名鉄廃止予定線を回る・前編

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金曜日・出発前夜

今年3回目の名古屋である。名鉄線で廃止予定の路線があると聞き、乗りに来たのである。3000円で名鉄線全線2日間乗り放題の割引券(名鉄グループ7社2DAYフリーきっぷ)を購入したので、名鉄線を少しでもたくさん乗りたいと思っている。
 金曜日の晩、仕事を終え、南新宿の銭湯で汗を流す。少し雨が降っている。夜行バスに乗る身としては、服が濡れるのはつらいのだが。南新宿から新宿駅新南口の高速バス乗り場まで歩く。夜行バス乗り場というのは毎度の事ながら騒然としていて落ち着かない。三連休前夜ということもあり、通路まで人があふれかえっている。窓口にはキャンセル待ちを申し込む人が行列を作っている。並んでいる人が悠長に色々係員に質問したりして、ようやく会計となったらカード払いで、余計時間がかかる。後ろに並ぶサラリーマンが舌打ちする。スピーカーからはアナウンスがひっきりなしに流れる。ムーンライトながら等の夜行電車と、夜行バスのどちらが良いかは一長一短だが、この乗り場の雰囲気だけは未だに苦手である。さて、今回の旅程は掲示板投稿者であるxeet氏と途中まで一緒である。一緒に乗り込んだが、バスは発車するとすぐに消灯し、しゃべる雰囲気ではない。ムーンライトながらは防犯のため消灯しないので、明るい。明るいと、静かにしなくてはいけないという雰囲気にならず、おしゃべりする人もいたりする。この点はバスの方がいい。あまり寝付けないまま名古屋に着く。
 

土曜日・名鉄乗り潰し開始


 名古屋に着く。名古屋駅と新名古屋駅は同一駅と言ってもいいくらい近い。フリーきっぷのクーポンを本券に引き替えて、いざスタート。

地下鉄東通線 名古屋-丸の内
地下鉄鶴舞線 名古屋-(赤池)直通
名鉄豊田線 (赤池)-豊田市

 豊田市では事前に調べて置いたマクドナルドで朝食。愛知完乗鉄道の新豊田駅は少し離れていた。豊田市駅にホームの塀には鳥が止まれないように針が付いていた。

名鉄三河線 豊田市-猿投
名鉄三河線 猿投-西中金
名鉄三河線 西中金-猿投

 豊田市から、本日の目的地の1つである西中金に向かう。猿投で乗り換えなくてはならない。なぜなら、猿投-西中金は非電化区間だから。ここが将来の廃止候補である。ディーゼル車が一両で走る。高校球児の利用が多かった。猿投-西中金の電車には、何故か窓に手すりが付いていた。作業員が使うのだろうか。

名鉄三河線 猿投-知立

 単線ながらなかなかスピードが速い。対向列車との入れ違いもスピーディー。

名鉄名古屋本線 知立-国府
名鉄豊川線 国府-豊川稲荷
名鉄豊川線 豊川稲荷-国府
 支線の豊川線を往復。将来の完乗に備えて、支線は少しでも潰しておきたい。豊川稲荷はJR飯田線の豊川駅のそば。豊川駅も見学した。

名鉄名古屋本線 国府-豊橋

 ここで、面白い発見が。時刻表を見ると、終点の豊川まで行く電車が少ない。1つ手前の伊奈止まりが多い。何故か不思議だったが、乗ってみて分かった。名鉄の電車は伊奈を出て少し行くと、JR飯田線に直通するのだ。そして、飯田線の下地と船町を通過して、豊橋に着くのである。JRの駅構内。同じホームの反対側には飯田線電車が止まっている。
 ここで昼食。名古屋名物あんかけスパゲティを食べる。レストランの入口のサンプルの写真。

 スパゲティの上にごてごてと色々な具(ハンバーグ、エビフライなど)が乗っているのが特徴。近くにあった豚カツ屋さん。東京にもあるチェーン店だが、しっかりと御当地メニューの味噌カツがある。

JR東海道本線 豊橋-蒲郡
名鉄蒲郡線 蒲郡-吉良吉田
名鉄三河線 吉良吉田-碧南

 JRで近道をしつつ、もう一つの廃線候補、吉良吉田-碧南間。実は、私は今年の1月に既に乗ったのだが、xeet氏と一緒に再度乗ることになったのである。ここも非電化区間でディーゼル車が走るが、所々、昔は電化されていた痕跡がある。

 終点の碧南では名古屋在住のG14氏が待っている。自動車で常滑まで連れて行っていただき、タイル博物館を見学。この晩は名古屋市内に戻り、味噌煮込みうどんを食べたのである。市内のさびれたビジネスホテルに宿泊。

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