報酬支払いを回避する依頼者

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2015.2.24mf
事件処理を弁護士に依頼したいが、弁護士費用を払いたくない、「安くやってほしい。できれば、無料でやってほしい」と、考えている依頼者は、多いです。ほとんど、そうでしょう。有料の弁護士が組み込まれた、国民すべてに法の支配を浸透させることは、不可能に近いです。 事件が依頼者に有利に展開し始めると、依頼人の次の関心ごとは、弁護士に支払う報酬をいかに安くするかに移るのです。依頼人は、できるだけ、弁護士を排除しようとします。自己防衛本能に優れた人なのでしょうが、このような依頼人は結構多いです。 事件が成功したら、報酬を払いたくなくなるのは人情でしょう。
以上のことを露骨に実行する依頼者もいるのです。このような依頼人とは、着手金と成功報酬との形で契約とするより、時間制にすると公平でしょう。
委任契約の段階では、弁護士費用を徹底的に値切り、その後、弁護士に多くの雑用を押し付ける依頼人もいます。
弁護士にとっても、依頼人にとっても、当初の委任契約を合理的にする必要があります。 弁護士からみると、弁護士会の紹介など、人的つながりが薄い依頼者は、このような行動に出ることが多いです。紹介者のいない依頼を弁護士が断るのは、その辺に理由があります。結構、したたかな依頼人もいます。
事件が終わりに近づくと、依頼人は、弁護士を批判し始めます。弁護士としては、次のような対策が必要でしょう。
2002.12.31