タイトル ザ・ガードマン 東京警備指令
放映年 1965〜71年
放映話数 全350話
最高視聴率41%、350回放映というオバケ番組。日本警備保障(現セコム)がモデル。安全のために活躍する東京パトロール社の警備マンを描く

出演:宇津井健、神山繁、川津祐介、中条静夫、稲葉義男、藤巻潤、倉石功ほか

未だ現役の渋い役者さん、神山繁さん。この頃からあまりお変わりになってないような…

 「ザ・ガードマンとは、警備と保障を業務とし、大都会に渦巻く犯罪に敢然と立ち向かう勇敢な男たちの物語である。昼は人々の生活を守り、夜は人々の眠りを安らぐ自由と責任の名において、日々活躍する名もなき男たち。それはザ・ガードマン…」というナレーションで始まる、ザ・ガードマン。子供の頃、なんて頼もしくって、恰好良いおじさん達なんだ!と思ったものである。放映当時、宇津井さん(34歳)、神山さん(36歳)、川津さん(30歳)、中条さん(39歳)、稲葉さん(45歳)、藤巻さん(29歳)、倉石さん(21歳)…稲葉さん以外みんな今の私より年下…?(歳がばれるけど)し、渋い…渋すぎる…というか、いまはみんな子供っぽいのか?渋いとか、ニヒルとか表現される役者さんがいかに少ないか!ぴしっとした髪形、隙のないスーツ姿…そして、みんなやたら煙草を吸う。川津さんなど、ず〜っと煙草を手放さないのである。禁煙、嫌煙と叫ばれるご時世、JTの方が見たら感涙モノの煙草登場頻度が高い番組である。この間など、川津さん、宇津井さんがぷか〜ぷか〜っと吹かし、画面がやたら煙そうだった(笑)
 いまもファミリー劇場で好評放映中であるが、話しの内容もしっかりしていて、さすが長寿番組、大人になって見直しても面白いのである。ただ…ガードマンにあれほどの権限があるのか?警備員が拳銃を持っていてもよかったのか?今ならガードマンではなく、SPを主人公にしたほうが説得力があるな。キーハンターの国際警察といい、子供心に素直にこういう恰好良い職業があるんだ!と感心していたあの頃…ガードマンになりたい!と思った男の子も、当時かなりいたのではないか?
 本作は映画版も制作されている。「ザ・ガードマン 東京用心棒」(65年)と「ザ・ガードマン 東京忍者部隊」(66年)。人気テレビ番組が映画化されるというのもこの時代の特徴であった。なにせ「女と味噌汁」の映画版があったんだから…ちょっとびっくりしたなあ(2003.7.4)