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常念岳への最後の登りから槍ヶ岳の展望。素晴らしい。 登山日:2025年6月28日 天気:晴れ コース: 総タイム 9時間43分
レポート: 今年は関東の梅雨入りが6月10日。梅雨入り直後は雨もあったものの、その後は梅雨前線も一時消える異常事態。晴れの日も続くし、6月の夏日日数は記録を更新するし、作物の影響含め心配です。 ただ登山としては梅雨時の晴れ間は絶好の登山日和ということで常念岳を目指すことにしました。 当初は八ヶ岳赤岳を計画していたのですが、この時期の八ヶ岳はアブの被害がすごいのでそれを避けることとしました。 前日、仕事を終えて夜の7時前には家を出発。夜11時頃に登山口の駐車場となる三股第1駐車場に着きました。しかしここはすでに満車!これはまさかの事態でした。2年前の蝶ヶ岳でここを利用した際は夜はまだ余裕があったのに。 仕方がないので1キロほど戻ってトイレのない第2駐車場で車中泊しました。ここもすでに結構な駐車があり、登山当日ともなると結局ここよりさらに下ったまゆみ池駐車場、さらにそこまでの路駐もかなりの数の車でした。 朝は3:45に目覚め、朝食や登山準備をして出発! まずは第1駐車場でトイレなど準備を済ませます。ここでも多くの登山者が準備中。 そして補導所。ここでWEB登山届済の帳簿に記入して再出発。 さて、いざ本格的登山を開始してみると、体調が悪いことに気づきます。 寝不足のせいなのか、仕事疲れのせいなのか。ふらふらするし、程度は軽いもののダルさや頭痛や気持ち悪さも。まだまだ登りの3分の1くらいのところですでにギブアップ気味になり、本気で下山しようかと考え始めます。そこをどうにか、こまめに休憩を摂り、もう少しだけ進んでみよう、と思いつつ進みます。 そうすると前常念岳のアルプス的な風景が目に飛び込んできて、気持ちだけは「これは行かなきゃ損!」と登りを決意。 でもこんな岩場の登りが延々と続きます。きつい。 今回、初のヘルメット装着。 きつい。きつすぎる。。 本気でギブアップしたい。。 でも今回、初のヘルメットは役に立ちました。あまり上を確認せず岩をよじ登っていると、頭上に岩があり思いっきりぶつけました。もちろん全く痛さを感じず、何があったのか始めはわかりませんでした。買ったばかりのヘルメットは少し窪みが刻まれました。 ああ、でも穂高がくっきり見えてきました。これを山頂から見ずに帰っていいものか。。もう少し頑張ろう! そして、やっと前常念岳到着!思わず。「ああ!前常念だ!」と声が漏れてしまう。 前常念岳からちょっとだけ見える常念岳山頂部。これを近いと感じるか、遠いと感じるか。。今日は遠い。。 でも前常念からの景色も最高! これは大天井岳方面。 常念岳目指して頑張ります。 空気の薄さもあるのでしょう。少しの登りですぐに息が上がります。 そしてやっと槍が見えてきた!こんなにくっきり見えるとは。 素晴らしい眺め!体調が悪いのも忘れます。 常念岳山頂到着! こちらは富士山! 槍ヶ岳から穂高連峰の稜線。残雪も迫力を増す演出になっています。 こちらは焼岳、乗鞍岳、御嶽山。 槍ヶ岳。何度も撮ってしまう。 大天井岳や、その奥の鷲羽岳や水晶岳といった北アルプスの山々。 蝶ヶ岳。 どこを見ても素晴らしいです。体調不良を押して、我慢して我慢して登ってきた甲斐がありました。 ここまで鮮明に、そして遠くまで眺められたことは北アルプスでもほとんど経験がないです。 この眺めをもっと堪能していたい。 ですが下山開始。疲れ切っているので慎重に。 下りは活動時間帯に入った虫の攻撃にあい、おそらくブヨに刺されました。 下りは一番気温が高い時間帯に突入。でもまださすがに6月。どうにか乗り切れるくらいの気温でもあるし、最後はこんな渓流も。 そして三股第2駐車場にゴール! 体調不良のなか、これまでの登山で何度も苦しい思いもしてきたのでこれが一番とは言えないですが、かなり上位に来る辛さでした。なんといっても何度も本気でギブアップを考えました。 それを完全に吹き飛ばす最高の展望でもありましたが、もういい年齢だし、無理は禁物だよな、と今後どうしようかと少しだけ考える登山でした。 帰りの温泉は、三俣からならここしかないという立地、帰りの細い林道を抜けたとたんに出てくるほりでーゆ〜四季の郷へ。ゆっくりしたい気持ちもありましたが、体調も芳しくないのであまり浸かり過ぎず体を奇麗にして帰りました。 見かけた草花: アオノツガザクラ アカモノ イワウメ イワカガミ キバナシャクナゲ クルマバソウ コケモモ ゴゼンタチバナ コバノフユイチゴ ズダヤクシュ タカネイチヨウラン チングルマ ツガザクラ ツマトリソウ ツルツゲ ナツハゼ ナナカマド ニガイチゴ ヒメイチゲ マイヅルソウ ミツバオウレン ミネズオウ ミヤマキンバイ ミヤマダイコンソウ ヤマツツジ
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