京都は三千院にて
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 三日目…せっかく関西に出てきたのだから…とこっちに住んでいる他の友人に会うことに なっている。彼女は京都在住。
 奈良を朝、カワハラが出勤すると同時に私もサヨナラする。クルマ2台で出発。 途中友人のターセルは直進。私は左折。どうもありがとう〜。この朝、友人宅の 近所を初めて白日の下、見ることができた。昼間みてもやはり道が狭い(笑)。
 さて、その京都の友人(ここでは仮に「カモ」と呼ばせていただきます)は京都で学生をしている。 学生と言っても、お坊さんになる為の学校という普通の人にはあまり馴染みのない学校に 通っている。カモとは彼女が看護婦さん時代に友人の同期ということで東京で知りあったのだ。と 言っても今でも学生の傍ら、バイトで看護婦をしているらしい。ちゃんと勉強してるのか!?
 とにかく、奈良〜京都間を走りぬける。途中オイル交換を行った事は 先に触れておいた。待ち合わせは京都駅。他の場所は良く分からない。京都駅では景観問題で揉めた 駅ビルを初めて外から眺める。なるほど立派ではあるが、他の都市でなら大して問題にならない 高さである。色々難しいのね。
 間もなく携帯で呼び出しておいたカモが現れた。久しぶり〜。と言っても1年も経っていない。 実はこの瞬間までクルマで来ていることは教えていなかった。路駐しておいたロドスタにご案内する。
 どれ?
 あれ。そう、あれ〜。
カモは少々大げさなくらい喜んでくれた。相変わらずである。ロドスタを気に入ってくれた らしい。気に入ってもらえて私も嬉しい。自慢の子だからね。
 とにかく走り出して今日の予定を立てる。夕食をカモの友人達と一緒に食べる事になって いるらしい。私としては今回是非、大原の三千院に行ってみたかったので、その旨を告げる。 彼女も行ったことがないと言うので丁度良い。 結果、
 →カモの家に地図とガイドブックを取りにいく
 →大原に向かう途中でお昼
 →三千院
 →適当に走って戻る
 →晩ご飯
ということになった。
 お昼は前に一度行った事があるというタイ料理のお店へ。カモの記憶を頼りに何度か 道を往復して発見。何でもカモの父上の同級生が経営するお店らしい。私はグリーン カレーをオーダーしたがなかなか美味しい。ちゃんとデザートもチョイス出来るように なっている。この店の名前は…忘れちゃいました(笑)。でも場所は覚えているから 今度京都に行った時はまた行こう。他の料理も食べてみたいと思わせるだけのお店なのだ。 駐車場も数台分はあった。
 そして三千院へ直行。途中信号待ちでオープンにしてみた。何だかカモは とても恥ずかしがっている。気持ちは分かるけど、何事も慣れだからね。 途中ガソリンスタンドで給油したが、これがなかなか年代モノの スタンドであった。おじいさんが給油しつつ、三千院へ行くのだったらとにかく上まで 行って駐車しなさいなどと一生懸命観光情報を説明してくれた。でも実際のところは 半分以上は聞き取れなかったのだ。後で聞いたところカモも同様だったらしい。 アナログなメーターに表示された給油量はジャスト40リットル。これまたジャスト 4000円払って、手書きの領収書をもらう。
 どんどん上ね。確かに駐車場多いね。観光地にありがち。どんどん、どんどん… この辺かな?まだかな?う〜ん、ここだ!と思って適当なところに入ってしまった。 500円ナリ。しかし、歩き出すとまだまだ上にも駐車場はある。結局、入り口の直前 まで車で行けることが判明。しかも400円だったり。ココまで来るのはよほど忍耐強 い人に違いない。
 車を降りた時点で私の頭の中には悪い予感がよぎっていた。何だか違う。違いすぎる。 多くの観光客。客引きをする土産物屋の店員。雑誌などで見たあの山奥の閑静な山寺は 何処へ行ったのだ。参観料を支払って建物内に足を踏み入れた頃には私のイメージは 粉々に砕け散っていた。こ・この人の多さは…。わざとらしい展示物…。庭が見える場所に 固まる人々…。確かに庭は美しいけどさ…。
 こうしてマスメディアは都合の良いところしか伝えないのだという事実を、身をもって 思い知らされた私であった。しかし、ちゃっかり絵葉書を買ってしまった。折角だからね。 これで奥さんにお手紙でも出そう。
 まだ夕飯まで時間はある。R364を滋賀県側に抜けて琵琶湖大橋を渡ってみることに。 ほほ〜なかなか立派な橋だね。しかも空いてる。でもロードスターの車高ではあまり 景色が見えず。ははは。琵琶湖を周って帰るのはちょっと大変、ということで、渡り終えた ところでもう一度。帰りはバイパスを使って帰るつもりだったが、ものすごい渋滞だ。 すぐ断念し、比叡山越えのコースを取る。結果としては正解で、比較的早く京都市内に 戻る事が出来た。
 一緒に夕食を食べたカモの友人達は若い。いいね。みんなカモと同じお坊さん学校 に通っている。お坊さんにしておくのはもったいないほど、愉快な人達であった。 カモ、良い友達が出来て良かったね。これも学生の特権。何故か夕食の後ビリヤードにまで 行ってしまう。若者達はDDRで盛り上がったりして。ははは。明日仕事だよ?東京まで 戻れるのか?
 その後、カモの家で一休み。お茶をご馳走になってから、帰途につくことになった。 さすがに慌しい。もう少しゆっくりしたいね。今度はお酒でも飲み交わしながら。

Last Update 1999.11.5

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