津久井城山で遊んだ日曜日

(1999/3/27、神奈川県津久井郡)


3月もあと数日を残すのみ。もうすっかり春といいたいところですが今日の横浜は風が冷たく、寒くて季節が逆戻りしたかのよう。それでもめげずに移動をしてきました。本当は山梨の北都留郡あたりの山を狙っていたのですが、朝起きるとどうも風邪のせいか体が今一つだるかったので急遽とりやめ。全く最近は気合が入りません・・。それでも今日を逃すと3月は移動しなかった事になってしまう、そんな風に思い直して、家族を連れて、皆で登れる手近なハイキング移動をしてみました。幸い神奈川県はそんな小さな山・丘陵には事欠きません。一応登るからには2万5千分の1の地形図に山として記載されている山がいい。かねてからピックアップしてあったそんな山々の中から今日は津久井郡は津久井ダムのお隣り、津久井城山(375m)へ登ってきました。
(着膨れした長女と二女)

津久井湖横の無料駐車場に車を停めて出発。登山口がわからず北根小屋あたりまで行きようやく神社の横手からやや荒れた登山道を発見、登りはじめます。5歳の長女は問題無いのですが二女はまだ2歳にもならず、さすがに歩かす訳にも行かずに肩車をします。ましてやこちらは無線機具の入った重いザックなもんですから肩にずっしりと重みが伝わり今朝の体調不良が更に悪化しそうなもんです。

妻は時折立ち止まり足元に咲く花を鑑賞しているようです。スミレやカタクリなどが咲いていると彼女は言います。確かに小さく、可憐な花々が道を彩ります。妻は意外と植物に詳しいようで知らなかった妻の一面を見たような気もします。山歩きは面白くない、などと彼女はいいますがどうしてどうして。草花にそれだけ興味があるのなら山歩きもそのうちに楽しいと思えるようになるよ・・、などとおだててみます。そのうちに山歩きも好きになればしめたもんです。

小さな山なのですが登山道が大きく山腹を回っているので思いのほか時間がかかります。それでも山頂は来るものですね。頂上部の一角に着きやや西に戻ると雑木に囲まれた山頂。かつて山城だったというだけあって広く、眺めはさほど良くないのですが気分は上々。ただしとても寒い!南の丹沢方面から冷たい風が山頂の雑木を揺るがします。気温は多分10度もないかもしれません。そんなわけで山頂のベンチでガスストーブで湯を沸かし熱いカップラーメンが事のほか美味。

さてここで子供たちにはしばらく遊んでもらいながらこちらはアマチュア無線運用。50メガはいつもの自作トランシーバ(4W機)に今日は設営が面倒なので簡単なダイポールを釣竿にくくりつけたお手軽運用。それでも7局、まぁ近場ばかりですが交信出来て大満足でした。ついでに1200メガもやってみましたがこちらは出力0.3Wに30cm位のホイップアンテナでしたが茅ヶ崎市移動の局と強力に交信出来てびっくり。 0,3Wででも何故そんなに強く行くのだろう・・1200は不思議ですね。これから運用をつんでみたいと思いました。
(春の香りに彩られた
津久井城山)

子供たちは山頂で走り回ったりしていて寒いながらもまぁ楽しんでいるようです。風の冷たさが一層増してきましたね、さぁそろそろ下山の途につきましょうか。再び二女を肩車しますが幾らも歩かぬうちにどうやら彼女は寝入ってしまったようです。左右に体が揺れ、いい気なもんです。長女と妻はやや後から何がおかしいのか笑いあいながらついてきます。滑りやすそうな黒土の坂で長女がズルリ。やや行って又ずるり。しっかり歩けよ、もう情けないなぁ。でも自分の足でよく登って下りてきた・・・ここはよくやった、と言ってあげましょう。

下界は桜がもう七部咲き。春の香りに満ちた津久井湖を後にします。帰路、相模川沿いの西村あたりから遠望する津久井城山はとても400m弱の山とは思えず立派です。後ろのシートでは疲れたのか妻と子供たちもコックリしはじめています。よく遊んだ日曜日。ようやく暮れはじめた西の空、薄暮れに眠たそうな相模川。さぁ後は横浜まで無事にドライブ。もう一仕事ですね。

(終り)

コース:北根小屋−山頂−津久井湖展望台


アマチュア無線運用の記録
城山 (津久井城山)375m、
神奈川県津久井郡津久井町
−50メガSSB:7局交信、最長距離交信・埼玉県北埼玉郡
無線機・自作トランシーバ(出力4W)、アンテナ・ダイポール
−1200メガFM:1局交信、無線機・C710+ホイップアンテナ
その昔・鎌倉時代に三浦一族の築井氏が山城を築いたという山頂。確かに相模川を眼下に天然の要害という感がある。山頂は小広くいかにも要塞があったような感じ。展望は雑木林で今一つ。

電波の飛びは関東平野が広く見えるのでそれなりに良さそうであるが楽しむには少し標高が足りないかもしれない。

Copyright:7M3LKF,Y.Zushi,1999/4/8