急行あおもり乗車記2

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 その時!!!驚愕すべきことが起こった!!!

 なんと、ずっと明るいはずのサロンカーの、電気が消えたのです。本を読んでいた私は急に暗くなり、心底おどろきました。でも、程なくして明るくなりました。そう、直流区間から交流区間に切り替わるので、電源切替のために一時的に停電するのです。すっかり忘れていました。

 24時頃、寝ることにしました。意外だったのは、敦賀や福井でもけっこう乗り込んでくる人がいたことです。なぜか寝付かれず、何度も何度も起きてしまいました。

05.8.13(土)

 酒田でなんとしても朝食を買いたかったので、6:40に起きて着替え、朝食を食べるためにサロンカーの場所を確保しました。驚いたことに、サロンカーは半分くらい席が埋まっていました。私と同じ考えの人が多かったようです。6:54着の鶴岡では大勢おりていきました。

 さて、酒田には7:20着。多くの人がホームに降りて駅弁を買い求めます。

 売り子さんが3人ほどでて販売します。降りたそのホームで売っており、階段での移動がないので、確実に買えます。さっそくサロンカーで食べます。駅弁を購入した人が、サロンカーに集まってきますが、すでに席は埋まっています。二人がけのところに一人座っていると、心理的にその隣には座りづらいものです。もちろん、座席に荷物を置いて、他の人が座れないようにしたりはしないのですが。多くの人が、サロンカーの食事を断念して寝台に戻っていきました。あの狭い寝台でどうやって食べるんだろう。。。

 昨日の学生(?)グループもサロンカーに来ている。昨日と人数が減り、女性1人、男性2人でした。あとの人はどうしたのだろう?きっとまだ寝ているのでしょう。

 さて、いよいよメインイベントです。羽後本庄到着前の車内アナウンス「次の羽後本庄で寝台を解体する係員が乗り込んで参ります。ご協力をお願いします。」羽後本庄で目を凝らしていると、お、いたいた、確かに男性係員3人がホームで待っています。1号車から作業をするようです。さっそく1号車に行ってみます。係員の人は行ったり来たりうろうろして、なかなか寝台を座席にする作業を始めません。なにか理由があるのか?通路は狭いし邪魔になってもいけないのでサロンカーに戻ります。

 でもいてもたってもいられなくなり、また1号車に行くと、作業をしています。なぜか端からではなく、まんなかの変な所の作業をしています。終わると、他の寝台は作業せず、他の号車に行ったりしています。

 どういう基準で解体する寝台を決めるのかが分からず、飛ばされないように仕方なく自分の寝台に戻りました。作業の人が私の寝台を通り過ぎ、10号車に行きました。やっと悟りました。これは、「やってください」と頼まないとやってくれないのです。逆に言えば、寝ている人を起こしてまでは作業しないということです。

 勇気を出して係の人に「お願いします」と言ったところ、「すみませんが、隣の寝台の方が休んでいるのでできないのです」とのこと。隣の寝台との境目を取り外さなくてはならないので、隣の人もどいてもらわないといけないそうです。でも、その隣の人も、解体作業目当てのてっちゃんのようで、快く起きてくれました。

 作業の様子をお伝えしたいのですが、言葉で書くのは難しい。手順を言えば、
1 梯子を外す
2 カーテンを外す
3 上段・中段を持ち上げる
4 網棚をセットする
5 下段のベッドをしまって座席にする
という順番です。でも、言葉では表現しづらいなあ。。。デジタルカメラで動画撮影したのですが、作業員の方や他の乗客の方の顔が写ってしまっているので、ここにはアップすることが難しいです。オフ会等の何らかの機会にお会いすることがあれば、お見せできる可能性はあると思いますのでお申し出下さい。

 解体が終わって座席にしたところです。

 さて、私のいた寝台は、B寝台ながら、車両の構造上、2段寝台になっている部分でした。しかし、よくよく見ると、2段のところと3段のところで作業内容は違う様子。私が撮影したのは2段の方でした。これは、なんとかして3段寝台の解体も撮影しなくては!と思い、作業の方を探しました。この電車のどこかで、解体作業をしているはず・・・すると、なんと係員の方々はサロンカーで休憩していました。

 どうやら、あまり解体のリクエストは無い様子。逆に、リクエストしないといけないと気付かず、「いつ来てくれるのか?」と待っている人もいるのではないか?と心配になってきます。係の方々は、結局東能代で降りていってしまい、私は3段寝台の解体を見ることはできませんでした。うーむ、これは、来年も乗らなくてはいけないな。。。まわって数えたところ、解体したのは10箇所程度しかありませんでした。寝台を解体して貰うわけでもなく、サロンカーに行くわけでもなく、あの狭い中段や上段に我慢して収まっている人も多く、我慢強い人だなあと感心してしまいました。

 さて、話は前後しますが、朝食購入チャンスの二つ目、秋田です。秋田で買おうとした人も多いはず。ところが、秋田には本来5分とまりところ、3分遅れて到着し、定刻に発車してしまいました。酒田のように、降りたホームで販売してくれればともかく、秋田駅では階段を上って改札の階に行かないと駅弁は買えません。結局、誰一人かえないまま発車してしまいました。自販機でジュースくらいは買えた人はいるかもしれませんが。この点について車内放送では一切触れられておらず、不平を口にする乗客もいました。

 私は4分停まる大館で昼食の鳥飯を買いましたが、これも電車から降りて階段を上り下りして別ホームに行かねばならず、非常に慌ただしかったです。やはり酒田で購入するのがベストのようです。鳥飯を食べ、ついに12:53青森着。16時間にも及ぶ長旅が終わりました。

 青森駅に到着したあおもり号です。

 この後、メモリアルシップ八甲田を見学。本当は1時間くらいかけてじっくり見たいところですが駆け足で見学。青森12:53発のリゾートしらかみで五所川原15:11着。津軽鉄道で津軽五所川原15:50発。ホリデーパスという券があり、750円で乗り放題。単純往復だけで元が取れ、とてもお得でした。金木に16:11着。太宰治記念館「斜陽館」を見学。売店で太宰治の「津軽」を購入。津軽中里は17:53着。スーパーも併設され、思っていたより賑わった駅でした。17:53津軽中里発18:28五所川原着。

 ここで4分の接続で18:32の五能線に乗るのですが、私の時計が遅れていたのか、1分前にドアが閉まりました。ここで逃すと次の列車は2時間後、あわてて駆け込んでドアに挟まれてしまいました。なんとか乗り込みましたが、冷や冷やものでした。19:18弘前着。弘前は大きな町でした。弘前泊。

05.08.14(日)

 弘前から中央弘前駅に歩いたところ15分かかりました。道は結構わかりづらく、地図を持参した方が無難だと思います。7:00中央弘前発の甲南鉄道大鰐線電車に乗り、大鰐着は7:30。大鰐駅と大鰐温泉駅はほぼ同一駅。7:51大鰐温泉発弘前着8:04。弘前発8:30の弘南鉄道弘南線で黒石着8:59。黒石発9:20発弘前着9:49。特急つがる16号、新幹線はやて16号で東京に帰ったのでした。最近は「こまち」に乗ることが多かったので、「はやて」の3時間はとても短く感じました。(05.08.16アップ)

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