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Last Updated 2015.6.7mf

犯罪者の再犯率

相談:前科があるけど

甥(21歳、大学生)が窃盗で逮捕されました。甥は、司法試験を勉強していて、弁護士を目指していました。そのストレスが原因のようです。
私は、会社を経営していますので、面倒を見てやろうかなとは考えています。しかし、犯罪者は反省し、更生するのですか。再犯率はどのくらいですか

説明

将来、弁護士など法律家になるなら、前科、前歴があってはなりません。本人に反省の態度を示させ、周囲の者が監督すると約束し、検事と話し合い、できるだけ起訴猶予になるようにしてください。
犯罪は、種々の要因で発生します。大きく分ければ、素質と環境です。一度犯罪を行った者が、再度、犯罪を行うか否かを予測することは難しいです。しかし、過去の統計で、いくらかの予測はできます。
平成11年に出所した受刑者のうち、平成16年12月31日まで(5年内)に、再度、刑務所の入った受刑者の割合は次の通りです。
満期釈放者より、仮釈放者の方が成績がよいです。それでも、仮釈放者の4割は再犯を犯し、再度、刑務所に入っています。

(出所した受刑者の再入率)

出所事由 平成11年に出所した受刑者数 平成16年12月31日までに再入した率
総数23,125人49.9%
満期釈放9,870人61.8%
仮出獄13,255人41.1%

(検挙率)

他方、刑法犯の検挙率は、平成16年において、44.7%です(平成17年は、48.2%)。犯罪を犯しても、そのうち、55.3%が逃げているのです。 そうすると、受刑者の犯罪でも 1/2 強は、見逃されていることになります。
恐ろしいことですが、検挙されていない犯罪を考えると、受刑経験のある方の再犯率は、極めて高いと言えるでしょう。

少年の場合は、平成12年から平成16年にかけて、少年院から出院した者で、再入院にした者の比率は 16 % です、刑務所に入った者の比率は 9 % です。少年院送致をされなかった者、起訴されなかった者がいること、さらに、検挙されなかった者がいることを考慮すると、これまた、恐ろしい、再犯率の高さです。 統計は、平成17年度および18年度の犯罪白書による
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