モデル | 発表年 | 全長 | 重量 | タイプ | 電源 | 結末 |
M−1 | 未公開 | 11cm | 不明 | 直接駆動 | 1.5V | あまりにもの巨大さに途中、開発中止。 |
M−6 | 1996年 | 6cm | 未計測 | 直接駆動 | 1.5V | 大瀬崎にて舞うもカワハギの洗礼。その後、水没。 |
M−7 | 1997年 | 5.5cm | 30グラム | 直接駆動 | 1.5V | 初の流氷ダイブ。オーバー・ウエイトで沈む。水没。 |
M−10 | 1998年 | 4.5cm | 24グラム | 磁力結合 | 3.0V | フロートで急浮上後、ピクリとも動かず。その後、
史上初めてクリオネとの2ショット撮影に成功。 |
M−14 | 未公開 | 3.0cm | 7グラム | 振動共鳴 | 3.0V | 完成するも、部屋で遊んでいて電源切れ。 |
M−15 | 1999年 | 3.5cm | 12グラム | 振動共鳴 | 4.5V | 水中で片羽根がもげて悶絶。その後、大瀬で水没。 |
M−18 | 2001年 | 2.8cm | 8グラム | 振動共鳴 | 3.0V | エントリー直前に操作ミスで電源切断し動作せず。
その後、史上初めてミジンウキマイマイを襲撃する。 |
M−21 | 2002年 | 3.3cm | 9グラム | 直接駆動 | 3.0V | NHK取材。水槽で金魚と舞う。2002年2月1日
NHK総合:おはよう日本で衝撃のデビュー。 |
M−23 | 2002年 | 2.7cm | 6グラム | 直接駆動 | 3.0V | 遂に流氷下でオネクリ舞う。が、僅か5分の短い
命であった。4年ぶりのクリオネとの乱舞に酔う。 この姿はNHK総合:おはよう日本で再び茶の間へ。 |
発表:未公開
96年夏から開発を開始したオネクリシリーズは
度重なる失敗に失敗を重ね、このM(モデル)−1
からM−5までは試作段階で没。
写真はM−1の骨組みである。全長11cmもあり
現在となっては非常に巨大であった。
発表:1996年
思わぬ苦戦を強いられたオネクリの開発だったが、
M−6にてようやく防水が完成した。
そして遂にオネクリM−6はテスト試運転であった
大瀬崎の湾内の水深7mにて舞ったのであ〜る。
その後、水没してしまったが、その技術はM−7へ
継承された。全長6cm
発表:1997年
本番の流氷ダイビングに向けて新規作成したのが
M−7。M−6に比べ、寒冷地対策が施されている。
が、M−6からの弱点であったオーバーウエイトは
解決できなかった。翌年の流氷ダイブまでに改良が
必要であると実感した。全長5.5cm
発表:1998年
小型化、軽量化、そして完全な防水の3つをテーマに
開発したM−10は磁力結合バイブレーション型という
新技術を採用。お馴染みの黒い角は前面に突き出し
『悪魔』を主張。オネクリ史上最小の全長4.5cm。
肝心の流氷ダイブでは水中で動かず大失敗。しかし、
人類史上初めて天使クリオネとのツーショットの写真
撮影に成功した。
発表:未公開
流氷ダイビングで2年連続の失敗に、創始者として
プレッシャーを感じつつも完成させた史上最小かつ
最軽量のマシーン。全長はナント、3.0cm、重量は
僅か7グラムとM10の1/3以下だった。
が、完成後にスイッチを入れて何回か遊んでいる間に
電池切れを起こすという大失態・・・幻の作品となって
しまったが、技術はM−15へ継承された。
発表:1999年
M−14のパワー不足の反省から、電池は直列4.5Vの
2並列、サイド・ウイングと呼ぶ背面に装着し、小型化を
維持させた。
モーターは携帯電話のバイブレーション用モーター、電池
には補聴器用の超小型電池を使用。全長3.5cm、重量
12グラム。背水の陣で99年流氷ダイビングに臨んだが、
水中で片方の羽根がもげて悶絶死する。ああ、3年連続
失敗・・・ 詳細な説明
発表:2001年
2000年は流氷ダイビングに行けず・・・ 21世紀を迎え、
新たな気持ちで開発し、遂に3センチを切ったマシーン。
振動モーターの電源には釣りウキ用の3Vリチウム電池を
新規採用し、動作を長時間持続する事が可能しなった。
防水にはゴム性のバスコークを使い、従来よりも柔軟な
仕上がりになっている。全長2.8cm、重量僅か8グラムの
驚異的な大きさである。 詳細な説明
過去の連続失敗にオネクリ創始者としてのプライドをかけ
臨んだ2001年、結果は悪夢の配線切断という最悪の
結果に終わる・・・ 実録ドキュメントはここ
オネクリM(モデル)−21
(通称:オネクリ2002試作モデル)
発表:2002年
オネクリは遂に新しい時代に突入!何とあの日本放送協会
すなわちNHKから取材を受けたのだ。制作風景の撮影など
ハイビジョンTVカメラの前で全てをさらけ出した。2001年の
反省から、動作を重視し、携帯電話用の小型バイブレーション
モーターから直接羽根を駆動するM−6、M−7方式に変更。
アルカリのボタン電池:LR41で5分間の連続動作が可能だ。
オネクリ史上初めて金属羽根にも挑戦し、よりメカを強調した。
外観はM−18に似ているが、中身はまるで違う構造。全長
3.3cm、重量9グラムと若干ながら大型になったものの、
見事に水槽での映像撮影に成功。この試作機で洗い出した問題は流氷本番のオネクリ2002へ
継承される。詳細な説明
そして2002年2月1日、NHK総合で衝撃的デビューを飾ったのである。
発表:2002年
NHKの取材後、流氷ダイビング本番用に開発したマシーン。
M−21で採用した技術に加え、更に小型である直径4mmの
世界最少モーターを使い、小型化を実現。全長2.7cm、重量
ナント!僅か6グラムというオネクリ史上最小化に成功した。
この大きさは既に限界とまで考えたM−14をも超える恐るべき
スペックである。しかもM−21同様にモーターから直接羽根を
駆動する方式を採用しているから驚きである。
試作機であったM−21のノウハウを生かし、メカニックな金属
羽根も採用した。左の羽根には2002、右の羽根にはM23の
刻印が刻まれた。電源はアルカリ・ボタン電池:LR41と補聴器用の小型電池:PR521を使用。
詳細な説明
2002年3月10日、水温0℃の厳しい海で遂に舞う。実録ドキュメントはここ。
更に2002年4月1日、NHK総合で放送されたドキュメントはここ。