１．　１〜１０位

• 国内ミステリ系　６作。　海外ミステリ系　４作。
  １０位既読数の全体既読数割合は、２９６／３７８＝　約７８％。
  １０位までの作品については回答者全体のうち、約８割の人が既読。

• 御大ばかりがズラッと並んでいて壮観です（笑）。
  しかしながら国内作家は、全て島荘さん以降の作家ですが、海外は古典ともいうべき作家さんばかりになってますね。
  ホームズ短篇の１位はある程度、想像できましたが、長編『緋色の研究』がここまで上位にくるとは思っていませんでした。やはりホームズ初登場長編ということで、あの有名な推理シーンもあるので、４つある長編のうちでは、一番とっつきやすいように個人的には思います。

• 島荘、綾辻、森作品については、作品が『占星術〜』『十角館〜』『すべてがＦ〜』だったら、もう少し上位にきていたような予感がいたします（汗）。
  それにしても京極作品はホームズに迫る勢い。すごいですね〜！！
  『Yの悲劇』も、やっぱりまだまだ読まれているのかな？

　２．　１１〜３０位

• 国内ミステリ系　１５作。　国内ホラー系　１作。　海外ミステリ系　３作。
  ３０位既読数の全体既読数割合は、２１０／３７８＝　約５６％。
  １１〜３０位までの作品については回答者全体のうち、約５〜６割の人が既読。

• ３００作品あるうちの１割の作品数（１〜３０位）で、既に既読割合が半分ほどになっちゃいました（汗）。

• ここでは海外作品の数が少なく、それもやはり古典系統。全体的に海外作品の読まれてる数が少なく、かつ、読まれているのは古典系の作品ばかり・・・・・・と言い切るのは止めましょうね、ハイ。
  そもそもリストに現代海外ミステリが少ないんですから（汗）。

• 近代ミステリ最初の作品と言われている「モルグ街の殺人」が１１位。『リング』が１４位と予想外の大健闘。ただ、今の日本の世間一般で考えれば、３００作品の中で一番メジャーな作品だと思われるので、ある意味、妥当な結論（ひょっとしたら予想以上に低い？）かもしれない。
  「ネットにひたっているミステリ好き」にも、「ネットにひたっているミステリに限らない小説好き」ネにも、「ネットが生活の中心とまでにはなっていない小説好き」にも、読まれた結果がこの「１４位」という数字なのかなという気がします。

• 『邪馬台国はどこですか？』の２０位も個人的には驚きの順位。
  「東京創元社から今まで聞いたこのとない作家の作品がいきなり文庫ででたっ！！」ということで、多くのミステリ好きが食いつかれたのでしょうか（笑）？
  同じようなケースで、『魔女の隠れ里』あたり（？）から、ミステリ好きの間で名前が知られだしたはやみねかおるの教授シリーズ第一作目が２９位に登場。
  『星降り山荘の殺人』は、刊行以降の騒がれ方をみれば妥当な順位かもしれませんね。

• 日本ミステリの草分け的作品『二銭同化』、日本ジュヴナイルミステリの草分けシリーズ代表作『少年探偵団』もここにランク・イン。また、横溝長編ミステリも２作がはいってます。
  やっぱり乱歩・横溝は根強そう（笑）。
  また、２作あげた有栖川作品も、この段階で早々にランクイン終了。ミステリ好きに人気高そうです。

　３．　３１〜４９位

• 国内ミステリ系　１２作。　国内ホラー系　１作。　国内ＳＦ系　２作。海外ミステリ系　５作。
  ４９位既読数の全体既読数割合は、１７４／３７８＝　約４６％。
  ３１〜４９位までの作品については回答者全体のうち、約４〜５割の人が既読。

• ここにきて、初めて鮎川哲也作品が登場。う〜ん、本の流通状況が悪いのも一因なのかしら？
  でも、泡坂作品もここで初登場だもんなぁ・・・・（汗）。

• また、山口雅也・宮部みゆきの各２作品が、この段階でランクイン終了。世間一般での知名度から考えれば、宮部みゆきのほうがダントツに高いはず。
  なのに、その宮部さんと同じ状況であるということは、山口雅也さんの「ミステリ界での人気」はかなり高いんじゃないかと思いました。

• ミステリ系、ホラー系以外にＳＦ系がここで初登場。『家族八景』は今、読まれてもきっと面白く読まれるんじゃないかと思っています（笑）。

• 『六枚のとんかつ』と『人形はなぜ殺される』が同じ４９位にランクイン。
  この結果に激昂される人がいないことを、私は切に願っております（爆）。

　４．　５１〜７０位

• 国内ミステリ系　１２作。　国内ハードボイルド系　１作。　海外ミステリ系　６作。海外ＳＦ系　１作。
  ７０位既読数の全体既読数割合は、１４１／３７８＝　約３７％。
  ５１〜７０位までの作品については回答者全体のうち、約４割の人が既読。

• 折原一の２作品が奇しくも同順位。
  投票した人全員が、この２作品をまとめて買ってるんでしょうか？　←そんな訳はない（爆）

• ここで初めてカーが登場。でもその作品は『皇帝のかぎ煙草入れ』。この結果は私にとってはちょっと・・・というか、かなり意外でした。カー作品なら、てっきり『ユダの窓』が始めにランクインすると思ってたんですけどねぇ〜。

• アシモフの『黒後家蜘蛛の会　１』は、予想以上に読まれてるように思いました。
  アシモフについては、ミステリ作からＳＦ作へ、またはＳＦ作からミステリ作へと、移行してどちらも読んでる人っているのかしら？　えっと。私はミステリ作しかほとんど読んでません（爆）。

• 西村京太郎作品が初登場。でも作品は本格ミステリ好きが大喜びしそうなパロディ作品のほう。ご本人にとってはちょっと複雑かもしれない・・・（苦笑）。

５．　７１〜９９位

• 国内ミステリ系　１３作。　国内ハードボイルド系　２作。　国内冒険系　１作。　国内ＳＦ系　１作。
  海外ミステリ系　９作。　海外ハードボイルド　１作。　海外ＳＦ系　１作。
  マンガ（ミステリ系）　１作。　マンガ（ハードボイルド系）　１作。
  ７０位既読数の全体既読数割合は、１１２／３７８＝　約３０％。
  ７１〜９９位までの作品については回答者全体のうち、約３割の人が既読。

• ランクも１／３が過ぎた段階で、既に既読割合が３割になりました。まさに極私的リストのなせる業（爆）。

• 海外ミステリ系が、じわっじわっと数が少しずつ増えてまいりました。最近刊行されたものも登場してるようです。また、極私的ジャンルではありますが、そのジャンルも国内外でバラツキはじめてるようです。

• ここにきてマンガが初登場。『ゴルゴ１３』は、その知名度の割にはやはり若年層には縁遠いものなのでしょうか（汗）？
  それでも同じマンガの『ギャラリー・フェイク』よりは上位なので、これはやっぱり健闘してるのかも？

• 乱歩作品は、国内作家内では最多の４作品があがっていたんですが、ここで『怪人四十面相』のランクインに伴って、全作品がランクイン終了。今の時代に活躍してる作家さんならまだしも、ミステリ創成期の作家さんでこの結果というのは、いかに日本のミステリ読者に乱歩作品が浸透しているか（たとえそれがジュヴナイルのみで終わっていたとしても）を表してるんじゃないかと、あくまで「極私的」に思っています（笑）。

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