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やっと!!!1年越しの念願が叶って、急行あおもりに乗って参りました。
この急行あおもりになぜ乗りたかったのか?というと、まずは今時貴重な急行列車ということもありますが、車両について説明しないといけません。
この急行あおもりには、往年の名車といわれる583系という電車が使われています。昼は座席車、夜は3段式寝台車として使えるように開発された車両で、かつては東北本線の特急はつかり、はくつる等に大活躍しました。
時代は変わり、夜行列車も減り、現在では毎日運転の定期列車としては、急行きたぐに(大阪-新潟)としてのみ運転しています。なお、この急行きたぐに号もお勧め列車ですので、機会があれば是非のってみて下さいね。
さて、この急行あおもりは、大阪から青森まで走り、運転時間が長時間にわたり、狭い3段寝台で長時間過ごすのはつらいため、走行中に寝台を解体して座席にするところを見られます。「いったいこの電車のどこをどうすると寝台が座席になるのだ?」と不思議に思っていましたが、今回その様を目の当たりにすることができました。なお、作業は下り(大阪発青森行き)で、寝台を座席にすることのみ行います。上り(青森発大阪行き)で、座席を寝台にするという作業は行いません。全区間、寝台として運転します。
05年8月12日発の下り列車に、大阪から青森まで全区間乗りました。16時間もの長い旅を楽しみました。ここの情報はあくまで私が乗ったときの情報ですので、皆様が乗るときは状況が変わっているかもしれません。ご了承をよろしくお願いします。
1年にお盆の時期のみに運行します。下りは05.8.10-05.08.12の3日間、上りは05.08.15-05.08.17の3日間運転します。どうせ運転するなら、下りだけ、上りだけ運転せずに、上下とも運転すれば良いのにと思います。実は、昔は往復運転していたようですが、あまりにも方面によって客数のばらつきがあったため、今のような運転にしているようです。
関西から東北地方への帰省のための列車です。上述した寝台解体が見られるので、鉄道ファンにも人気です。
私が乗ったときはかなり混雑しており、9割方寝台が埋まっていました。
583系電車の寝台を解体して座席にするところを目にすることのできる唯一の列車です。
大阪 | 発 | 20:37 |
新大阪 | 発 | 20:42 |
京都 | 発 | 21:37 |
敦賀 | 発 | 22:52 |
福井 | 発 | 23:34 |
金沢 | 発 | 0:31 |
高岡 | 発 | 1:02 |
富山 | 発 | 1:19 |
糸魚川 | 発 | 2:15 |
直江津 | 発 | 2:57 |
鶴岡 | 着 | 6:54 |
〃 | 発 | 6:58 |
酒田 | 着 | 7:20 |
〃 | 発 | 7:23 |
象潟 | 着 | 8:02 |
羽後本荘 | 着 | 8:26 |
〃 | 発 | 8:29 |
秋田 | 着 | 9:14 |
〃 | 発 | 9:19 |
八郎潟 | 着 | 9:46 |
東能代 | 着 | 10:11 |
〃 | 発 | 10:14 |
鷹ノ巣 | 着 | 10:38 |
大館 | 着 | 11:01 |
〃 | 発 | 11:05 |
大鰐温泉 | 着 | 11:52 |
弘前 | 着 | 12:07 |
青森 | 着 | 12:53 |
全区間、寝台で運行し、座席を寝台にするところは見られません。
青森 | 発 | 17:13 |
弘前 | 発 | 17:59 |
大鰐温泉 | 発 | 18:10 |
大館 | 発 | 18:38 |
鷹ノ巣 | 発 | 19:00 |
東能代 | 発 | 19:25 |
八郎潟 | 発 | 20:05 |
秋田 | 発 | 20:33 |
羽後本荘 | 発 | 21:14 |
象潟 | 発 | 21:37 |
酒田 | 発 | 22:28 |
鶴岡 | 発 | 23:05 |
直江津 | 着 | 2:35 |
糸魚川 | 着 | 3:02 |
富山 | 着 | 3:56 |
高岡 | 着 | 4:11 |
金沢 | 着 | 4:42 |
福井 | 着 | 5:38 |
京都 | 着 | 8:54 |
新大阪 | 着 | 9:30 |
大阪 | 着 | 9:40 |
全区間、車内販売はありません。車内に飲み物の自動販売機がありますが、営業停止となっていました。
では、朝食はどうすれば良いかと言うと、ぜひオススメなのは、酒田で購入することです。酒田では3分停車します。あおもりの停車する同じホームで、駅弁の売り子さんが何人も販売するので、確実に購入できます。ぜひ目覚まし時計をセットして、酒田に着く前に着替えをし、買いに行く準備をしておきましょう。
酒田以外にも、数分間停車し、なおかつ駅弁を売る駅はあります。秋田、東能代、大館です。しかし、これらの駅は、電車を降りてから駅弁を買えるところまで階段を使わねばならず、少し心配です。私が乗ったときは、秋田には3分遅れて到着し、定刻に発車したので、本来5分あるはずの買い物時間が実際には2分しかなく、弁当を買うことは不可能でした。私自身は酒田と大館でそれぞれ朝食と昼食を買いましたが、やはり確実なのは酒田です。
3号車、7号車、9号車の、それぞれ1,2,11,12,13,14の中段が、パンタグラフ下部の中段です。同型の車両を使う急行きたぐにでは8号車のみがパンタグラフの下部の中段がある車両ですが、あおもりではチャンスが3倍あります。なお、奇数寝台が日本海側、偶数寝台は山側です。
不覚にも、禁煙・喫煙車両のチェックを忘れました。いずれにしても、寝台内での喫煙はできず、デッキで吸うことになるので、煙草を吸わない人には安心です。
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B寝台 | B寝台 | B寝台 | A寝台 | サロンカー | B寝台 | B寝台 | B寝台 | B寝台 | B寝台 |
寝台特急日本海と同じルートです。具体的には、
大阪-山科 東海道本線
山科-敦賀 湖西線
敦賀-直江津 北陸本線
直江津-新津 信越本線
新津-秋田 羽越本線
秋田-青森 奥羽本線
という経路を辿ります。
お待ちかね!寝台の解体についてです。私はこれが目当てで何万円も払って(?)あおもりに乗りましたので、とても楽しみでした。
作業の係員の人が3人、羽後本荘から東能代まで乗車して寝台の解体をします。1号車から作業を始めます。
希望した人のみが寝台を解体してもらえます。照れて黙っていてはダメです。堂々と声をかけて、解体して貰いましょう。
ただ、自分のいる寝台の上下の人、また、隣の寝台の人で、眠っている人がいるとやってもらえません。構造上、1つの寝台を解体するには、上下と左右にも作業が必要だからです。その点、運が必要かもしれません。日頃から行いをよくしておきましょう(?)。
実際に寝台を解体してもらっている人はわずかで、みたところ、車両全体で10箇所程度でしてた。
乗車券の他に、急行券と寝台券が必要です。全車寝台車ですので、定期券では乗車できません。
5号車はサロンカーといい、急行きたぐにではグリーン車として使われる車両です。急行あおもりでは、乗客は自由に利用できます。実は、あおもり乗車には非常に重要な車両だったりします。3段寝台はとても狭く、頭がつかえてしまい、座って本を読むこともできなければ、食事もできません。寝ているしかありません。起きている時間はサロンカーを利用することをお勧めします。
しかし、そこは他の乗客も心得ていて、サロンカーは混み合います。乗車後すみやかに(自分の寝台に行くよりも、むしろ優先して)サロンカーの座席を確保しましょう。また、翌朝の朝食を食べるために、まだ他の乗客が起き出す前に、少し早起きしてサロンカーを確保した方が良いと思います。もちろん、長時間、席を外すのに荷物を置いて独占するといったマナー違反は慎まなくてはいけませんが。。。
下りでは、京都を出て敦賀に向かっている22時ころに消灯します。サロンカーは明るいままです。(05.08.16アップ)
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