タイトル 伝七捕物帳
放映年 1973〜77年
放映話数 全160話
中村梅之助主演の捕物時代劇。伝七親分が紫の房の十手を手に悪を討つ。橋幸夫の主題歌(第一シリーズ)もいい感じ。締めの「よよよい…」は子供にも大人気だった。めでてえなあ〜(笑)

出演:中村梅之助、高橋長英、今村民路、瀬川新蔵、和田幾子、紀比呂子ほか

丸顔の粋な奴(笑)伝七親分@梅之助さん。締めの「よよよい、よよよい…」が楽しかったぞ

 梅ちゃんと言えば、わたしには遠山の金さんなのだが、夫にとっては伝七親分である。彼にとってのフェイバリット時代劇が本作、伝七捕物帳だ。時代劇専門チャンネルで160話中39話を放映中なのだが、大人になって見ると地味だが、じっくりと味わえる秀作だというのがわかる。小道具などもリアルで、話の筋立ても無理がない。よくありがちな、「おいおい、そんなわきゃあねえだろ」と言う突っ込みが入れづらい作品である
 黒門町の伝七親分。黒門町だから、今で言う上野。わたしが書いている小説の仁平親分の住む下谷長者町とはご近所(笑)。伝七親分は北町、仁平親分は南町配下だけど(おっと、関係ないか・笑)。子分はがってんの勘太@高橋長英さんと、かんざしの文治@今村民路さん。余談だが、この文治、夫の同級生にそっくりだそうだ。TVを見ると、いつもその同級生の名前で呼んでいる(笑)だから、なおさら親しみが湧くのかな?おっちょこちょいの勘太と、のんびりやの文治を上手く使って、じっくりと腰を据えた探索を行う伝七親分。時代劇専門チャンネルのインタビューで梅之助さんがおしゃっていたそうだが、正木流の十手捕縛と万力鎖術の免許皆伝だそうだ。伝七親分のあの十手さばきは、伊達じゃあなかったのね
 「天花」ですっかりいい感じでお歳を召したお坊さまを演じられていたが、伝七親分はまだぴちぴちの男盛り…って、当時はわたしと同年代なのか(笑)わたしが落ち着いていないのか、当時の方々が大人なのか…ふ〜っ…ご子息の梅雀さんの、現在の年齢よりもずっと若かったのね。梅雀さんが演じる伝七親分も、ちょっと見て見たい気がする。親子共演でよよよいの手締めなんて、いいと思うのだけどね(2005.3.29)