タイトル マグマ大使
放映年 1966〜67年
放映話数 全52話
手塚治虫原作の巨大ヒーロー物。何と言っても敵方のゴアと人間もどきのインパクトが強かった

出演:江木俊夫@フォーリーブス、岡田真澄、二宮英樹、大平透、応蘭芳ほか

金髪、ロン毛、今風の顔立ち(笑)マグマ大使は特撮ヒーローのハンサムNO.1

 うちの母は面食いである。その母が唯一好きだった特撮番組、それがこの<マグマ大使>であった。理由は単純明快(笑)マグマ大使がハンサムだからである。本作が話題になるたび、「あの、ハンサムな…」という言葉から母の話は始まる。ストーリーも、怪獣もあったものじゃない。ただ単にハンサムだからという理由で<マグマ大使>をかかさず見ていた母…<ヒーローがハンサムだから>という理由で特撮物を見ているお母さんがたの走りである。ただし、生身の人間じゃないけど(笑)
 本作はドラマもしっかりしているのである。上手い子役の二人、江木俊夫さんと二宮英樹さん、この二人が実にいい。マグマにはモルという妻がいて、そのモルが<わたし、まもる@江木くんみたいな子供が欲し〜>と言うと、アース様がガムを作ってくれる。ロボットが描くホームドラマ…実際のまもるくんの家庭も、ハンサムな新聞記者のお父さん(岡田真澄さん@ファンファン少佐)と美しいお母さんがいて、2つの家庭がリンクしながら、地球侵略を狙うゴアと戦う。ガムとまもるが仲よくて、妙にほのぼのとした感じが好きだった
 怪獣はちょっとショボいデザインだったが、ゴアが操る<人間もどき>はでろでろと溶けたりして、子供心に怖かった。後のショッカーなどはこの<人間もどき>からヒントを得たのだろうか?ガムやマグマがびゅ〜んとロケットで飛んできて、シャキーンと変身するところ!「か、かっこいい〜!こんな友達欲しい!」と心から思った。まもる君の笛が本当に羨ましかった
 今年はアトムの生誕記念の年である。AIBOを購入したとき、ロボットの犬と暮せるなんて…21世紀だな〜と感慨深かった。アトムはまだ誕生しないけど、未来は明るいものだと思うようにしよう。なにせ、スペースシャトルは墜落し、戦争が始まりそうで、景気が悪くって…現実を考えると気が重くなってくるから(苦笑)(2003.2.8)