急行はまなす写真・旅行記3

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12/25(土)

 朝食をオーナー氏、同行の旅人氏と食べる。宿を辞し、駅へ。利別駅は雪景色。8:32利別発の滝川行きに一緒に乗る。2両編成。割と混んでおり、2両目に空席を見つけて座る。
 帯広8:58着。先頭車はこのまま快速狩勝滝川行きとなり、私の乗ってきた2両目は折り返し、池田方面の列車となった。よく見るとちほく高原鉄道の車両だった。行き先を確認し忘れた。

 旅人氏はミスタードーナッツに行くとのことで別れる。帯広の街は道路を雪かきしており、あちこちに雪の山がある。コーヒーを飲み、10:13帯広始発の根室本線滝川行きに乗る。帯広名物の豚丼駅弁を買い込んである。この列車は、2両編成なのに一両目だけに乗ることができ、2両目は締切である。

 車内、なんだか音楽のようなものが聞こえる。見ると、高校生の3人組が、小さなラジカセを鳴らしているのである。ここまでも、携帯電話をマナーモードにしないで音を立てて使っている人は多かったが、ラジカセをヘッドホンもせずに使っているとは。。。あきれ果てて、「あー、このラジカセが原因か・・・」と納得した顔で高校生グループの顔を見回した。間が悪くなったのか、たまたま降りる駅だったのか、音を消して新得で降りていった。

 さて、新得では24分も停まる。我々の乗ってきた先頭車はそのまま滝川まで行き、締切であった2両目は11:26新得発の帯広行きとして反対方向に消えていった。乗り間違いを防ぐために締切としたのか???
 停車時間の間に、有名な新得駅の駅ソバを食べる。黒くて太い麺で独特の味。

 さて、11:32新得発、根室本線の未乗区間に乗り込む。狩勝峠のあたりは日本三大車窓の1つとされていたそうだが、新狩勝トンネルの開通により車窓はなくなったそうである。新得の次の落合まではなんと35分。営業キロ28.1km。初乗り運賃は520円。すごい距離だ。雄大な車窓を見ながら豚丼弁当を食べる。富良野で大勢乗ってきて座席がほぼ埋まった。芦別でもおおぜい乗ってきて、立ち客も出た。滝川着14:15。ここから札沼線の新十津川駅まで歩けるのだが、接続が悪いのと雪道なので次回に譲る。14:30滝川発の新千歳空港行き特急スーパーホワイトアロー18号に乗る。指定券は「スパホワイトアロ」となっている。札幌から先の新千歳空港までの区間は快速エアポートになる。札幌着15:20。時計台を見て大通公園を歩き、市電に全線乗り、JRタワーで夕食を食べ、お土産を買う。さあ、あとは寝台特急北斗星4号に乗り込んで帰るだけだ。。。発車時刻が近づき、ホームに上がる。ところが。

 発車の19:27になっても列車は来ない。電光掲示板には「北斗星2号17:12」と書いてある。案内放送などもない。不安になり改札に聞きに行くと、「列車が遅れており、北斗星2号は19:50発、4号はそのあとなので20:30になる」とのこと。あのなあ・・・駅員の人々はずっとここにいたのだから状況が分かっているのだろうが、こちらはたった今ここに来たのだ。2号が遅れていることなど知る由もない。案内放送もなく、19:24に4号がなければ不安になるではないか。第一、いつ4号が来るかも分からない中でホームを離れて改札に聞きに行く事自体、その間に来て発車されては困るという不安を感じてしまう。うーむ、ここは雪国、列車が遅れるのは日常茶飯事だということなのか?その点、最近のJR東日本は、何かトラブルがあると、うるさいくらいに放送をするようになった。やはり乗客に不安を感じさせないということは大事だと思う。JR東日本、見直したぞ。。。

 明日は所用もあり、あまり上野着が遅れるのも困る。みどりの窓口に行き、北斗星2号に変更を申し出る。個室は満席だが、寝台には空きがあるという。「それでお願いします」といい発券して貰う。念のため「禁煙ですよね?」と聞くと「喫煙です」とのこと。うーむ、ここら辺の対応も、東京での窓口に慣れてしまうと今ひとつ心許ない。煙草の煙の中で16時間も過ごすのは不可能である。変更を取り消した。

 うーむ、2号が19:50発。4号は20:30発。遅れを取り戻しにくい客車列車だし、上野着はかなり遅れそうな予感がした。ふと思いつき、先ほどとは別のみどりの窓口に行き、急行はまなすのカーペットカーかドリームカーが空きがあるか尋ねた。果たして、ドリームカーには空きがあるという。変更を申し出た。窓口氏は「せっかく個室が取れているのに・・・」と呟いていたが、これも何かの縁。はまなすで帰ろうと決めた。

 さて、北斗星の中でシャワーを浴びるつもりだったのだが、はまなすにはシャワーはない。サウナや銭湯を探さなくてはならない。観光案内所はもう閉まっている。タウンページで銭湯を探す。住所を見てもいまいち分からない。札幌の住所は住み慣れた人にとっては分かりやすいのだろうが、私には北5東3などと書いてあっても何のことかよく分からない。

 駅から近そうな銭湯に電話。駅から近いか?と聞くと「近いよ」とのこと。行き方を聞く。「XX百貨店のとこを左に曲がってずっと行くとお風呂やさんの看板が見えてくるから!」とのこと。この説明でたどり着けるのか不安を感じながらも、言われたとおりに行く。果たして、銭湯を見あたらず、断念。ろくに電話口で説明できないのであれば、なんのためにタウンページになど載せているのだ。。。と恨めしく思いつつも入浴は断念。マクドナルドで夜食を食べ、22:00札幌発の急行はまなすに乗るために札幌駅5番ホームへ。。。

 ホームでは弁当を販売している。キヨスクやコンビニも開いており、買い物はじゅうぶん可能。ホームで待っていると、車掌が来て、乗車前に検札された。寝ているところを起こすよりは、お互いに良いはずだという判断だろう。

 繁忙期のため、普段は自由席の3号車が、この日は指定席となっている。窓から座席が見えるが、グレーの座席。つまり、ドリームカーではなく、通常の自由席用の座席である。

1号車と2号車の間に「増結1号車」が連結されていた。B寝台。「お乗り間違えのないように」と繰り返し車内放送があった。

増結1号車の入口の張り紙。よほど乗り間違いが多いのだろうか。

増結一両車の連結部分。普段は北斗星に使われている車両のようだ。

 東室蘭まではこまめに停車する。東室蘭までは本を読んでいたが、東室蘭を出ると消灯されたので、寝る。ドリームカーは、さすが元グリーン車の車両。とても寝心地がよい。長万部を0:57に出ると次は函館着2:42。機関車の付け替えのために19分停まる。電気機関車を付け、進行方向を変えて出発。

 函館を出ると次は終点青森まで止まらない。空席を見つけ、座席を回転させてボックスにして、簡易ベッドにして寝る。誰もいないはずの席にいたため、車掌に検札された。きちんとしている。

 目が覚めると蟹田で運転停車していた。終点青森は5:35着。特急いなほ8号新潟行き、特急つがる2号八戸行きが待っていた。見たところ、いなほへは1割、つがるへは5割ほど乗り換えた。残りの人は青森駅で降りていった。特急つがる2号、東北新幹線はやて2号と乗り継ぎ、9:51東京に着いたのであった。私が乗るはずだった特急北斗星は今頃どこら辺を走っているのだろう。。。

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