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2001. 大手門公団アパートでの生活
2001 Independent Living at Ohtemon Apartment
Kazuo Seike
複数介助者態勢による自立生活、 清家 一雄
清家一雄:就労研代表:福岡市在住

延命の次に来るもの−
2001年. 大手門公団アパートでの生活



WQNL2001-011 延命の次に来るもの−
2001年. 大手門公団アパートでの生活 by Seike


高齢者、障害者の延命の次に来るもの。
その「生活の質(Quality of Life)」を高めるもの。
Independent Living Movementによる自立生活。
四肢まひ者の自立生活は、少しずつ、進んできました。


"WORKING QUADS" News Letter 2001
on February 16, 2001

清家一雄@WORKING QUADSです。
スポーツ事故によるC5頸髄損傷者で、
介助が必要な四肢まひ者です。
スズキ電動リクライニング車いすを利用しています。
福岡市在住。
"WORKING QUADS" HomePageを制作提供しています。


介助が必要な四肢まひ者と自立生活

福岡市と、
サンフランシスコ市は、
どちらも、
日米という先進工業国の
中核都市で、
港町であり、
大学のたくさんある都市です。

その都市圏で、
介助必要な四肢まひ者の
自立生活を
留学生活で体験したり、
現在、実行しています。

2001年の地球の上でも、
家族に依存しない、
街中での、
四肢まひ者の自立生活は、
きわめて困難なゴール(目標)です。

飛び抜けた資産、才能による自立生活。

労災保険など、潤沢な社会保障による自立生活。

物価格差を利用した
先進国(米日)の障害者による
メキシコ、フィリピンでの自立生活。

東京都のような豊富な財政基盤の
地方自治による自立生活。

ノーマライゼーションの考え方による
ヨーロッパの北の国々での自立生活。

ニュージーランド(オーストラリアも?)の
主要都市での自立生活。

あるいは、
Independent Living Movementの考え方による
日米の中核都市での自立生活。

四肢まひ者の自立生活は、
少しずつ、
進んできました。


高齢者、障害者の延命の次に来るもの。

「生活の質(Quality of Life)」を
高めるもの。

納税者、有権者、
国民大多数の同意を形成しながら、
社会的なツールを開発して行かなければ
ならないのかもしれません。


読んでいただけたら幸いです。


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2001. 大手門公団アパートでの生活

−複数介助者態勢による自立生活−


2001 Independent Living at Ohtemon Apartment
Kazuo Seike



Mr. Edward V. Roberts


2001年2月16日、寒い日です。
朝は雪が降っていました。

僕は、いま、43歳です。

1985年11月、アメリカで留学生活を始めた時、
僕は28歳でした。

あれから15年経ちました。

現在も、複数の介助者に、手伝ってもらいながらの
生活を続けています。


日本の社会も変わってきました。

1986年4月の、国民年金障害基礎年金の創設。

2000年04月、介護保険施行。

家庭奉仕員制度、
ゴールドプラン、
新ゴールドプランによる
ホームヘルパー制度の整備、
訪問入浴サービス、
ガイドヘルパー制度、
滞在型ホームヘルパー、
巡回型ホームヘルパー、
生活保護による他人介助、
労災保険の他人介助、
交通事故による他人介助制度。


日本での、介助を必要とする
四肢まひ者にとっての自立生活が、
選択肢の中に入ってくるもしれません。


自立生活は、孤独を伴なうこともあります。

端的には、家族からの独立です。

他人からの介助サービス。

失敗することの自由。


人生の設計と自己決定。

自己決定権と自己決定責任。

毎日の生活における
自己決定能力の成長。


現在のところ、
介護保険は、
65歳以下の事故による障害者を、
適用対象としていません。

介助必要な四肢まひ者の
自立生活の実現にとって。
権利性の確保、
具体的には、
ケアプラン作成権限の本人取得が、
勝負所かもしれません。


アメリカ留学の時、ぼくは二十代でした。

若い留学生には、当時は、
すぐには、理解できませんでしたが、
障害をもつアメリカの人たちの
自立生活と働く姿を見る経験は、
ぼくの心に、何かを残しました。



Mr. Edward V. Roberts


2001年の現在も、
ぼくの心には、
人工呼吸器をつけた
ポリオ後遺症の四肢まひ者、
エド・ロバーツの姿と、
彼の自立生活の表現が、
焼き付いています。

清家 一雄
2001.02.16
福岡市大手門にて


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ご意見、ご批判も多いと思います。
ご感想、ご助言をお聞かせいただければ幸いです。

2001年02月16日、福岡にて

清家 一雄
重度四肢まひ者の就労問題研究会; 代表
『ワーキング・クォーズ』編集部
"WORKING QUADS" HomePage 制作提供
http://www4.justnet.ne.jp/~seike/
http://www.asahi-net.or.jp/~YS2K-SIK/
seike@ma4.justnet.ne.jp
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Tel +81-92-735-
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