とし、インド各地で布教活動を行いました。これらの、釈迦の生涯において重要な地を、八大聖地と呼びます。> や…

<禅宗(/南インド出身で、中国に渡った菩提達磨(ボダイ・ダルマ)を祖とし、坐禅(/座禅)を基本的な修行形態とします。

坐禅そのものは、古くから仏教の基本的実践の重要な徳目です。坐禅を中心に行う仏教集団が、 禅宗 と呼称され始めたのは、

中国/唐時代・末期からです。)> を、学んで来たわけですが…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                                      浄土宗と、浄土真宗の・・・法然と、親鸞  (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (257)

【 支折の言葉・・・17/3】 


ええ…

ボスは、こう言っていました。

これまで、<南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ/・・・阿弥陀仏に、帰依する意。浄土宗・浄土真宗で、阿弥陀仏の救

済を願って唱える語。六字の名号。)> と、唱(とな)え…

<御仏(みほとけ)> に、御すがりする様な慣習が、無かったのだと。

寺院仏閣には敬意を払い、磨崖仏(まがいぶつ/石仏の一種で、自然の岩壁や露岩、あるいは転石に、造立さ

れた仏像。)や、路傍の石仏にも、一応、礼意(れいい/敬礼の意志。礼をつくしへりくだる気持。敬意。)を、尽く

して来たそうです。


 9月  5日

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (256)

【 支折の言葉・・・17/2】 


「そうですね…」支折が、静かに、うなづいた。「確かに…

世の中に、信者は大勢いますよね。仏教ばかりでなく、様々な宗教がありますし、熱狂的な

信者もいますわ、」

「ボスは…」響子が言った。「<禅> を、独学し…

『正法眼蔵(しょうぼうげんぞう)』 を読み、『無門関(むもんかん)』 を読み、<原始仏教> を学んだ、

と言いますが…

<お釈迦様(/・・・釈迦族の王子・ゴータマ・シッダールタ)> が…

王子の身分と生活を捨て、最下層の不可触民(ふかしょくみん/・・・インドの、バラモン教社会における被差

別民)のボロを身にまとい、死を覚悟の求道生活を始めたような、そんな、根本原理に起因す

る、壮大な苦悩があったわけでは、ないのですわ。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1     wpe4F.jpg (12230 バイト)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (255)

【 支折の言葉・・・17/1】 


「ええ、支折です…

うーん…

山寺にこもって、<御仏(みほとけ/仏を敬っていう語。)> に、お仕えするのですかあ…

羨(うらや)ましいですね。私達には、無い感覚です。これは、もちろん、<兼好法師は・・・僧

侶> であり、御仏に深く帰依(きえ/神仏や高僧を深く信仰し、その教えに従い、その威徳を仰ぐこと。)している

からですね、」

「ボス(/岡田)が…」響子が言った。「<いづれ、自分にも・・・信仰心が湧いて来るものと、

期待している・・・> と、言っていましたが…

<御仏に、帰依し・・・信仰する・・・> という事は、それほど、難しい事なのでしょうか?」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                            吉田兼好/卜部兼好(うらべ・けんこう)    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (254)

【 現代語訳・・・17/1 】 


山寺に籠
(こも)って、仏にお仕えすることは、退屈(たいくつ)もせず、心の濁りも清まる心

地がする。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1 wpe4F.jpg (12230 バイト)
                             『徒然草』/兼好法師            (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (253)

< 第十七段 山寺にかきこもりて・・・>


【 原文・・・17/1 】


山寺にかきこもりて、仏につかうまつるこそ、つれづれもなく、心の濁りも清まる心地す

れ。


 9月  4日

岡田健吉‏@zu5kokd1     
                                     琵琶(びわ)  (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (252)

【 支折の言葉・・・16/28】 


ええと…

『怪談/・・・耳なし芳一(みみなし・ほういち)』 に、ついては、短編小説をご覧ください。ここでは、

私の言葉で、簡単に説明します。




    <耳なし芳一/・・・響子の要約・・・>
 


   
                                    赤間神宮/芳一堂              (ネットより画像借用)  


まず…

赤間関(あかまがせき/・・・現在の、山口県/下関市赤間町付近。源平合戦の、最後の戦いの海/壇ノ浦があります。)

にある、阿弥陀寺(/現在の赤間神宮・・・境内には、源平合戦の折、壇の浦で滅亡した、平家一族の墓がある。)に、

芳一という、琵琶法師(/平安時代から見られた・・・琵琶を街中で弾く、盲目の僧。)が、住んでいたわけです

ね。

盲目の芳一は…

『平家物語』 の、弾き語りが得意で、特に、<壇ノ浦の段> は、“鬼神も涙を流す”  と言わ

れるほどの、名手であった、と言います。

ある夜…

住職の留守の時に、突然、どこからともなく、1人の武者が現われます。芳一は、その武者

に請われて、 “高貴なお方の・・・御殿・・・” に、琵琶を弾きに行きます。盲目の芳一には、

分よく分かりませんでしたが、そこには、多くの貴人がいる様子でした。

<壇ノ浦合戦の・・・くだり・・・> を…

と、所望(しょもう/望むこと。注文。)されて、芳一が琵琶を弾き始めると、皆、熱心に、聴き入り、芳

一の芸の巧みさを、誉めそやします。しかし、語りが、佳境になるにつれて、皆、声を上げて

すすり泣き出し、激しく感動している様子でした。

芳一は…

自分の演奏への、反響の大きさに驚きました。そして、芳一は、七日七晩の演奏を頼まれま

す。寺の住職は、目の見えない芳一が、無断で、毎夜一人で出かけ、明け方に帰ってくる事

に気付き、不審に思いました。そこで、寺男たちに、後をつけさせました。

 

   
第81代/安徳天皇・・・数え年3歳       安徳天皇入水の模様            壇ノ浦の戦いを描いたレリーフ

(レリーフは、門司港めかり第二展望台・・・安徳天皇の母、平徳子が海に飛び込んだ所を、源氏の武者が捕らえようとしている。)


すると…

大雨の中で、芳一は、たった一人で、誰もいない平家一門の墓地の中に、いました。そして、

平家が推戴(すいたい/団体などの長として、その人を迎えること。 )していた安徳天皇(あんとく・てんのう/第81

代天皇。数え年3歳(満1歳2カ月)で践祚(せんそ)し、4月22日に即位。幼帝の政治の補佐は、外祖父たる <平清盛> が

取り仕切りました。)の墓前で、恐ろしいほどの無数の鬼火に囲まれて、琵琶を弾き語って、いまし

た。

驚愕(ぎょうがく)した寺男達は…

強引に、芳一を連れて帰ります。事情を聞かされ、住職に問い詰められた芳一は、コトの次

第を打ち明けました。芳一が、貴人と思っていたのは、近頃頻繁に出没しているという、“平

家一門の・・・邪悪な怨霊・・・” でした。

住職は…

怨霊たちが、邪魔をされたことで、今や、芳一の琵琶を聴くことだけでは満足せず、このまま

では、芳一が平家の怨霊に、殺されてしまう、と案じます。自分が、そばにいれば、芳一を護

ってやる事が出来ます。でも、あいにく、今夜は法事(ほうじ/ 法事は、亡くなった人の冥福を祈るために行

う仏教の儀式。読経などを行う 「法要」 と、その後に行われる会食である 「お斎(おとき)」 を含めて 「法事」 と呼びます。)が

あり、芳一のそばに、付いていてやることができません。

寺男や小僧では…

怨霊に太刀打ちできないし、芳一を法事の席に連れて行けば、怨霊をもその席に連れて行

ってしまうかも知れず、檀家(だんか)に、迷惑をかけかねない。

そこで住職は…

“怨霊は・・・お経が書かれている体の部分は・・・透明に映って・・・視認できない・・・” と、い

うコトを知っていたので、怨霊が芳一を認識できないように、寺の小僧と共に、芳一の全身

に、般若心経を写経しました。

ただ、この時…

耳(/耳朶(みみたぶ))に、写経し忘れたコトに気が付きませんでした。また、芳一に、怨霊が何

をしても、絶対に無視して、音を立てず、動かないようにと、堅(かた)く、言い含めました。

そして、その夜…

芳一が、一人で座っていると、いつものように、武者が芳一を迎えに来ました。でも、経文の

書かれた芳一の体は、怨霊である武者には見えませんでした。呼ばれても、芳一が返事を

しないでいると、怨霊は当惑しました。

“返事がない・・・

琵琶があるが・・・芳一はおらん。これはいかん・・・どこにいるのか・・・見てやらねば・・・”

…と、独り言を漏らします。怨霊は、芳一の姿を探し回ったあげく、写経し忘れた耳朶(みみた

ぶ)を、暗闇の中に、見つけ出します。

そして…

“よかろう・・・

返事をする口がないのだ。両耳のほか、琵琶師の体は、何も残っておらん・・・

ならば・・・

できる限り、上様の仰せられたとおりにした証として、この耳を、持ち帰るほかあるまい。”

…と、怨霊はつぶやき、怪力でもって、芳一の頭から、耳朶をもぎ取りました。

それでも…

芳一は、身動き一つせず、声も出しませんでした。そして、怨霊はそのまま、立ち去って行き

ました。 明け方に、帰ってきた住職は、両耳を、引き千切られて、血だらけになって、意識を

無くしている、芳一の様子に、驚きました。

それから…

昨夜の一部始終を聞いた後、芳一の全身に、般若心経を書き写いた際に、納所(なっしょ/寺の

会計や庶務を取り扱う下級の僧。納所坊主(なっしょ・ぼうず))が、経文を耳朶(みみたぶ)には、書き漏らしてし

まったコトに、気付きました。住職は、見落としてしまった、自らの非を、芳一に、詫びました。

その後…

芳一の前に、平家の怨霊は2度と現れず、また、良い医師の手によって、芳一の耳の傷もほ

どなくして癒(い)えました。この不思議な出来事は、世間に広まり、彼は、”耳なし芳一” と、

呼ばれるように、なりました。

やがて…

芳一は、琵琶の腕前も評判になり、その後は、何不自由なく暮らした、という事です。


…ええ、以上です…」

「はい…」支折が、丁寧(ていねい)に、頭を下げた。「有難うございます…」


 9月  3日

お休みします

 9月  2日

岡田健吉‏@zu5kokd1    
                              琵琶(びわ) /耳なし芳一      (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (252)

【 支折の言葉・・・16/28】 

 

そして、<琵琶法師>といえば、<小泉八雲(こいずみ・やくも/ラフカディオ・ハーン/= パトリック・ラフカ

ディオ・ハーン (Patrick Lafcadio Hearn)/明治29年に、日本国籍を取得し、小泉八雲 と名乗る。)> の…

『怪談/・・・耳なし芳一(みみなし・ほういち)』 ですね。

 

 ギリシャ生まれの・・・新聞記者(/探訪記者)、紀行文作家、随筆家、小説家、日本研究家、英文学者。

                            明治29年に、日本国籍を取得し、小泉八雲 と名乗る。


<盲目の・・・琵琶法師/・・・芳一>
が…

耳をなくして、“耳なし芳一” に、なるわけですね。その耳を無くした理由が、怪談になるわけ

です。昔、読んだコトがありますが、もう、すっかり忘れてしまいました、」

「あ…」響子が、笑って言った。「私は、覚えています…

学生時代に、英語の学習で、辞書を引きながら読みました。“耳なし芳一” のコトは覚えてい

るのですが、英語の方は、何処かへ、飛んで行ってしまいました、」

「ホホ…」支折が、楽しそうに笑った。「それじゃあ…

『怪談・・・/耳なし芳一』 の、説明の方は、響子さんにお願いします、」 

「はい…」響子が、うなづいた。「ええと…

少し、資料を参考にします…

 

岡田健吉‏@zu5kokd1                         (ネットより画像借用)     <楽琵琶> <平家琵琶> <薩摩琵琶> <筑前琵琶・四弦> <筑前琵琶・五弦>

《 支折の・・・徒然草/2 》 (251)

【 支折の言葉・・・16/27】 


画像では…

<楽琵琶(がくびわ/雅楽(ががく)に、用いられる琵琶。)>

<平家琵琶(へいけ ・びわ/平曲 (へいきょく・・・『平家物語』 を、琵琶の伴奏で語る音楽種目の名称。) に、用いられ

る琵琶。形は雅楽の琵琶と同じですが、小型のものが多い様です。四弦五柱(じ)で膝の上に抱え、撥(ばち)で奏します。)>

<薩摩琵琶(さつま・びわ/・・・盲僧琵琶(/盲人の琵琶法師)の系譜をひく、語りもの音楽の1ジャンル。

日本中世に生まれた盲僧琵琶は・・・

九州地方の薩摩国(鹿児島県)や、筑前国(福岡県)を中心に伝えられましたが、室町時代に薩摩盲僧から <薩摩琵琶>  と

いう武士の教養のための音楽がつくられ、次第に語りもの的な形式を整えて、内容を発展させて来ました。絃が4本、絃を支え

る柱が4本あり、一番上の柱と二番目の柱の間が長く、琵琶の音を大きくするため、腹板も大きく膨らんでいるのが特徴。 )>

<筑前琵琶・四弦(ちくぜんびわ・しげん/・・・筑前国(福岡県)で、つくられてきた琵琶。および、それを使って演じられ

る、盲僧琵琶の系譜を引く、語りもの音楽の1ジャンル。)>

<筑前琵琶・五弦(ちくぜんびわ・ごげん/・・・四弦よりも、五絃の方が全体にやや大きい。撥(ばち)も五絃用のものの

方が、やや開きの幅が広く、いくらか薩摩のものに近い。)>

…の、5種が、表示されていますね。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1     
                                     琵琶(びわ)  (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (250)

【 支折の言葉・・・16/26】 

 

「はい…」響子が、うなづいた。「<琵琶> といえば…

<琵琶法師(びわ・ほうし)> かしら…あ、それとも私達は…現代音楽の流行を知らず、発想が、

相当に、古いのかしら?」

「うーん…」支折が、小首を傾げた。「でも、どうかしら…

ここは古典の、『徒然草』 の考察ですし、古いのは、構わないと思います。とりあえず、この

線で、進めて行きましょうか。まず、琵琶も、幾つかに、分類されているわけですね。

 

岡田健吉‏@zu5kokd1       

《 支折の・・・徒然草/2 》 (249)

【 支折の言葉・・・16/25】 

 

「ええと…」支折が、マチコが用意した、スクリーンボードの画像を眺めた。「マチコさん、有難

うございます…

残っているのは…

<琵琶(びわ、英語: Pipa, 特に日本のものは、biwa)は・・・

東アジアの有棹(ゆう・さお/・・・リュート属)弦楽器の1つ。弓を使わず、もっぱら弦をはじいて音を出す撥弦楽器です。古代に

おいては、四弦系(曲頚琵琶/・・・楽器の上端(/頸部)が・・・後方へ直角に折れ曲がっているので、曲頸琵琶とも言う。)と、

五弦系(/直頚琵琶)があり、後者は伝承が廃絶し、使われなくなりました。前者は後に中国、及び日本において、いくつもの

種類が生じて発展し、多くは、現代も演奏されています。)> ですね、」


 9月  1日

岡田健吉‏@zu5kokd1     

《 支折の・・・徒然草/2 》 (248)

【 支折の言葉・・・16/24】 

 

「ホホ…」響子が、笑って、首を振った。「私は、それほど多趣味ではありませんわ…

禅と、油絵と、山歩きぐらいでしょうか。短歌は、担当になりましたので、少しカジっています。

それに、《危機管理センター》 と 《企画》 も、担当ですから、やっているだけですわ」

「うーん…」支折が、首を傾げた。「それで、スーパー・お姉様の様に、なったわけですかあ、」

「さあ…」響子が、首が傾げた。「それは…支折さんが、言っているだけ事ですわ…」

岡田健吉‏@zu5kokd1  
                                                                     和琴 (わごん)               (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (247)

【 支折の言葉・・・16/23】 

 

「琵琶(びわ) も、和琴(わごん)も…」響子が言った。「私達には、縁遠い楽器ですね…」

「和琴は…」支折が言った。「ええと…

現在、日本で、よく知られる “箏(こと)” は、大陸からの渡来楽器が基(もと)となっていて、和琴

とは、起源や系統が異なる、という事です。つまり、“箏と琴は・・・別の楽器” だそうです、」

「ふーん…」響子が、口に、手を当てた。「そうなんですか…」

「あ、響子さんは…」支折が言った。「箏を、弾(ひ)いたことがないんですか?」

「ありません…」響子が、笑って、首を振った。「支折さんは、あるんですか?」

「もちろん、ないですが…」支折も笑った。「響子さんは、多趣味ですから、あるのではと、思

いました、」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1   
                                                                   尺八 (しゃくはち)    虚無僧編み笠    (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (246)

【 支折の言葉・・・16/22】 


虚無僧(こむそう)
の <尺八(しゃくはち)> も、縦笛で、音程が不安定な様ですね。でも、その不

安定さが、奥の深さと、魅力になるのでしょうか。よくは、分かりませんが…」

「ええと…」支折が言った。「それから…

<琵琶(びわ) ・ 和琴(わごん/・・・大和琴(やまとごと)。桐の胴体の上に六絃を張る。)> ですかあ…」

 

岡田健吉‏@zu5kokd1    
                                                                     篳篥 (ひちりき)               (ネットより画像借用)

《 支折の・・・徒然草/2 》 (245)

【 支折の言葉・・・16/21】 

 
ええと…

次に、<篳篥(ひちりき/雅楽で、主旋律を演奏する楽器。ダブルリードのような廬舌(ろぜつ/リード)で演奏する楽器。)

> ですか。縦笛ですね、」

     
            リード (廬舌(ろぜつ))                  篳篥(ひちりき) の色々な部分 (ネットより画像借用)


「はい…」響子が、うなづいた。「雅楽器の中で、一番難しい、とか…

私は、楽器に詳しいわけではありませんが、ともかく、“篳篥は・・・難易度の高い楽器” とし

て、知られている様です。そもそも、音が出ない様ですね。それに、音程が、非常に不安定

とか、聞いています。


   

 

 

  <令和/新民主主義の時代・・・新しい大衆運動の創始! >

  主権者の下に・・・国民/選挙管理委員会、を設置運営!


  
主権者の、ダイナミックな、直接管理の下で・・・

   選挙の枠組の全てを・・・創出・管理・・・議員の身分、議員歳費、

  倫理、不祥事等を扱い・・・そして、栄誉・表彰も・・・行う。


 

 
         <正念場・・・民意無視の、安倍政治の一掃を! ・・・>


  原発事故/ALPS処理水問題 ・・・変更は、常に可能だ!

   神宮外苑/樹木伐採 ・・・再開発は、本当に、必要なのか?

     原発再稼働問題 ・・・本当に、原発管理は、大丈夫か?

      敵基地攻撃能力 ・・・反撃能力は、違憲性が濃厚だ!

               辺野古埋立 ・・・信頼・展望を喪失、中止だ!

     



   『小倉百人一首・・・22番/文屋康秀』  
                           文屋康秀(ふんやの・やすひで)/・・・平安時代前期の歌人。
                                                                                   官位は正六位上・縫殿助
(ぬいどのすけ)。六歌仙の1人。

                                         
    < ジャンプ >


   

    吹くからに 秋の草木の しをるれば
 

            むべ山風を 嵐といふらむ