タイトル 女たちの忠臣蔵「いのち燃ゆる時」
放映年 79年
放映話数 全1話・長編
東芝日曜劇場の1200回記念作品。視聴率が40%を超えたというお化け番組。橋田壽賀子脚本、石井ふく子プロデューサー。吉良も内匠頭も出てこない異質の忠臣蔵

出演:宇津井健、池内淳子、佐久間良子、志村喬、中村勘九郎、大原麗子、杉村春子、渥美清ほか

堀部安兵衛の妻を演じた和泉雅子さん。笑顔で父と夫を見送った後の泣き顔がぐっとくる

 師走と言えば忠臣蔵。CSをザッピングしていると、女性を中心に描かれた「女たちの忠臣蔵」と「忠臣蔵・女たち・愛」(87・第一部は「雪の章」、第二部は「華の章」)を連続放映していた。どちらも橋田壽賀子、石井ふく子作品なので、出ている人やテイストが似ている。続けてみてよくわかった。自分はこの2本をかなりごっちゃにしていた。小林綾子ちゃんの足の不自由な娘は「忠臣蔵・女たち・愛」の方だったのね…(^_^;;;)
 両作品とも男の忠臣蔵は討ち入りをちょこっと描くが、それ以外は女たちが苦労しているシーンのてんこ盛り。遊郭に身を売ったりなんて話も。確かに、男の大義名分の影でどれだけの女が泣いたのかを描いているのは好感が持てるし、制作者の思う壺のように泣ける。確か、初見のときは号泣だったような(両作品とも)。ただ、今あらためて2作品を見ると、「渡る世間」な感じがしてならない。「忠臣蔵・女たち・愛」の方では角野卓造さんと赤木春恵さんが親子だったし、ピン子さんも出ていたりで、まさしく渡鬼ワールド(笑)
 それにしても自分はTBSのドラマで育ったんだな〜と実感。京塚昌子さんや、池内さん、山村聡さん、山岡久乃さんに上村香子さん、大空真弓さん、長山藍子さん…日曜劇場だけでなく「肝っ玉母さん」や「ありがとう」な面々がそろい踏みだもの。なんだか、懐かしいやら、いろいろな気持ちが湧き上がってきた。土曜日なんてドリフ→キーハンター→お荷物小荷物なんて感じで、ず〜っと見ていた気がする。「おくさまは18歳」のシリーズや赤いシリーズ、金田一シリーズにケンちゃん、金妻、ふぞろいの林檎たち…ウルトラシリーズだってTBSだし…それが今や…(以下自粛)
 兎も角、なんだか懐かしくって、日がな一日TVを見てしまったのだ。だらだらの一日。その最後にちょっとだけホームページを更新してみたのである(2012.12.9)