急転回飛行時のエコロケーション

サウンドのプラグインで音声が聞けます。

急転回飛行時の翻訳音はビィーと連続音のように聞こえますが、波形で見てみると、間に空白を持つクリック音であることがわかります。観察されたクリック音の持続時間は、初めの段階で2m秒程度でした。水平直線飛行時のおよそ1/5であり、この場合には検出不能距離も約34cmと短くなります。

波形ではノイズに埋もれてわかりにくいですが、スペクトルではクリック音の頻度が直線水平飛行時より大きく、飛行中(急転回中)に約60Hzから200Hzへと頻度も大きく変化させいてます。200Hzの場合には、クリック音間隔より検出可能距離は約85cmとなり、急転回飛行時には、ごく近辺の情報を探っていることがわかります。

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yamamoto@tomonaga.u-gakugei.ac.jp