トロイカの会
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過去のロシア・東欧SF関連ニュース(1999年前半)

(大)=大野典宏

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ストラーニク '99

 ロシアの幻想文学作家会議「ストラーニク」は,本年9月23日(木)〜25日(土)の予定で,サンクトペテルブルグにおいて開催される.海外からの参加ゲストは数名候補に上がっているが今のところ未定.
(1999.6.30) (大)


ミールの共同所有権売却を提案

 ミールを維持するため,資金調達を担当する宇宙飛行士のヴィタリ・セヴァスチィアノフが,共同所有権をロシア以外に売るという案を提案した.(29日付)
(1999.6.30) (大)


宇宙で作られる映画

 ロシアの監督ユーリ・カラが,来年ミールに乗りこんで映画を作るという計画をたてている.来年2月の飛行に備えて俳優が訓練に入っているという.
 キルギスタンの作家チンギス・アイトマートフの小説「カッサンドラの烙印」(潮出版社)を元にしたもので,宇宙ステーションからの帰還を拒否する宇宙飛行士の話だとのこと.
 俳優のウラヂミル・ステクロフは,ミールに乗り込む二人の宇宙飛行士によって撮影され,監督は地上のミッションコントロールから指示をする.
(1999.6.28) (大)


ロシア・ソビエト映画祭 第二回東京上映会 6/24(木)〜30(水)の予定

 5.31に紹介した、アテネフランセにて行われるロシア・ソビエト映画祭 第二回東京上映会の6/24(木)〜30(水)の上映スケジュールは以下のとおり。料金は、前売り:4回券3000円/1回券800円、当日:4回券3500円/1回券1000円。講演のみ800円。

日付上映作品開始時間
6/24(木)ステンカ・ラージン、セヴァストポリの防衛、人生には人生を、カメラマンの復讐14:40
ベッドとソファ16:50
上海ドキュメント、メアリー・ピックフォードの接吻18:30
6/25(金)センチメンタル・ロマンス、アコーディオン15:00
未来への迷宮16:50
サーカス19:00
6/26(土)バザール、うぐいす/グルーニャ・コルナコーワ13:30
ヴォルガ・ヴォルガ15:40
虹の世界のサトコ(山田和夫氏による講演あり)18:00
6/28(月)ヴォルガ・ヴォルガ14:30
ステンカ・ラージン、セヴァストポリの防衛、人生には人生を、カメラマンの復讐16:50
ベッドとソファ19:00
6/29(火)上海ドキュメント、メアリー・ピックフォードの接吻14:40
センチメンタル・ロマンス、アコーディオン17:10
未来への迷宮19:00
6/30(水)サーカス14:40
バザール、うぐいす/グルーニャ・コルナコーワ16:50
ステンカ・ラージン、セヴァストポリの防衛、人生には人生を、カメラマンの復讐19:00

(1999.6.23)


最長滞在記録を更新

 ミールにいるセルゲイ・アヴディエフ飛行士の滞在が681日目になり、宇宙最長滞在記録を更新した。(22日付)
(1999.6.22) (大)


カスパロフ対世界

 一昨年、チェスコンピュータDeep Blueとの対戦が話題になった、アゼルバイジャン出身のチェスチャンピオンであるガルリ・カスパロフが、今度は世界中のプレイヤーを相手に試合を始めた。
 カスパロフの手がホームページで公開され、世界中のプレイヤーがインターネットを通じて次の手を打つというもの。挑戦者側(?)の手は多数決で決定される。
 対戦は、以下のページから誰でも参加することができる。(22日付)

 Kasparov vs. The World


(1999.6.22) (大)


セルゲオ・ユールスキイ詩の夕べ

 本年6月28日(月)午後7時より、東京「芝公園」のabc会館ホールにて、『プーシキン生誕200周年記念 セルゲオ・ユールスキイ詩の夕べ』が開催される。ロシアの俳優ユールスキイがプーシキンの文化を語り、詩を朗読する。ロシア語の詩の朗読を生で聞けるチャンス。  入場料3000円、定員400名。問い合わせ/申し込み先:プーシキン生誕200周年記念祭実行委員会(TEL:03-3429-8231/FAX:03-3429-8233)
(1999.6.8) (大)


ミール、軌道上に2000年まで留まる?

 ↓のような報道の一方で、ミールは無人のまま2000年まで軌道上に留まるという報道がされている。
 まだ資金源を探しており、もしそれでも見つからなければ2000年の第1四半期で廃棄となるという。
 なお、この案に対し、危険を懸念する指摘がされている。具体的には、不慮の事故により墜落してしまった場合、陸地に落ちる可能性など。
(1999.6.3) (大)


ミール、廃棄決定

 資金源を絶たれたミールの廃棄がついに決定した。8月には高度を落とし、燃え残った破片は海に着水する予定。
(1999.6.3) (大)


ロシア・ソビエト映画祭 第二回東京上映会

 本年6月24日〜7月3日、アテネフランセにてロシア・ソビエト映画祭の第二回東京上映会が行われる。場所、時間、連絡先などの詳細は、各情報誌かアテネフランセのホームぺージまで。
 ロシア・ソビエト映画祭についての詳細は、《映画100年》ロシア・ソビエト映画祭(エイゼンシュテイン・シネクラブ)、ロシア・ソビエト映画祭の記録(蝸牛地帯)などのページを参照されたし。
(1999.5.31)


宇宙飛行士には向かない身長?

 下のニュースの続報(?)。イギリスの実業家がミールのミッションから外されたのは、身長が高すぎるためという報道。ロシアの宇宙飛行士はせいぜい170cmだが、この実業家は190cmあるとのこと。
(1999.5.31) (大)


ミールはやっぱり落ちるのか?

 イギリスの実業家がミールへの支援と引き替えとして宇宙に行こうとしている話の続報。実はこの人は「いっぱい食わせ者」で、逮捕歴および詐欺の申し立てをいくつか受けているとのこと。
 実際に宇宙旅行の訓練が始まっていたのだが、金銭に絡んだ話が進んでいないため、中止になっているという。
 しかし、驚いたことにエネルギヤは完全に騙されたようで、この実業家はエネルギアの子会社で副社長になっているらしい。

 いっそのこと宇宙に行ってもらい、八月までに金を出さねばミールと一緒に地球に落ちろ!とか言ってみたら?
(1999.5.28) (大)


カナダの衛星を打ち上げ

 21日、カザフスタンのバイコヌールより、プロトンKロケットによってカナダの人工衛星が打ち上げられた。この人工衛星は北アメリカを対象とした衛星放送用のもの。
(1999.5.23) (大)


3ヶ月で宇宙飛行士になる

 イギリスの実業家がミールの維持に一億ドルを出資することを約束しているが、この人が八月にミールへ行くべく、そろそろ訓練を開始するのではないかとのこと。宇宙飛行士の訓練には数年かかることもあるが、この実業家は3ヶ月の訓練で宇宙へ行くことになる。(20日付の報道より)
(1999.5.21) (大)


ロシア映画秘宝展 大阪にて

 大阪・九条の「シネ・ヌーヴォ」にて、6月19日(土)〜7月2日(金)の期間、ロシアのSF映画の上映が上映される。作品は東京で行われたロシア映画秘宝展と同じ。

 上映スケジュールなどの詳細については各情報誌またはシネ・ヌーヴォ(TEL:06-6582-1416)まで。
(1999.5.18) (掲示板:宮風耕治様より)


ミール維持のスポンサー求む

 ロシアのエネルギアは、ミールを維持するための投資者を探しているが、エネルギアの担当者は投資会社の代理人に会っているという。投資計画がいくつか存在し、ミールの維持に関連した申し出もいくつかあるとのこと。
 ロシアはミールを存続させたいとしているが、資金提供者が見つからなければ今年の八月で廃棄ということになる。(14日付の報道より)
(1999.5.17) (大)


旧ソ連映画特集 川崎市民ミュージアムにて

 6月20日までの土日、川崎市民ミュージアムにて、レンフィルムによる70年代以降の12作品が上映される。
(1999.5.15) (大)


プーシキン祭

 プーシキンの生誕二百年を記念し、モスクワの劇場およびテレビでプーシキン祭が行われた。(13日付の報道より)
(1999.5.14) (大)


ミハルコフ監督がカンヌ映画祭にてNATOを非難

 カンヌ映画祭のオープニング作品として「シベリアの理髪師」を上映したニキタ・ミハルコフ監督が、記者会見においてNATOおよびアメリカによるセルビア攻撃について「NATOの行動は悲劇的な誤りだ」と語った。
 また、同作品の話題として、出演したリチャード・ハリスが作品を批判したとのこと。上映時間を6時間から3時間したことがその理由。シーンが削られて一場面に出演したに過ぎないとか。(13日付の報道より)
(1999.5.14) (大)


インタープレスコン 無事に終了

 例年通り、ロシアのSFコンベンション「インタープレスコン」が5月4日〜7日に開催された。参加ゲストは、ストルガツキイ、ルイバコフ、ユータノフ、ロギノフ、ルキヤネンコ、グロモフ、ゲボルキャン、ワシリエフ、ルーキン、ヂャチェンコ夫妻、ボリニフ、チャドヴィチ、トルキノフスカヤなど。
 インタープレスコン賞およびカタツムリ賞が発表され、長編部門ではルーキンが別作品で両賞を受賞、インタープレスコン賞中編部門を昨年の遍歴者賞と同じくラザルチューク&ウスペンスキイの「黄色い潜水艦『モルドバのコムソモール員号』」が受賞した。
(1999.5.11) (大)


モスクワ国際映画祭 今年も開催

 1959年以来続くモスクワ国際映画祭は今年で第21回になるが、経済危機を乗り越え、7月19日より行われる予定。
(1999.5.10) (大)


ボリス・ストルガツキイ、コソボを語る

 今週、ロシアSFの大家であるボリス・ストルガツキイは、オンラインインタビューにおいてコソボ問題を語った。以下に要約する。

 次の点に注意する必要がある。  何をする必要があるのか?  ロシアはどのように振る舞うべきか?  もし対応を誤れば、大戦にまで発展するだろう。
(1999.5.1) (大)


IISの居住区モジュール完成

 ロシアのIISの居住モジュールの完成披露が26日に行われたとの報道が、同日付けでなされた。そして、ミールに関しては、深刻な資金不足にありながらも、あきらめてはいないということである。
(1999.4.27) (大)


チェルノブイリ事故から13年

 1986年4月26日の事故以来、13年が過ぎた。現在は、一部で2000年問題が懸念されているらしい。

 以前、『ウクライナに存在するソヴィエト時代の原子力プラント施設は、あまりにも時代遅れであり、Y2Kが問題になるようなデバイスは全くない』という話をこのページに載せたが、どうやら情報がいろいろと混乱しているようだ。
(1999.4.27) (大)


アルゼンチンのクレーターはロシアの探査機によるものか

 22日付けの報道によると、アルゼンチンの国境警備が、アンデスのボリビア国境近くでクレーターを発見したとのこと。これはロシアの火星探査機(プルトニウム電池搭載)によるものではないかと見られている。この探査機は200グラムのプルトニウムを搭載しており、1996年の11月に地球に墜落した。クレーターはアンデスの海抜4000メートルの場所にあり、4×1.5メートルほどのものだとのこと。
 気になるプルトニウムだが、異常な放射線量は検出されていない。
(1999.4.23) (大)


日本がロシアの原潜の解体に協力

 21日付けの報道によると、日本は、太平洋岸に配備されているロシアの老朽化した原潜50隻の解体費用を援助する目的で、約3500万ドルの提供を計画しているとのこと。30隻はウラジオストクに、20隻はカムチャッカのドックに入っている。
(1999.4.22) (大)


ロシアがイギリスの衛星を打ち上げ

 21日付けの報道によると、ロシアは弾道ミサイルから転換したSS-18ロケットでイギリスの探査衛星を打ち上げたとのこと。これは老朽化した貯蔵兵器を使って現金を得るという計画に基づく初めての試み。
 SS-18は、ロシアで最も強力なICBMで、数個の核弾頭を搭載することができる。現在、ロシアには約180機のミサイルがあるという。SS-18をブースターロケットとして使用した場合、4トンの衛星を起動に打ち上げることができる。
 また、ロシアは小型弾道ミサイルであるSS-19を民間の衛星打ち上げ用途に転換し、この分野におけるシェアを伸ばそうとしている。
(1999.4.22) (大)


元KGB将校が文化関係の職を得たことに芸術家達は激怒

 18日付けの報道によると、サンクトペテルブルグ芸術協会は、反体制派を攻撃したことで知られる前KGB将校が市の文化関係の役職に任命されたことに激怒しているとのこと。
 この元KGB秘密警察大佐は、"思想異常者"を取り締まる部署を率いていたが、先週、文化関係のナンバー2に指名された。
(1999.4.19) (大)


ロシアがアメリカの衛星を打ち上げ

 15日付けの報道によると、ロシアは同日、4機の通信衛星をバイコヌールより打ち上げたとのこと。この打ち上げは、アメリカ製の通信衛星を低軌道に打ち上げる、ロシアにおける三番目の民間用途の打ち上げであった。
(1999.4.16) (大)


ロシア人とフランス人がミールにて宇宙遊泳を開始

 16日付けの報道によると、ロシア人とフランス人の宇宙飛行士が同日、ミール外壁の装置の取り付けと修理、そして不良モジュールの修理技術をテストするために宇宙遊泳を始めたとのこと。
(1999.4.16) (大)


ロシアが極東沿岸で外国の原潜を捕捉

 15日付けの報道によると、同日、ロシアの偵察機は、ロシアの極東沿岸数百キロの地点に外国の原子力潜水艦を補足したとのこと。ペトロパブロフスクからカムチャッカへ続く沿岸にかけ、水中で潜水艦の音が確認された。
(1999.4.16) (大)


エリツィン大統領がポップスターを表彰

 15日付けの報道によると、ロシアの有名なポップスターであるプガチョワが、国内への貢献に対して表彰を受け、エリツィン大統領より賞を授与されたとのこと。
(1999.4.16) (大)


ペレーヴィンの新刊「ジェネレーションP」

 ロシアばかりでなく、世界中が期待するSF作家ヴィクトル・ペレーヴィンの新刊「Generation 'П'」(ジェネレーションP)がВАГРИУС(ヴァグリウス)より発売された。表紙は連載「とっくに出た本」のページを参照のこと。
(1999.4.13) (大)


ロシア映画秘宝展 [幻想&SF特集]

 東京・銀座シネパトスにて、本年5月29日(土)〜6月18日(金)の期間、ロシア映画秘宝展 [幻想&SF特集]が再上映される。上映作品・日程等は次のとおり。

(1999.4.8) (掲示板:野村真人様より)


ロシア・東欧製映画 上映予定

(1999.4.3) (掲示板:野村真人様より)


アエリータ賞他、発表される

 99年度のアエリータ賞をはじめ、以下の賞が発表された。

(1999.4.2) (大)


「虫の生活」英語版 ペーパーバックで発売

 ヴィクトル・ペレービン「虫の生活」の英語版"The Life of Insects"は、昨年ハードカバーで発売されたばかりだが、早くもPenguinからペーパーバックで発売された。値段が約半分になるのでお得。

(1999.3.28) (大)


SF賞のノミネートが揃う

 先日、幻想文学作家会議「ストラーニク」と幻想文学賞「遍歴者賞」の発表をお伝えした。今度は、他の主要SF賞である、インタープレスコン賞、カタツムリ賞、アエリータ賞、START賞、イワン・エフレーモフ賞の候補作品が発表された。
 候補作品のリストは別ファイルを参照のこと。ただし、ロシア語(シフトJISなので日本語環境で表示される)とさせていただく。
(1999.3.27) (大)


ロシアのロケットで中国の衛星が打ち上げられる

 21日付けの報道によると、同日、中国の通信衛星「アジアサット3S」がロシアのプロトンKロケットで、バイコヌールから打ち上げられたとのこと。
(1999.3.23) (大)


ミールに深刻な資金難

 16日付けの報道によると、資金不足からミールの活動が最低二つ中止されるとのこと。
(1999.3.23) (大)


日本の航空自衛隊パイロットがロシアの戦闘機訓練に参加

 10日付けの報道によると、日本は今年、ロシアの戦闘機飛行訓練に二名のパイロットを参加させる計画とのこと。1億円で二ヶ月の訓練となり、パイロットはスホーイ27の兵器システムとレーダー技術を学ぶ。過去、1997年2月には、日本のパイロット二名と技術者一名が派遣され、似たような訓練に参加したが、その際、ロシアの戦闘機に搭乗することは許可されていなかった。
(1999.3.12) (大)


チェルノブイリが運転再開

 3月8日付けの報道によると、ウクライナは7日、チェルノブイリ発電所で唯一稼働する原子炉を無事に運転再開させたとのこと。
 現地時間で7日の16時55分、原子炉はウクライナの電力供給システムの中に復帰した。
 当初4基あったうちの1基は1986年の4月に爆発し、1基は1991年にあった火災以来再建されておらず、1基は1997年に運転を停止していた。
 ウクライナは、新たな2基の原子炉と置き換え、2000年までにチェルノブイリの運転を中止するとしている。
(1999.3.9) (大)


チェコ・アニメーションの世界

 本月21日までの土日、川崎市民ミュージアムにて、トルンカ、シュワンクマイエル、イジィ・バルタの作品が、計25本上映される。
 →川崎市民ミュージアム<武蔵小杉駅よりバスまたは徒歩>、Tel 044-754-4500
(1999.3.6) (大)


ヤン・シュワンクマイエルまつり

 本年3月20日(土)〜4月2日(金)、東京渋谷のユーロスペースにて、ヤン・シュワンクマイエルの作品が上映される。作品は以下のとおり。

作品制作年制作国上映
ファウスト1994チェコ12:00〜、5:35〜
悦楽共犯者1996チェコ、イギリス、スイス2:00〜、7:35〜
短編集石のゲーム1965オーストリア3:45〜、9:15〜
ただし9:15〜の回は3.20〜3.26のみ
アナザー・カインド・オブ・ラブ1998イギリス
スターリン主義の死1990イギリス
肉片の恋1989アメリカ
フード1992イギリス
プラハからのものがたり1994イギリス
フローラ1989アメリカ
ワイズマンとのピクニック1968オーストリア

 ユーロスペースの場所および連絡先はこちらを参照のこと。
 チケット 当日:一般・学生/1,200円、3回券/2,700円
(1999.3.5) (大)


林久之氏訳による武侠小説「雪山飛狐」発売

 中国SF研究会の代表である林久之氏の翻訳による武侠小説「雪山飛狐」が発売された。詳細は、こちらのファイルを参照のこと(Acrobat Readerが必要)。武侠小説のブランドとも言える金庸の作品なので、娯楽として存分に楽しめることは間違いない。

(1999.3.4) (大)


ミサイルは問題ないが…

 3月2日付けの報道によると、Y2Kによってアメリカとロシアの弾道ミサイルが発射される事故の可能性は、ごく少ないとアメリカの専門家が語ったとのこと。これはミサイルが、人間の介在なしには発射できないため。
 他の現実的な問題として、早期警戒システムやレーダーが機能停止し、警戒の担当者が不安になって……というシナリオがある。
(1999.3.4) (大)


ウクライナの原子力施設は大丈夫

 3月3日付けの報道によると、ウクライナに存在するソヴィエト時代の原子力プラント施設は、あまりにも時代遅れであり、Y2Kが問題になるようなデバイスは全くないと、原子力関係の公式筋が語ったとのこと。
(1999.3.4) (大)


ソルジェニーツィンとソクーロフの特番

 3/1(月),3/2(火)両日の22:00〜22:45、NHK教育にて、『ETV特集「作家・ソルジェニーツィンは語る」(1)、(2)』が放送される。 番組内容は次の通り。

ロシアのノーベル賞作家が語る人生と文学

「収容所列島」などの作品で旧ソ連の実像を世界に伝え、一九七四年に国外追放になった作家のアレクサンドル・ソルジェニーツィン氏。旧ソ連崩壊後の九四年に帰国したが、混迷を続ける祖国、ロシアに失望し、以来沈黙を続けた。一切のインタビューを拒否していたソルジェニーツィン氏を、ロシアを代表する映画監督のアレクサンドル・ソクーロフ氏がドキュメンタリー映画に撮った。その作品の中で語られるソルジェニーツィン氏の言葉は、八十年の人生を凝縮した重みと人間の精神への期待に満ちている。二回にわたってソルジェニーツィン氏のインタビューを紹介する。

――Inter TVの解説より。

(1999.2.28)


ボリス・グレベンシコフ来日

 ロシアのロック史上最大のグループ、アクワリウムのリーダー、ボリス・グレベンシコフが来日する。日程は次のとおり。

 詳細に関しては、http://www.u-aizu.ac.jp/~vadim/sushi/BGVISIT.htmlまで。
(1999.2.24) (掲示板:芦原真理男様より)


ロシア映画再発見シリーズ・特別篇 大阪にて

 大阪・十三の第七芸術劇場で3月6日〜26日の期間、「ロシア映画再発見シリーズ・特別篇」という企画が行われる。20年代ロシア・アヴァンギャルド時代から90年代までの作品が上映される模様。「死者からの手紙」の上映もあるとのこと。
(1999.2.24) (掲示板:芦原真理男様より)


アメリカとロシアのY2K核危機対策

 22日付けの報道によると、アメリカ合衆国は、1999年の12月より、ミサイル早期警戒センターをロシアとともに開設することを提案したとのこと。これは、Y2Kバグによる偶発戦争の危険を回避するため。
(1999.2.24) (大)


ミール最後のミッション

 22日付けの報道によると、ロシア、フランス、スロヴァキアの乗員がミールに入っ たとのこと。これが最後のミッションになるとされている。
(1999.2.24) (大)


2000年問題解決に向けての話し合い

 ロシア軍の2000年問題に関する続報。
 18日付けの報道によると、アメリカ国防省の代表は、同日、Y2K問題の解決に向けてロシアの代表と話し合いに入ったとのこと。
(1999.2.19) (大)


ストラーニク99は本年9月に開催予定

 昨年秋に行われるはずだったロシア幻想文学作家会議「ストラーニク98」は、年を越えて今年までずれ込んでしまったが、本年度分は例年通り9月に開催される予定。
(1999.2.18) (大)


ISS―遅れてしまった

 ロシアは、ISSの重要部品を予定通り供給することが難しくなったと、15日に認めたとのこと。

 結局認めるなら、とっととやっちゃえば良かったのに……。
(1999.2.18) (大)


ロシア人宇宙飛行士がスペースシャトルのミッションに

 15日付けの報道によると、三人のロシア人宇宙飛行士が、ISS(InternationalSpace Station)のためのスペースシャトルミッションにアサインされていると、アメリカの宇宙局が12日に発表したとのこと。打ち上げ予定は5月20日。
(1999.2.17) (大)


ロシアがアメリカのTV衛星を打ち上げ

 15日付けの報道によると、ロシアは同日、アメリカのTV衛星テレスター6を打ち上げることに成功したとのこと。同衛星はプロトンロケットに搭載され、カザフスタンのバイコヌールから打ち上げられた。
(1999.2.17) (大)


ミールは8月に廃棄か?

 2月11日の報道によると、投資家の撤退により、ミール宇宙ステーションが8月に廃棄されるかもしれないとのこと。
 当初は今年の6月に廃棄される予定だったが、今年のはじめ、投資家の資金提供によって寿命が3年間延びると発表されていた。
(1999.2.12) (大)


『戦艦ポチョムキン』ライブ演奏付き上映

 本年3月12日(金)、調布グリーンホールにて、調布フィルハーモニー管弦楽団ピックアップメンバーの演奏によるマイゼル版ライブ演奏付き『戦艦ポチョムキン』(エイゼンシュテイン監督)の上映がある。開場は19:00、開演が19:30。前売り800円、当日1,000円(全席自由席)。前売りは、チケットぴあ、調布グリーンホール、調布市文化会館たづくりにて。
(1999.2.11)


月になれなかった……

 プログレス補給船に巨大なミラーを設置して太陽光を反射し、夜の部分を照らそうとした実験だが、4日に行われた試みでは、傘状のミラーが開かなかったとのこと。
 25メートルにもおよぶミラーを取り付けられたプログレスは無事に4日早々にミールから切り離されたのだが、モスクワ時間の4日午前2時34分、ミールからコマンドを送ったところ、傘は補給船のアンテナに引っかかって開かなかった。
 そしてこの試みは、もう一度行われたが、それも失敗したとのことである。
 残念……。
(1999.2.5) (大)


"映画の映画" ボリス・バルネット 全6作品一挙上映

 ソ連の天才映画監督ボリス・バルネットの特集が、ラピュタ阿佐ヶ谷にて、1月30日(土)〜2月26日(金)の期間行われる。上映される作品は、「青い青い海」「諜報員」など全6作品。期間中は、早朝とレイトショーの一日2回のみの上映となる。
 上映作品の詳細、場所などは、ラピュタ阿佐ヶ谷のページを参照されたし。

 なお、1996年、バルネット作品「青い青い海」および「ミス・メンド」が上映された「ロシア・ソビエト映画祭」の資料を当ページで保存しているので、興味のある方は参照されたし。

 お知らせするのが遅れて申し訳ありません。
(1999.2.3) (大)


RSA(Russia Space Agency)が打ち上げ延期報道を否定

 1月29日、ロシアはISS(International Space Station)の居住区の打ち上げが、7月から9月に延期されるとの見方を否定した。
 これはロシアの宇宙関係者がNASAに居住区の打ち上げ計画が遅れていると報告したというUSA Todayの報道を受けてのもの。
(1999.2.1) (大)


にいがた国際映画祭 2月20日より

 本年2月20日〜28日の期間、新潟市にて第9回にいがた国際映画祭が開催される。注目される作品は次のとおり。

作品制作国制作年備考
デルス・ウザーラソ連1975黒澤明監督
ブゴバルに手紙は届かないアメリカ、イタリヤ、ユーゴスラビア1994
ウェルカム・トゥ・サラエボイギリス1997
パーフェクトサークルボスニア、フランス1997
ラストホリディカザフスタン1996
プルガサリ朝鮮民主主義人民共和国1985
桜桃の味イラン1997アッバス・キアロスタミ監督
みにくいアヒルの子ソ連1966園児むけ

 上映スケジュール、劇場、上映作品の詳細はこちらのページをご覧ください。
(1999.1.29) (大)


ロシアの国防相が2000年問題に言及

 1月26日付けの報道によると、ロシアの国防相が、1月25日、ロシアのコンピュータシステムに2000年問題が存在することを認め、そしてアメリカ国防省が来月モスクワに代表を派遣し、この問題について話し合うと公式に発表したとのこと。
 特に注目されるのは、戦略ミサイルシステムや司令システムである。
(1999.1.27) (大)


ロシアが海外の核廃棄物の貯蔵を研究中

 1月26日付けの報道によると、ロシアの原子力エネルギー相が、海外諸国の核廃棄物を貯蔵する研究をしていると認めたが、まだいかなる契約もしていないとのことである。
 また物議を呼びそう……。
(1999.1.27) (大)


ミールは2002年まで延命

 1月25日付けの報道によると、ロシア政府は1月22日、宇宙ステーション「ミール」の寿命を計画より3年延ばし、2002年までにする案を進めていると発表したとのこと。
(1999.1.27) (大)


ニキータ・ミハルコフ監督、大統領選に出馬?

 ロシアの映画監督ニキータ・ミハルコフ――代表作:「機械じかけのピアノのための未完成の戯曲」(77)、「黒い瞳」(87)、「ウルガ」(91)、「太陽に灼かれて」(94)など――が、2000年の大統領選挙に出馬する可能性があると述べたとのこと。
(1999.1.26) (大)


遍歴者賞の授賞式、何とか開催

 昨年からの延期につぐ延期で開催が危ぶまれていたロシアのSF・幻想文学賞「遍歴者賞」の授賞式が、1月23日にサンクト・ペテルブルグで開催された模様。
 昨年11月に亡くなった作家ボリス・シテルン氏が、人物賞(勇士賞)と長編部門を受賞している。
(1999.1.26) (大)


ウラジーミル・ソローキン「愛」 発売

 「ロマン」で衝撃の日本デビューを果たしたソローキンだが、二冊目となる「愛」が発売された。今回は17編の短編、もしくはショートショートが収録された作品集である。
 購入してすぐに数編を読んでみたのだが……いいのかこれ、いいのかこれ、いいのかこれ、本当にいいのか……。私はOKである。いろんな意味で凄い。
 果たして感想文を書けるのかどうか、今のところ自信がない。

(1999.1.23) (大)


ベストSF 1998において「虚数」第3位

 早川書房発行のSFマガジン 1999年3月号で発表されている「ベストSF 1998」において、スタニスワフ・レム「虚数」が海外部門の第3位に入っている。また、数人がペレーヴィン「虫の生活」を挙げている。
(1999.1.23) (大)


ロシア映画秘宝展 [幻想&SF特集]

 東京・渋谷「ユーロスペース」にて、本年2月20日(土)〜4月2日(金)の期間、ロシア映画秘宝展 [幻想&SF特集]と題し、ソ連の時代の幻想&SF映画が八作品、上映される。上映作品・日程等は次のとおり。

(1999.1.7) (大)


ロシアのロケットエンジンがアメリカに

 ロシアが新型ロケットエンジンを米国に輸出したとの報道が1月4日付けでなされた。これはRD180という世界でも最先進のエンジン。アメリカ・ロッキード-マーチン社のロケット「アトラス3」に採用され、人工衛星の打ち上げに使われる。すでに18機の納入契約がなされ、最初のエンジンは5月に飛び立つ予定。
(1999.1.5) (大)


モスクワの企業が小型スペースシャトルを開発中

 モスクワの企業が、アメリカやロシアのものよりも安い費用で打ち上げられる新型シャトルを開発中との報道が12月26日付けでなされた。これはソ連のシャトル「ブラン」の小型版で、8〜9トンの貨物を、1/10の費用で衛星軌道上に打ち上げることができるとのこと。いつ完成するのかは未定。
 ちなみに、ブランは1980年代後半に一度無人飛行を行った後、資金不足のために計画中止となった。
(1998.1.5) (大)


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