日本一は嬉しいものです・・。

(2002/4 大阪市港区、神戸市灘区、西宮市)


家族で大阪に行く機会がありました。もちろんそれを使って、山歩きと無線もしっかりこなします。

(日本一低い山。公園
に埋もれる二等三角点)
(六甲山最高峰から大阪湾を
眼下に。都会に隣接する山。)
(可愛らしい山の名前
に惹かれていた山頂。)

天保山 (大阪市港区、海抜4.5m): 

いわずもがなの有名山岳。なんと言っても「日本一低い山」。国土地理院も認める海抜4.5m。地下鉄中央線の大阪港駅が最寄り駅。このエリアの廻りには大観覧車あり、水族館あり、とアミューズメントの街と古い港湾街の面影が混じった不思議な一角ですね。山頂は、何ととなりの盛り土された公園内のそれらしい山の隣に、間違えなく、場所を見出しました。山というべきか、ただの港の岸辺の公園です。全くの平地に山頂標識と二等三角点。これも登山といえるのでしょうか?家族四人で、日本一低い山を踏んで満足。(大喜びは自分だけでしたが) なにはともあれ日本一は嬉しいもので・・。ここでのアマチュア無線運用はやはり50メガにこだわろうとピコ6とダイポールを設営しますが讃岐市移動の電信が519 -419あたりで聞こえただけで呼んでみるもののNG。仕方なく430MHzで葛城山移動のワンエリアコールの局と交信。むこうはペディションアワード狙いの局で大阪までの遠征をしているようでした。もちろん天保山の事は知っておりました。この局と交信を終えるとさっそく堺市から天保山移動局と御指名があり指定チャネルにうつりラグチュ−。関西地区の山ランメンバーを追いかけているとのことでした。交信を終えてあたりを見回します。目の前を小さな船がゆっくりと通り過ぎていきます。波紋が白くたって目の前まで揺れてきます。少し遅れて波頭が砕ける音。・・・ここは、海だ・・・!頭の上には横浜のベイブリッジとも、東京のレインボーブリッジとも思える大きな橋がかかっています。山といえば周りを眼下に見下ろすもの。今日の山は周りから見下ろされるもの。山の世界は、広くて深いものです。

六甲山 (神戸市灘区、海抜931m): 

家族連れですので好き放題やるわけには行かず ,一応観光地めぐりなどもしなくてはいけません。といっても何故か阪急梅田駅の紀伊国屋で「六甲・摩耶」のエアリアマップを買い込んでしまいます。鉄道ファンの自分としては毎度の事ながら阪急梅田駅にずらりと並ぶピカピカと茶色く光る阪急電車の壮観さ、十三までの京都線・宝塚線・神戸線の電車が一斉に出発して淀川を三者並んで豪勢に駆け抜けるカッコヨサに痺れまくりです。さて観光地巡りなどと言いながら神戸・三宮などはパスして阪急を下りればレンタカーでいきなり六甲に登ってしまうのはまさに悲しい性! 六甲山の牧場などで遊んでいるといきなり雨が降り出しました。一応六甲山の最高地点に行こうと思っているので焦る、焦る。牧場を出るとガスの流れ始めた六甲をハンドルを左右に回しながら最高地点の麓の茶店へ。悪天に店じまいする茶店をよそに濡れた車道(一応車止めがあり一般車は入れないようになっていました)をヤッケのフードをはためかせながら5分程度登ると笹原と芝生の六甲山最高地点です。電波中継塔は目障りですが、ガスが薄らぐとさすがに良い眺めですね。大都会をこのような至近距離で俯瞰できる展望 台は関東ではちょっと見当がつきません。 東屋でダイポールとピコ6をセットして和歌山県と交信してからCQを出すと神戸市西区から声がかかったのみ。もっとも16時過ぎでしたのでこんなものかもしれませんが、西区の局によると大阪近郊でも6メートルは局が随分減って寂しい状況とのことでした。

ゴロゴロ岳 (兵庫県西宮市、芦屋市、海抜565m): 

最近まで大阪に転勤していたアマチュア無線のローカル仲間から何度か移動した山として聞いていたゴロゴロ岳へ。六甲から芦屋に下りる途中に奥池から入ると山頂直下まで車で行けてしまいました。車をとめて子供達と駆け足で30秒の山頂!! ですが、かわいい山の名前と、こじんまりとした感じの山頂で好感。車の中で待っていた家内と1200MHzで交信をして一応山ランのポイント稼ぎ。

(新開地行き阪急特急
阪急梅田駅にて)
(新開地行き阪神特急
阪神梅田駅にて)
(牛スジネギ焼きとオムそば。やはり大阪の
お好み焼きは美味しい。)

* * * *

久々の大阪。食べ物は、やはりモダン焼きときつねうどん。好みもありますがこの2点はやはり大阪の味が良いですね。牛スジとネギを焼いたものものビールにあいます。讃岐うどんの地・香川県で生まれ、これまたお好み焼きに関しては独自文化を形成する広島県で青年期を過ごした自分ではありますが、やはり美味しい。家内も子供もうまいうまいと満足。

大阪に行ったのは10年ぶりくらいでしたが、10年前に感じたほど道行く人々も派手な感じがしませんでした。(道頓堀などに行ったら違っていたかもしれませんが・・・)それに昔びっくりした横断歩道を渡る際の強引さや駅のホームの無秩序さなども今ではむしろ東京のほうがルーズになっているような気がしました。又、ユニバーサルスタジオの効果か、外国人も数多く見かけます。

東京以外の街、又いつか行ってみたいものです。

が、最近は何処に行っても手近でもいいから山の行程を当然のように組み込んでしまいます。旅行は最初に山ありき。これでは家族が、ちょっと気の毒かな・・・。

(終わり)



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