第2回「修善寺倶楽部」


 以下は、明治薬科大学の同窓会誌である『明薬会誌』に掲載していただいた文章です。この集会の発祥について述べたものです。
 1997年新年号より。

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「第8回「修善寺倶楽部」(平2年田無校卒男子有志)
 この誌面への掲載は今回が初めてなので、会の由来を紹介させて
頂きます。
 まだ在学中のとき、ビックリ・クーポンという名の怪しげな激安
旅行の券がたまたま手に入り、男ばかり数人で箱根に行くというこ
とがありました。今にしてみれば、これが今年で8回を数える「修
善寺倶楽部」のきっかけとなった集会だったのかもしれません。
 どうにか4年生にまでなれ、卒業を迎える平成2年の3月、卒業
旅行で何日間も遊びに行っている学生を横目に、国試のための勉強
だけをやってこのまま大学生活が終わっていくことに一抹の淋しさ
を感じ(たのかどうか忘れましたが)、どこかへ気心の知れた連中
だけで行こうという話が沸き上がってきました。もっとも、時間の
余裕はもちろん、お金の余裕もほとんどないから、行けるとしたら
近場でしかも安いところしかありませんが。
 幸い修善寺温泉に貸別荘を安く借りることができたので、1泊2
日でしたが念願の卒業旅行をすることができました。
 たった1泊の限られた短い旅行にもかかわらず、とても充実した
楽しい思い出が残せたような気がします。夜も深まって、大学生活
の総決算にふさわしいだけのアルコールが入り、皆、思い思いに語
りがはじまります。社会について、自分たちの将来について、恋愛
について(メインはこれ。当然ですよね)。
 旅行の終わりが近づいたころ、卒業しても、またこうした集まり
を開こうではないかと、誰がということなしに言い出していました。
 卒業してから6年。初回のビックリ・クーポンから数えて足掛け
10年、8回目の旅行。数人の小さな集まりだったものが、少しず
つ参加者が増えていき、今年は14人の仲間が集合しました。
 仕事のことや(すでに何人かが転職)恋の進捗状況(この会は婚
約発表の場でもある)、そして時には今だからこそ話せる学生時代
の暴露話(そりゃ確かに時間を経なきゃ話せない)が登場したり、
あの頃と変わらぬノリで参加できるのがこの旅行のいいところかも
しれません。
 毎年の恒例にするにあたり、記念碑的な第2回目の修善寺旅行に
ちなんで「修善寺倶楽部」という立派な名前がこの旅行に与えられ
ました。これからも、私たちの語らいの場として、この「修善寺倶
楽部」はつづけられていくことでしょう。

                (平2年薬剤学科卒 早川泰志)
--- ここまで ---

【総括】
 時間の経過を感じさせないとでも言いましょうか。いつ会っても「前回会った時のつづき」からすんなりと話が始まるような雰囲気があります。 世の中の多くのものが時間の経過とともに移りゆく中で、変わることなく連綿とつづいているというのは貴重な事なのかもしれません。この会に集まってくる仲間は、掛け替えのない宝のようなものです。
 なーんてこと書ければカッコいいんだけど、酒飲んでバカ騒ぎするくらいしか能のない連中ばかりだからなぁ・・・。

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