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【斜体で書かれている部分】
 はみくりんのコメントです。


9/5(土曜) メキシコシティへ

10:30に日暮里駅で待ち合わせて成田へ向かう。殺人的な仕事のスケジュールをこなしてきたみくりんと会い、その大変さを電車の中で聞く。
70分後、成田空港に到着し、チケットをもらう。出発は30分遅れの14:25だそうだ。L.A.での乗換え時間が2時間しかないため、それ以上遅れたら大変だが、到着時間は定刻どおりだそうだ。これで一安心だ。並んでいる間、みくりんが振込みをしてくるというので待っていたら、彼がひどく困ったような顔をして戻ってきた。

【細かいな!!すごい!!】

聞いてみると、お金を借りた人に振込みをしようとして現金を下ろしたが、今日は土曜日なので現金の振込みができなかったそうだ。ということで、彼は20万以上の現金をこの旅の間持ち歩くことになる。さすがのみくりんもこれには少し不安そうだ。今思えば、この現金の中には私が立て替えていたチケット代も含まれていたので、その分は私が引き取ってCITI-BANKの口座に入金しておけばよかったのだが、その時は気が付かなかった。その後、昼食を食べに行ったり、カメラのフィルムを買ったりして、時間をつぶす。

【この時点でメキシコのフィルムが異常に高いことを知っていれば…】

30分遅れで大韓航空の飛行機が出発し、みくりんは速攻で眠りにつく。

【そうそう子供は寝ることが商売なのだ!!どこでも寝られるのがみくりんの特技】

到着は朝の8時なので、寝ておいたほうがいいのだが、あまりよく眠れず、結局機内映画を2本とも見てしまった。1本目は「パーフェクト・マーダー」という映画で、事業に行き詰まった夫が、不倫している妻を殺して、その資産を頂こうというサスペンス物、個人的にはあまり面白くはなかった。もうひとつは「トゥルーマン・ショウ」、ジム・キャリー主演の映画で、一人の男の出生の時から現在まで約30年間をずっとカメラで撮り、リアルなドラマとして放送しつづける様子を描いたもので、ジム・キャリー扮するトゥルーマンが、ドラマのセットである彼の人生に疑いを持ち始めるという物。最初の設定がなかなか理解できなかったが、だんだん映画に引き込まれ、見終わった後に何か考えさせられるものがある映画だった。こちらはオススメだ。
そうこうしている内に、L.A.に到着する。成田のチケットカウンターで言われたとおり、定刻の到着だった。イミグレーションを通り、5番ターミナルに移動する。日本語の案内や、アナウンスが流れていることに驚く。このときは朝だったせいで、人も少なく気が付かなかったが、帰りに来た時には空港にいる人の半分近くが日本人だった。日本語が多くなるのもうなづける。
定刻通りの10:15にアエロ・メヒコ航空の飛行機が出発し、いよいよメキシコに向かう。飛行機にはなぜかデルタ航空のマークがあった。どうやらアエロ・メヒコ航空とデルタ航空は系列会社であるらしい。
16:00メキシコシティ空港に到着する。ビザの代わりである、ツーリストカードの記入を機内で済ませ、イミグレーションに向かう。カードにメキシコでの行き先を書いていなかったので、審査官に聞かれる。最初スペイン語で何やら言っていたが、私が怪訝そうな顔をしていたら、面倒くさそうに「What do you go?」と言ってきたので、それを言うならWhereだろうと思いながら「MexicoCity to Cancun」と答えると、「それならそうと最初から書いておけよ、兄ちゃん」という感じで、行き先のところへ「Cancun」と書いてくれた。みくりんのほうは何も書いてなかったにもかかわらず、何も言われなかったそうだ。きっと、最初から当ての無い旅をしそうな人間に見えたせいだろう。

【わるかったな!!】

その後、有名な税関に向かう。何が有名かというと、税関を通るときに赤と青のランプがついたボタンがあり、税関を通るときにそのボタンを押すのだが、このときどちらかのランプがつく。青のランプがついた人はそのまま通過できるのだが、赤のランプがつくと、荷物を全て開けてチェックされるそうだ。税関を通る前にホテルの案内所があったので、入って聞いてみる。「ツインで200ペソくらいのホテルはありませんか?」と聞くと160ペソのホテルを紹介してくれた。

【それは間違いだ。そのころ、私は如何にメキシコが安いか知らず「200ペソ…1ペソ15円だから…200ペソ=3000円、即ち一人3000円」なんと一人頭の金額のつもりだったのだ!!旅の途中まで行くとツインで120ペソでも「高い!!」とか言っていた、キャッシュなみくりん。】

1ペソ約15円だから160ペソで2400円!!安い、一人たった1200円だ。しかし、二人ともペソの持ち合わせが無かったので、税関の外の両替所に行ってまた戻ってくることになった。そこで有名な税関のボタンを押すと、赤がついてしまった。

【ここでもみくりんは強運だった】

「じゃ、テーブルの上に荷物を置きなさい。」と手招きされる。みくりんのほうを見ると、さっさと通過していた。

【日頃の行いは自慢できないのだが…】

「せっかく詰め込んだ荷物を全部出さなきゃいけないのか、また詰めるのは大変だな。」と思っていると、審査官はバックパックの上を開け、手を2,3回突っ込んだだけで、「もういいよ。」と、荷物を返してくれた。サイドポケットなどは、開けもしなかった。少し拍子抜けしたが、荷物を詰めなおす手間が省けてよかった。きっと日本人だから信用されているのだろう。

【(注)いやいや、見方によってはクールな爆弾犯にも見えるぞ】

税関を出ると目の前に両替所が何軒かあり、レートを見ると店によってかなり違う。レートは2種類に分かれており、¥1=0.056ペソと、¥1=0.069ペソとかなり違う。計算すると1ペソ=¥17.9と、¥14.3である。当然みくりんはペソの安いほうで両替したが、こんなに違うレートの店が隣り合っていて、なぜ片方の店がつぶれないのか不思議である。

【知的みくりんの判断によると、日本人観光客が意外に少ないので、どうでもいいと思われてるとしか思えない。さらにメキシコの経済が破綻している理由が分かったような気がした(^o^)】

私の方はCITI-BANKのカードで、ディスペンサーからペソを引き出す。後で計算してみると1ペソ=¥13.3と、両替所よりもお得であった。宣伝ではないが、CITI-BANKのカードを作っておいてよかったと思う。そしてまた税関の中に戻り、ホテルの予約をしてもらい、領収書をもらう。この案内所のおじさん、英語で話していたのだが、「リョーシューショ」だけは日本語で言っていた。よほど日本人観光客に「領収書、領収書」とせがまれたに違いない。その後、ホテルまでのタクシーチケットも隣で購入。距離でチケットの値段が決まっており、ぼられたりすることは無いそうだ。ホテルまで66ペソだった。
その後、また税関を通り、審査官に「さっきも通ったんだけど、ホテルの予約をするためにまた入ったんだ。」というと、妙なやつらだ、というような顔をされ、結局二人とも荷物検査をされてしまった。

【さっき調べられなかったので今度は調べられてやったんだ(byみくりん)】

一日に二回も同じ税関で荷物検査をされたのは私くらいだろう。そして、空港に無事到着したことを日本に電話しようと、テレホンカードを買いに行ったが、売店で30ペソのカードを買うのに、200ペソ札を出したら、お釣りが無いからだめだ、と言われてしまった。「地球の歩き方」にも書いてあったが、小さい店に高額の札を出しても釣りが無いというは本当だった。
タクシーに乗り、ホテルに向かう。ホテルの名前は「HOTEL FRIMONT」、革命記念塔の近くで、レフォルマ通りというメインストリートに近く、地下鉄の駅も近いというなかなかの場所だった。部屋にはテレビ、電話、ユニットバスがあり、エアコンはついていなかったが、天井に大きなファンがついていた。日本の普通のビジネスホテルという感じである。

【今思うと、これが今回の旅の中では一番いいホテルだった】

本 日 の 出 費
項 目 まこと みくりん
タクシー代 33ペソ 33ペソ
HOTEL FRIMONT
(ツイン一泊)
80ペソ 80ペソ
ホテルのチップ 3ペソ 3ペソ
テレホンカード 30ペソ  
合 計 146ペソ 116ペソ

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