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7日目
平塚宿〜大磯宿
2001年10月7日(日)
晴れのち曇
相模川を渡ると、道は二手に分かれます。右は国道1号線、直進が県道で東海道になります。また、東海道は平塚市街を通りますが、宿場は現在の市街地よりももっと大磯よりとなります。平塚の商店街を抜けると平塚宿となり、前方に見える高麗山がぐんと近づきます。平塚宿を過ぎ、高麗山の麓を歩くとすぐに大磯宿となります。

[16時07分] 平塚宿 江戸口見附
にぎやかだった商店街を抜けると、静かな住宅街になりました。この辺りは見附町と呼ばれ、平塚宿のあったところです。
前方には高麗山が見え、かたむきかけた弱々しい日差しが、あたりを包み、日没が迫っていることを感じます。広い通りの交差点を過ぎてしばらくすると、右側にちょっとした公園があり、見附跡の碑(現在はこの碑はなく、もう少し手前に復元した見附のモチーフがあります。どうやら、そこが正しい位置のようです。)がありました。いよいよ、ここからが平塚宿となります。

[16時15分] 脇本陣跡、[16時18分] 高札場跡、[16時20分] 東組問屋場跡
平塚宿 脇本陣跡
平塚宿 高札場跡
平塚宿 東組問屋場跡
見附を過ぎてしばらくすると、脇本陣跡、高札場跡、そして、東組問屋場跡の碑が次々と現れます。なお、平塚宿には、2つの問屋場があり、東組問屋場跡はそのうちの一つです。

[16時22分] 本陣跡
東組問屋場跡のすぐ先には、本陣跡の碑が建っていました。銀行の前には、堂々とした石碑に本陣跡の説明が書かれています。この辺りが平塚宿の中心でしたが、今は静かな住宅地になっています。

[16時26分] 西組問屋場跡 
道はやがて、左と直進の二手に分岐します。東海道は直進で県道が左となります。この分岐地点の右側には、蔵造り風の消防署があり、「西組問屋場跡」の碑が建っていました。

[16時30分] 平塚の塚
消防署から街道を右にそれると要法寺があり、隣接する公園には、「平塚の塚」なるものがありました。これは、「平塚」の名の起こりとなった塚のことで、桓武天皇の孫・高見王の子である政子が、王が没したときに棺を納めた場所、つまり、高見王の墓だそうです。「平塚」という名については、この塚が平らであったからとか、政子が平氏の一族であったから、といった伝説があります。
公園になっているため、ここで一休みをすることにしました。すでに時間は16時半をまわっているため、日没寸前といったところでしょうか、かなり薄暗くなってきました。ここで止めることも考えましたが、平塚駅からはかなり離れているため、大磯まで歩くことにしました。

国道と合流・平塚宿の碑
再び消防署の前に戻ってきました。東海道はこの先高麗山が正面に見える旧道となります。旧道は静かで閑静な住宅地を通っていますが、それほど長くはなく、すぐに終わってしまいます。目の前に高麗山のその独特の山体が見えるころ、東海道は国道1号線と合流します。ここは左折します。左折をするとすぐに、消防署の前で左に分かれた県道が合流します。合流地点には、平塚宿とかかれた石碑と木抗が立っていました。

高麗山
この先、東海道は大磯の手前で一度右に分岐するため、一旦国道1号線を右側へ渡ります(石碑は左側の歩道)。すぐに大磯町に入り、花水川を渡ります。この辺り、広重の絵とよく似ています。東海道は国道1号線に、道を行き交う人は車に変わった現在ですが、高麗山は広重が見た時からその姿は変わっていません。東海道の歴史をずっと見てきているのでしょう。
高麗山の全体像を見るには、花水川に架かる橋からが一番でした。独特の山体は一度見ると忘れられなくなります。また、ここまで東海道は平坦で家や畑の中を通ってきましたが、高麗山を先端として、この先はなんらかの山を右に見ながら進むことになります。

[17時10分] 化粧井戸
高麗山を右に見ながら進むと、やがて国道1号線は左へカーブを描きます。右には直進する道があり、これが東海道です。分岐すると緩やかな上り坂となります。この辺り「化粧坂」と呼ばれていて、かつては松並木でした。今は松はほとんどのこされていません。
少し進むと「化粧井戸」なる小さな井戸がありました。なんでも虎御前が朝夕にこの井戸で化粧をしていたことから名付けられたそうです。すでに日没をむかえた時間帯となったためか、並木道はかなり暗くなっていますが、交通量も少なく、歩くには最高の場所です。

元祖一里塚?
化粧坂の並木道を上っていると、なにやら不思議なものがありました。「元祖一里塚」、なんのこっちゃ。どうやら手作りの案内板のようですが、ここに一里塚があったのだろうか。うーむ、なんとも謎めいていましたが・・・。

東海道線を越える
化粧坂を上りきると東海道はJR東海道線に分断されてしまいますが、歩行者用の横断歩道があるので、ここは横断歩道をとおり、反対側へ行きます。すると、画像では暗くてわからないのですが、松並木の続く雰囲気のいい道となります。この日はかなり暗くなっていましたが、明るい時間帯に歩くと、気持ちいい道でしょう。

[17時52分] 行程終了
松並木の旧道はやがて国道1号線に合流し、大磯宿へと達します。国道1号線に合流したころには真っ暗になっていました。やがて大磯駅へ向かう道との交差点に出たところで、本日の行程を終了しました。



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