●鮎香之介(大出俊)
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 <時代劇の小部屋>で荒野の素浪人を描いた。なんじゃい峠九十郎@三船敏郎さんを描いたのだが、やっぱりこの人が描きたい…と思って新しいコーナーを作ってしまった。ここでは、好きなキャラクター、好きな人に限定して絵と文章を書こうと思う。すごく偏っていると思うが、広い心でご覧いただきたい
 鮎香之介…好きである。この役で大出俊さんの名前を覚えた。バサっとした前髪、元別所藩嫡男という出生を感じさせる品のよさ。薄いブルーのマフラーに白の五連発銃。剣の腕も悪くはないのに何故か竹光を落ち差しにし、黒一色の紋付きの着流し。素足に草履…これで声が渋かったら言うことないが、ちょっと高めの声も若々しいという印象を与える
 キザな感じは快傑ズバットも真青(笑)でも、お姉ちゃんには意外と弱い。峠九十郎が男の中の男という感じなので、彼のやや女性的な優しげな雰囲気が子供心に印象に残ったのだろうか。どこか、王子様っぽいからな
 鮎香之介は<荒野の素浪人>の第二シリーズで非業の死を遂げる。現在放映中のものは第一シリーズのみのようだ。第二シリーズは秀作ぞろいだが、彼の死を見たくはない
 願わくば、鮎香之介よ…その首のマフラーで、ほっかむりをするのは止めてもらいたい。頭巾のようにくるくる巻いて夜道を歩いていたが、あんまり似合わないと思う。せっかくのナイスな髪形と顔立ちが台なしである(2002.9.15)
名前 大出俊(おおいで・しゅん)
生年月日 1941年1月11日
主な出演作 <パンとあこがれ>(1969)、<荒野の素浪人>(1972〜73)、<愛の断崖>(1975)
<必殺仕業人>(1976)、<愛と死のかたみ>(1977)ほか