設立とロゴ

 

以前、一般社団法人 リアル・コンサベーション(以下、RC)の設立に至るまでのことについては、簡単にブログに書きました。

具体的には、本来あるべき自然保護とは何かを議論し、自然保護の原点はどこにあるかを考えました。

その結果、自然保護に関する国民的指標として制定された「自然保護憲章」にたどり着きました。この憲章の制定は古く、この理念を補足する為に、市民立法により制定された生物多様性基本法の前文を含めて当法人の基本理念としました。

次に自然保護に関する現在の課題は、環境基本法に基づく第5次環境基本計画に、ほぼ包含されてあり、ここに挙げられている環境と経済や社会の課題や地域循環共生圏について検討しました。

地球環境の危機が叫ばれている昨今、地球環境の保全に向けた国際的な要請に基づく様々な環境施策が実行できるのか。また、地域循環共生圏というアプローチがどのように広がっていくのか。まだまだ、都市と農山漁村とのギャップは、解決されておりません。

さて、その課題と問題点・解決策の検討の結果、7つの事業を行うことにしました。定款に明記している7つの事業は;

@   環境問題の現場と政策を繋いで保全を促進する事業。

A   生態系を基本として持続可能な社会を目ざす事業。

B   自然の摂理を理解し普及・教育する事業。

C   環境関連の法制化や法改正に関する事業。

D   政策に対するシンクタンク機能を有する事業。

E   人口減少社会における自然保護と福祉に関する事業。

F   その他当法人の目的を達成するために必要な事業。

です。

これらの事業を展開してゆくために、タスクフォース型で進めることにしています。

RCは、様々な課題を議論し解決の方策を探るプラットフォームです。

 

ロゴの成り立ち

 

さて、前記した通り、RCの基本理念と目的は、次の通りです。『自然保護憲章制定国民会議によって制定された自然保護憲章(昭和4965)および生物多様性基本法(平成2066日法律第58)制定文を基本理念とし、生態系で考える自然と共生する社会の形成やその他の自然・環境・保全に貢献し、人々が健康で幸福に暮らすことができる自然や環境を維持・向上させることに寄与することを目的とする。』

 

団体をイメージするロゴが重要と考え、こだわりました。

まず、私が初めて係わった学生運動が特別天然記念物であるニホンカモシカ日本の林業を守る活動でした。ニホンカモシカは、岐阜・長野・滋賀の山々で植林木に食害を起こす“特別天然記念物”でした。

現在も社会問題化している人と野生動物との軋轢です。この問題は、書籍になりました

保護管理(ワイルドライフマネージメント)と言う考え方は、この時から始まっています。

社会問題化したカモシカ問題は、環境庁林野庁文化庁3庁よる合意で決着しました。カモシカ保護区の設定が完了したら、ニホンカモシカの種指定から地域指定に切り替えるという方針です。全部で15ヶ所ありますが、未指定が四国山地と九州山地です。そして、この保護区の考え方は、ユネスコのMAB計画を参考にしています。

ロゴのニホンカモシカは、以上のような背景を象徴しています。それから、日本の自然を表現するためにブナの葉を使いました。

設立年月日の6月5日は、前記した通り自然保護憲章が制定された日としました。

さて、7つの事業を進めていきますが、これもロゴで表現しました。ニホンカモシカは、角に節があります。この節の数が年齢になります。ロゴのニホンカモシカの角の節は7つあります。生物学的には、かなりの高齢個体になりますね。

さらに、ブナの葉の葉身も7つに揃えました。カモシカの二つの角とブナの葉を数えると7つになります。

 わかりやすく動画も作りましたので後は、動画をご覧ください。

設立とロゴの成り立ちについて、動画はこちら!

http://www.asahi-net.or.jp/~zb4h-kskr/RC_0.mp4

 

戻る