イギリスに行って来ました(1)

 イギリス貯金を解放してついに平成14年6月2日、イギリスに向けて出発することになりました。パチパチパチ。
 海外旅行はいつぞやの香港旅行以来。以前のパスポートはとうに切れ、今回新たに取り直すことに。この旅行のあと当分どこにも行けそうにもないのに欲張って10年物をとってしまいました。どこか行けるようになるかなぁ。
 しかし、まずはイギリスに無事行って帰ってこなくては。金も時間もかけず適当な準備でそれだけを祈っておりました。朝は5時半起床。最終準備をして出かけ電車を乗り継いで関西空港に着いたのが8時過ぎ。10時20分の飛行機なのでしっかり2時間前に到着できた。イヤミのように格安航空券と書かれた窓口で航空券をもらい搭乗手続き他を済ませます。知らない間に関空使用料のカードが無くなっており、分からずカードの自販機を探し求める一幕もあったものの、他無事終了。コーヒーを1杯飲んで飛行機に乗り込みました。
 KLMオランダ航空。今回利用するのはココ。なのでオランダはアムステルダム経由。本によると直行便でも12時間以上かかるらしいが乗り換えなのでもっとかかることになる。香港のときは3時間ぐらいだったからあまり気にしなかったが、今回は10時間も狭い席に座っていられるか非常に心配だった。
 それでも、飛行機は時間になったら飛び立つ。ほぼ予定通りに離陸、長い旅が始まる。今回は座った体勢でもぐっすり眠れるU字形首枕を初めて買って使ってみたがどうも私にはあわないらしい、もったいないから出来るだけ使おうとしたがこれをつけたまま寝ることはなかった。帰りには腰当てに変わっていた。
 眠れないなら期待するのは映画。まずは「ビューティフル・マインド」アカデミー賞ものでしょ。見ていなかったのでこれはラッキーと真剣に見始めた。ところがこれが落とし穴。途中何が原因か画像が少し乱れたり途切れたりすることがあった。しかし機内だもの仕方がないだろうと普通にみていた。ところが!ところがである。話はヤマ場、きっとそのはず、見ていないのだから正確には知らないが。さあ!オチはどうなんだ!というところで映らなくなり、1分たっても2分過ぎてもそのまま、結局映画が復活することはなかった。次に現れたのは時速いくらでどこを飛んでいるといった情報だった。
 どーなってるんだぁ!話の結末はどーなんだぁー!およそ10分ぐらいのためにTSUTAYAでレンタルしてこいっていうのかぁー!
 KLMをうらみます。
 数時間後、何もなかったかかのように今度はハリーポッターが始まりました。別に興味もないので見ていませんでしたが、眠れなかったためにこちらはエンディングロールまでしっかり流されたことを確認してしまいました。

 アムステルダム到着。思ったよりも立派な空港(ごめんなさいオランダ)で乗り換え時間が2時間あることを利用して歩き回る。感想は綺麗だけど売店のおねぇちゃんは不機嫌だということ。30分より前にちゃんと搭乗ゲートにたどりつく。ところが案内用のテレビ画面を見るとあっと驚く新事実。17:10発だったはずの飛行機は17:30発の表示に変わっている。これだからもう。
 まぁ、乗り換えだとこんなことも起こるよねぇ、と思いながら待っているとまた表示17:50に変わった。さらに待ちつづけたが搭乗手続きが始まりそうにない。始まらないまま17:50分になった。おそらくあれがこれから乗る飛行機だろうと思っていた機体は誰も乗せないままゲートから離れていった。よその国はこんなものなのかもしれないがとにかくアナウンスは少ない。今回はたまたま同じ飛行機に乗る予定の日本人団体客がいて助かった。添乗員がツアー客に説明するのを近づいていって一緒になって聞き、詳しい状況がわかった。整備不良で飛べませんとのことだった。代わりが飛ぶのは20:00ということになった。2時間近くもじっとしていられないので軽食をとりにいった。搭乗ゲートが端っこだったために中央に戻るはめになった。次はどうなっているかわかったものではないので、早い目に搭乗ゲートに戻る。するとなんと、搭乗が始まっていた。
 えっ!まだ50分前だよって思ったら、なんと案内の表示が19:30になっている。よその添乗員さんだが日本語でちゃんと8時って言ったし、そのとき案内表示も20:00に変わったのを確かめた。でも、いつの間にやら30分繰り上がっていた。あわてて搭乗手続きをする。
 少しでも早くつけるのはいいことだが知らない間に早まるのは怖い。結局他の人たちで20:00と聞いてすぐには戻ってこなかった人たちのため飛行機が動き出したのは19:50になった。
 さらに不思議なことが起こる。確か予定表では1時間30分はあったはずの路線なのに1時間10分で着いてしまったことだ。遅れたからといってタクシーのように「とばして!」って出来るものなのだろうか。元々飛んでるし。

 遅れたし、とばしたし、ってこの飛行機はわりに小さい機体でテレビもなく、救命胴衣の説明もお姉さんが通路で実演してくれた。そんな飛行機はやっぱりどこか怖かった。しかし、無事にエジンバラに到着。こちらは思った以上に田舎。外はまだ明るいが現地時間がもう20時過ぎ。ここはちょっと贅沢だけどとタクシーに乗ってホテルに直行した。もう、探し歩いたりするのはごめんだった。
 ホテルについてようやく部屋に入ったときはもう21時過ぎ。一度も針を動かさなかった腕時計の短針は起床から2周していた。

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