(元はプラスチッ クの塗料入れ。 容量9リットル。 リクセンカウル アダプタ用ネジ 穴を開けた後) |
(前から見た図。 開閉の容易さ を考えバックル 1個締めとしました。 バイアステープの 色合いも気に 入っています。) |
(背面には携帯 ポンプをゴムで 装着出来るように しました。ちょっと弱 そうなので補強が 必要かも。) |
1・ フロントバッグの自作 (その1)
我が愛車「Rhein号」用のフロントバックを自作してみました。
「Rhein号」にはフロントバッグのキャリアをつけていないためリクセンカウルの「クリックフィクス」を装着しています。これにはバック側にも専用のアダプタが必要で、自分は専用のフロントバッグも購入し、またアダプタだけを入手して肩掛け式のサイドポーチ(モンベル製、中古で800円で入手したもの)にも装着しましたが、手軽に取り外せてなかなか便利です。
今使っているこれらのバッグ類も良いのですが専用バッグは黒のナイロン製、モンベルのポーチもナイロンではエンジ色、と現代風です。そんな事もありクラッシクなサイクリング車への憧れからここに装着できるややレトロな感じのフロントバックが欲しいと考えていました。そう、まさにサイクリング車、つまりランドナーやスポルティフのフロントキャリアに乗っかっているものです。先般ネットオークションで70-80年代のランドナーバッグを購入したのですが、いささか本末転倒ですが旧いものなのでリクセンカウル用に改造するのはやや躊躇しています。もっと気楽に使えるものはないか、と考え、ホームセンターを物色してたら丁度良いサイズのプラスチックの箱を見つけたので、これをベースにバッグを自作しようと考えました。
材料
プラスチックのケース: 自分は地元フランスのホームセンターの塗料コーナーで発見。素性は作業する際にペンキをここにあけるための角型の塗料バケツのようです。容量9リットルです。 高さがやや浅いものの幅は自分のハンドルのサイズにぴったりでした。価格5ユーロ。
布 : 昔のランドナーバッグのイメージからグリーン(オリーブドラブ)の帆布を探しました。全く同一ではないですが生地・手芸屋にて似たような感じのベージュ色の端切れを入手。11ユーロ。
他に:
バイアステープ :ベージュ色の布にある山吹色のものを生地・手芸屋にて入手、1ユーロ、
バックルと幅2cmバックル用ナイロンバンド :手持ちから
ベルクロ、ゴムひもなど :手持ちから
リクセンカウル用装着アダプタ : これはドイツの自転車ショップでいくつか購入したもの。
製作方法
単にプラスチックケースを布でくるむだけです。一応展開図を考えやや大きめに布を裁断。そしてケースを覆うように四周をミシンで縫い上げ、そこにバイアステープを縫いつけただけです。
予め手順をしっかり考えて作ったわけではないので、いったん袋状に縫い上げた後に、バックルバンド縫い付け、サイドポケット縫い付けなどの追加工をする羽目になりました。すでに縫いあがっているのでミシンがなかなか入らずこれら追加部分を縫うのが一苦労でした。まぁこの手の工作であれば失敗してもたがか知れているので”苦労もまた楽し”です。幸い自分の場合は家内が手芸好きなこともあり、この手の工作ではいざとなったら家内の手助けが得られます。(助言のみで手伝ってはくれませんが・・)
(Rhein号に装着の図。 イメージ通りに出来 上がりました。満足) |
出来上がりましたが・・・
さすがに自分でやっただけに汚い工作です。サイズも適当そのもの、左右も見事に非対称。バイアステープの処理もいい加減です。
外蓋は、本当は開閉部を背面に持ってきたほうが実際の使用では遥かに便利なのですが、リクセンカウルのアダプタとの場所的な干渉などを考え、前面部からの開閉のデザインとしました。ただしせめてバックルは一つにしてできるだけ簡単に開閉できるようにしました。また外蓋を含む全体の布のサイズもやや大きめにしておくと荷物が増えたときにバッグの容量を増やす事が出来て便利です。
内蓋 :これも余った布で作ったので左右のサイズもばらばら。まぁ隠れる場所ですので。。。内蓋は紐で縛るようにします。これがいちばん開閉が容易なように思います。紐は蓋に穴を開けて玉結びした紐を通しているのみ。なお、穴をあけた後はそこからほつれないように穴の周囲に木工ボンドを塗布します。乾くと固まりほつれることもありません。
ゴム紐:バッグ背面にゴム紐を通し、そこに携帯ポンプを装着できるようにしました。見るからに耐久性がなさそうですのでいずれ改造が必要かもしれません。
ポケットには蓋をつけ、ベルクロを使います。また四箇所のネジを外しリクセンカウルのアダプタを取り外せば間単に中身のバケツからバッグのカバーが分離出来るので、汚れたときは丸洗いが出来ます。
雨対策 : 中身はプラスチックの塗料バケツですから外からの防水はばっちりですが、いったん中に水が入ってしまうと今度は逆に風呂桶になってしまいそうです。水の進入経路は上蓋や横からの浸み込み、吹き込みでしょうか。そこで対策としては上と横だけにかぶせららるような、シャワーキャップもどきを探そうと思っています。念のため中身のバケツの底に水抜き穴を一応開けておいたほうが気休め程度には良いように思います。(あまりそこから排水されるようには思えないですが)
装着してみました・・・
やはりハンドルバーアダプタなので全体に装着位置が高く、いまひとつです。もう少し丈のあるほうが見栄えは良いです。ですがいつかフロントキャリアを装着した際にはそこに載せるようにするので当面これで良しとします。
バッグの色合いは「Rhein」号にマッチしていると自画自賛。生地も帆布風で、一応目指していた「レトロなランドナーバッグ」に近いものが出来たと思います。さすがに自作品は見てくれこそ悪いですがなかなか愛着がわきます。これで走るのが楽しみです。
(製作 2007年6月)
2・フロントバッグの自作 (その2)
ついでに上と同じ布切れと材料がまだ残っていたので、今度はもっと小ぶりのものも作ってみました。街乗り・ポタリングで今までは丁度よいサイズのモンベルの肩掛けバックを使っていましたが、これに替えて使おうと考えました。カメラと簡単なパーカーなどが入るサイズを意図してモンベルのバックよりやや大きめにしました。今度はただ布を織り合わせて縫っただけですが、バイアスで補強していあるので意外に頑丈なものになりました。また一作目での失敗からポケット類の装着をあらかじめ考えて作ったので自分なりに、満足しています。
リクセンカウルアダプタの装着部分は厚めの塩ビ板で補強しています。 (写真は モンベルのものと今回の自作品)
(製作 2007年6月)
3・ 工具袋の自作
こんなものは工作でもなんでもないですが・・・家内の裁縫箱の中に転がっていた布切れの端切れでツーリングに持ち運ぶ携帯用の工具入れを作りました。
工作の仕方は単に布切れを折り曲げ工具類を入れるようにいくつかに仕切った袋状に縫っていくだけです。
中に入れる工具として
六角レンチセット x1
8/10mmメガネレンチ x1
プライヤ もしくは ラジオペンチ x1
+/-ドライバー x1
機械油(目薬の空き容器使用)x1
予備のチューブ x1
タイヤレバー x3
以上です。パンク時はチューブ交換が前提なので修理用のパッチ、ゴム糊は持ち運んでいません。ですが持ち運んでも大きな荷物にならないので、これに追加してもいいかもしれません。他にもガムテープや針金などもあれば良いとは思います。
必要な物が一つにまとまっているのはなかなか便利ですね。
(製作 2007年2月)