くすり勉強会の活動
【くすりネット・くすり勉強会とは】
くすり勉強会は、2000年4月に発足、医薬品を社会的な視点から様々な話題に焦点をあてて考え、議論する研究会として毎月1回のペースで開催してきました。基本的に輪講形式で主催者・参加者自ら関心あるテーマにつき研究発表し議論を深めます。年間2〜3回外部講師を呼んで講演会とすることもあります。くすり勉強会の開催母体であるメーリングリスト「くすりネット」http://www.freeml.com/info/kusuri-netでも議論・意見交換し、勉強会での議論を反映して論文発表しているものもあります。
開催記録は、http://www.asahi-net.or.jp/~yz1m-krok/meeting/history.html からみることができます。
【くすりネット・くすり勉強会 運営メンバー】(代表・副代表以下は五十音順)
栗岡幹英(代表) 奈良女子大学文学部国際社会文化学科社会情報学講座
松本佳代子(副代表) Aquinas college
栗原千絵子 臨床評価刊行会/(独)放射線医学総合研究所
平田智子 薬剤師
吉川澄美 独立行政法人 理化学研究所 横浜研究所ゲノム科学総合研究センター
<協力メンバー> 諏訪俊男、山崎恒義 慶應義塾大学薬学部 吉川 徹 吉川医薬品研究所
【くすり勉強会で取り上げたテーマ】
開催回 |
開催日 |
話題 |
第1回 |
2000/4/23 |
薬に関する法律/制度 松本 佳代子 |
第2回 |
2000/5/21 |
薬の多面性 平田 智子 |
第3回 |
2000/6/18 |
医療化論−社会学の医療批判 栗岡 幹英 |
第4回 |
2000/8/20 |
やってみよう!色々なコンピュータ検索 |
第5回 |
2000/9/23 |
医薬品の広告 吉川澄美 |
第6回 |
2000/10/15 |
治験広告について 寺岡 |
第7回 |
2000/11/26 |
医療事故訴訟から学ぶくすりの使用法 岩岡 |
第8回 |
2001/1/28 |
治験と臨床試験(前半)−倫理性と科学性の確保に向けて− 栗原千絵子 |
第9回 |
2001/3/4 |
PubMedと医中誌を実際にやってみよう! |
第10回 |
2001/4/15 |
治験と臨床試験(後半)−倫理性と科学性の確保に向けて− 栗原千絵子 |
第11回 |
2001/5/20 |
数値で見る世界市場,医薬品企業 吉川 徹 |
第12回 |
2001/7/8 |
健康保険制度について |
第13回 |
2001/8/19 |
プラセボの話 栗原 千絵子 |
第14回 |
2001/9/16 |
医療のパラダイム・シフトとしてのEBM−現代科学論の立場から− 斉尾 武郎 |
第15回 |
2001/11/18 |
医薬品・薬害の社会学的研究の現状と展望part.2 栗岡 幹英 |
第16回 |
2001/12/16 |
AIDS危機と薬の知的所有権−私有財産か、公共財か− 栗原 千絵子 |
第17回 |
2002/1/27 |
コーポレートプランニングと新薬売上予測 吉川 徹 |
第18回 |
2002/2/17 |
医薬品機構の実際と問題点について-副作用被害を申請、認定を受けた遺族の立場から- |
第19回 |
2002/3/10 |
中国の医薬品市場、日本の製薬企業の中国展開 河原 由香里 |
第20回 |
2002/4/27 |
医療制度改革について考える |
第21回 |
2002/5/12 |
ドイツ在住日本人医師にきく医薬品使用の文化差:エビデンス・ガイドラインと医療文化を中心に 柴田三代治 |
第22回 |
2002/6/23 |
ウェブを介した医薬品情報提供 |
第23回 |
2002/7/14 |
NBCテロリズムが一変させた米国医療-パブリック・ヘルスから考えるテロ危機管理- 浦島充佳氏(東京慈恵会医科大学臨床研究開発室) |
第24回 |
2002/8/4 |
臨床研究の指針 栗原 千絵子 |
第25回 |
2002/9/22 |
ユネスコのヒトゲノム宣言について |
第26回 |
2002/10/6 |
医薬品の安全性について |
第27回 |
2002/11/17 |
被験者保護法制のあり方を考える〜アメリカ、フランスを参考に ヤ島 次郎 |
第28回 |
2002/12/8 |
タバコ研究の歴史的考察と直面する問題 |
第29回 |
2003/1/11 |
サリドマイド等未承認薬使用題と規制の現況 |
第30回 |
2003/3/2 |
(科学技術文明研究所との共催)被験者保護のための立法を考える |
第31回 |
2003/4/19 |
サリドマイドの有用性・安全性評価-論文を検索し、読んでみよう! |
第32回 |
2003/6/29 |
医薬品開発におけるヒト組織利用の課題 佐藤 哲男 |
第33回 |
2003/7/27 |
業界紙誌にみる報道姿勢-イレッサの事例から- 吉川 徹 |
第34回 |
2003/8/23 |
新型肺炎SARSから何を学ぶのか -感染症をどうとらえていくべきか 中村 明子(国立感染症研究所客員研究員・共立薬科大学客員教授) |
第35回 |
2003/9/27 |
危機管理と情報収集(SARS、BSEを例として)〜一個人として正しいどう情報を入手するか〜
戸谷 真理子 |
第36回 |
2003/10/19 |
欧州の薬を取り巻く環境-スイス、ドイツ、イタリアを中心として- 鈴木 伸二(在スイス) |
第37回 |
2003/11/22 |
SARSを迎え撃つための基盤 |
第38回 |
2003/12/20 |
改正薬事下の新薬開発:製薬企業・CROの新たな動向 山崎 恒義(共立薬科大学客員教授) |
第39回 |
2004/1/25 |
ザ・ワークショップ:診療ガイドラインの「か・ら・く・り」 ファシリテータ:福岡敏雄、斉尾武郎、松本佳代子、栗原千絵子、他 |
第40回 |
2004/2/28 |
人の胚の取扱いをめぐる政策を考える(文明研・研究対象者保護法制を考える会共催) 話題提供:光石忠敬、ヤ島次郎、栗原千絵子、他 |
第41回 |
2004/3/20 |
(午前の部)医薬品のバーコード活用へむけて |
第42回 |
(午後の部)Q熱菌による鶏卵汚染の実態と対策の必要性について |
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第43回 |
2004/4/03 |
再生医療の医学的評価:骨髄と胎児由来の幹細胞臨床研究を例に (文明研・研究対象者保護法制を考える会共催) 「骨髄由来の幹細胞臨床試験の医学的評価」 岡野 栄之 (慶應義塾大学医学部生理学教室教授) 福島 雅典 (京都大学医学部附属病院探索医療センター検証部教授) コメント:渡部 基之 氏(日本せきずい基金理事) |
第44回 |
2004/5/09 |
(午前の部)薬害HIV事件医師調査に見る医師-患者関係 栗岡 幹英 |
第45回 |
(午後の部)胎児細胞移植研究論文を読む会 栗原千絵子、松本佳代子、他 |
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第46回 |
2004/6/13 |
柴田三代治先生を偲ぶ会-日本とドイツの医療:過去・現在・未来- 岡嶋 道夫 (ゲスト)高久 文麿 |
第47回 |
2004/7/17 |
乳がん治療:”医療者が提供するもの”と”患者のニーズ”のギャップを探る 乳癌患者会「イデアフォー」の方々を招いて |
第48回 |
2004/08/07 |
「IRBトレーニング・フォーラム」第1回ワークショップ (文明研・研究対象者保護法制を考える会共催) 企画・運営・ファシリテータ:栗原千絵子、ヤ島次郎、光石忠敬、松本佳代子、斉尾武郎、丁元 鎮、他。ゲスト:浦島充佳(東京慈恵会医科大学臨床研究開発室) |
第49回 |
2004/09/12 |
人工妊娠中絶は何故、どのように行なわれているか? 堀口 貞夫 |
第50回 |
2004/10/16 |
精神薬理の現代的展開と倫理問題についての一考察 金森 修(東京大学) |
第51回 |
2004/11/14 |
薬学の岐路-薬学部6年制を考える 木内 祐二、田村 裕輔 |
第52回 |
2004/11/24 |
見学シリーズ1:国立医薬品食品研究所内・細胞バンク |
第53回 |
2005/01/08 |
CIOMS活動の概況-活動の成り立ち、組織、目的、活動内容、出版物- 鈴木伸二 |
第54回 |
2005/01/08 |
プライオリティー・メディシンとは何か?:日本の医薬品政策に向けて 斉尾武郎(フジ虎ノ門健康増進センター) |
第55回 |
2005/01/08 |
情報交換会:混合診療と承認外医薬品 栗原千絵子(科学技術文明研究所) |
第56回 |
2005/02/05 |
日本における抗がん剤併用療法の実態と問題点 |
第57回 |
2005/03/06 |
女性の健康と経口妊娠中絶薬を考える 松本佳代子、他 |
第58回 |
2005/03/14 |
見学シリーズ2:国立国際医療センター・医療情報システム |
第59回 |
2005/03/14 |
国際緊急援助ーJICA国際緊急援助隊の活動を中心に |
第60回 |
2005/03/14 |
情報セキュリティについてのディスカッション |
第61回 |
2005/04/23 |
DALY-疾患・地域網羅性のある世界疾患情報として 吉川 徹 |
第62回 |
2005/04/23 |
QOL指標の基礎の基礎:そもそも何やってるの? 斉尾 武郎 |
第63回 |
2005/05/09 |
乳癌患者会イデアフォーによる病院アンケート-患者の求める医療提供体制とは?- |
第64回 |
2005/06/11 |
科学的非行とは?-対象者の保護と研究倫理-(研究対象者保護を考える会と共催) 「公衆衛生から見た研究情報」 山崎 茂明 (愛知淑徳大学文学部図書館情報学科教授) 「医療裁判での証拠ねつ造-金沢大学無断臨床試験裁判から-」 打出 喜義 (金沢大学講師・医学部附属病院・産婦人科) 光石 忠敬 (光石法律特許事務所、研究対象者保護を考える会) 司会進行:栗原千絵子(研究対象者保護を考える会、くすり勉強会) |
第65回 |
2005/07/23 |
日米欧製薬大手の04年業績から-規模格差,日本企業の生き残り索は?- 吉川 徹 |
第66回 |
2005/07/23 |
忘れられた疾患のための開発研究-忘れられた人々に医薬品を 平林 史子(DNDi) |
第67回 |
2005/09/17 |
フランス研究対象者保護法の全面改正-外圧を利用した国内制度改革? ヤ島次郎(科学技術文明研究所) ゲスト:藤原康弘(国立がんセンター) |
第68回 |
2005/10/15 |
中国の最新医療事情:お隣の国と良いお付き合いの為に 川崎 力 |
第69回 |
2005/11/12 |
新しい治験:セントラルIRBのキキメ 栗原千絵子(科学技術文明研究所) |
第70回 |
2005/12/10 |
高齢者薬物療法の実際:無理のないやさしい治療を考える 斉尾 武郎 (フジ虎ノ門健康増進センター) |
第71回 |
2006/1/28 |
病院薬剤師の実務 鎌田 泉(三宿病院薬剤部) |
第72回 |
2006/02/25 |
がん免疫療法の裏側 鳥集 徹(フリー・ジャーナリスト) |
第73回 |
2006/04/01 |
3回シリーズ・産科の未来を考える1:生殖補助医療と排卵誘発剤 (文明研・研究対象者保護を考える会共催)
クルト・ヘルゲ・リムクス(日本オルガノン株式会社) |
第74回 |
2006/04/01 |
3回シリーズ・産科の未来を考える2:経口避妊薬のエビデンス (文明研・研究対象者保護を考える会共催) 「等身大の経口避妊薬(OC)」山中 聡(日本シェーリング株式会社) |
第75回 |
2006/05/20 |
医療制度改革を考える
「医療制度改革:医療費削減・特に後発医薬品問題を中心に」参加者で情報交換 廣島 彰彦 (ウイズメディカルネットワーク株式会社) 秋元 秀俊 (有限会社 秋編集事務所) 三田村 真 (アンジェスMG(株)、東大医療政策人材養成講座一期生) |
第76回 |
2006/06/17 |
3回シリーズ・産科の未来を考える3:産科医療の光と陰 堀口 貞夫 (主婦会館クリニック主産婦人科医) |
第77回 |
2006/07/08 |
IRB問題の顛末:コマーシャル/4重審査の時代 追加話題提供:ヒト幹細胞、クローン胚関連指針、がん対策法、microdosing臨床試験の動向について 栗原千絵子(科学技術文明研究所/臨床評価刊行会) |
第78回 |
2006/11/04 |
病気の押し売り、そして、病気の発明:Disease mongeringとは何か 斉尾 武郎 (フジ虎ノ門健康増進センター) |
第79回 |
2006/12/09 |
研究対象者保護法の立法を考える:フランス法改正のその後と日仏共同研究のイニシアチブ(研究対象者保護を考える会共催) 「フランス研究対象者保護法改正令公布〜動き出す新体制の概要」 ヤ島 次郎(科学技術文明研究所 主任研究員) 「ライフサイエンス分野におけるイノベーション」 福島 雅典(京都大学医学部教授) |
第80回 |
2007/01/27 |
対論:医療特許・併用療法特許 沖 俊彦 (東大医科学研究所細胞療法分野客員研究員) 光石忠敬 (光石法律特許事務所) |
第81回 |
2007/02/24 |
医薬品の毒性試験-first in human(初めての人への投与)の前に何が必要か- 海野 隆(日本オルガノン株式会社薬事薬制本部開発薬事部) <追加話題提供> |
第82回 |
2007/03/24 |
欧米企業・新薬開発の動向 吉川 徹(吉川医薬研究所) |
第83回 |
2007/04/07 |
ハンセン病問題について:胎児病理標本問題を中心に 光石 忠敬 (光石法律特許事務所) |
第84回 |
2007/05/26 |
第一部:日本医薬品産業の行方 |
第85回 |
2007/06/23 |
Disease mongeringとは何か?第2弾:Bendictin問題他ケース・スタディ |
第86回 |
2007/06/23 |
タミフル問題:安全性情報の収集・分析と報道を考える 日野村 靖(医薬情報センター) |
第87回 |
2007/07/07 |
研究対象者保護法要綱07年試案:ライフサイエンス基盤整備と対象者保護の仕組みを考える (生命倫理政策研究会・第87回くすり勉強会 共催 「弱者を研究対象とする場合の代行判断について」 光石 忠敬 (光石法律特許事務所) 栗原 千絵子(臨床評価刊行会/放射線医学総合研究所(客員)) 浅野 茂隆(早稲田大学 先端科学・健康医療融合研究機構生命倫理科学ドメイン主査) 渡部 基之 (日本せきずい基金)「リスク管理は研究者の責務」(当日欠席) |
第88回 |
2007/09/08 |
医薬品マーケティングの歴史とオンコロジー・ マーケティング 井上 良一(ファーマ・マーケティング・コンサルタント) |
第89回 |
2007/09/24 |
歴史の証言シリーズ1:スモン薬害・その隠された秘話-その時企業はどう動いたか?- |
第90回 |
2007/11/17 |
歴史の証言シリーズ2:第一部・G-CSF開発秘話 第二部・東海村原発事故被曝者の治療 浅野 茂隆 (早稲田大学理工学部教授) |
第91回 |
2007/12/22 |
「被験者」としての脳-脳科学倫理を臨床から問い直す (生命倫理政策研究会との共催) 「精神外科と脳研究の過去と現在―ニューロエシックスはロボトミーの夢を見るか」 ヤ島次郎(生命倫理政策研究会) 「脳深部刺激(DBS)の開発-その現状と展望」 片山容一(日本大学医学部長・脳神経外科教授) |
第92回 |
2008/01/12 |
中国医薬品市場 世界に通じる日本製薬会社へ |
第93回 |
2008/02/09 |
被験者としての胎児-胎児外科治療の技術評価と倫理 (治験のあり方研究会・生命倫理政策研究会との共催) 千葉 敏雄 (国立成育医療センター特殊診療部長) |
第94回 |
2008/03/08 |
インフルエンザと医薬品‐スペイン風邪からH5N1まで 追加話題提供:医療事故調査委員会もピアレビューもAIも裁判もまったく機能しない: |
第95回 |
2008/04/05 |
動物実験と医薬品開発を考える(生命倫理政策研究会との共催) 「動物愛護団体の立場から:動物実験についての意見」 山口 千津子(日本動物福祉協会) |
第96回 |
2008/05/10 |
薬害肝炎とインターフェロン療法(治験のあり方研究会との共催) 基調講演:最近の慢性肝炎治療の動向 時田 元(三宿病院消化器科医員) 医療経済及び製剤学的な観点から 鎌田 泉 薬害肝炎裁判・救済法の概要と製薬業界への課題 栗原千絵子 薬害をふせぐには 斉尾武郎 |
第97回 |
2008/06/21 |
臨床試験の国際化:グローバル開発をめぐる政策・科学・倫理 栗原千絵子 低中財政国における医薬品臨床試験の倫理-SOMOレポートを読む- 斉尾武郎 ・追加:「臨床研究に関する倫理指針」改正案についての意見交換会 |
第98回 |
2008/07/12 |
抗体薬とは何か:サイエンスとマーケティング |
第99回 |
2008/08/23 |
「動物実験と医薬品開発を考える」シリーズ第2回(生命倫理政策研究会との共催) -動物実験の規制・管理・審査体制と3Rsへの道標- 「動物実験の管理・規制・削減・廃止に向けての意見」(仮題) 「動物実験管理体制の現状と問題点」(仮題) |
第100回 |
2008/09/28 |
■薬害問題と薬の安全性を考える:日本製薬産業と医療の未来 「日本の薬学と薬害」 山崎 恒義(共立薬科大学、くすり勉強会協力) 他 |
●次回以降の案内を希望する方は、メーリングリストにご加入ください。 ・加入は、栗原または他の運営メンバーに直接ご連絡をいただくか、以下のURLから登録してください。 ・現状では、ML参加の際に自己紹介を義務付けていませんが、なるべく自己紹介をしてください。 *くすりネット・くすり勉強会* 勉強会の記録:http://www.asahi-net.or.jp/~yz1m-krok/ *くすり勉強会は、研究費・助成金等を得ない活動で、皆さんの参加費によって運営されています。 |