Gonzui Graphic Japan (G.G.J)     −ごんずい写真館 −
紀伊大島で見た生物たち

紀州・紀伊大島で見た生物たちの写真です。串本エリアとは一味違った
魅力のある紀伊大島。伊豆チックな雰囲気もあり、ちょっと懐かしいです。


キシマハナダイ   <遂に遭えた!念願のハナダイ> 2003/9の生物

   ハタ科     学名: Tosanoides flavofasciatus

   相模湾、沖縄舟状海盆、トンガ海嶺

    深場に住むレアモノのハナダイ。長年、コイツに遭う
    事を夢見てきましたが、遂に念願叶ってご対面です。
    しかし・・・素晴しい色彩です。水深も深い為、水中で
    見ると赤い色が吸収されていますが、写真だとホラ
    こんな色彩なんです。図鑑では50m近くの水深に
   生息すると紹介されており、かなりお得な水深での
    撮影となりました。

    撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深35m
 

 上の写真はオスの個体。ハナダイの仲間は強い個体がメスから
 オスに性転換しますが、キシマハナダイはメスも奇麗ですよ。
 左の写真がメスの個体。ヒレの黄色いストライプが特徴です。
 かなり人馴れした集団だったので、比較的撮影は楽でした。
 

   撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深35m

  


コケギンポ   <髪の毛がカワイイ!> 2003/10の生物

   コケギンポ科     学名: Neoclinus bryope

   北海道南西以南の日本海沿岸、千葉県勝浦
  以南の太平洋岸、屋久島以北の南日本、
   カリフォルニア

    巣穴に隠れて顔だけ出しているのはコケギンポ。
    頭の上に髪の毛の様な皮弁が付いていて、妙に
    カワイイです。隠れている体は意外と細長くて、
    全身を見るとあんまり可愛くないけど・・・
 
    撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深8m
 
 



オキノスジエビ   <深海から登場!軍隊エビ>  2008/7の生物

   タラバエビ科     学名: Plesionika narval

   相模湾以南、東南アジア、フランス領ポリネシア、
                                  インド洋、地中海、大西洋

    これまた深場に住む生物。有名なエビで、稀に
    大群をなして浅場に上がってくる事があります。
    紀伊大島は深場の生物が見られるのが1つの
    魅力ですが、コイツには驚いたなぁ。白くて長い
    触角と、左右二本の白いスジが特徴です。

    撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深30m
 

 
 写真としては大群の写真が迫力ですが、1匹に注目すると
 こんな感じ。きっとオイシイのでしょうが、魚の格好の餌食に
 なるそうです。皆で見ている最中にもオキゴンベが捕食する
 シーンが目撃されました。ダイバーにとってはオキゴンベより
 遥かにレアな生き物なんですけどね・・・
 

   撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深30m

  



マアジ   <食卓チックすぎるゾ>

   アジ科     学名: Trachurus japonicus

   北海道以南の日本各地、朝鮮半島、台湾、
              黄海、東シナ海、南シナ海

    日本人には説明不要な魚。食卓には欠かせない
    馴染みの魚ですよね。この集団は未だ10cmに
    満たない子供の集団。水面近くで群れを作って
    泳いでいました。それにしてもレアな生物から、
    超馴染みの生物まで、幅広いカバーです・・・

    撮影地:紀伊大島・ナギザキ  水深5m
 
 



アカエイ   <スティングレイ>

   アカエイ科     学名: Dasyatis akajei
 

   南日本沿岸、朝鮮半島、台湾、中国沿岸

    日本でダイバーが見るエイの仲間で最も普通な
    種類と言ってイイでしょう。ダイバーなら誰しもが
    知っていますが、尻尾の付け根には危ないトゲ
    状の武器が格納されています。水族館で無残に
    尻尾が切り落とされているのは生物の虐待には
    ならないのでしょうか?

    撮影地:紀伊大島・地蔵岩  水深19m
 



ミジンベニハゼ   <さあ、環境問題を考えよう>

   ハゼ科     学名: Lubricogobius exiguus

   東京湾〜九州

    黄色い奇麗なハゼ君。ダイバーにも人気です。
    彼らの写真はこの様に、空き瓶やら空き缶やら
    人間の捨てたゴミを住まいにしている写真が多く
    出ています。これって環境問題の写真なんだね。
    ・・・なんだけどわざわざ住処を作ってやる無知
    ダイバーも世の中にはいるんだよ、実際・・・  

    撮影地:紀伊大島・地蔵岩  水深20m
 
 
 
   ← で、本来の自然な姿なのがこんな感じ。何故か
       ホッとするね。何故って自然な姿の写真を撮る
       よりも、ゴミに住んでいる写真を撮るケースの
       方が圧倒的に多いから。
     ダイバーって少なからず海を汚す宿命にあるが
       海に還元出来る事って言えば、こんな写真や
       コメントを世に送る事くらいだろうと思うのだ。

    撮影地:紀伊大島・地蔵岩  水深20m
 



オドリカクレエビ   <踊る!カクレエビ>

   テナガエビ科   学名: Periclimenes magnificus

   伊豆半島以南、フィリピン、インドネシア、
                                            オーストラリア北部

    この透明なカクレエビはオドリカクレエビという名。
    で、踊るのかって? これが踊るんだよね。実際、
    パラパラする訳では無いが、体を左右に振り振り
    踊るのでぃす。何でだろう?自分がクリーニング
    エビである事をPRしているのかな?

    撮影地:紀伊大島・地蔵岩  水深18m