だいせん号写真

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 だいせん号には04年6月17日に下りに乗りました。

 東海道新幹線で新大阪に着き、東海道線で一駅、大阪に着いた。実は、大阪駅は、日本屈指の急行王国である。毎日なんと3列車が姿を現す。「銀河」「きたぐに」「だいせん」である。広島-三次は急行みよしが4往復もするので、数の上ではナンバーワンだが、種類の多さでは大阪が一番である。

 私はだいせんを待つ身だが、23:03に急行きたぐにが入線する。きたぐにの発車は23:27だが、かなり早く入線するのだ。以前きたぐにに乗ったときはカメラが壊れて写真を取り損なったので、よいチャンス!と慌てて何枚か写真を撮る。

 23:08に急行だいせんが入線してくる。

 こちらは大阪側の顔。

 こちらは米子側の顔。普通だいせん号というと、こちら側が紹介される。全面が展望席になっいる。

 展望席は、内部から見るとこんな感じ。カーテンを開けると運転席があり、よく景色が見える。しかし、夜行であるので外は見えず、ガラスに光が反射して眩しいので、誰も開ける人はいない。展望席がついている車両は指定席だが、この部分にはそもそも誰もいなかった。

深夜の飲み会や残業が終わっての帰宅のサラリーマンで混み合う大阪駅の中にあって、たったの二両編成、けたたましい音を立ててディーゼル車が佇む光景は少し異様でもある。しかし、そこそこ多くの客が乗り込んでいた。

 だいせん号の自由席に乗り込む人々。

 サイドボード。「倉吉-米子間は快速列車」と書かれている。

 急行のサイドボード。日本中探しても、数十枚しかないのだろうな・・・。

 だいせんが入線してから発車するまでの7分間は、「1つの駅に急行列車が2列車ある」という日本中でここだけの光景が見られる。この時間帯の大阪駅だけであり、このツーショット(乗り場は離れているが)を見るためだけに、全国から鉄道ファンが押し寄せている(嘘です)。

 列車の外はうるさいが、乗ってみると、いたって静か。さすが元特急用車両だけあり、乗り心地は上々。全車禁煙だが、1号車と2号車の間のデッキで喫煙している人がいた。車掌も、別に咎める様子はない。灰皿があったのかどうかは確認するのを忘れました。
 

 車内の様子。指定席車はガラガラ。10人くらいしか乗っていなかった。

 いよいよ発車。自由席は定期券で乗ったと思われるサラリーマンが多い。福知山あたりまでは、終電の雰囲気があるが、福知山を過ぎると、寝出す客が多い。検札は自由席からするので、私のいる指定席に車掌が来たのは12時近かった。「遅くなって申し訳ありませんが。。。」と低姿勢な車掌だった。何時頃消灯するのですか?と聞くと「消灯はしません。申し訳ありません」と言われた。苦情と思われたのかな?

 夜中の1時頃?目が覚める。男2人組のてっちゃんがいて、ウォークマンでけたたましい音をたてたまま寝ている。こういう場合、注意することも多いのだが、自由席が空いてきていたので、そちらに移動。バスタオルをかぶって寝ていると、車掌が声をかけてきた。途中で乗ってきた客と思われたようだ。ちゃんと検札業務が行われていることを実感。

 1号車と2号車の間にある荷物置き場。誰も荷物を置いている人はいなかった。誰が使うのだろう?

 眠ってしまい、目が覚めるともう倉吉を過ぎていた。車内はガラガラ。みんな、途中で降りてしまったようだ。倉吉-米子は快速だが、客が大勢乗ってくるというわけでもなかった。米子には5:42着。少し、早く着きすぎるというのが実感。7時くらいについてくれるとちょうど良いなあ・・・と思いつつ、下車した。なんだか降りるのが名残惜しかった。

 米子駅についただいせん号。列車種別が「快速」に変わっている。

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