第10回「修善寺倶楽部」


 とうとう10回目の開催にまでこぎ着けました。このころになると開催のお知らせなどは、もっぱらメールを使ってやるようになってきます。
 まずは、お知らせの第一報。

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(1998/03/10)
【たきや漁】
 今からおよそ120年前、浜名湖畔での出来事である。漁に使う網でも繕っていたの
であろう。夕刻、漁師が焚き火をしていると、まるで水面に映る火の明かりに誘われ
るように大きな魚が集まってくるではないか。漁師はすかさずそばにあった青竹を手
に取り、狙いを定め海の中にひと突きしてみると、ぐいっという感触と共にみごと魚
を仕留めることができたのである。
 これが浜名湖の漁師により代々伝えられている「たきや漁」の起源である。
 初期の頃は松明(たいまつ)を焚いて魚を集め、それをモリで突く漁法だったので
「焚き屋」と表記されていたいたものだ。
 昭和の初めに松明がガラスランプに代わり、昭和10年頃にはバッテリーの電球にな
り、後の昭和24年頃からは照明効果の高い水中灯になるといった具合に、少しずつ変
化はしているものの、その基本となるスタイルは今日まで変わらずに続けられている。

【How To Play】
 「たきや漁」が浜名湖独特のかがり火漁法ってことは分かったけど、どーゆー風に
やるのかなぁ?
 春から秋にかけて、浜名湖の夜は観光遊漁「たきや」でにぎわうんだ。小船の軸先
に水中灯を灯して、その光の中に浮かんでくるエビ・カニ・タイなどを網や突き棒
(ヤス・モリ)で獲る「たきや」は、素朴でスリルに富んだ漁なんだね。遠浅の浜名
湖は魚の宝庫! 女の子でもちびっこでも簡単に大物が獲れるんだ。そして獲った魚
を船頭さんに刺身や天ぷらにしてもらい、イカダの上で食べるってのも頼めばできる
んだよん。

【いつにしようか?】
 たきや漁ができる船は、広い浜名湖を見渡しても30隻ほどじゃ。4月から10月のシ
ーズンのうち、ピークの7月、8月はいつも予約でいっぱいなっちょるわ。一見さん
にはなかなか手がでんちゅーことやな。とにかく、早めの予約が必要ばってん。地元
の「たきや通」は5月頃に船頭はんに「今日はどえらい大漁だがねぇ」ちゅう日、教
えてもらうよ頼んどるわな。おみゃーさん達はあかんわなもし。予約は漁協で受け付
けとりゃーすが、船頭さんに直接申し込むこともできるさかい、ま、そのへん、あん
さん達で、あんじょーやっといてや。

 今年の「修善寺倶楽部」は5月か6月の土日に開催予定。

 そこで、この日は都合が悪いという日がありましたら早急に連絡下さい。また、い
まのところいつでもOKという人は、このメールが届いているか知りたいのでその旨
返事してもらえると助かります。
 このメールを第一報とし、以後連絡手段としてしばらく利用していくつもりなので、
最低でも週に一度くらいはメールチェックをお願いします。

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 第10回目の集会が終わりました。出来上がった写真を配付する時に書いたのが下の文章です。

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 雨にたたられてしまいましたが (第10回 修善寺クラブを終えて)
 今年の「修善寺倶楽部」開催につきまして、第8回につづきメンバー全員が顔を合わ
せることができ、とてもうれしく思います。都合がつかず一人や二人は欠席するのが常
でしたし、今年は近岡さんが四国へ行かれることもあり、皆さんの日程がうまく合うか
どうか心配していたこともあったので、全メンバーが集合できたうれしさは一段と大き
なものがありました。まずは皆さんにお礼を申し上げます。
 さて、去る6月13(土)・14日(日)に開催された「修善寺倶楽部」第10回記念大集会の写
真が出来上がりました。遅くなりましたが、お送りさせてもらいます。アルバムにでも
貼っていただければ幸いです。梅雨どきの開催ということもあり雨の心配をしていたの
ですが、運悪くあいにくの雨にたたられてしまい、一番の出し物に据えていた「たきや
漁」が中止となってしまったのは非常に残念でした。ただ、代わりと言ってはなんです
が、そのぶん宴会の時間をたっぷりと取ることができ、久しぶりの再会に、積もる話を
存分にできたことではないでしょうか。話のつづきは次回の開催までのお楽しみとして、
次回幹事の遠藤君にバトンを渡すことにします。楽しい思い出になるような旅行を期待
しましょう。
 最後にお知らせを一つ。旅行の時にもお話ししましたが、また懲りずに『明薬会誌』
に修善寺クラブの様子をレポートしたいと考えております。前回同様に、文章は早川が
書き上げるということで進めさせてもらいます。
 要望などございましたらご連絡下さい。

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 そのレポートというのが次の文章です。

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第10回「修善寺倶楽部」(平2年薬剤学科卒男子有志)
 はじめて「修善寺倶楽部」のレポートをこの誌面へ載せていただいたのは、第8回
集会のときのものでした(『明薬会誌』No.164 27頁参照)。その後もこの集会は年
一回欠かさず開催され、今年で通算10回目を数えることができました。持ち回りで各
メンバーに幹事役を務めてもらい、次の年に引き継いでいくという形で運営してきた
ものの、責任感のなさそうな連中が気まぐれでやっている会でしたので、まさかここ
までつづくとは思ってもいませんでした。この先どうなるかは分かりませんが、可能
なかぎり、これからもつづけていきたいものです。
 さて。今年は浜名湖随一の名旅館「岡田屋」が集会拠点として選ばれました。明治
以前からこの地の漁師たちに連綿と受け継がれている伝統漁法の「たきや漁」に挑戦
してみるというのが今回一番の出し物だからです。
 ところが当日は、どしゃ降りの雨に加え強風が吹きまくるという、舟を出すには最
悪のコンディションになってしまい、漁場を目前にしながら漁を中止せざるを得なく
なってしまいました。舟さえ出せば大漁間違いなしだっただけに、非常に残念でなり
ません。
 その代わりに、夕食に時間をたっぷりと割け、久しぶりの再会に積もる話を存分に
できたことが収穫といえましょうか。日が変わり日曜になっても一向に雨の上がる気
配はありません。
 少し遅めに「岡田屋」を発ち車を静岡方面に走らせながら、途中「丁子屋」と「焼
津魚センター」に立ち寄ることにします。時間が押し迫ってきたこともあったので、
この魚センターで解散式を行い、次回の開催を誓いつつ、第10回「修善寺倶楽部」を

【同窓会開催の準備のお知らせ】
尾崎君より、卒後10年を迎えるにあたって同窓会を開催するとの宣言がありました。
幹事は尾崎君が務め、早川がお手伝いをするという形になります。
 さしあたって同窓生に連絡する必要があるのですが、往復葉書や電話を利用しての
連絡は経費・時間の面から可能なかぎり減らしたく、代わりに電子メールでのやり取
りを考えております。メールアドレスを取得している同窓生は、もし不都合なければ、
早川宛に連絡ください。(すでにメールのやり取りをしている人は必要ありません。)
 
--- ここまで ---

【総括】
 途中で立ち消えになることもなく、よくもまあ10回も続いたものです。2回や3回くらいならそれほど難しいことではないかもしれませんが、こうして10回目を迎えてみると重みを感じるほどです。避けられない予定が入っているからと、土曜日だけの参加で日曜は早朝の新幹線で東京に戻るという参加者がいるなど、どたばたした旅行でしたが、短いひとときを心の許せる連中と過ごす楽しさは何物にも代え難いものがあるように思えます。なーんちゃって。

 卒後10周年記念同窓会ですが、どうなったのでしょう。じつは「卒後10周年記念同窓会準備委員会」というものを組織いたしまして開催実現に向けて作業を進めているところなのです。スケジュールに多少の遅れが生じてしまうようですが、卒後20年までには開催できると思います。いましばらくお待ちください。

<写真はこちら>


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