タイトル 姿三四郎
放映年 1970年
放映話数 全36話
竹脇無我主演で富田常雄の同名小説のドラマ化。同じ日曜日に<柔道一直線>も放映されており、柔道関連のドラマが夜7時と8時から放映されていた。大河ドラマの裏番組だったので<樅ノ木は残った・平均視聴率21%>あまり目立たなかった。

共演:菅原謙次、進藤英太郎、鮎川いずみ、高城丈二、新藤恵美、朝丘雪路ほか

高城丈二さん。ハードボイルドなイメージがあるが、軽い役もイケていた

 わたしの父は空手の師範だったが。柔道も有段者だった。ゆえに、この番組は父親とともに見ていた記憶がある。伯母が竹脇無我さんが好きだったな…そんなことも思いだされる。先年、金城武さん主演の<ゴールデンボウル>で無我さんを久し振りにお見かけしたが、少し太られたが甘い声も顔も昔のままだった。いま、ファミリー劇場で放映されている<鞍馬天狗>でも若く、凛々しいお姿を拝見できる
 で、本作であるが、申し訳ないが主演の無我さんの印象がどうも薄いのだ。矢野正五郎役の菅原謙次さんが実にわたしの好みのツボにはまっており、また、敵役の檜垣源之助役の高城丈二さんがかっこよかったのだ。主役を無視してこの二人と、あと新藤恵美さんのヒロインが個性的で美しかったのを覚えている。無我さんの姿三四郎に見とれず、矢野先生役の菅原さんにぽ〜っとなっているなど、おじさん好みも筋金入りだな(笑)
 高城丈二さんは1960年代から70年代にかけて活躍された渋い俳優さんである。<孤独の賭け>(1963)、<廃虚の唇>(1964)、<悪魔のようなすてきな奴>(1964)、<悪の紋章>(1965)の作品で天知茂さんとたて続けに共演されている。彼が芸能界から消える直前にも天知さん主演の<非常のライセンス>や<江戸の牙>にゲスト出演されていた。TVガイドの「テレビ50年」という本によると、TVガイドの表紙をやはり天知茂さんと飾っている。どちらもクールでニヒルな風貌であった。ドラマの主題歌を歌っている点でも共通している。先日<WANTED! 高城丈二>というサイトを発見。どうも幻の俳優となっているらしい(笑)まあ、彼を知っているのはある年代より上のテレビ好きだもんな…いまはどうしておいでだろうか、高城さん