クラブ・須弥山井戸端会議安倍人気とは何?

  井 戸 端 会 議    <第1回>

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                                                         (2006. 6.14)

   小泉人気/安倍人気とは...プレスリー???

 

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「ご無沙汰しております。“クラブ須弥山”羽衣弥生(はごろもやよい)でございます...

  このたび、当クラブ“井戸端会議”を始めたい、という話がもち上がり、お引き受

けしました。不肖/わたくし/羽衣弥生が、当会議の取りまとめをさせていただきま

す。

  お堅い話ではなく、“クラブでの話”にふさわしい、まさに“井戸端会議”にしたいと

思っております。どうぞ、よろしくお願いします」

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  羽衣弥生が、コーヒーとサンドイッチのセットが終わると、両手を前で結んで立ち、

みんなを見回した。

「ええ、では、みなさん...“第1回/井戸端会議”を開催いたします...

  今回の参加者は、折原マチコさん、里中響子さん、星野支折さんそれと私の4人

です...みなさん、まず、コーヒーをどうぞ...」

「うん...」コーヒー好きのマチコが、コーヒーに砂糖とクリームを入れた。

「今年は、晴れた日が少ないわねえ...」支折も、手を動かしながら言った。「梅雨は

長いのかしら?」

  弥生の助手のコッコちゃんが、出前の寿司とお茶をワゴンに乗せ、両手で押してき

た。弥生がサッと立ち上がり、それをテーブルに並べた。

「お寿司も、一緒になってしまいましたが...どうぞ...」弥生が、手を動かしながら

言った。「響子さんは、休暇を取られたんですの?」

「ええ、」響子が言った。「先日、復帰して、“エイズ・ウイルスの起源”を、“掲示板”

載せました。今回、“エイズのページ”と、“エイズ掲示板”新規に作成しました」

「知っています。読みましたわ...掲示板担当の、千春さんが言っていました。エイズ

発祥の、チンパンジーの群れまで、特定されたのだそうですね...それが、人に感染

するようになり、“HIV/ヒト免疫不全ウイルス”になってしまったのだと...」

「はい...」響子は、コーヒーを一口飲んでから言った。「エイズは、初期段階の研究

は、すでに終わり、ニュース性は古くなったのですが、人類がエイズを克服できたわけ

ではありません。そこで、あらためて、“エイズのページ”を作成しました」

「そうですの、」

かって、『日経サイエンス』などに、エイズ関連の論文なども多数掲載されていたので

すが、最近ではあまりないようです。最近の研究成果が目にとまれば、高杉・塾長など

とも相談して、順次掲載して行くつもりです」

“エイズのページ”は、やはり必要ですわ...それに、先進国では、日本が唯一、感

染の拡大しているらしいですもの...」

「そうですね。エイズについては、しっかりと、“国民的な共通認識”をもつ必要がありま

す。そのためにも、“エイズ掲示板”を立ち上げました...」

「うーん...」マチコが言った。「やっぱり、“クラブ須弥山”のコーヒーは、一味違うわ

ねえ...」

「ええと...」弥生が、言った。「“第1回・井戸端会議”の今回は、“小泉人気/安倍

人気とはいったい何?”ということで、マチコさんから提案がありました。ええと、マチ

コさん...そのあたりの説明を、お願いできるでしょうか?」

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「はい...」マチコは、コクリとうなづいた。「私は、この間、“ポスト・小泉政権”の候補と

いうことで、ミッション・コーディネーターの仕事をしました...

  その時に、“人気No.1の安倍人気”というのが、話題になりました。津田・編集長や

青木さんも、何なのか、よく分からないと言っていました。これは、“小泉人気”と、同質

のものなのでしょうか?」

「そこで...当会議の“議題”にしたい...と言うことですね、」弥生が言った。

「はい」

「うーん...」支折が髪を揺らした。「それには、私も参加したんですけど...“正体”

が分からないままでした...今年度“不思議現象”の1つではないでしょうか?」

「はい、そうですね...」弥生が言った。「私も、後で覗(のぞ)いてみました...ええ、

響子さんは、どう思われるでしょうか?」

 

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「うーん...」響子が、首をかしげ...ジッと宙を見つめた。「...それは、“危機管

理センター”の、私のアンテナにもひっかかっていました...不思議な社会現象とし

て...」

  支折が、コクリとうなづいた。

「何か、ひっかかるわけよね、」マチコが言った。「納得できないものが...」

「思うに...」響子が、口を開いた。「これは...“右傾化して以降の小泉人気”と同

質で、ある種の“作為の臭い”...プロパガンダ(宣伝)を含んだものを感じます...

  小泉・首相が、当初の圧倒的な人気で学んだ、プロパガンダ哲学から来ているも

のと、私は理解していました...あまり、良いものとはいえませんね...あえて言え

ば、不良少年のような、幼稚で拙劣(せつれつ/へたなこと)な臭いがします...」

「うーん...さすがは響子ね」マチコが関心して言った。「しっかり見ているんだ」

「でも、どうなのかしら...」響子が、言った。「私は、政治な問題からは、1歩身を引

いている立場だけど...小泉・首相が学んだプロパガンダ哲学は...何と言うのか

しら...“素直で、真直ぐなもの”...ではないような気がします...」

「うーん...」支折が、髪をゆっくりと左右に揺らした。

「まるで、」響子が言った。「人気役者が、ファンを適当にあしらうような...それで、“誠

実さ”も急速に色あせ...反転して、“国民を弾圧”も平気で行うような...そんな

酷非情さが感じられます。これは、“3世議員”という、“世襲議員の特質”とも関連し

てくるのでしょうか...」

「でも、小泉さんは...」支折が言った。「それほど、欲深ではないとも言うし...」

“小泉・政権”の最後の“落ち”はさあ...」マチコが言った。「結局、エルビス・プレス

リー(アメリカの歌手・ギター奏者)だったのじゃないかしら...“小泉劇場”エンターテイナ

(芸人)だと言われれば、納得できるわよね...成果は、何もなかったと言われてる

し...祭りの後の、空虚な感じよね...」

「そう言えば...」支折が、コブシを口に当てた。「小泉・首相は、今度の訪米の時、

レスリーの墓地を訪問するそうね...うーん...結局、そういう“落ち”になるのかし

ら、」

“人気No.1”“安倍・官房長官”“3世議員”よね」マチコが言った。「何か、共通

があるのかしら?」

「マチコさんは...」弥生が、湯のみ茶碗を握りしめて言った。「どう思うのかしら?」

「私はさあ...安倍さんは、“長ナス”の評価よね」

「あら、そうでしたわ」

「小泉さんの、」響子が、首を斜めにして言った。「“3世議員”という、政治家としての

育ち方が...国民にとっては、悪い方へ作用してしたのかも知れません...

  小泉さんのように、私利私欲はなくても...平気で国民を裏切り国民を弾圧する

側に鞍替えできるのも...そうした世襲や、世襲議員としての政治活動からして、

般庶民からは非常に遠い政治感覚だったのではないでしょうか...

  だから、平気で、国民を煙に巻き国民に痛みを押し付けることができたわけです。

これは、“他の世襲議員”についても、細心の注意を払う必要がありそうです」

「それで...」弥生が、細い指でナプキンをつまみ、響子の方を見た。「小泉・首相の

強烈な右よりの姿勢は...“信念”だったのでしょうか?」

「うーん...詳しいことは知りませんが...そうかも知れません...

  そうした“信念”を、小泉・首相は元々持っていたとは言えるでしょう。でも、当初は、

そんなことは言わなかった...抵抗勢力にさんざん攻め込まれ、そこで豹変し、バラ

ンス感覚を無くしてしまったのでしょう...だからといって、“国民軽視/議会軽視/

アジア外交軽視”の、“弾圧的右傾化路線”が、許されていい、と言うものではありま

せん。

  あの、八方塞がりで“切羽詰った時/行き詰まった時”、小泉・首相は、“国民の

側”に立ち、日本丸の舵をきるべきでした...しかし、小泉・首相は、“大企業の側”

に立ち、働者に皺(しわ)寄せする方へ大きく舵を切ったわけです。これは、明確に、

“戦略的判断”を誤ったといえます。

  戦略などというものは、滅多やたらに判断を誤るものではありません。また、そうした

方向の大転換をすべきものではありません。小泉・首相は、はっきりと間違いをおか

し、“失政”に到りました...これは、確信犯的です。

  元来、“主権者である国民”は、憲法で保障された存在であり、“大企業や株主”など

は、憲法では何もコメントされていない存在です。どちらを選ぶべきかは、非情に明確

なはずです...小泉さんは、あえて、“大企業や株主”の方向に舵を切ったのです。こ

れは、“反グローバル化”という、“文明の趨勢(すうせい/動向)にも逆行するものです」

「そうですわね...」弥生が言った。「そして、この国は、壊れてしまいました...“世

襲議員”には、真の意味で、それが分っていなかったのでしょうか...」

“国民を弾圧する側”豹変してしまったのは、“庶民の真の苦労”というものが分っ

ていない、“世襲議員”の怖さです...

  こんな未曾有の国難の折に、“憲法改正”などを提起していること自体、“政治的感

覚が完全に麻痺”している、何よりの証拠ですわ」

“3世議員”ということでは、安倍さんも同じなのかしら、」

「うーん...そうですね...

  ともかく、中国経済の急成長という状況の中で、日本は構造的な大不況に陥りまし

た。そこで小泉・首相は、主権者である国民を守らずに、企業を守ったのです。

  国民の労働環境は、中国経済と対抗するために劣悪になりました。一方、企業の

富の寡占化を進め、“格差社会”を作り、その余力で“日米・覇権体制”を推進しようと

した...これが、“小泉・首相の基本戦略”なのでしょう...

  しかも、この基本戦略を、“ポスト・小泉政権”にも引き継がせようというわけです。

でも、マチコの言うように、結局、“小泉・劇場”は、プレスリーロックン・ロールだった

のかも知れません...そんな“ノリ”で始まり、180度反転して、そんな“ノリ”で終わる

ということでしょう...」

「響子さんも、詳しいんですのね、」弥生が、感心して言った。

「私も、危機管理の立場から、しっかりウォッチしていますわ...今の日本の政治状

社会状況は、明確な危機の範疇に入ります。でも、これは“危機管理センター”

担当ではなく、“My Weekly Journal の方で、津田・編集長達が総力で取り組んで

いますから、」

「そうですわね...」

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「それでさあ...」マチコが、サンドイッチに手を伸ばした。「...安倍人気”というの

は、何なのよ?」

「つまり...」響子が言った。「“安倍人気”は、小泉・首相が作り上げたプロパガンダ

でしょう。中身は、ないですね...“国民なんてものは、それで踊る”というのが、“小泉

流”なのでしょう。

  森派・会長さんは、それでハムレット(シェークスピアの四大悲劇の1つ)熱演していま

す。さんの“巨大な悲劇?”は、そのこと自体に中身がないということです。安倍

んか、福田さんかということですが、その選択に、何の政治的指導性もありません。で

も、“悲劇/喜劇?”役者としては、名優の域に達していますわ...」

さんはさあ、」マチコが言った。「なんか、くだらないことで悩んでいるわよね、」

「だから、ハムレットになるわけよ」支折が言った。

「うーん...ハムスターでもいいんじゃないかしら、」

「分かるわね、」支折が言った。「でも、これは喜劇じゃないかしら?さんの名前は、

喜朗というのよ、多分...」

「うーん...」マチコが、腕組みをした。

 

 政治・マスコミ...“国民乖離”のコラボレーション(/共同制作)

           【麻・垣・康・三】/<抽象画=by Machiko Orihara>

                      

             “ザクロ”   “金ピカのラッキョウ”   “大粒の空豆”     “長ナス”

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「うーん...私はさあ、」マチコが言った。「安倍さんの話は、“まず、言い訳から始まっ

ている”気がするのよね。リーダーといのは、“言い訳”をするものなのかしら...」

“説明”というのも、」支折が言った。「後だしジャンケンよね...小泉・首相の“説明

責任”と言うけど...日米同盟が新時代にシフトするのなら、まず国会で十分審議し、

二度三度の国政選挙で、“民意”を問うべきです。後で“説明”するというものでは、な

いですよね」

「そうよね」マチコが、うなづいた。

「ええ...マチコさん、」弥生が言った。「このぐらいで...よろしいでしょうか。こうした

問題は、結論の出るものではありませんわ」

「はい!でも、響子の説明で、納得よね!」

「うーん...」支折が言った。「響子さんは、編集長や青木さんとは、別の視点から見

ているわねえ...参考になりました」

「私は、“危機管理センター”視点で見ているからでしょう」響子は、口をすぼめて、

微笑をこぼした。

「ええ、はい...」弥生が言った。「これで、“第1回井戸端会議”を終りたいと思いま

す...みなさん、ありがとうございました」

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